86 / 100
第3章 夢よもういちど
3-33.第22の願い 花畑 蜜子
しおりを挟む
何が起こったのか理解している人はわずかだった。
凛悟の胸に蜜子の頭がポスリと落ちる。
マリアはうずめるように床に頭を着けながら「ゴメンナサイ、ゴメンナサイ」と涙を流す。
実は肩で大きく息をしながらグッ、グッと自分が生きていることを確かめる。
エゴルトはその左手の”聖痕”を眺めていた。
凛悟は……、少し放心状態だった。
少しの間だけ。
彼はゆっくりと、もう流れなくなった涙の源を胸からそっと降ろすと、最後の力で立ちあがった。
足を引きずるように数歩進み、その手をエゴルトが持つ”本”へと伸ばす。
「おっと、そうはいかないよ」
エゴルトがその手を遮るように払うと、その軽い衝撃だけで凛悟は転ぶように倒れた。
彼はそれを一瞥すると、再び左手を見る。
エゴルトの手にある数字は”2”がふたつ。
つまり、エゴルトが持つ”祝福”以外は全て使われたこと意味する。
彼が把握していない唯一の願い。
”約束強制”により彼のため以外のことには使えない花畑蜜子の願いは何だったのか。
それを確認すべく、エゴルトは”本”を開いた。
…
……
………
少しの間をおいて、エゴルトは右を向き、左を向き、上を向き、そして笑い出した。
「ハッ、ハッ、ハハハハッハ! なんだこの願いは! こんな漠然とした願いを受けるとは神もさぞかし困るだろう!」
手を頭に当て、エゴルトは笑い続ける。
「なにがおかしいんです! 神のご意志に反してまでこんなにも人を殺して、何がおかしいんです! こんなのだったら、こんなことになってしまうのなら! あなたの話になんて乗るべきじゃなかった!!」
自分のせいで彼女は死んでしまった。
その自責と後悔で涙を流しながらマリアが訴える。
「神の意志だって? それは決まっている。僕が勝利することを神は望んでいるんだよ」
「そんなはずはありません!」
「ところがそうなのさ。いいだろう君たちにも見せてあげよう。彼女が何を願ったのかを」
エゴルトは”本”を開き、それを周囲に見せつけるように突き出した。
第22の願い 花畑蜜子
── 奇跡を起こして ──
それは至ってシンプルな願いだった。
「奇跡だって!? 笑えるじゃないか! だが、彼女がこんなことを願えたのには興味がある。教えてくれないか凛悟君。君なら知っているはずだろ」
「この”祝福”ゲームが始まった時、俺たちは他愛ない話をした。その中で蜜子は全人類に対して誓った。この”祝福”で邪悪な者が世界を支配しそうになった時、『奇跡を起こして』って願うと」
「なるほど全人類か。彼女は僕も含めて誓っていたわけだね」
「そういうことだ。喜べよ、蜜子に邪悪な者って認定されたんだぜ」
凛悟の言い方にカチンと来たのか、エゴルトは倒れた凛悟を蹴飛ばす。
上体が曲がり、凛悟は口から血の塊を吐いた。
「邪悪だからどうした? ビジネス界のトップなら誰でもやっていることだ。このくらい神も許すだろう。なにせ、奇跡が起きても僕はこの通りピンピンしているのだからね」
もう”祝福”は自分の手にしかない。
不安定要素は何もない。
勝利を確信し、エゴルトはアッハハハハと高笑いする。
「はいはい、”祝福ゲーム”は社長さんの勝ち。ということで、もう帰っていいかな?」
「アーシー君か」
「正直もう見てられん。あとは残ったみんなでよろしくやればいいやん。ほらマリア立って」
涙を流しながら床にへたり込んでいるマリアの肩を持って、アーシーは出口へと足を向ける。
「ダメだと言ったらどうするね?」
「アーシーの身の安全はOKになっているはずじゃん」
アーシーの声にエゴルトはその手の銃を彼女に向けるが、その手はすぐに下がった。
「なるほど、約束強制は僕にも影響があるということか」
「そーいうこと。ウチの寿命まで安全は保障されちゃってるの。心配せんでも社長さんの邪魔はしない。ひっそりと暮らすわ。それでいいやろ」
アーシーは内心では後悔していた。
