悪魔な魔法使いの弟子はじめました。

こみあ

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第3章 覚醒

決戦は華やかに ― 4 ―

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「師匠、あれは、私があの部屋でしてしまったことは夢だった訳じゃないですよね?」
「……残念ながらな」

 アーロンの部屋に戻った私たちはそれぞれ着替えを終えて、今はソファーでエリーさんが準備してくれたお茶と軽食をいただいている。
 あんなことがあったのに、私今回は全く食欲が落ちていない。しっかりキッドニーパイとスコッチドエッグを突きながらたっぷりの紅茶を啜る。まるで心の痛みと肉体が切り離されているみたいだ。

「……レシーネさん、師匠が助けてくれたんですか?」
「ああ」
「彼女はもう大丈夫なんでしょうか?」
「全て元通りとはいかないが、あの傷が理由で死ぬようなことはないだろう」

 私の横のソファーに座ったアーロンが私と目線を合わせずに真っすぐ前を見ながら返事をする。
 ホッとしなかったと言えばウソだが、例えアーロンのお陰でレシーネさんが回復したのだとしても、自分の行いがなくなるわけではない。
 たとえ先に手を出したのが彼女でも、私の力は強大すぎて正当化するのが自分でも難しい。
 それにしても。

「レシーネさんはどうして私をあそこまでして傷つけたかったんでしょうか?」

 私のことなんか気にせずにアーロンに直接最初から会いに行けばよかったんじゃないだろうか?
 アーロンだってあんな美人に迫られて嫌な気はしないだろうし。
 そう考えただけで胸の奥がチリチリと痛む。私の行き場のない思いを他所にアーロンがぶっきらぼうに答えた。

「……それは明日になれば分かるだろう」

 アーロンと私は明日のレシーネさんの尋問に出席することになってる。はーっとため息をついて私は質問を変えることにした。

「師匠、私が『勇者』ってどういうことですか?」

 私がこの質問をするのは予想していたのだろう、アーロンが少し私に向き直った。

「言葉通りだ」
「それじゃあ何の説明にもなってません。大体師匠はいつから私が『勇者』だって知ってたんですか?」
「……昔からだ」

 アーロンが曖昧に答える。

「昔って、まさか8年前からですか? なんで言ってくれなかったんですか?」
「お前はあの時まだ別に『勇者』じゃなかったぞ」
「え、だって今昔からって……」
「お前は『勇者』の卵だった」
「たまご?ってあの雛のかえるあの卵ですか?」
「そうだ。別に黒髪黒目の人間が全て勇者になるわけじゃない。素質があるものは卵を持つが、それをかえすかどうかはその者の実力と運による」
「運って……え? じゃあ私その卵をかえしちゃったんですか?」
「正確にはあのレシーネという女の行いがお前を『覚醒』させた」

 そう言われて、あの時突然何かに色々囁かれていたことを思い出した。

「……私、声を聴きました」
「…………」
「私が『正義』だ、て」
「前の勇者も同じようなことを言っていたな」
「へ? し、師匠、他にも勇者を知ってるんですか?」
「お前だって知っているだろう。俺の親父を倒したのは誰だ?」

 あ。
 伝説の『始まりの勇者様』。

「師匠面識があったんですか?ってまさか倒される時に一緒にいらしたんですか?」
「俺が手伝った」

 アーロンの返事に言葉に詰まる。
 手伝ったって……自分の父親を殺すのを手伝ったってこと……だよね?
 無言で拒絶するようにそっぽを向いたアーロンに、これ以上何を聞いていいのか分からなくなった。
 えっと、違う、私が聞きたかったのはこれじゃない。

「し、師匠、『勇者』の『正義』って何ですか?私、別に『正義』と言えることをしたとは思えません」

 そう、これだ。一番引っかかっていたのは。
 アーロンは謁見室で色々言ってくれたけど、嘘くらい私だってつく。悪いことだって程度はともかくしたことがないとは言えない。
 あの時私が行った攻撃を、私は『正義』だとはどうやっても思えない。

「『勇者の正義』は『勇者』の『正義』だ。『勇者』が決める」
「な、なんですかそれは?!」
「……前の勇者が言っていた。『正義』なんてもんはないって。あるのは自分が正しいと思う行いと自分が悪いと思う行いだけだって」

