7 / 8
第7話 ただの幼馴染だったら……
しおりを挟む
「…………んぁあ」
結衣が家に来てから初めての休日。
休日の優志は最低でも九時まで起きない。
しかしその日、優志はラジオ体操の音で目を覚ました。
「ふん……ふん……!」
「…………」
目を開けると、結衣が元気に体操中だった。
「……何やってんだ、馬鹿」
「あ、起きた? いい朝だねぇ!」
「お前のせいで台無しだよ」
せっかくいつもよりよく眠れてたのに……とベッドから下りると、床には布団。
部屋で結衣が寝ている時にもよく眠れるようになってしまったらしい。
「……止めろ、それ」
「途中参加受付中だよ」
「参加はいいから通過させろ」
部屋の入り口でラジオ体操する結衣。
その隣を通過しながら、スマホから流れている音声を消す。
「ああん」
「……家に来てから一番不可解な行動選手権でもしてたのか」
「いい朝はラジオ体操したくなるからさ」
「嘘つけ」
なんかあったんだろ、と呟きながら、優志は朝七時に休日のリビングに下りた。
◇◆◇◆◇
結衣の意味不明な行動について、優志は大体の理由がわかる。
朝のラジオ体操に引き続き、朝のよさこいと称して激しく踊っている結衣の行動についても、優志はある程度わかっていたりする。
意味不明ではあるものの。
子供の頃から、結衣にはピンチになるほど明るく振る舞う癖があった。
明るくを超えておかしく振る舞う時もあった。
中学生の頃、家にやってきた結衣が急にブレイクダンスをし始めた時がある。
その時は、結衣が家を離れるか、一人で残るかという決断を迫られていた時だった。
結衣が誤魔化そうとすればするほど、優志はそれを察してしまう。
その度に、優志は不器用な幼馴染に同情する。
「ふー……いい運動だったぁ」
「運動したいなら外で遊んでこいよ」
「小学生に混ざって?」
「違和感ないんじゃね」
「面白い冗談言うじゃーん」
ふんふふん、と上機嫌に振る舞う結衣は、ソファに座ってスマホを持つ。
しかし画面を見てすぐにソファに置く。
今の些細な動きだけでも、優志はスマホに何かあると察せてしまう。
「よし! トイレに行こう」
「いらないんだよ宣言が」
「行ってきていい?」
「許可もいらないんだよ」
はよ行け、とぶっきらぼうに言うと、結衣はトイレに走っていく。
ソファの上には、無防備に置かれたスマホが見える。
「……見てくださいと言わんばかりだな」
呟いた後、勝手にスマホを見た後の結衣の反応を予想する。
……まあ、怒られても大して怖くはないな、という感じ。
「……自分のわかりやすさを恨めよ」
◇◆◇◆◇
結衣がトイレから帰ってくると、優志が結衣の座っていた位置に座っていた。
「場所取られた」
「離れる奴が悪い」
「言い返せない」
特に気にせずに隣に座ると、不意に優志と目が合う。
最近顔立ちが大人っぽくなってきたせいか、急に見られると少しびっくりすることがある。
「……私に文句でも?」
「いや、何も」
「なにさなにさ」
いつもと違う優志の態度を不審に思う結衣。
ただ、その理由までは掴めないまま、あることに気づく。
「……あれ、私、スマホどこやったっけ」
持ってたはずのスマホがなかった。
ポケットの中にもない。
「トイレ行ってたろ」
「あ、そっか」
そうだった、とトイレに向かう結衣。
しかしトイレを見てもスマホはなかった。
「えー、なかったー」
「そこにあったぞ」
「え? どこ?」
「俺の隣」
「そこ私座ってなかった!?」
優志の隣に戻ると、なかったはずのスマホが出現していた。
明らかに優志か霊の仕業。
ただ、優志がこんなイタズラするだろうか、という疑問もある。
「自分で踏んでたんだろ」
「……そっかぁ」
腑に落ちないままスマホを開く。
連絡のために携帯料金だけはまだ支払われているのか、一応外でも使える。
「……んん?」
スマホを開くと、何かが違うことに気づく。
