4 / 8
第4話 今日……優志の部屋で
しおりを挟む
「私これも食べたいなぁ!」
優志の高校からの帰り道には、ちょうど大きめのスーパーがある。
家にも徒歩五分ほどで帰れるため、買い物が必要になったら、平日の夕方にそのスーパーに寄るのが優志の日常になっていた。
「これも食べたいなぁ!」
「それ払うの俺だなぁ」
「よろしくー」
優志のカゴに『簡単! 美味しい中華丼ができる!』と書かれた商品を突っ込んだ結衣は、再びどこかへ走り出していく。
部活終了後。
結衣のせいで食事の量が二倍になることを思い出した優志は帰りにスーパーに寄っていた。当然結衣もだ。
「……何も言わずに帰ってやろうか」
今更ながら、これから結衣に無償で飯を食わせてやらないといけないことに少しだけ腹が立ってくる。
「……まあ、いいけどな」
家がないのに、食費だけは充分にあったとは思えない。
結衣は何も言わないし、優志も詮索はしないが。
何回も来てるスーパーで子供のようにはしゃぐ結衣を見ていたら、とても怒る気にはならなかった。
このお金も、別に自分で稼いだものではないし。
「ねぇねぇ」
「ん?」
「これも買ってー」
振り返ると、優志のカゴにはダバーっと大量のお菓子が追加された。
一気に腕に重量が伝わってくる。
「カゴもう一つ持ってきていい?」
「その代わりお前を置いてく」
「大丈夫大丈夫私が持つから」
「お前に持たせたらダメだろうが」
「持ってくるね~」
人の話を聞かない結衣は再び旅立っていく。
「……家で働かせないとダメだな」
ほぼ結衣の買い物で埋まったカゴを眺めながら、何とかして居候代を回収する方向で考える優志だった。
◇◆◇◆◇
「ふー、ごちそうさまー」
「……ごちそうさま」
午後七時頃。
その日買ってきた食材で作った夕飯を食べ終え、二人は両手を合わせた。
帰ってきた時、優志はいつもより金額の多いレシートを見て、結衣をどうにかして働かせてやろうと考えていた。
が、結果的にはその企みは必要なかった。
優志が何も言わずとも、結衣がせっせと働き、いつの間にか夕飯ができていたからだ。
優志が着替えや明日の準備をしている間の出来事だった。
中身が変わったのか疑ったが、同じく一人暮らしをしていた結衣が自分で家事をするのは、別に不思議なことでもなかった。
「美味しかったって言ってみて」
「せめて質問にしろよ」
「酷評されたらやる気なくすもん」
「美味かったよ」
優志が素直に答えると、結衣は意外そうに驚いた後、照れ笑いした。
「え、えぇ~? 人のこと褒めれるんだゆーしって」
「お前が言えって言ったくせに」
なんだこいつ、と幼馴染の珍しい姿を眺めていると、その幼馴染は笑いながら食器を片付け始める。
「ふふん、料理が楽しみになっちゃうなぁ」
「いつもあんな自由に買い物できると思うなよ」
「食材は必要なものだから」
運んだ先でもすぐに食器を洗い始める結衣。
不自然なほどにテキパキ働く結衣を見ていると、ありがたいと思うとともに、家政婦でも雇った気分になってくる。
自分の食器を片付けながら、結衣の隣に立つ。
「結衣」
「うぇ?」
「着替えてこい」
制服姿の結衣にそう言うと、結衣は不思議そうな顔で優志の方を見る。
「…………メイド服に?」
「アホか。いつまで制服着てんだって話ししてんだよ」
「あ……そっか」
部屋着姿の優志と自分を見比べて、結衣は今気づいたように言う。
「でもいいよ。洗ってからで」
「食器くらい俺が洗えばいいだろ」
「……ゆーしって食器洗いフェチだったっけ?」
「お前を食器洗い係にしてやろうか?」
結衣がふざけたことを言っている間に、スポンジを奪い取り、手に持っていた食器も奪う。
結衣はぽかーんとした顔で立っている。
「……え、なんか、悪巧みしてる?」
「もうそろそろ追い出す時期か」
「いや冗談冗談……でも、なんか優しいから」
まだスポンジと食器を奪われた体勢のまま優志の隣に立っている結衣は、淡々と食器を洗う優志を見てそう言う。
「お前、今日買い物のあと罪悪感あったろ」
「へ?」
「具体的にはレジで俺が金払ってる時さすがにやりすぎたと思ったろ」
「……え、えぇ? 別に……」
「だからその分今日から働きまくってチャラにしようとしてたんだろ」
結衣は中途半端に否定しようとしていたが、それが図星だった時の反応だということくらい優志は知っていた。