 あ、それなら分かる。

「『勇者』とは、自分の正しいと思ったことが『正義』になってしまう存在だそうだ」
「待ってください、それ、『勇者』次第で『正義』が変わっちゃうじゃないですか!」
「そうだ」
「そうだ、って……」

 私は言葉を失った。そんな無茶苦茶な。私だってそれなりに物事の善悪は判ると思う。でも、じゃあすべてのことに善悪の区別が付けられるかと言ったら無理だ。
 あの時、アーロンを騙したあの人に心の底から怒りが沸いた。彼女のしたことが許せない行為だと思った。それは確かに正しくない行為ではあったけど、私の怒りはとても個人的な怒りでその殆どが私のアーロンへの思いを裏切られたことへの怒りだったと思う。凄く個人的な、私にとってだけの『正義』だ。
 それをアーロンは私が『勇者』だからそれが『正義』になったというのだ。そんなことが許されていいとは思えない。

「前の勇者も悩んでいたな。彼は決して安易に『正義』を振りかざしはしなかった……だが必要ならば『正義』を行使することに躊躇もしなかった」

 遠くを見るような目でアーロンが語ってくれる『勇者』は、私とは違って『正義』を理解できる人だったらしい。私には無理だと思う。

「師匠、私そんなことを決められるような人間じゃないと思います」

 私が困り切った顔でアーロンを見上げるとアーロンは少し目を細めて私を見ながら返事を返した。

「俺はそうは思わない。お前はレシーネから受けた全ての辱めと暴力を持ってしても振るわれなかったその力を、結局俺を救うために振るった」

 それはアーロンの勘違いだ。私はそんな聖人じゃない。

「それにお前が覚醒したお陰で俺はきもを冷やしてすぐに血の酔いから覚めることが出来たんだ」

 アーロンが情けない顔をする。
 あれ? そーいえばアーロン、私が変になっちゃった途端に真っ青になって固まってたよね?

「師匠なんであの時、私の『覚醒』で固まっちゃってたんですか?」
「思い出せ。竜王を倒せるのは誰だった?」
「あ。私だ」

 うわー! 私アーロンの天敵だよ!

「ししししし師匠、安心してください、師匠を討ったりしませんから!」
「……当たり前だ。大体まだ・・お前の力じゃ俺を倒せない」

 え? いま『まだ』って言った?

「封印、そう封印してください。私の力、今すぐ!」

 慌てる私にアーロンがはーぁっと私にもしっかり聞こえる大きなため息をついて答える。

「今までしてきただろうが」
「へ?」
「俺だって別に討たれたい訳じゃない。最初っから封印をかけてお前に擬態をかけ続けていただろう」
「あ! だから私の恰好は黒髪黒目じゃなかったんだ!」
「……今更だ」

 え? じゃあアーロンは私を最初っから天敵って分かってたんだ。もしかして私、アーロンに今まで凄い迷惑をかけ続けてきた?
 少し落ち込む。どこの乙女が意中の人のたった一つの天敵になんかなりたいもんか。
 なんで私、『勇者』なの? なんで覚醒しちゃたの?
 そう思って自分の白い手を見て思い出した。

「あ! でもまた擬態をかけて下さったんですから『勇者』は封印されたってことですよね?」

 思い付いたナイス・アイディアに心が跳ねあがった。

「いや、もう『覚醒』しちまったもんはどうにもならない。今後は全てお前の行動と考え次第だ」
「そんな! 大体師匠、なんで私が『勇者』になるかもしれないのに拾ったりしたんですか? 放っておけばそれこそのたれ死んだかもしれないのに……」
「…………」
「しかも拾うだけ拾って放ったらかしにして。それなのにさっきはまるで私をずっと見てきたみたいに言ってましたよね! なんで──」

 まだ質問を続けようとする私をアーロンが目で制し私の言葉を遮った。

「今日はここまでだ。明日はあの女の尋問に付き合わなければならない。今夜はゆっくり休め」

 そういうアーロンの顔には全てを拒絶する色が浮かんでる。
 まただ。こうやって時々アーロンは私に隠し事をして話をしてくれない。私じゃ分からないとでも思うのだろうか? 話してくれなきゃ分かるわけないじゃん。
 私は諦めて聞き返す。