母親からのメッセージの画面。
自分は、数分前に返信なんてしただろうか。
「ゆーし」
「どした」
「私のスマホ触った?」
「触ってない」
「そっか」
画面を見ると、メッセージアプリには『お久しぶりです。近所に住んでいた木船優志です。』から始まるメッセージを自分が送ったことになっていた。
「じゃあメッセージ送った?」
「送ってない」
「そっか」
じゃあなんだろう、と結衣はメッセージを読み進めていく。
最近の母親からのメッセージは『家賃払うの忘れてた』『ごめんね』『こっち来てもいいよ』。
旅人のような生活を送っている母親の『こっち』がどこかすら結衣は知らないし、行きたくもない。
だけど、母親の元じゃなく幼馴染の家にいる選択をするのも、世間的にはおかしい。
納得できる答えは一日じゃ出さそうにない。
だから、まだ読んでいないフリをして、返信はしていなかったのに。
「『お久しぶりです。近所に住んでいた木船優志です。急ですが話をさせてください。今、結衣は俺の家に居候していて、今はうちから高校に通っています。うちと高校は近いので問題ありませんが、結衣にここを離れさせるということは、高校は退学させるということでしょうか』」
「…………」
何も言わない優志。
「『あ、優志君久しぶりー! 元気ー? あー、確かにそうなると高校は退学になっちゃうねー』」
「お前の母さん軽すぎだろ」
気まずそうに呟く優志。
母親のメッセージがつい三分前。
しかし、メッセージにはさらに返信があった。
「『高校を退学させるつもりじゃなかったなら、結衣を元の家に住めるようにしてもらえませんか。もしくは、どうしても結衣が元の家に戻れないなら、俺の家で結衣を預かる許可をください』」
メッセージが送られた時間は前のメッセージの一分後。
急いで書いたであろうメッセージには、たった今返信が届いていた。
「……『ありがとー、よろしくねー』……だって」
「お前の母さん軽すぎだろ」
同じ台詞を言う優志は、ほっとしたような顔をしているように見えた。
しかし、すぐに後悔したような顔をして、
「……昼寝してくるわ」
「朝なのに!? っていうか今のについて何もなし!?」
慌てて、立ち上がろうとした優志を捕まえる。
逃げられなかった優志はそっぽを向いた。
「……悪かった。介入しすぎた」
「え?」
「若気の至りだった。若さゆえの過ちだった。今は後悔してる」
「あれ、私が責めてると思ってる?」
感謝しようと思ったら、優志に先に謝られた。
「勢いでやったんだよ。だから許せ。もう何も話すな。一生喋るな」
「え、優志照れてる?」
「今はムシャクシャしてる」
「どういう意味で……?」
今日は優志とよく会話が噛み合わない。
とにかくその場を離れたそうな優志は結衣の手を無視して立ち上がる。
「えと、私、住んでていいの?」
「出てけ」
「でも今預かる許可もらってたから」
「それは預かると見せかけて捨てることでお前の居場所をなくすための嘘だ」
「極悪非道だ!」
立ち止まった優志は、すぐに自分の部屋には戻らない。
優志の方も、結衣に何か言おうか迷っている気がした。
「……まあ」
「うん」
「お前、困ってただろ」
「……うん」
「だからやった。じゃあな」
「またすぐ立ち去ろうとする!」
リビングから出ようとする優志の背中をまた捕まえる。
結衣にも言いたいことがあった。
「えー、あー……ありがとね! 人のスマホは見ちゃダメだけど」
「ダメなら感謝するな」
「ダメを感謝が上回ってるだけだよ」
普通、他人のために人はここまでしてくれない。
普通はしないことをしたから優志が申し訳無さそうなのもわかっていた。
ただ、それをしてくれたから、結衣は助かっていた。
優志でなければ、ここで暮らすとはっきり言うことはできなかった。