「これがメンタリズムだ」
「メンタリズムかぁ……」
「合ってただろ」
「……いや、え~」
肯定したくないのか、拗ねたような顔で結衣は体を揺らす。
「別に働くなら働くでいいけど」
「え、うん……」
「この家で働いても金出ないし。ただ居候しに来ただけなら、どっちの仕事とか決めずに過ごしといた方が、気楽じゃねーの」
帰るまで優志は、家での立場を平等にするためにも、結衣のことを働きアリにするつもりだった。
ただ、実際に自分の休みも忘れてテキパキ働く結衣を見ていると、違和感の方が勝った。
「でも、ほら、さすがに居候だし、私にも、迷惑掛けてるかもっていう、罪悪感みたいな感情がさ……」
「親戚でもないのに家に転がり込まれた時点で何しても取り返せないくらい迷惑だから気にすんな」
「そっかー、取り返せないかぁ……」
「取り返したいならここから出てく方法考えろ」
元々家事全般なんて、長年の一人暮らしで既に習慣になって面倒くささも抜けきっている。
優志にとっては、別に働いても働かなくても変わらないというのが嘘偽りない本音だった。
「ってか、迷惑なんて気にすんなよ。……お前のせいじゃないんだから」
そんなことを気にされるくらいなら、何も気にしないいつも通りの結衣が家にいた方が気楽でいい。
「……そ、そっか」
「わかったら着替えてこい馬鹿」
「……ゆーし優しく――」
「わかったら着替えてこい馬鹿」
「馬鹿は風邪ひかないからいいもん」
そうして照れ隠しで言葉を繰り替えす優志を、結衣は嬉しそうに見ていた。
優志が食器を洗い終えた後。
リビングに戻ると、部屋着に着替えた結衣はソファの上で猫のように丸くなっていた。
テレビを見る目はウトウトしている。
「おやすみ」
「ちょっ、さすがにまだ寝ないって! 電気消さないで電気! 寝ちゃうから!」
寝ればいいだろ、と思いながら一度消した照明を点けると、結衣は物申したそうな顔でずんずん近づいてくる。
「というか……私このままだと今日もソファなんだけど~?」
「今寝そうだったし相性いいんだろ」
「相性はいいけど、ゆーしの家なら布団あるじゃん」
「出すのがめんどいから実質ない」
「私用の布団買いに行こうよ」
「その分働かせるぞ」
「あれ……? さっき言ってたのは……?」
「優しいゆーしは幻……?」と呟く結衣。
布団に関しては、暇な時に出してやろうとは思っていたけど。
結衣が文句を言うということは、あのソファで毎日はキツいということなんだろう。
「……寝にくいしなあのソファ」
「わかってるじゃーん」
「……まあ、探せばどっかにはあるだろうから……出してやるよ」
「やったー」
「寝る時にな」と言って優志は一旦自分の部屋に戻ろうとする。
しかし、後ろを見ると、無言で結衣がついてきていた。
まだ何か言いたいらしい。
「どした」
「あー……」
「どした」
「……ちょっと待って、言うか迷うから」
「結論出たら言ってくれ」
「あ、言う言う! 待って待って!」
階段を上ろうとする足を止めて振り返る。
すると結衣は普段見せないような、照れを誤魔化せないという様子の顔で。
「今日……優志の部屋で、寝てもいいかな」
優志の高校からの帰り道には、ちょうど大きめのスーパーがある。
家にも徒歩五分ほどで帰れるため、買い物が必要になったら、平日の夕方にそのスーパーに寄るのが優志の日常になっていた。
「これも食べたいなぁ!」
「それ払うの俺だなぁ」
「よろしくー」
優志のカゴに『簡単! 美味しい中華丼ができる!』と書かれた商品を突っ込んだ結衣は、再びどこかへ走り出していく。
部活終了後。
結衣のせいで食事の量が二倍になることを思い出した優志は帰りにスーパーに寄っていた。当然結衣もだ。
「……何も言わずに帰ってやろうか」
今更ながら、これから結衣に無償で飯を食わせてやらないといけないことに少しだけ腹が立ってくる。
「……まあ、いいけどな」
家がないのに、食費だけは充分にあったとは思えない。
結衣は何も言わないし、優志も詮索はしないが。
何回も来てるスーパーで子供のようにはしゃぐ結衣を見ていたら、とても怒る気にはならなかった。
このお金も、別に自分で稼いだものではないし。
「ねぇねぇ」
「ん?」
「これも買ってー」
振り返ると、優志のカゴにはダバーっと大量のお菓子が追加された。