この惨劇は自分が”約束強制”を”祝福”で願ったことで起きたのだから。
せめて、友人のマリアだけは助けようと彼女は思っていた。
「君たちはどうする? まだやるかね」
この場でまだエゴルトを睨んでいる実と凛悟を見ながらエゴルトは問いかける。
「勘違いしないで、そこの女が奇跡なんて願わなければアンタは終わっていたんだからね」
余計なことを、といった視線で実はもう動かなくなった蜜子を見る。
「どういうことかな?」
「そこの女が”祝福”を使わずに死んでいたら、”祝福”をアンタが奪い取ることになったってことよ」
実の言葉にエゴルトは少し考える。
「ハッ、ハハハッ、君はまだ気づいていないのか」
「気付いていないって何がよ!?」
「”本”のこのページさ。”本”は本物だが、このページのこの部分だけは偽装したものだ」
エゴルトは”本”のケビンのページを開くと、そこの願いの部分だけをなぞる。
そして、爪を立ててピリッとテープのように引き剥がした。
破られた下には『パパとママにあいたい。あいにいきたい』という文字。
「だ、騙したのね!」
「騙されるのが悪いと言いたい所だが、無理もない。質感も光沢も極めて似た極薄素材で偽装したからね。素晴らしい道化だよ君は!」
骸となったエボルトテック社の特務部門には偽造のスペシャリストもいた。
契約書や公文書の偽造が主な任務の。
そのメンバーに協力させ、エゴルトは”本”のページを偽装したのだった。
「それで、もう一度聞こう。君はどうする」
実は唇を噛み締め、数秒の間をおくと、溜息とともに口を開いた。
「こーさんよ。あなたにはどうあがいても勝てそうにないわ」
実はエゴルトに攻撃できない。
そしてどんな事件や事故でも彼は傷つくことはない。
たとえ、今、隕石が頭上に降ってきても、彼だけは無傷でいるだろう。
敗北を認める以外の選択肢は彼女に残されていなかった。
「だそうだ。凛悟君、君はどうする?」
「蜜子を殺した張本人に俺が与すると思うか? 遊びのように命を奪うお前を、俺は絶対に許さない。まだ藤堂がいる。藤堂がお前の罪を暴く」
「ああ、そんなのもいたな。僕の会社を乗っ取ろうとしているヤツが」
「そうだ、このスマホでここで起きたことは録音済だ。データはクラウドに保存されている。今頃は藤堂がそれをダウンロードして聞いているはずだ」
震える手でスマホを取り出し、凛悟はそれを見せつける。
このスマホを取り上げようが破壊しようが意味がないというように。
「それが君の最後の切り札か」
「そうだ、日本の警察を舐めるな」
声を振り絞り、凛悟はその台詞を放つ。
「君は僕が遊びでマリア君に命じたと思っているのか?」
「どういうことだ?」
「当ててみたまえ、正解したなら君に生き残るチャンスをやろう!」
面白いショーでも始まるような口調でエゴルトは高らかにそう言った。
凛悟の胸に蜜子の頭がポスリと落ちる。
マリアはうずめるように床に頭を着けながら「ゴメンナサイ、ゴメンナサイ」と涙を流す。
実は肩で大きく息をしながらグッ、グッと自分が生きていることを確かめる。
エゴルトはその左手の”聖痕”を眺めていた。
凛悟は……、少し放心状態だった。
少しの間だけ。
彼はゆっくりと、もう流れなくなった涙の源を胸からそっと降ろすと、最後の力で立ちあがった。
足を引きずるように数歩進み、その手をエゴルトが持つ”本”へと伸ばす。
「おっと、そうはいかないよ」
エゴルトがその手を遮るように払うと、その軽い衝撃だけで凛悟は転ぶように倒れた。
彼はそれを一瞥すると、再び左手を見る。
エゴルトの手にある数字は”2”がふたつ。
つまり、エゴルトが持つ”祝福”以外は全て使われたこと意味する。
彼が把握していない唯一の願い。
”約束強制”により彼のため以外のことには使えない花畑蜜子の願いは何だったのか。
それを確認すべく、エゴルトは”本”を開いた。
…
……
………
少しの間をおいて、エゴルトは右を向き、左を向き、上を向き、そして笑い出した。