「えー、そのー、ゆーしがいなかったら、私はどっか行ってたかもしれないし……高校もダメだったかもしれないし……あ、もしかしたら、死んでたかもしれないし、家族でもないただの幼馴染にそういうことできるゆーしは人間として――」
「そういうのはいい」
それを何とか伝えようとしたが、優志は言葉を遮って。
「……ってか」
「ん?」
一瞬だけ結衣の方を見ると、
「――ただの幼馴染だったら……こんなことするわけないだろ」
そう独り言のように呟き、二階へ上がっていく。
「……へ?」
その場で硬直する結衣。
数秒間経っても、それがどういう意味だったのか確信を持つことはできない。
しかし、長く過ごしてきた幼馴染の表情から、優志が何か、特別なことを言おうとしたことだけは、わかる。
「…………へ?」
優志に抱いていた結衣の思いは、その時から少しずつ、変わり始めていった。
結衣が家に来てから初めての休日。
休日の優志は最低でも九時まで起きない。
しかしその日、優志はラジオ体操の音で目を覚ました。
「ふん……ふん……!」
「…………」
目を開けると、結衣が元気に体操中だった。
「……何やってんだ、馬鹿」
「あ、起きた? いい朝だねぇ!」
「お前のせいで台無しだよ」
せっかくいつもよりよく眠れてたのに……とベッドから下りると、床には布団。
部屋で結衣が寝ている時にもよく眠れるようになってしまったらしい。
「……止めろ、それ」
「途中参加受付中だよ」
「参加はいいから通過させろ」
部屋の入り口でラジオ体操する結衣。
その隣を通過しながら、スマホから流れている音声を消す。
「ああん」
「……家に来てから一番不可解な行動選手権でもしてたのか」
「いい朝はラジオ体操したくなるからさ」
「嘘つけ」
なんかあったんだろ、と呟きながら、優志は朝七時に休日のリビングに下りた。
◇◆◇◆◇
結衣の意味不明な行動について、優志は大体の理由がわかる。
朝のラジオ体操に引き続き、朝のよさこいと称して激しく踊っている結衣の行動についても、優志はある程度わかっていたりする。
意味不明ではあるものの。
子供の頃から、結衣にはピンチになるほど明るく振る舞う癖があった。
明るくを超えておかしく振る舞う時もあった。
中学生の頃、家にやってきた結衣が急にブレイクダンスをし始めた時がある。
その時は、結衣が家を離れるか、一人で残るかという決断を迫られていた時だった。
結衣が誤魔化そうとすればするほど、優志はそれを察してしまう。
その度に、優志は不器用な幼馴染に同情する。
「ふー……いい運動だったぁ」
「運動したいなら外で遊んでこいよ」
「小学生に混ざって?」
「違和感ないんじゃね」
「面白い冗談言うじゃーん」
ふんふふん、と上機嫌に振る舞う結衣は、ソファに座ってスマホを持つ。
しかし画面を見てすぐにソファに置く。
今の些細な動きだけでも、優志はスマホに何かあると察せてしまう。
「よし! トイレに行こう」
「いらないんだよ宣言が」
「行ってきていい?」
「許可もいらないんだよ」
はよ行け、とぶっきらぼうに言うと、結衣はトイレに走っていく。
ソファの上には、無防備に置かれたスマホが見える。
「……見てくださいと言わんばかりだな」
呟いた後、勝手にスマホを見た後の結衣の反応を予想する。
……まあ、怒られても大して怖くはないな、という感じ。
「……自分のわかりやすさを恨めよ」
◇◆◇◆◇
結衣がトイレから帰ってくると、優志が結衣の座っていた位置に座っていた。
「場所取られた」
「離れる奴が悪い」
「言い返せない」
特に気にせずに隣に座ると、不意に優志と目が合う。
最近顔立ちが大人っぽくなってきたせいか、急に見られると少しびっくりすることがある。
「……私に文句でも?」
「いや、何も」
「なにさなにさ」
いつもと違う優志の態度を不審に思う結衣。
ただ、その理由までは掴めないまま、あることに気づく。
「……あれ、私、スマホどこやったっけ」
持ってたはずのスマホがなかった。