一気に腕に重量が伝わってくる。
「カゴもう一つ持ってきていい?」
「その代わりお前を置いてく」
「大丈夫大丈夫私が持つから」
「お前に持たせたらダメだろうが」
「持ってくるね~」
人の話を聞かない結衣は再び旅立っていく。
「……家で働かせないとダメだな」
ほぼ結衣の買い物で埋まったカゴを眺めながら、何とかして居候代を回収する方向で考える優志だった。
◇◆◇◆◇
「ふー、ごちそうさまー」
「……ごちそうさま」
午後七時頃。
その日買ってきた食材で作った夕飯を食べ終え、二人は両手を合わせた。
帰ってきた時、優志はいつもより金額の多いレシートを見て、結衣をどうにかして働かせてやろうと考えていた。
が、結果的にはその企みは必要なかった。
優志が何も言わずとも、結衣がせっせと働き、いつの間にか夕飯ができていたからだ。
優志が着替えや明日の準備をしている間の出来事だった。
中身が変わったのか疑ったが、同じく一人暮らしをしていた結衣が自分で家事をするのは、別に不思議なことでもなかった。
「美味しかったって言ってみて」
「せめて質問にしろよ」
「酷評されたらやる気なくすもん」
「美味かったよ」
優志が素直に答えると、結衣は意外そうに驚いた後、照れ笑いした。
「え、えぇ~? 人のこと褒めれるんだゆーしって」
「お前が言えって言ったくせに」
なんだこいつ、と幼馴染の珍しい姿を眺めていると、その幼馴染は笑いながら食器を片付け始める。
「ふふん、料理が楽しみになっちゃうなぁ」
「いつもあんな自由に買い物できると思うなよ」
「食材は必要なものだから」
運んだ先でもすぐに食器を洗い始める結衣。
不自然なほどにテキパキ働く結衣を見ていると、ありがたいと思うとともに、家政婦でも雇った気分になってくる。
自分の食器を片付けながら、結衣の隣に立つ。
「結衣」
「うぇ?」
「着替えてこい」
制服姿の結衣にそう言うと、結衣は不思議そうな顔で優志の方を見る。
「…………メイド服に?」
「アホか。いつまで制服着てんだって話ししてんだよ」
「あ……そっか」
部屋着姿の優志と自分を見比べて、結衣は今気づいたように言う。
「でもいいよ。洗ってからで」
「食器くらい俺が洗えばいいだろ」
「……ゆーしって食器洗いフェチだったっけ?」
「お前を食器洗い係にしてやろうか?」
結衣がふざけたことを言っている間に、スポンジを奪い取り、手に持っていた食器も奪う。
結衣はぽかーんとした顔で立っている。
「……え、なんか、悪巧みしてる?」
「もうそろそろ追い出す時期か」
「いや冗談冗談……でも、なんか優しいから」
まだスポンジと食器を奪われた体勢のまま優志の隣に立っている結衣は、淡々と食器を洗う優志を見てそう言う。
「お前、今日買い物のあと罪悪感あったろ」
「へ?」
「具体的にはレジで俺が金払ってる時さすがにやりすぎたと思ったろ」
「……え、えぇ? 別に……」
「だからその分今日から働きまくってチャラにしようとしてたんだろ」
結衣は中途半端に否定しようとしていたが、それが図星だった時の反応だということくらい優志は知っていた。
「これがメンタリズムだ」
「メンタリズムかぁ……」
「合ってただろ」
「……いや、え~」
肯定したくないのか、拗ねたような顔で結衣は体を揺らす。
「別に働くなら働くでいいけど」
「え、うん……」
「この家で働いても金出ないし。ただ居候しに来ただけなら、どっちの仕事とか決めずに過ごしといた方が、気楽じゃねーの」
帰るまで優志は、家での立場を平等にするためにも、結衣のことを働きアリにするつもりだった。
ただ、実際に自分の休みも忘れてテキパキ働く結衣を見ていると、違和感の方が勝った。
「でも、ほら、さすがに居候だし、私にも、迷惑掛けてるかもっていう、罪悪感みたいな感情がさ……」
「親戚でもないのに家に転がり込まれた時点で何しても取り返せないくらい迷惑だから気にすんな」
「そっかー、取り返せないかぁ……」
「取り返したいならここから出てく方法考えろ」
元々家事全般なんて、長年の一人暮らしで既に習慣になって面倒くささも抜けきっている。
優志にとっては、別に働いても働かなくても変わらないというのが嘘偽りない本音だった。
「ってか、迷惑なんて気にすんなよ。……お前のせいじゃないんだから」