「ハッ、ハッ、ハハハハッハ! なんだこの願いは! こんな漠然とした願いを受けるとは神もさぞかし困るだろう!」
手を頭に当て、エゴルトは笑い続ける。
「なにがおかしいんです! 神のご意志に反してまでこんなにも人を殺して、何がおかしいんです! こんなのだったら、こんなことになってしまうのなら! あなたの話になんて乗るべきじゃなかった!!」
自分のせいで彼女は死んでしまった。
その自責と後悔で涙を流しながらマリアが訴える。
「神の意志だって? それは決まっている。僕が勝利することを神は望んでいるんだよ」
「そんなはずはありません!」
「ところがそうなのさ。いいだろう君たちにも見せてあげよう。彼女が何を願ったのかを」
エゴルトは”本”を開き、それを周囲に見せつけるように突き出した。
第22の願い 花畑蜜子
── 奇跡を起こして ──
それは至ってシンプルな願いだった。
「奇跡だって!? 笑えるじゃないか! だが、彼女がこんなことを願えたのには興味がある。教えてくれないか凛悟君。君なら知っているはずだろ」
「この”祝福”ゲームが始まった時、俺たちは他愛ない話をした。その中で蜜子は全人類に対して誓った。この”祝福”で邪悪な者が世界を支配しそうになった時、『奇跡を起こして』って願うと」
「なるほど全人類か。彼女は僕も含めて誓っていたわけだね」
「そういうことだ。喜べよ、蜜子に邪悪な者って認定されたんだぜ」
凛悟の言い方にカチンと来たのか、エゴルトは倒れた凛悟を蹴飛ばす。
上体が曲がり、凛悟は口から血の塊を吐いた。
「邪悪だからどうした? ビジネス界のトップなら誰でもやっていることだ。このくらい神も許すだろう。なにせ、奇跡が起きても僕はこの通りピンピンしているのだからね」
もう”祝福”は自分の手にしかない。
不安定要素は何もない。
勝利を確信し、エゴルトはアッハハハハと高笑いする。
「はいはい、”祝福ゲーム”は社長さんの勝ち。ということで、もう帰っていいかな?」
「アーシー君か」
「正直もう見てられん。あとは残ったみんなでよろしくやればいいやん。ほらマリア立って」
涙を流しながら床にへたり込んでいるマリアの肩を持って、アーシーは出口へと足を向ける。
「ダメだと言ったらどうするね?」
「アーシーの身の安全はOKになっているはずじゃん」
アーシーの声にエゴルトはその手の銃を彼女に向けるが、その手はすぐに下がった。
「なるほど、約束強制は僕にも影響があるということか」
「そーいうこと。ウチの寿命まで安全は保障されちゃってるの。心配せんでも社長さんの邪魔はしない。ひっそりと暮らすわ。それでいいやろ」
アーシーは内心では後悔していた。
この惨劇は自分が”約束強制”を”祝福”で願ったことで起きたのだから。
せめて、友人のマリアだけは助けようと彼女は思っていた。
「君たちはどうする? まだやるかね」
この場でまだエゴルトを睨んでいる実と凛悟を見ながらエゴルトは問いかける。
「勘違いしないで、そこの女が奇跡なんて願わなければアンタは終わっていたんだからね」
余計なことを、といった視線で実はもう動かなくなった蜜子を見る。
「どういうことかな?」
「そこの女が”祝福”を使わずに死んでいたら、”祝福”をアンタが奪い取ることになったってことよ」
実の言葉にエゴルトは少し考える。
「ハッ、ハハハッ、君はまだ気づいていないのか」
「気付いていないって何がよ!?」
「”本”のこのページさ。”本”は本物だが、このページのこの部分だけは偽装したものだ」
エゴルトは”本”のケビンのページを開くと、そこの願いの部分だけをなぞる。
そして、爪を立ててピリッとテープのように引き剥がした。
破られた下には『パパとママにあいたい。あいにいきたい』という文字。
「だ、騙したのね!」
「騙されるのが悪いと言いたい所だが、無理もない。質感も光沢も極めて似た極薄素材で偽装したからね。素晴らしい道化だよ君は!」
