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ヘイスレイブ奪還編
第110話 緑のオーラ
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ホーリーの猛攻を槍で弾く。
先程まではホーリーの鎌捌きを目で追うことは出来なかった、でも今はスローモーションのように見える。
マツ「これは、、、ナオティッシモ先生の言っていたオーラの力?」
竜をも刈り取る重いはずの斬撃がとても軽く感じる。
マツ「はぁぁ!!!」
力を込めると、ホーリーは後ろへと吹き飛んだ。
マツ「緑のオーラは確か、、、」
マツはナオティッシモ先生の言葉を思い出した。
マツ「身体能力の覚醒!」
ホーリー「これは少し、本気を出さなければいけないかもしれない」
ホーリーの眼球が赤く染まっていく。
オダルジョー「はいはいストップ、そこまでしなくても良いよ、ホーリー」
ホーリー「そうか、、、、なんか、申し訳ない」
オダルジョーの声がけにより、目の色が正常に戻った。
マツ「あなた方を倒して、アンチェア様をお助けします」
ホーリー「オーラのおかげで自信がついたか、哀れですね」
マツ「哀れなのは、この戦いで負けた方です」
マツは身体に雷を走らせる。
瞬雷の連続発動は二回まで、緑のオーラによるパワーがあれば、たとえ防がれたとしてもそのまま力押し出来るはず。
マツ「瞬雷!!」
ホーリー「これはマズイか」
ホーリーは高速で突撃してくるであろうマツを目掛けて大鎌を投擲した。
しかし大鎌はいとも容易く宙へと打ち上げられた。
マツがホーリーの身体を貫く瞬間にホーリーは水と化し、大鎌の元へと移動する。
本来瞬雷中は、その技の速さにより自分でも視界はゼロになる。しかし今のマツには瞬雷中でもハッキリと物が見えた。
おそらくこれは緑のオーラにより目の動体視力も覚醒しているということなのだろう。
水化したホーリーを目に捉えたマツは、すぐさま二度目の瞬雷を起動し、宙に浮く大鎌を目指して突撃した。
しかし、ホーリーと大鎌は一瞬で床へと瞬間移動した。
それはオダルジョーの重力操作によるものだった。
バチバチと身体に雷を溜め込んだまま、マツは空中で格好の的となってしまった。
オダルジョー「どうやらその技は、身体への負荷が大きいようだね。雷属性ってね、放出以外で使うには不便な属性なんだよね」
気がつくと、マツの身体の周りを黒雲が周回していた。
オダルジョー「オーラに助けられたとしても、君は最初から圧倒的に劣勢なんだよ。どうして諦めないのか、どうしてそれでも戦うことを選ぶのか、私には理解出来ないよ」
紫色の雷が黒雲を繋げた。
それらは徐々にマツの身体へと近づいて来る。
触れたら即死レベルの高密度の電力を溜め込んでいることはマツにも分かった。
どうにかしなければ、、、、
動かない身体に力を込め、動こうとした。
そしてマツは気付いた。
感電しながらでも動くことが可能であるということに。
マツ「え!、、動ける」
確かに身体に違和感はある、でも動ける。
これならイケる。
そう思ったマツは、真下にいるホーリー目掛けて瞬雷を発動した。
ホーリー「水で防ぐには雷相手じゃ不利である。そしてその突破力があればどんな壁をも貫いてくるのだろう」
ホーリーは咄嗟に多数に分身を作り出し、散り散りに散開した。
瞬雷により真下のホーリーを貫いたマツだったが、薄赤色の水分を身体に浴びただけだった。
その勢いのまま槍は床へと刺さった。
床には盛大に亀裂が走り、今にも崩れそうな状態となる。
マツ「我ながら、なんて馬鹿力なの」
身体に更に雷が溜まっていくのが分かる。
マツはフォールドーン帝国でのアイザワとの戦いを思い出した。
あの時も三度目の瞬雷を放つことが出来た。
身体は悲鳴をあげているが、緑のオーラにより覚醒している肉体は雷に負けることなく稼働している。
マツ「いけるとこまで、いってやる!!」
マツの身体は激しく発光し、その場から姿を消した。
瞬雷の連続発動によりバチバチと光り輝く発光体が大聖堂を縦横無尽に駆け巡った。
しかしそれは闇雲に移動しているわけではない、分身したホーリーを一人ずつ消しているのだった。
ホーリー「カナメル隊はつくづく恐ろしい、先程の副官といいドラゴンといい、こんな強者を隠していただなんて」
ホーリーはクルクルと回転しながら宙を舞い、オダルジョーの後ろに隠れた。
全ての分身を貫き終え、最後にマツが捉えたのはオダルジョーとその後ろに隠れるホーリーだ。
マツ「この槍に全てをかける」
想像を絶する量の雷を身体に溜め込んだマツの身体はボロボロだった。
服は燃え、皮膚は焼き切れている。
オダルジョー「どうしてボロボロになってまで、誰かの為に戦うことが出来るの?さっきの副官もドラゴンもあなたも、かなりおかしいと思うよ。。。。いや、おかしいのは私なのか」
マツは全てをかけて瞬雷を発動した。
一瞬でオダルジョーの目の前までやってきた。
しかし槍は届かない。
先程も防がれた、見えない防護膜がオダルジョーを守っているからである。
マツ「絶対に、負けるものか!!!行け、、行け!!!」
マツの叫びと共に、防護膜に亀裂が入る。
そして、、、、
パリィン!!!