そんなことを気にされるくらいなら、何も気にしないいつも通りの結衣が家にいた方が気楽でいい。
「……そ、そっか」
「わかったら着替えてこい馬鹿」
「……ゆーし優しく――」
「わかったら着替えてこい馬鹿」
「馬鹿は風邪ひかないからいいもん」
そうして照れ隠しで言葉を繰り替えす優志を、結衣は嬉しそうに見ていた。
優志が食器を洗い終えた後。
リビングに戻ると、部屋着に着替えた結衣はソファの上で猫のように丸くなっていた。
テレビを見る目はウトウトしている。
「おやすみ」
「ちょっ、さすがにまだ寝ないって! 電気消さないで電気! 寝ちゃうから!」
寝ればいいだろ、と思いながら一度消した照明を点けると、結衣は物申したそうな顔でずんずん近づいてくる。
「というか……私このままだと今日もソファなんだけど~?」
「今寝そうだったし相性いいんだろ」
「相性はいいけど、ゆーしの家なら布団あるじゃん」
「出すのがめんどいから実質ない」
「私用の布団買いに行こうよ」
「その分働かせるぞ」
「あれ……? さっき言ってたのは……?」
「優しいゆーしは幻……?」と呟く結衣。
布団に関しては、暇な時に出してやろうとは思っていたけど。
結衣が文句を言うということは、あのソファで毎日はキツいということなんだろう。
「……寝にくいしなあのソファ」
「わかってるじゃーん」
「……まあ、探せばどっかにはあるだろうから……出してやるよ」
「やったー」
「寝る時にな」と言って優志は一旦自分の部屋に戻ろうとする。
しかし、後ろを見ると、無言で結衣がついてきていた。
まだ何か言いたいらしい。
「どした」
「あー……」
「どした」
「……ちょっと待って、言うか迷うから」
「結論出たら言ってくれ」
「あ、言う言う! 待って待って!」
階段を上ろうとする足を止めて振り返る。
すると結衣は普段見せないような、照れを誤魔化せないという様子の顔で。
「今日……優志の部屋で、寝てもいいかな」
0
あなたにおすすめの小説
高校生なのに娘ができちゃった!?
まったりさん
キャラ文芸
不思議な桜が咲く島に住む主人公のもとに、主人公の娘と名乗る妙な女が現われた。その女のせいで主人公の生活はめちゃくちゃ、最初は最悪だったが、段々と主人公の気持ちが変わっていって…!?
そうして、紅葉が桜に変わる頃、物語の幕は閉じる。
クラスで1番の美少女のことが好きなのに、なぜかクラスで3番目に可愛い子に絡まれる
グミ食べたい
青春
高校一年生の高居宙は、クラスで一番の美少女・一ノ瀬雫に一目惚れし、片想い中。
彼女と仲良くなりたい一心で高校生活を送っていた……はずだった。
だが、なぜか隣の席の女子、三間坂雪が頻繁に絡んでくる。
容姿は良いが、距離感が近く、からかってくる厄介な存在――のはずだった。
「一ノ瀬さんのこと、好きなんでしょ? 手伝ってあげる」
そう言って始まったのは、恋の応援か、それとも別の何かか。
これは、一ノ瀬雫への恋をきっかけに始まる、
高居宙と三間坂雪の、少し騒がしくて少し甘い学園ラブコメディ。
付き合う前から好感度が限界突破な幼馴染が、疎遠になっていた中学時代を取り戻す為に高校ではイチャイチャするだけの話
頼瑠 ユウ
青春
高校一年生の上条悠斗は、同級生にして幼馴染の一ノ瀬綾乃が別のクラスのイケメンに告白された事を知り、自身も彼女に想いを伝える為に告白をする。
綾乃とは家が隣同士で、彼女の家庭の事情もあり家族ぐるみで幼い頃から仲が良かった。
だが、悠斗は小学校卒業を前に友人達に綾乃との仲を揶揄われ、「もっと女の子らしい子が好きだ」と言ってしまい、それが切っ掛けで彼女とは疎遠になってしまっていた。
中学の三年間は拒絶されるのが怖くて、悠斗は綾乃から逃げ続けた。
とうとう高校生となり、綾乃は誰にでも分け隔てなく優しく、身体つきも女性らしくなり『学年一の美少女』と謳われる程となっている。
高嶺の花。
そんな彼女に悠斗は不釣り合いだと振られる事を覚悟していた。
だがその結果は思わぬ方向へ。実は彼女もずっと悠斗が好きで、両想いだった。
しかも、綾乃は悠斗の気を惹く為に、品行方正で才色兼備である事に努め、胸の大きさも複数のパッドで盛りに盛っていた事が発覚する。
それでも構わず、恋人となった二人は今まで出来なかった事を少しずつ取り戻していく。
