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戦争に敗北した王妃と家来は隣同士の檻に入れられた。子孫を絶やさ
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エメラルド国の王は殺され、偶然生き残った王妃マリアと家来アーサー2人が、見せ物として裸で檻に入れられた。
動物園の動物のように、幸いなことに食事はきちんと与えられ、たまに掃除もされる。
2人は話す事も許されなかった。
ただひたすら前を見て、観客にその醜態を晒さないと、鉄の鞭で体を打たれた。
雑兵だった兵士の家来は、この屈辱には耐えられた。そのため傷は少なかったが、プライドを保ち暮らしていた王妃はそうはいかなかった。
しばしば観衆から目を背け、裸を隠していたので、鞭で打たれて背中が血だらけになっていた。
そんな2人が話せるのは夜、すべてが寝静まってからだけだった。
「おいたわしや、マリア様•••」
「うう•••」
「でも今夜は満月ですね。マリアさまのきれいなお顔が見えます」
「•••」
王妃マリアは何を思ったのか、月明かりに胸を照らさせた。
白い豊満な乳房に、うすい紅色の乳首。
「こっちへ来てちょうだい」
マリアはアーサーを寄せて、自分も家来の檻に近づいていった。
檻同士はくっついている。
「もっと•••もっと•••」
王妃は檻に乳を押し付けた。家来の檻にはみ出ていきそうな乳首。
アーサーは思わず乳首をつまんだ。
「あっ•••」
マリアの艶めいた声。
アーサーにねじられる乳首。
腰をくねらせるマリア。
もう、そこにいるのは王妃と家来でもなんでもない。
ただの男と女だった。
マリアは殺されてもういない子を、かつて産んだその蜜穴をひらき、檻に押し付けて、アーサーを求めた。
アーサーも、股から持ち上がった剣が、今にもはちきれそうになっていた。
だが檻の目は細かすぎた。
アーサーとマリアの局部が結合することは、この頑強な檻に入っている限りできなかった。
月の明るい夜、2人は何度も局部の結合を試みた。
マリアは蜜穴の肉をぎゅうぎゅうに檻の柵に押し付けて、穴が柵と柵の隙間にぴったり来るように花びらを開いた。
アーサーもまた筋肉のついた腕で鉄格子をすこしでも開き、目の前の王妃の蜜穴に肉剣を挿そうと頑張った。
「ハア•••ハア•••アーサー••••••」
「王妃さま•••」
ある日王妃は何かを思いついた。
「アーサー•••、弓矢を射るように、精液を私のここに向けて射ってみてよ」
「でも••王妃さま•••。わたくしのような雑兵めの子が出来ても•••」
「何言ってるの。このエメラルドを再起させるには、他に方法がないのよ」
それに、究極の屈辱の中、すべてを檻一枚越しに共にしてきたふたりには、何かが芽生えていた。
「マリアさま•••今や私はあなたをお慕い申しております」
「私もよ、アーサー」
ところが、この会話が夜番のこの国(敵国)の兵士に聞かれてしまった。
そしてマリアとアーサーははなればなれの檻に引き剥がされることになってしまった。
だが•••。
時はきた。
大地震がやってきたのだ。
全ての建物や、動物の檻や、建造物が壊れていった。
しかし、ここぞというばかりに出られないように頑強に作られた2人の檻は、倒れてきた柱や崩れてきた城や木々、建物全てから守ってくれた。
そしてさすがのひずみで鍵は開き•••
地震がおさまると、遠く離れた檻の2人は、真っ先に互いの元へ駆けて行った。
固く抱き合った2人が目にしたものは、この敵国の終焉だった。
2人は何日も待ち焦がれた、結合を深く深くして、結ばれ合った。
「ああ•••、これでいつでもマリア様を抱ける」
「アーサー•••」
「王妃様•••いきます•••」
「あっ••あっ••私もよ。それとーーーーー」
王妃の目が潤んだ。
「マリアと呼んで、アーサー」
「今から僕たちの•••いや、新エメラルド国のはじまりを、祝福しましょう」
日は登り始めたばかりだった。
終
動物園の動物のように、幸いなことに食事はきちんと与えられ、たまに掃除もされる。
2人は話す事も許されなかった。
ただひたすら前を見て、観客にその醜態を晒さないと、鉄の鞭で体を打たれた。
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しばしば観衆から目を背け、裸を隠していたので、鞭で打たれて背中が血だらけになっていた。
そんな2人が話せるのは夜、すべてが寝静まってからだけだった。
「おいたわしや、マリア様•••」
「うう•••」
「でも今夜は満月ですね。マリアさまのきれいなお顔が見えます」
「•••」
王妃マリアは何を思ったのか、月明かりに胸を照らさせた。
白い豊満な乳房に、うすい紅色の乳首。
「こっちへ来てちょうだい」
マリアはアーサーを寄せて、自分も家来の檻に近づいていった。
檻同士はくっついている。
「もっと•••もっと•••」
王妃は檻に乳を押し付けた。家来の檻にはみ出ていきそうな乳首。
アーサーは思わず乳首をつまんだ。
「あっ•••」
マリアの艶めいた声。
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腰をくねらせるマリア。
もう、そこにいるのは王妃と家来でもなんでもない。
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アーサーとマリアの局部が結合することは、この頑強な檻に入っている限りできなかった。
月の明るい夜、2人は何度も局部の結合を試みた。
マリアは蜜穴の肉をぎゅうぎゅうに檻の柵に押し付けて、穴が柵と柵の隙間にぴったり来るように花びらを開いた。
アーサーもまた筋肉のついた腕で鉄格子をすこしでも開き、目の前の王妃の蜜穴に肉剣を挿そうと頑張った。
「ハア•••ハア•••アーサー••••••」
「王妃さま•••」
ある日王妃は何かを思いついた。
「アーサー•••、弓矢を射るように、精液を私のここに向けて射ってみてよ」
「でも••王妃さま•••。わたくしのような雑兵めの子が出来ても•••」
「何言ってるの。このエメラルドを再起させるには、他に方法がないのよ」
それに、究極の屈辱の中、すべてを檻一枚越しに共にしてきたふたりには、何かが芽生えていた。
「マリアさま•••今や私はあなたをお慕い申しております」
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ところが、この会話が夜番のこの国(敵国)の兵士に聞かれてしまった。
そしてマリアとアーサーははなればなれの檻に引き剥がされることになってしまった。
だが•••。
時はきた。
大地震がやってきたのだ。
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しかし、ここぞというばかりに出られないように頑強に作られた2人の檻は、倒れてきた柱や崩れてきた城や木々、建物全てから守ってくれた。
そしてさすがのひずみで鍵は開き•••
地震がおさまると、遠く離れた檻の2人は、真っ先に互いの元へ駆けて行った。
固く抱き合った2人が目にしたものは、この敵国の終焉だった。
2人は何日も待ち焦がれた、結合を深く深くして、結ばれ合った。
「ああ•••、これでいつでもマリア様を抱ける」
「アーサー•••」
「王妃様•••いきます•••」
「あっ••あっ••私もよ。それとーーーーー」
王妃の目が潤んだ。
「マリアと呼んで、アーサー」
「今から僕たちの•••いや、新エメラルド国のはじまりを、祝福しましょう」
日は登り始めたばかりだった。
終
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