ポケットの中にもない。
「トイレ行ってたろ」
「あ、そっか」
そうだった、とトイレに向かう結衣。
しかしトイレを見てもスマホはなかった。
「えー、なかったー」
「そこにあったぞ」
「え? どこ?」
「俺の隣」
「そこ私座ってなかった!?」
優志の隣に戻ると、なかったはずのスマホが出現していた。
明らかに優志か霊の仕業。
ただ、優志がこんなイタズラするだろうか、という疑問もある。
「自分で踏んでたんだろ」
「……そっかぁ」
腑に落ちないままスマホを開く。
連絡のために携帯料金だけはまだ支払われているのか、一応外でも使える。
「……んん?」
スマホを開くと、何かが違うことに気づく。
母親からのメッセージの画面。
自分は、数分前に返信なんてしただろうか。
「ゆーし」
「どした」
「私のスマホ触った?」
「触ってない」
「そっか」
画面を見ると、メッセージアプリには『お久しぶりです。近所に住んでいた木船優志です。』から始まるメッセージを自分が送ったことになっていた。
「じゃあメッセージ送った?」
「送ってない」
「そっか」
じゃあなんだろう、と結衣はメッセージを読み進めていく。
最近の母親からのメッセージは『家賃払うの忘れてた』『ごめんね』『こっち来てもいいよ』。
旅人のような生活を送っている母親の『こっち』がどこかすら結衣は知らないし、行きたくもない。
だけど、母親の元じゃなく幼馴染の家にいる選択をするのも、世間的にはおかしい。
納得できる答えは一日じゃ出さそうにない。
だから、まだ読んでいないフリをして、返信はしていなかったのに。
「『お久しぶりです。近所に住んでいた木船優志です。急ですが話をさせてください。今、結衣は俺の家に居候していて、今はうちから高校に通っています。うちと高校は近いので問題ありませんが、結衣にここを離れさせるということは、高校は退学させるということでしょうか』」
「…………」
何も言わない優志。
「『あ、優志君久しぶりー! 元気ー? あー、確かにそうなると高校は退学になっちゃうねー』」
「お前の母さん軽すぎだろ」
気まずそうに呟く優志。
母親のメッセージがつい三分前。
しかし、メッセージにはさらに返信があった。
「『高校を退学させるつもりじゃなかったなら、結衣を元の家に住めるようにしてもらえませんか。もしくは、どうしても結衣が元の家に戻れないなら、俺の家で結衣を預かる許可をください』」
メッセージが送られた時間は前のメッセージの一分後。
急いで書いたであろうメッセージには、たった今返信が届いていた。
「……『ありがとー、よろしくねー』……だって」
「お前の母さん軽すぎだろ」
同じ台詞を言う優志は、ほっとしたような顔をしているように見えた。
しかし、すぐに後悔したような顔をして、
「……昼寝してくるわ」
「朝なのに!? っていうか今のについて何もなし!?」
慌てて、立ち上がろうとした優志を捕まえる。
逃げられなかった優志はそっぽを向いた。
「……悪かった。介入しすぎた」
「え?」
「若気の至りだった。若さゆえの過ちだった。今は後悔してる」
「あれ、私が責めてると思ってる?」
感謝しようと思ったら、優志に先に謝られた。
「勢いでやったんだよ。だから許せ。もう何も話すな。一生喋るな」
「え、優志照れてる?」
「今はムシャクシャしてる」
「どういう意味で……?」
今日は優志とよく会話が噛み合わない。
とにかくその場を離れたそうな優志は結衣の手を無視して立ち上がる。
「えと、私、住んでていいの?」
「出てけ」
「でも今預かる許可もらってたから」
「それは預かると見せかけて捨てることでお前の居場所をなくすための嘘だ」
「極悪非道だ!」
立ち止まった優志は、すぐに自分の部屋には戻らない。
優志の方も、結衣に何か言おうか迷っている気がした。
「……まあ」
「うん」
「お前、困ってただろ」