「……師匠はどうするんですか?」
「俺は一旦ピピンと話してくる」
「私はいいんですか?」
「俺一人で充分だ。エリー、あとを頼む」

 そう言ってアーロンはそれ以上とりつく島も与えずに転移で消えてしまった。


    ▽▲▽▲▽▲▽


「アーロン様。今回は本当に肝を冷やしてくださいましたね」

 長い対策会議を終えて執務室に戻ったピピンが疲れ切った声を上げた。

「お前が勝手に動き回ったんだろう」
「それはあの状態であなたが考えなしに何をするか目に見えていたからでしょうが! 全く、アエリア様のことになると見境がなくなるんですから」
「あいつら、こともあろうにアエリアがピエールに媚びを売ったと言ったんだぞ。しかもアエリアのことを小汚い孤児だの田舎者だの──」
「アーロン様もそれを茶化して余計失礼なことをアエリア様におっしゃってたじゃないですか。マーガレットが聞きつけて苦情のメッセージを届けて来ましたよ」

 ピピンがピンクの紙片に美しい手で書かれたメモを俺に渡そうとするが俺はそれを無視して続ける。

「いらん。とにかく、俺はきちんとあの場所に居る全員が思い知るよう、アエリアに証言をさせてその正当性・・・を見せつけただけだ。俺自身はそれを補完したに過ぎない」
「物はいいようですよね。分かってます。分かっていましたが。あそこでアエリア様の正体を暴露しますか?! これで今後アエリア様の動向はこの国だけではなく世界中の注目を浴びることになるのですよ?」

 最後は裏返りそうな声でピピンがなじってくるがそんなのは俺の知ったことではない。

「言った通り、辺境伯邸に戻って元の生活に戻れなくらいなら擬態を変えて旅に出る」
「存じております。しかもアーロン様が何のためらいもなく実現されるのが目に見えています。だからお止めしたんです」

 ピピンが泣きそうな顔で訴える。

「俺は別にどちらでも良かったがな」
「少しは私の苦労も察してください。今日一日で十年は年を食った気がします」

 そういうピピンの両鬢には少なからず白いものが混じり始めた気がする。見なかったことにした。

「大体、いつから全隊長に根回しをなさっていたんですか?」

 慰めもしない俺に恨みがましい目つきでピピンが見あげて聞いてきた。

「アエリアの結婚が決まった頃だな。保険はいくつもかけておくものだ」
「本当に、もしキックスたちが私に話を持ちかけてくれなかったらどうなっていたことか。ぞっとします」
「あいつら口が軽すぎる」
「貴方の指示が突飛すぎるんです!」

 ピピンが眩暈を起こしたとでも言うようにソファーに倒れ込んだ。

「結果的にはタイラーを叙伯出来たんだから上出来だろう」
「確かに。あれは本当に上手く運びました」

 これはやはり狙った以上の成果だったらしく、気分を直したようにピピンがニヤリと口の端を上げる。

「どうやって時間内に手配を済ませたんだ?」
「アーノルドのお手柄です。アーロン様に言われてピエール殿下の動きを見張っていたようですが、ピエール殿下がレシーネ嬢の行方不明に気づき庭の処分を手配して慌てて城に戻っていくのを見て、今のうちに屋敷の探索をするべきだと魔晶石で知らせてくれました。まだ屋敷に残っていた王都騎士団員に的確な指示を出して探索を始めさせ、アーノルド自身は隊の馬で先に帰ってきたようです」

 ってことはアーノルドが俺の下に知らせを持ってきたのは帰隊してすぐだったのか。本当に危ういところだったようだ。

「じゃあタイラーは?」
「アーノルドの連絡で内情を把握した上で城内に張り巡らした独自の情報網でピエール殿下の背後を調べあげ、騎馬で駆けつけてアーノルドの指示を引き継いで探索の締めくくりだけ指示したようです」
「またアーノルドに借りが増えたな」
「ですから、いっそアーロン様が軍務大臣についてアーノルドを総師団長に引きあげてはいかがですか?」
「嫌だ。だったらあいつを軍務大臣にしろ。俺はやらないぞ」
「またそんな無茶を」