防護膜が割れた。
このままオダルジョーとホーリーを貫いて、この戦いを終わらせる。
マツの手により一層力が込められた。
先程まではホーリーの鎌捌きを目で追うことは出来なかった、でも今はスローモーションのように見える。
マツ「これは、、、ナオティッシモ先生の言っていたオーラの力?」
竜をも刈り取る重いはずの斬撃がとても軽く感じる。
マツ「はぁぁ!!!」
力を込めると、ホーリーは後ろへと吹き飛んだ。
マツ「緑のオーラは確か、、、」
マツはナオティッシモ先生の言葉を思い出した。
マツ「身体能力の覚醒!」
ホーリー「これは少し、本気を出さなければいけないかもしれない」
ホーリーの眼球が赤く染まっていく。
オダルジョー「はいはいストップ、そこまでしなくても良いよ、ホーリー」
ホーリー「そうか、、、、なんか、申し訳ない」
オダルジョーの声がけにより、目の色が正常に戻った。
マツ「あなた方を倒して、アンチェア様をお助けします」
ホーリー「オーラのおかげで自信がついたか、哀れですね」
マツ「哀れなのは、この戦いで負けた方です」
マツは身体に雷を走らせる。
瞬雷の連続発動は二回まで、緑のオーラによるパワーがあれば、たとえ防がれたとしてもそのまま力押し出来るはず。
マツ「瞬雷!!」
ホーリー「これはマズイか」
ホーリーは高速で突撃してくるであろうマツを目掛けて大鎌を投擲した。
しかし大鎌はいとも容易く宙へと打ち上げられた。
マツがホーリーの身体を貫く瞬間にホーリーは水と化し、大鎌の元へと移動する。
本来瞬雷中は、その技の速さにより自分でも視界はゼロになる。しかし今のマツには瞬雷中でもハッキリと物が見えた。
おそらくこれは緑のオーラにより目の動体視力も覚醒しているということなのだろう。
水化したホーリーを目に捉えたマツは、すぐさま二度目の瞬雷を起動し、宙に浮く大鎌を目指して突撃した。
しかし、ホーリーと大鎌は一瞬で床へと瞬間移動した。
それはオダルジョーの重力操作によるものだった。
バチバチと身体に雷を溜め込んだまま、マツは空中で格好の的となってしまった。
オダルジョー「どうやらその技は、身体への負荷が大きいようだね。雷属性ってね、放出以外で使うには不便な属性なんだよね」
気がつくと、マツの身体の周りを黒雲が周回していた。
オダルジョー「オーラに助けられたとしても、君は最初から圧倒的に劣勢なんだよ。どうして諦めないのか、どうしてそれでも戦うことを選ぶのか、私には理解出来ないよ」
紫色の雷が黒雲を繋げた。
それらは徐々にマツの身体へと近づいて来る。
触れたら即死レベルの高密度の電力を溜め込んでいることはマツにも分かった。
どうにかしなければ、、、、
動かない身体に力を込め、動こうとした。
そしてマツは気付いた。
感電しながらでも動くことが可能であるということに。
マツ「え!、、動ける」
確かに身体に違和感はある、でも動ける。
これならイケる。
そう思ったマツは、真下にいるホーリー目掛けて瞬雷を発動した。
ホーリー「水で防ぐには雷相手じゃ不利である。そしてその突破力があればどんな壁をも貫いてくるのだろう」
ホーリーは咄嗟に多数に分身を作り出し、散り散りに散開した。
瞬雷により真下のホーリーを貫いたマツだったが、薄赤色の水分を身体に浴びただけだった。
その勢いのまま槍は床へと刺さった。
床には盛大に亀裂が走り、今にも崩れそうな状態となる。
マツ「我ながら、なんて馬鹿力なの」
身体に更に雷が溜まっていくのが分かる。
マツはフォールドーン帝国でのアイザワとの戦いを思い出した。
あの時も三度目の瞬雷を放つことが出来た。
身体は悲鳴をあげているが、緑のオーラにより覚醒している肉体は雷に負けることなく稼働している。
マツ「いけるとこまで、いってやる!!」
マツの身体は激しく発光し、その場から姿を消した。
瞬雷の連続発動によりバチバチと光り輝く発光体が大聖堂を縦横無尽に駆け巡った。
しかしそれは闇雲に移動しているわけではない、分身したホーリーを一人ずつ消しているのだった。
ホーリー「カナメル隊はつくづく恐ろしい、先程の副官といいドラゴンといい、こんな強者を隠していただなんて」
ホーリーはクルクルと回転しながら宙を舞い、オダルジョーの後ろに隠れた。
全ての分身を貫き終え、最後にマツが捉えたのはオダルジョーとその後ろに隠れるホーリーだ。
マツ「この槍に全てをかける」
想像を絶する量の雷を身体に溜め込んだマツの身体はボロボロだった。
服は燃え、皮膚は焼き切れている。
オダルジョー「どうしてボロボロになってまで、誰かの為に戦うことが出来るの?さっきの副官もドラゴンもあなたも、かなりおかしいと思うよ。。。。いや、おかしいのは私なのか」
マツは全てをかけて瞬雷を発動した。
一瞬でオダルジョーの目の前までやってきた。
しかし槍は届かない。
先程も防がれた、見えない防護膜がオダルジョーを守っているからである。
マツ「絶対に、負けるものか!!!行け、、行け!!!」
マツの叫びと共に、防護膜に亀裂が入る。
そして、、、、
パリィン!!!
防護膜が割れた。
このままオダルジョーとホーリーを貫いて、この戦いを終わらせる。
マツの手により一層力が込められた。
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