「……うん」
「だからやった。じゃあな」
「またすぐ立ち去ろうとする!」
リビングから出ようとする優志の背中をまた捕まえる。
結衣にも言いたいことがあった。
「えー、あー……ありがとね! 人のスマホは見ちゃダメだけど」
「ダメなら感謝するな」
「ダメを感謝が上回ってるだけだよ」
普通、他人のために人はここまでしてくれない。
普通はしないことをしたから優志が申し訳無さそうなのもわかっていた。
ただ、それをしてくれたから、結衣は助かっていた。
優志でなければ、ここで暮らすとはっきり言うことはできなかった。
「えー、そのー、ゆーしがいなかったら、私はどっか行ってたかもしれないし……高校もダメだったかもしれないし……あ、もしかしたら、死んでたかもしれないし、家族でもないただの幼馴染にそういうことできるゆーしは人間として――」
「そういうのはいい」
それを何とか伝えようとしたが、優志は言葉を遮って。
「……ってか」
「ん?」
一瞬だけ結衣の方を見ると、
「――ただの幼馴染だったら……こんなことするわけないだろ」
そう独り言のように呟き、二階へ上がっていく。
「……へ?」
その場で硬直する結衣。
数秒間経っても、それがどういう意味だったのか確信を持つことはできない。
しかし、長く過ごしてきた幼馴染の表情から、優志が何か、特別なことを言おうとしたことだけは、わかる。
「…………へ?」
優志に抱いていた結衣の思いは、その時から少しずつ、変わり始めていった。
0
あなたにおすすめの小説
高校生なのに娘ができちゃった!?
まったりさん
キャラ文芸
不思議な桜が咲く島に住む主人公のもとに、主人公の娘と名乗る妙な女が現われた。その女のせいで主人公の生活はめちゃくちゃ、最初は最悪だったが、段々と主人公の気持ちが変わっていって…!?
そうして、紅葉が桜に変わる頃、物語の幕は閉じる。
クラスで1番の美少女のことが好きなのに、なぜかクラスで3番目に可愛い子に絡まれる
グミ食べたい
青春
高校一年生の高居宙は、クラスで一番の美少女・一ノ瀬雫に一目惚れし、片想い中。
彼女と仲良くなりたい一心で高校生活を送っていた……はずだった。
だが、なぜか隣の席の女子、三間坂雪が頻繁に絡んでくる。
容姿は良いが、距離感が近く、からかってくる厄介な存在――のはずだった。
「一ノ瀬さんのこと、好きなんでしょ? 手伝ってあげる」
そう言って始まったのは、恋の応援か、それとも別の何かか。
これは、一ノ瀬雫への恋をきっかけに始まる、
高居宙と三間坂雪の、少し騒がしくて少し甘い学園ラブコメディ。
付き合う前から好感度が限界突破な幼馴染が、疎遠になっていた中学時代を取り戻す為に高校ではイチャイチャするだけの話
頼瑠 ユウ
青春
高校一年生の上条悠斗は、同級生にして幼馴染の一ノ瀬綾乃が別のクラスのイケメンに告白された事を知り、自身も彼女に想いを伝える為に告白をする。
綾乃とは家が隣同士で、彼女の家庭の事情もあり家族ぐるみで幼い頃から仲が良かった。
だが、悠斗は小学校卒業を前に友人達に綾乃との仲を揶揄われ、「もっと女の子らしい子が好きだ」と言ってしまい、それが切っ掛けで彼女とは疎遠になってしまっていた。
中学の三年間は拒絶されるのが怖くて、悠斗は綾乃から逃げ続けた。
とうとう高校生となり、綾乃は誰にでも分け隔てなく優しく、身体つきも女性らしくなり『学年一の美少女』と謳われる程となっている。
高嶺の花。
そんな彼女に悠斗は不釣り合いだと振られる事を覚悟していた。
だがその結果は思わぬ方向へ。実は彼女もずっと悠斗が好きで、両想いだった。
しかも、綾乃は悠斗の気を惹く為に、品行方正で才色兼備である事に努め、胸の大きさも複数のパッドで盛りに盛っていた事が発覚する。
それでも構わず、恋人となった二人は今まで出来なかった事を少しずつ取り戻していく。