 だがそれも悪くないかもしれない、とピピンが一人で悪だくみを始めた。アーノルドには悪いが出世できるのであれば文句は言わせない。借りの一つも返したことにしたっていいだろう。
 そう言えば。

「それにしても、よくあんな娘を見つけてきたな」

 俺の問にピピンが片眉を上げてニヤリと笑う。

「ああ、あの使用人の娘ですか? あれは仕込みです」
「……やはりそうか」

 出来過ぎているとは思ったのだ。
 大方こいつら、状況証拠だけではあの二人の逃げ道を断ちきれないと考えたのだろう。

「あれは私の手の者の一人です。諜報部で使っているのですが中々の演技だったでしょう」
「……お前それは絶対にアエリアには言うなよ」
「勿論です。彼女はもう影も形もありません。擬態は別にアーロン様やレシーネ様の専売特許ではございませんので」
「ならばいいが」

 こいつもやることは結構ひどい。実利の為なら躊躇わず人をだます。俺たちはそうやって生きてきたのだ、今更だな。

「そう言えばピエールの事情は分かったか?」
「大方判明いたしました。タイラーの説明でほぼ正しいのですが、どうやらかなり前からアーロン様とアレフィーリアの関係を婚約者の第三王女から聞き及んでいたようです」

 皮肉なものだ。あれほど隠したがっていた俺の存在を自分の娘が他国の王子に暴露していたと知ったらあの母はどんな顔をするだろう。
 ピピンも同じことを考えたのだろう、物悲し気に顔を歪ます。こいつはあれだけされてもまだ俺の母親を慕っているらしい。

「最初はアーロン様を取り込んでご自分の後ろ盾にしようとしていたようですが、アーロン様に避けられ続けてかなり参ってらした所にフレイバーンが付け込んだようですね」
「あの執着はそういう事だったのか」

 俺の呟きにピピンが目を伏せて返す。

「……アーロン様には『執着』に見えたのかもしれませんが、大半の者にはただ純粋に『慕って』いたように見えていましたよ」
「俺の知った事ではない」

 俺がそう切り捨てるとなぜかピピンは少し悲しそうな目で俺を見た。何か居心地が悪くて話題を変える。

「これで一応の区切りはついた事だしもう明後日の婚前パーティーを開く必要はないな」
「とんでもありません! 確かに折角準備した罠は無駄になりますが、ここまで準備して他国の貴も呼んでいるパーティーを今更キャンセルするなんて出来るはずないでしょうが」

 がばっとピピンが上半身を上げて俺に唾を飛ばしながら文句を言う。
 やはりだめか。

「……フレイバーンは来ると思うか?」
「元々フレイバーンからはレシーネ様が代理で出席されるはずでした。こちらから状況を説明しない限り正式には何も言ってこないでしょう。まあ、密偵は既に情報を持ち帰っているかもしれませんが」
「ならば尚更こんな不必要なパーティーに時間を割くのは無駄だ」
「無駄だろうが何だろうがここまで来て中止には出来ません。アーロン様にも責任を持って出席していただきます」

 はーぁっとため息が出る。こっちはそれどころじゃないのだが。
 さっきは緊急事態でアエリアと話し合っている暇がなかったが、帰ればまた勇者の話に戻るだろうし、それよりも遡ってどうして俺が血迷って裸のアイツの身体にあんな事をしたのか説明を求められても困る。
 ああ、とっとと辺境伯邸に戻って日常に戻りたい。
 いつの間にかあの辺境伯邸が俺たちの帰る場所になったな。

「仕方がない。支度は任せる。明日のレシーネの取り調べはアエリアと共に出席するぞ」
「こちらからお願いしておいてなんですが……大丈夫ですか?」

 少し心配そうにピピンが聞き返す。

「アエリアには必要だ。アイツには自分を納得させる材料を与えてやる必要がある」
「分かりました」

 それからもしばらく俺たちは今後のフレイバーン対策について話し合い、やっと部屋に戻った時にはアエリアは一人深い眠りについていた。
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