他愛の無い会話や一緒にお弁当を食べたり、宿題をしたり、ゲームで遊び、デートをして互いが好きだという事を改めて自覚していく。
存分にイチャイチャし、時には異性と意識して葛藤する事もあった。
両家の家族にも交際を認められ、幸せな日々を過ごしていた。
拙いながらも愛を育んでいく中で、いつしか学校では綾乃の良からぬ噂が広まっていく。
そして綾乃に振られたイケメンは彼女の弱みを握り、自分と付き合う様に脅してきた。
それでも悠斗と綾乃は屈せずに、将来を誓う。
イケメンの企てに、友人達や家族の助けを得て立ち向かう。
付き合う前から好感度が限界突破な二人には、いかなる障害も些細な事だった。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
幼馴染に告白したら、交際契約書にサインを求められた件。クーリングオフは可能らしいけど、そんなつもりはない。
久野真一
青春
羽多野幸久(はたのゆきひさ)は成績そこそこだけど、運動などそれ以外全般が優秀な高校二年生。
そんな彼が最近考えるのは想い人の、湯川雅(ゆかわみやび)。異常な頭の良さで「博士」のあだ名で呼ばれる才媛。
彼はある日、勇気を出して雅に告白したのだが―
「交際してくれるなら、この契約書にサインして欲しいの」とずれた返事がかえってきたのだった。
幸久は呆れつつも契約書を読むのだが、そこに書かれていたのは予想と少し違った、想いの籠もった、
ある意味ラブレターのような代物で―
彼女を想い続けた男の子と頭がいいけどどこかずれた思考を持つ彼女の、ちょっと変な、でもほっとする恋模様をお届けします。
全三話構成です。
黒に染まった華を摘む
馬場 蓮実
青春
夏の終わりに転校してきたのは、忘れられない初恋の相手だった——。
高須明希は、人生で“二番目”に好きになった相手——河西栞に密かに想いを寄せている。
「夏休み明けの初日。この席替えで、彼女との距離を縮めたい。話すきっかけがほしい——」
そんな願いを胸に登校したその朝、クラスに一人の転校生がやってくる。
彼女の名は、立石麻美。
昔の面影を残しながらも、まるで別人のような気配をまとう彼女は——明希にとって、忘れられない“初恋の人”だった。
この再会が、静かだった日常に波紋を広げていく。
その日の放課後。
明希は、"性の衝動"に溺れる自身の姿を、麻美に見られてしまう——。
塞がっていた何かが、ゆっくりと崩れはじめる。
そして鬱屈した青春は、想像もしていなかった熱と痛みを帯びて動き出す。
すべてに触れたとき、
明希は何を守り、何を選ぶのか。
光と影が交錯する、“遅れてきた”ひと夏の物語。
前編 「恋愛譚」 : 序章〜第5章
後編 「青春譚」 : 第6章〜
失恋中なのに隣の幼馴染が僕をかまってきてウザいんですけど?
さいとう みさき
青春
雄太(ゆうた)は勇気を振り絞ってその思いを彼女に告げる。
しかしあっさりと玉砕。
クールビューティーで知られる彼女は皆が憧れる存在だった。
しかしそんな雄太が落ち込んでいる所を、幼馴染たちが寄ってたかってからかってくる。
そんな幼馴染の三大女神と呼ばれる彼女たちに今日も翻弄される雄太だったのだが……
病み上がりなんで、こんなのです。
プロット無し、山なし、谷なし、落ちもなしです。
彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。
遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。
彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。
……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。
でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!?
もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー!
ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。)
略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる