神殺しの怪物と6人の約束
セリアには、歌によってあらゆる物質を再生する“リバイバルボイス”という力がある。かつて王国を治めた前女王セレスティアから受け継がれた奇跡の力だが、その存在は歴史の闇に埋もれ、真実を知る者はほとんどいない。セリア自身もまた、その力の本当の意味を知らずに生きている。ツグルは彼女の秘密を守りながら、王国に現れた“漆黒の騎士”の正体と、王都陥落の日に城内で姿を消した父の行方を追っていた。
騎士になれば真実に近づけると信じて進む中、ツグルとセリアは出会う。かつて世界を滅ぼした“六人”の一人と。十年前、空から現れた六人によって王国は崩壊した。しかし彼らはただの悪ではなかった。そこには守りたいものと、抗えない運命、そして“六人の約束”があった。
旅の中でツグルは知る。セリアの歌声は希望であると同時に、世界の理を揺るがす禁忌であること。漆黒の騎士の絶望、六人の罪の真実、そして父が命を懸けて隠した過去。すべてが交錯する中、仲間を守るため、ツグルはついに自らが拒んできた“闇”の力に手を伸ばす。それは救済ではなく、罪を背負う選択だった。
これは、少女の声を巡る物語であり、滅びと再生、罪と願いが交錯する物語。怪物となることを選びながらも、なお誰かを守ろうとした一人の少年の、哀しくも希望を繋ぐ物語である。
さっそくだが、てめぇに1つ忠告しておいてやる。読み始めたら、戻って来れなくなる。寝不足を覚悟しておけ。
おっと、あんたは誰だ?って顔をしているな。自己紹介が遅れた、僕はこの物語にも登場する、トゥールの親友のムー様だ。んでてめぇが居る世界と違って、こっちの世界には魔法が存在する。物語上、魔法が鍵になるわけだ。魔法に関しては僕の右に出る者はいない、だからこっちの世界を説明する上で、僕以上の適任者はいないってわけだ。話を聞く気になったか?
だが魔法の話をしても馴染みがないだろう?だからてめぇの居る魔法が無い世界の言葉を使って説明してやる。ん?ああ、大丈夫ネタバレは無しだ。
まずトゥールが発揮しまくっている2つの才能がある。
1つは「キャラクターメイクの才能」だ。
トゥールは「実際の誰かを参考にしてるから!」と言うが、それなら個性を抽出して魅力を倍増させるデフォルメの才能とも言える。さらに、魅力を纏ったキャラ同士の掛け合いは、天下一品だ。言い過ぎか?僕はそう思わないが。天才的なキャラメイクが、てめぇを寝不足にする最大の要因となっている。
もう1つの才能は「世界観構築の才能」だ。
これはトゥールの最大の武器、妄想力の賜物だろうな。物語の世界観に大きさや深さ密度を与えるものが何か、知ってるか?それは書かなかった情報量だ。それが書いた情報の背景となり、世界観に奥行きを与える。
小説に落とし込んでいるのは物語のごく一部だ、登場人物の僕が言うんだから間違いない。トゥールはもっと沢山のものをその目で見てきた。妄想という魔法によってな。いや、才能と言うべきか。
小説に書ききれなかった膨大な世界観が、読んだてめぇの意識をこっちの世界に引き摺り込んじまうわけだ。魔法を使えないてめぇに抗う術はない。ま、そんなに身構えなくていいさ。悪いものじゃない。
なぜなら、読んだてめぇの内部エネルギーを高める効果があるからだ。魔法で説明できない以上、そう言うしか無い。元気になる、やる気が出る、そんなところか?魔力を感じられないってのは不便だなぁ、だがこの小説には間違いなく魔法が使われてるから、てめぇは気づかぬ間に効果を受ける。この僕が言うんだ、間違いない。
字数制限だ、、、僕はもうてめぇの世界には居られないらしい。だが永遠の別れじゃない、てめぇは僕たちに会いに来れる。本編でまた会おう。
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