変わった性癖を許して下さい〜短編集〜

s.k.k.

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射精的

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射精的というのを知っているだろうか?
じつはちょっと未来のお話で、法令で許可された、日本のお祭り行事なのである。

どういうものかというと、ならべられた女の写真の中から好みの女に向けて射精をして、射った精子で倒した写真の女を抱けるというくじなのだ。

お祭りのその屋台は客の男たちで大賑わいだった。
というのも、今年はあの大女優が的の一つに加わっていたからである。大女優の写真は高い高い所に設置されており、相当の勢いと勃起角度がないと精子はかけることが出来ないようになっていた。

だが俺はそんなものには興味がなかった。
的になっている女たちーーーそれは地元の遊女からお笑いピン芸人、屋台のおばちゃん、欲求不満の奥様、さまざまだった。

その中で噂にしたのは、今年俺の元カノがその的の一つになるという噂を耳にしたからだ。
人混みをかき分けて、的に忙しく目を動かしていくと、カスくじ…1番当たりやすそうな所にその写真はあった。

俺は元カノが他の人に当たらないように願いながら、屋台に並んで順番を待った。

そして俺の番がやってきた。
同時進行でもう1人の男と一緒にちんこをしごいていく。
どうやらもう1人はかの大女優を狙っているようだ。大女優は誰にも倒せることなく、涼しい顔で赤い口紅を潤わせていた。誰もがこの大女優を狙って、金魚掬いのでっかいデメキンにポイを破らせた客のように萎えたちんこで帰っていったのだ。

さあ、勝負だ。幸い俺は小さくもないが早漏だった。俺の青春の全てを捧げた、あの元カノがもう一度抱ける。こんな形では元カノも否定はできまい。そしたら、あの俺をフった元カノも振り向いてくれるかもしれない。

出る…!

ところがどうしたことだろう、隣の男がまだ頑張っている時に、俺のちんこは興奮のあまりすごい勢いでのたうちまわり、、

大女優の、写真を…。

最悪だ。あんなババア。

参加者に、拒否する権利はなかった。

こうして俺は、たくさんの男たちの恨みを買いながら、大女優とホテルに入ることになった。

大女優は芸能遊びが過ぎて、新鮮味もなく、ずいぶんガバまんだった。
              終
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