他愛の無い会話や一緒にお弁当を食べたり、宿題をしたり、ゲームで遊び、デートをして互いが好きだという事を改めて自覚していく。
存分にイチャイチャし、時には異性と意識して葛藤する事もあった。
両家の家族にも交際を認められ、幸せな日々を過ごしていた。
拙いながらも愛を育んでいく中で、いつしか学校では綾乃の良からぬ噂が広まっていく。
そして綾乃に振られたイケメンは彼女の弱みを握り、自分と付き合う様に脅してきた。
それでも悠斗と綾乃は屈せずに、将来を誓う。
イケメンの企てに、友人達や家族の助けを得て立ち向かう。
付き合う前から好感度が限界突破な二人には、いかなる障害も些細な事だった。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
幼馴染に告白したら、交際契約書にサインを求められた件。クーリングオフは可能らしいけど、そんなつもりはない。
久野真一
青春
羽多野幸久(はたのゆきひさ)は成績そこそこだけど、運動などそれ以外全般が優秀な高校二年生。
そんな彼が最近考えるのは想い人の、湯川雅(ゆかわみやび)。異常な頭の良さで「博士」のあだ名で呼ばれる才媛。
彼はある日、勇気を出して雅に告白したのだが―
「交際してくれるなら、この契約書にサインして欲しいの」とずれた返事がかえってきたのだった。
幸久は呆れつつも契約書を読むのだが、そこに書かれていたのは予想と少し違った、想いの籠もった、
ある意味ラブレターのような代物で―
彼女を想い続けた男の子と頭がいいけどどこかずれた思考を持つ彼女の、ちょっと変な、でもほっとする恋模様をお届けします。
全三話構成です。
陰キャの俺が学園のアイドルがびしょびしょに濡れているのを見てしまった件
暁ノ鳥
キャラ文芸
陰キャの俺は見てしまった。雨の日、校舎裏で制服を濡らし恍惚とする学園アイドルの姿を。「見ちゃったのね」――その日から俺は彼女の“秘密の共犯者”に!? 特殊な性癖を持つ彼女の無茶な「実験」に振り回され、身も心も支配される日々の始まり。二人の禁断の関係の行方は?。二人の禁断の関係が今、始まる!
黒に染まった華を摘む
馬場 蓮実
青春
夏の終わりに転校してきたのは、忘れられない初恋の相手だった——。
高須明希は、人生で“二番目”に好きになった相手——河西栞に密かに想いを寄せている。
「夏休み明けの初日。この席替えで、彼女との距離を縮めたい。話すきっかけがほしい——」
そんな願いを胸に登校したその朝、クラスに一人の転校生がやってくる。
彼女の名は、立石麻美。
昔の面影を残しながらも、まるで別人のような気配をまとう彼女は——明希にとって、忘れられない“初恋の人”だった。
この再会が、静かだった日常に波紋を広げていく。
その日の放課後。
明希は、"性の衝動"に溺れる自身の姿を、麻美に見られてしまう——。
塞がっていた何かが、ゆっくりと崩れはじめる。
そして鬱屈した青春は、想像もしていなかった熱と痛みを帯びて動き出す。
すべてに触れたとき、
明希は何を守り、何を選ぶのか。
光と影が交錯する、“遅れてきた”ひと夏の物語。
前編 「恋愛譚」 : 序章〜第5章
後編 「青春譚」 : 第6章〜
失恋中なのに隣の幼馴染が僕をかまってきてウザいんですけど?
さいとう みさき
青春
雄太(ゆうた)は勇気を振り絞ってその思いを彼女に告げる。
しかしあっさりと玉砕。
クールビューティーで知られる彼女は皆が憧れる存在だった。
しかしそんな雄太が落ち込んでいる所を、幼馴染たちが寄ってたかってからかってくる。
そんな幼馴染の三大女神と呼ばれる彼女たちに今日も翻弄される雄太だったのだが……
病み上がりなんで、こんなのです。
プロット無し、山なし、谷なし、落ちもなしです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる