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「メイ気持ちいい?」
 お兄ちゃんの執拗な愛撫はずっと続いてた。
 制服のままベッドに横たわってる私はお兄ちゃんの腕の中で身体中を撫でまわされて悶えてた。
 お兄ちゃんのはすっかり硬くなって私の太ももに擦り付けられてる。
「お兄ちゃんの熱い」
「お前のせいだな」
「お兄ちゃん、辛くないの?」
「え?」
「いつもそんな状態で私ばっかりいじってて」
 私がとうとうお兄ちゃんにずっと気になってた事を聞いてみると。
 お兄ちゃんが気のせいじゃなく少し赤くなって私から目を反らした。
「メイ、それ可愛すぎるから。ちょっと待て」
 そう言ってお兄ちゃんが震えてる。
「お兄。やっぱり変態だ」
 立ち直ったお兄ちゃんがまたこっちを向く。今日はラフなTシャツ姿のお兄ちゃんが少し目元を輝かせて私を覗き込んだ。
「メイ、変態ってどんなか本当に分かってる?」
「お兄みたいなの」
「ほう。じゃあメイばんざい」
「え? ええ?」
 子供のころから仕込まれたばんざい。お兄ちゃんに面倒見てもらってきた私は素直に手を上げてしまった。
 そこにガチャリって音がして。
「これがメイへのお祝いな」
 気が付いたら両手ともベッドヘッドの飾りに手錠で繋がれちゃってる。
「ナニコレ?」
「手錠」
「お、おもちゃだよね?」
 そう言ってガチャガチャ腕を動かすけど結構重い。しかもびくともしない。
「まあ、本物じゃないけど外れないぞ。これの為に今日はここで待ってたんだし」
 あ、そうか。お兄ちゃんのベッドヘッドは木製だもんね。じゃなくて!
「お兄、マジこれ何する気?」
「そりゃ色々な」
「その色々が何か知りたい」
「知りたい? そうか知りたいか」
「あ、待って口で説明して!」
「ああ、口で説明してやるよ」
「ひゃぁ!ち、違う、や、そんな意味じゃない!」
 お兄ちゃんが私の膝を持ち上げてその天辺にキスした!
 膝を折られたからそのまま少しずつ私のスカートが上に捲れてくる。それを追うようにしてお兄ちゃんがキスを降らせる。
「これ凄いエロいな。制服にノーブラ・ノーパン」
「お兄、ちょ、や、」
「足をバタつかせるなよ、危ない」
「危ないからやめよ、ね、やめ」
「だから手は拘束しただろ。足もするか?」
 なに恐ろしい事言ってるのお兄!?
「お前の太腿スベスベで気持ちいい」
「いや、頬ずり痛い。お兄ちゃん髭が立ってる!」
「仕方ないさ、今日は帰ってきてから剃る暇なかったからな」
「え? あれ? そう言えばお兄ちゃん今日仕事は?」
「早退してきた」
 そう言ったお兄ちゃんが私の太腿の内側に音を立ててキスを落とししながら少しずつ私の足を左右に開いてく。
「そんなこれだけの為に早退って……」
「大切だろ。お前の合格祝い」
 突然お兄ちゃんが顔を上げて真剣な顔で私を見た。
「まだひと月は中で出来ないけど今日はしっかり喜ばせてやる」
「え、それお祝いじゃないよ、ね、喜ぶかもしれないけどやり過ぎはヤダ」
「やり過ぎくらいでちょうどいいだろ。足りないお祝いなんて寂しいしな」
「そんな事ない、ひゃお兄、足閉じたい、閉じさせて!」
「ダメ。もう何度も見たんだからいいだろ」
 見られたことはあるけどそんな近くでジッとみちゃやだよ。
 私が本格的に足をバタつかせても足の間にしっかり座り込んだお兄ちゃんはびくともしない。それどころかお尻の下に手を突っ込んだから何するのかと思ったらそのまま私の下半身を持ち上げた!
 そのままお腹の辺りを後ろから腕で抱き留められて私、中途半端にお尻をつきあげさせられてる。
 余りの事に足を蹴ってもそれが空中をもがくだけだ。
 その間もお兄ちゃんが嬉しそうに私を見下ろして、逃れられない太腿の付け根にキスした。
 途端そこから凄い熱が巻き起こる。熱い、熱い、なにこれ、凄い熱い。それを消火しようとするかのように私の中からどんどん蜜が溢れかえってくる。
「メイ、どんどん溢れてくる。すごい旨そう」
「ひゃ、ダメ、美味しくない絶対美味しくないからや、舐めちゃや、食べちゃや」
 私の叫びも空しくお兄ちゃんの舌が私の蜜を掬い上げる。微かに触れたお兄ちゃんの熱い舌の感触がそこにまた火を点けた。
「お兄ちゃん、だめ、熱いよ、」
 お兄ちゃんの舌がゆっくりと私の割れ目の周辺を舐めていく。
 あ……舐め取られてる……
 私の蜜をお兄ちゃんが舐め取ってる。
「お兄ちゃん、やめて、お兄ぃ」
 お兄ちゃんは全然聞いてくれない。今まで指では何度もイかされてたけどこんな事初めてだ。
「熱い、お兄」
 熱に浮かされて繰り返す私をお兄ちゃんの目が見下ろしてる。手を繋がれてて恥ずかしくても顔も隠せない。
 それでもなんとか顔をそむけた途端、お兄ちゃんの舌がとうとう割れ目の間を割り込んできた。
「ああっ、お、おにい、それ、熱い」
 私を見つめながらお兄ちゃんの舌が私の敏感な所を探り出す。それを舌先がツンツンとつつくと一気に体中を快感が駆け巡った。
「お、、にい、お、にいぁぁぁぁ!」
 そのままお兄ちゃんの舌がグリグリと私の粒をこね回す。
「あっ、アッ、ハァッ、アッ」
 お兄ちゃんの舌は何度もそこを嬲ってから今度は私の蜜の元を探すように蜜の中心をほじくり始めた。
「ハァッや、あ、アァゥッ!」
 自分で自分の声が信じらんない。
 どんどん高くなる私の声に合わせてお兄ちゃんの舌が中を何度もほじくる。
 中からどんどん何か熱い物が溢れてきて。
 奥がズキズキとして物足りなさに腰が揺れだす。
 そこでお兄ちゃんが私の敏感な粒に歯を当てた。
 お兄ちゃんの上下の歯にその粒をつままれて。
 私は絶頂の中で痙攣を繰り返した。


「お兄、ほんとに、入れないの?」
「入れない」
 あのまま一度達した私の上で足を引き上げた状態で腰を振ってるお兄ちゃんが汗を滲ませながら私を見下ろしてる。
 いつものごとくお兄ちゃんの熱い肉棒に擦られて私もゆらゆらと快感の波間を漂っていた。
 お兄ちゃんはこんな時も私が気持ちよくなるまで我慢する。
「お兄、またすれば、いいんだから、イって、いいよ」
「お前がイったらな」
 そんなこと言ったって今イったばかりの身体はそんな直ぐにイケない。
 私の為に眉根を寄せて腰を振るお兄ちゃんが可愛そう。
 苦しそうで、可哀想で、愛おしい。
 またお兄ちゃんの顎から汗がぽとりと落ちる。
「お兄、お兄ちゃんももっと気持ちよくなって」
 私はとうとう自分から腰を振り付け始めた。
 一瞬驚いた顔をしたお兄ちゃんが声にならない喘ぎ声を吐いた。
「馬鹿……」
 そう罵ったお兄ちゃんが我慢しきれないというように腰を叩きつけ始める。部屋に皮膚と皮膚が打ち合う乾いた音が響き始めた。なのに……
「俺だけは嫌だ」
 そう言ったお兄ちゃんがそのまま一旦腰を止めてさっきのゴムを引き寄せる。それを開けてベッドサイドに置いてあった袋から何か取り出した。
「お兄ちゃん、それ何?」
「合格祝い第二弾」
 そう言ったお兄ちゃんがゴムに入った見た事のない物体を私の目の前でプラプラさせた。
 なんか少しくの字に曲げた人の指を潰したみたいな恰好してる。
「これ何だか分からないか。可愛いなメイは」
 きょとんと見上げた私を見るお兄ちゃんの目が妖しく光ってる。それが私の潜在的な恐怖心を煽った。
「何だか知らないけどいらない」
「却下」
 スッパリそう言い切ったお兄ちゃんが指の間のそれを私の足の間に持っていく。
「こ、怖い、何するの?」
「これ中に入れるだけ。力抜いて」
「そんなの無理!」
「大丈夫。俺の指と変わらないから」
「ち、違うよ、なんか違う」
「ほら、ゆっくり入れるから」
 私の言葉にはまるで耳を貸さないお兄ちゃんが徐々にそれを私の蜜穴に押し付ける。入り口が……広げられちゃう。中にお兄ちゃんの指と似て非なる物が滑り込んで来た。
 ゴムの感触と相まって凄く違和感を感じる。
「まだまだ狭いな」
 そういうお兄ちゃんはなんか嬉しそう。
 しっかりと中まで押し込められた私はそれ以上動かないその物体に少し安堵して息を吐いた、途端。
「う、うああああ」
「気持ちいい? これで最弱だから」
 中に入ってるそれが突然振動を始めた。こ、声が止まらない。
「ああっああああああっ」
「じゃあもう一度動くよ」
 そう言ってお兄ちゃんがまた腰を揺らし始める。私の中に入れた物が出ない様にきつく押し付けながら擦っていく。
「すげえ。振動が俺のにも伝わってくる。メイのここメチャクチャ喜んでるな」
 お兄ちゃんが興奮気味に話してるのが聞こえる。聞こえるけど意味が分からない。分からない。だって気持ちいい。これ、気持ちよすぎて何にも考えられない。中と外と両方から粒を潰されてお腹の中がグルグル言い出して。
「おにい、イク、イク、イク、イク」
「俺もイクな。ほら」
 余りの快感にお腹が引きつって足が緊張で真っすぐなってツリそう……
 悶絶するほどの快感に焼かれる私のそこを擦り上げていたお兄ちゃんの肉棒が大きくドクンと脈打って熱い精液が私の痙攣するお腹の上に飛び散った。


「お兄、ぬ、抜いて……」
 私の足を掴んだまましばらくぐったりしていたお兄ちゃんが最後に大きな息を吐いて髪を掻きあげる。
 お兄ちゃんの汗に湿った前髪が中途半端に後ろに寝かされてなんかいつもより色っぽい。
 スイッチは切ってくれたみたいで振動は今止まってる。
 そのままベッドサイドにある私のティッシュペーパーに手を伸ばして私のお腹を拭き始めたお兄ちゃんに恥ずかしいのを我慢してお願いした。
 なのにお兄ちゃんが無視する。
「ねえ、お兄ちゃん、もう抜いてよ」
「待ってろ」
 そう言って吐精したばかりの自分の物も綺麗にふき取ってから今度は私の足の間を拭き始めた。
「え、入れたまま拭かないで、先に抜いて」
「待てって」
「待てない、え、ちょっと、どこ行くの?」
 お兄ちゃんがそのまま立ち上がってテーブルへ向かう。
「合格祝いまだ十分楽しんでないだろ」
 椅子を引っ張ってきてお兄ちゃんが私の横に座った。
「ここからは俺は見てるだけな」
「え、なに、やあああああああ」
 お兄ちゃんがスイッチを入れた。中に入ったそれが一気に活力を取り戻して中で暴れ出す。
 悲鳴のような嬌声が喉の奥からあふれ出して涙が滲んで来た。
 それを椅子に座った半裸のお兄ちゃんが見下ろしてる。
「まだまだこれ弱だから」
「やあああああ」
「まあ、頑張れ」
 そう言って私の涙を指で掬って私の目の前で舐め上げる。
 暴れる私の頭上で手首の手錠がガチャガチャと硬質な音を響かせる。
「お兄い、お、に、鬼、鬼畜、鬼、」
「合格おめでとう、メイ。まずは一回目」
 そう言ってお兄ちゃんは嬉しそうにダイヤルを上げ始めた。
 私が絶頂を迎える度に丁寧に私の足の間を拭ってはまたこれを繰り返し。
 お兄ちゃんがお祝いの5回目を数えた頃、私は意識を無くした。

 目を覚ますと手錠は外れてた。お兄ちゃんが寝息を立てて私の横で寝てる。
 この狭いベッドで私を包み込むように大切そうに抱きかかえて。
 お兄、鬼畜のお兄。でも好きだ。
 お兄を抱きしめようとして足の間に違和感を感じた。
「ヒッ!」
 お兄ちゃんのバカ。抜いてくれてない!
 私は我慢して自分の間にある紐とゴムを一緒につまんでゆっくりと引っ張り出す。
 あれ、今カチリって変な音した?
 引き出した袋を見るとなんか光ってる。
 ゴムを捨てようと引きはがそうとするとその光る物がポロリと落ちた。
「え、これ……」
 拾い上げて絶句した。
「合格祝い第三段」
 声に驚いて振り返るとお兄ちゃんが目を覚まして肘をついてこちらを見てる。
「お兄ちゃん」
「一応それでもダイヤだから」
 それ、私が今つまんでる指輪の事だよね?
「お兄ちゃん」
「婚約指輪な」
「お兄ちゃん」
「驚いた?」
「驚いたとかそんなのよりお兄のド変態!」
 信じらんない、こんな指輪の渡し方あり!?
「コンドームの中から婚約指輪見つけるなんて私だけだよ絶対」
「嬉しいか?」
「嬉しいわけあるか!」
 でも嬉しい。
 お兄ちゃん、本気だったんだ。
「嬉しいわけあるか」
 涙が零れてきた。
「コンドーム破けたらどうするつもりだったの?」
「それ入れたのメイが気失ってから。お前の中傷つけるようなまねするわけないだろ」
 そ、そっか。
「でもこれ私がおもちゃをコンドームごと一緒に捨てたらどうするつもりだったの!?」
「そんなのあり得ない。お前、おもちゃ気にいったろ」
「き、気に入るわけないでしょ」
「あんだけ鳴いといてよくいうよ」
 そう言って茶化しながらも起き上がってきたお兄ちゃんが私の手の中から指輪を抜き取って私の左指にはめてくれた。
「結婚式はお前が卒業してからな」
 そう言ってお兄ちゃんが私を抱きしめた。
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