骸となったエボルトテック社の特務部門には偽造のスペシャリストもいた。
契約書や公文書の偽造が主な任務の。
そのメンバーに協力させ、エゴルトは”本”のページを偽装したのだった。
「それで、もう一度聞こう。君はどうする」
実は唇を噛み締め、数秒の間をおくと、溜息とともに口を開いた。
「こーさんよ。あなたにはどうあがいても勝てそうにないわ」
実はエゴルトに攻撃できない。
そしてどんな事件や事故でも彼は傷つくことはない。
たとえ、今、隕石が頭上に降ってきても、彼だけは無傷でいるだろう。
敗北を認める以外の選択肢は彼女に残されていなかった。
「だそうだ。凛悟君、君はどうする?」
「蜜子を殺した張本人に俺が与すると思うか? 遊びのように命を奪うお前を、俺は絶対に許さない。まだ藤堂がいる。藤堂がお前の罪を暴く」
「ああ、そんなのもいたな。僕の会社を乗っ取ろうとしているヤツが」
「そうだ、このスマホでここで起きたことは録音済だ。データはクラウドに保存されている。今頃は藤堂がそれをダウンロードして聞いているはずだ」
震える手でスマホを取り出し、凛悟はそれを見せつける。
このスマホを取り上げようが破壊しようが意味がないというように。
「それが君の最後の切り札か」
「そうだ、日本の警察を舐めるな」
声を振り絞り、凛悟はその台詞を放つ。
「君は僕が遊びでマリア君に命じたと思っているのか?」
「どういうことだ?」
「当ててみたまえ、正解したなら君に生き残るチャンスをやろう!」
面白いショーでも始まるような口調でエゴルトは高らかにそう言った。
0
あなたにおすすめの小説
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
裏切りの代償
中岡 始
キャラ文芸
かつて夫と共に立ち上げたベンチャー企業「ネクサスラボ」。奏は結婚を機に経営の第一線を退き、専業主婦として家庭を支えてきた。しかし、平穏だった生活は夫・尚紀の裏切りによって一変する。彼の部下であり不倫相手の優美が、会社を混乱に陥れつつあったのだ。
尚紀の冷たい態度と優美の挑発に苦しむ中、奏は再び経営者としての力を取り戻す決意をする。裏切りの証拠を集め、かつての仲間や信頼できる協力者たちと連携しながら、会社を立て直すための計画を進める奏。だが、それは尚紀と優美の野望を徹底的に打ち砕く覚悟でもあった。
取締役会での対決、揺れる社内外の信頼、そして壊れた夫婦の絆の果てに待つのは――。
自分の誇りと未来を取り戻すため、すべてを賭けて挑む奏の闘い。復讐の果てに見える新たな希望と、繊細な人間ドラマが交錯する物語がここに。
フローライト
藤谷 郁
恋愛
彩子(さいこ)は恋愛経験のない24歳。
ある日、友人の婚約話をきっかけに自分の未来を考えるようになる。
結婚するのか、それとも独身で過ごすのか?
「……そもそも私に、恋愛なんてできるのかな」
そんな時、伯母が見合い話を持ってきた。
写真を見れば、スーツを着た青年が、穏やかに微笑んでいる。
「趣味はこうぶつ?」
釣書を見ながら迷う彩子だが、不思議と、その青年には会いたいと思うのだった…
※他サイトにも掲載
【完結】東京・金沢 恋慕情 ~サレ妻は御曹司に愛されて~
安里海
恋愛
佐藤沙羅(35歳)は結婚して13年になる専業主婦。
愛する夫の政志(38歳)と、12歳になる可愛い娘の美幸、家族3人で、小さな幸せを積み上げていく暮らしを専業主婦である紗羅は大切にしていた。
その幸せが来訪者に寄って壊される。
夫の政志が不倫をしていたのだ。
不安を持ちながら、自分の道を沙羅は歩み出す。
里帰りの最中、高校時代に付き合って居た高良慶太(35歳)と偶然再会する。再燃する恋心を止められず、沙羅は慶太と結ばれる。
バツイチになった沙羅とTAKARAグループの後継ぎの慶太の恋の行方は?
表紙は、自作です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる