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前編
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「で、どうだ?ドクサンプ殿下はどうだった?」
4歳の時、初めて行かされたお茶会の帰り道に父が聞いてきた。
「あぁ、実にハニートラップに簡単にかかりそうな顔をしていますね。
もしも、彼の妻、いえ、婚約者の時点でも寵姫を優先して、国のあらゆることを無視して性欲を優先しそうな顔でしょうか?
あらゆる意味で、近づきたくない方でしたね。」
と私は正直に告げた。
真っ青な顔のお父様。
呆然とする侍女のナタリー。
***
私には、前世の10年間の記憶がある。
前世、私はとある大きな会社の令嬢だったのだけど、敵対会社の人間に誘拐されて、犯人の顔を見たため、直ぐに殺されてしまったの。
生まれ変わって、今生では皆、私のことを天才って言うけど、私は別に普通だと思う。
前世のお姉さまやお兄さまが見ていた漫画や小説の様な『ちーと』とかもよくわからない。
前世では、何度も男に振られて泣いてるおねえさまやこっ酷く振られて泣いてるお兄さまの愚痴を一杯聞いて、何度も騙されかけて怒られているお母さまの愚痴とかぷんすん怒って私に愚痴を言ってくるお父様とかの相談を聞いていたから、今生でも結構役に立ってる自信はある。
そんな私だから、今生でも家族円満のキーアイテムくらいにはなっていると思っていた。
なのに、初めて行かされたお茶会には、ほぼ無理矢理連れて行かれた。
行きたくないと言ったのだが、両親は聞く耳持たずだった。
何で行きたくなかったかって?
始めては普通のお茶会が良かったから。
親戚筋とかが集まる和やかな、そして、失敗しても何とでもなるようなお茶会が良かった。
でも、お父様が用意したのは正式な王城のお茶会。
その旨をちゃんと抗議したら、お父様が真っ青になっていた。
馬鹿なのかな?
前世と合わせて14歳の私でもそう思う。
***
王城のお茶会は、私と同い年の4歳児がピヨピヨ一杯いた。
その中央にデンと置かれたお立ち台。そこに4人分のテーブル席ともう一つ高いお立ち台があった。
あー、『俺は偉いぜ』みたいな構図の会場。
他は立食形式のそれだった。
ピヨピヨちゃんたちは、親の話も聞かず、お菓子に夢中である。
一部の親たちもお菓子に夢中である。
残りの親たちは、殿下を誉めそやしたり、歓談をしている。
で、とうの殿下は威張り散らしている。
公爵家から順に殿下への挨拶をしていたので、侯爵家のうちも挨拶をした。
金髪碧眼俺様王子のドクサンプ第一王子。
顔は多分綺麗なんだと思うけど、男が綺麗と言うのは、何の価値も必要もないと私個人は思う。
むしろ、女より綺麗な顔の男なんて、女の敵だと思う。
まぁ、前世の姉の言葉だけどね。
偉そうな王子は、偉ぶって、挨拶を受け、私はさっさとその場を去り、皆に溶け込んでお菓子を食べるのに夢中になっていることにした。
まぁ、お菓子は100均の味だったが、この世界は砂糖がレアなので、久しぶりに食べるお菓子に夢中になってもしょうがないと思う。
王子は筆頭公爵家のご令嬢に夢中になっていたし、良かった良かったと思ったのに。
そして、冒頭に戻る。
***
家に戻って、お母さまもお父様と同じことを聞いて、同じ返事をして、、同じ顔になった。
だって、アレ、あり得ないレベルで愚かな生き物の匂いがプンプンしていたんだもの。
捕まっていた筆頭公爵家のナルミア・レンモンディス令嬢も嫌そうな顔をしていたしね。
そして、明かされる内情は、嫌がったのだけど両親たちから無理矢理聞かされた。
まず、筆頭公爵家自体、最近は特に、前陛下派の筆頭。前陛下と仲が大変良く、前陛下を蔑ろにしている現陛下と対立しているんだそう。だから、王子がナルミア様を気に入られたこと自体、彼が政局を理解していないと言うことでもあった。
そして、他の3つの公爵家は、中立と謳ってはいるけど、前陛下派。
ある意味、この国はこの時点で終わっている気がするのだけどとか思っちゃ駄目だろうか?
で、侯爵家は8つあるんだけど、そのうちの4つは現陛下派。3つは中立派。1つは前陛下派。
レモナンド侯爵家・・・うちは中立派に属しているらしい。
…ちなみに何でこういう派閥が生まれたかって言うと前陛下は子に甘く、現陛下は当時王子だった頃、王命で決められた婚約者を無視して、自分で決めた伯爵家の令嬢を正妻にすると卒業式の場で宣言したのだ。罪を捏造とかはされなかったけど、衆人環視の中でやることじゃない。
婚約破棄されたのは、ディスモンド侯爵家のご令嬢だった。
彼女は現在、筆頭公爵家レンモンディス家に嫁入りし、王妃教育で身に着けた技術をフルに使っているらしい。
そんな彼女の子がナルミア令嬢だ。
あっと、逸れた。
話を戻そう。
前陛下は、流石にその所業はいけないと諫められたのだけど、王子は特権を色々利用して、前陛下を無理矢理退位させ、今の地位にいる。
現陛下は、他にも、下位貴族のご令嬢を無理矢理後宮入りさせ、現在20人ほど囲われている。
…正妻となったゲルラッハ伯爵家のご令嬢ラモーネ様にも婚約者がいたのだが、それもディスモンド侯爵家の長子だった。
ご令嬢は物凄く抵抗したらしいのだが、それを強行したのは現陛下である。
そう、現陛下はすこぶる評判が悪い。
その子供である第一王子は、後宮入りした男爵令嬢との間に生まれた子供で、やはり評判がすこぶる悪い。
第二王子は、後宮入りした子爵令嬢との間の子供で、あまり目立った評判は無い。
王妃様であるラモーネ様の子は第三王子もまた同じ、何も評判が無い。
唯一、分かっていることは彼らも又、蔑ろにされていると言うことだった。
彼らの年齢は全員4歳なことからも察して欲しい。
そんな現陛下が支持されているものがいる理由は利権配分である。
陛下は実に上手に利権を与えるのだ。
そこだけは評価したい。
それ以外はてんで駄目で、宰相が髪の毛をどんどん薄くしながら頑張っておられる。
宰相…中立派の侯爵なんだけど、そのうち前陛下派に寝返りそうだと私は思う。
そんな情報を聞いて、猶更私がアレの婚約者になりたいと思うって言うの?
あり得ないでしょう?
むしろ、私自身は反王族派だよ。
前陛下も現陛下も屑じゃねーかって、脳内で前世のお兄さまが叫んでるよ。きっと。
他の公爵家、侯爵家は全員拒否し、うちが揚げ玉になったらしい。
うちの親はいつも後手にまわる人だったから、気付いたら、もう、逃げられない状況だったらしい。
既に私が婚約者になることは決まっていたらしい。
絶望した中、私は両親に宣言することにした。
「絶対アレと婚約しません。もしも、させるんでしたら、私は、クーデターを起こしてやります。」
と。
そうして、私はアレと婚約が締結されたのだった。
…勿論、無視されましたよ。私の意見なんて。
***
その後、私は、無理矢理王城に連れて行かれ、陛下の前で婚約証明書に署名させられ、そこであった王子に悪態をつかれ、髪を掴まれて、軽く虐めをくらい、罵られて帰った。
既に、精神ダメージが半端ない。
ブチ切れた私をナーナー対応する両親。憐れむように見るお兄さま。
この家の人間は全員事なかれ主義なんだけど、自分で地雷を踏みたくないと思っているのはわかっているんだけど、結果、地雷を踏んでいることに何故気付かないのかが、私には理解できない。
今の両親は、私の為に何でもすると宣ったので、ムカついた私は契約書を大量に作った。
そして、そこに、お茶会で知り合ったエリート公爵家の老執事を呼んで、立会人になってもらい、正式な書類として契約書に署名して貰った。
そう、私はクーデターの準備に取り掛かったのだ。
両親は気付いていない。
本当、この人たちはどうしようもない。
***
契約書類の内容は
期限は私が結婚するまで、
・好きに外出することを許可すること。
・誰と交渉しても口出ししないこと。
・私が稼いだお金は全て私の物とすること。
・私の侯爵家レベルの衣食住はお父様であるリック・レモナンドが責任をもって行うこと。
・私は別館に移り住み、干渉をしないこと
・私専属の使用人を雇うことの許可
等である。
他にも何個か契約書を作ったのだけど、お父様はほとんどの書類を確認もせずに、仕方ないなーって感じでニマニマしながら、署名した。
最後にミルフィーユ・レモナンドと自分の名前を署名する。
老執事がそれらの契約書とその写しを確認し、私と握手を交わし、3枚ずつある写しの方を持ち帰った時も
「あの人誰だったの?」
とか聞く始末。
本当に、おバカさん。
ちなみに、家にある契約書。
私が保存したいけど、今はできないから、ディスモンド侯爵に預かってもらう契約書。
レンモンディス公爵家に渡す契約書。
エリート公爵家が保存する契約書。
が契約書の所持場所である。
4歳の時、初めて行かされたお茶会の帰り道に父が聞いてきた。
「あぁ、実にハニートラップに簡単にかかりそうな顔をしていますね。
もしも、彼の妻、いえ、婚約者の時点でも寵姫を優先して、国のあらゆることを無視して性欲を優先しそうな顔でしょうか?
あらゆる意味で、近づきたくない方でしたね。」
と私は正直に告げた。
真っ青な顔のお父様。
呆然とする侍女のナタリー。
***
私には、前世の10年間の記憶がある。
前世、私はとある大きな会社の令嬢だったのだけど、敵対会社の人間に誘拐されて、犯人の顔を見たため、直ぐに殺されてしまったの。
生まれ変わって、今生では皆、私のことを天才って言うけど、私は別に普通だと思う。
前世のお姉さまやお兄さまが見ていた漫画や小説の様な『ちーと』とかもよくわからない。
前世では、何度も男に振られて泣いてるおねえさまやこっ酷く振られて泣いてるお兄さまの愚痴を一杯聞いて、何度も騙されかけて怒られているお母さまの愚痴とかぷんすん怒って私に愚痴を言ってくるお父様とかの相談を聞いていたから、今生でも結構役に立ってる自信はある。
そんな私だから、今生でも家族円満のキーアイテムくらいにはなっていると思っていた。
なのに、初めて行かされたお茶会には、ほぼ無理矢理連れて行かれた。
行きたくないと言ったのだが、両親は聞く耳持たずだった。
何で行きたくなかったかって?
始めては普通のお茶会が良かったから。
親戚筋とかが集まる和やかな、そして、失敗しても何とでもなるようなお茶会が良かった。
でも、お父様が用意したのは正式な王城のお茶会。
その旨をちゃんと抗議したら、お父様が真っ青になっていた。
馬鹿なのかな?
前世と合わせて14歳の私でもそう思う。
***
王城のお茶会は、私と同い年の4歳児がピヨピヨ一杯いた。
その中央にデンと置かれたお立ち台。そこに4人分のテーブル席ともう一つ高いお立ち台があった。
あー、『俺は偉いぜ』みたいな構図の会場。
他は立食形式のそれだった。
ピヨピヨちゃんたちは、親の話も聞かず、お菓子に夢中である。
一部の親たちもお菓子に夢中である。
残りの親たちは、殿下を誉めそやしたり、歓談をしている。
で、とうの殿下は威張り散らしている。
公爵家から順に殿下への挨拶をしていたので、侯爵家のうちも挨拶をした。
金髪碧眼俺様王子のドクサンプ第一王子。
顔は多分綺麗なんだと思うけど、男が綺麗と言うのは、何の価値も必要もないと私個人は思う。
むしろ、女より綺麗な顔の男なんて、女の敵だと思う。
まぁ、前世の姉の言葉だけどね。
偉そうな王子は、偉ぶって、挨拶を受け、私はさっさとその場を去り、皆に溶け込んでお菓子を食べるのに夢中になっていることにした。
まぁ、お菓子は100均の味だったが、この世界は砂糖がレアなので、久しぶりに食べるお菓子に夢中になってもしょうがないと思う。
王子は筆頭公爵家のご令嬢に夢中になっていたし、良かった良かったと思ったのに。
そして、冒頭に戻る。
***
家に戻って、お母さまもお父様と同じことを聞いて、同じ返事をして、、同じ顔になった。
だって、アレ、あり得ないレベルで愚かな生き物の匂いがプンプンしていたんだもの。
捕まっていた筆頭公爵家のナルミア・レンモンディス令嬢も嫌そうな顔をしていたしね。
そして、明かされる内情は、嫌がったのだけど両親たちから無理矢理聞かされた。
まず、筆頭公爵家自体、最近は特に、前陛下派の筆頭。前陛下と仲が大変良く、前陛下を蔑ろにしている現陛下と対立しているんだそう。だから、王子がナルミア様を気に入られたこと自体、彼が政局を理解していないと言うことでもあった。
そして、他の3つの公爵家は、中立と謳ってはいるけど、前陛下派。
ある意味、この国はこの時点で終わっている気がするのだけどとか思っちゃ駄目だろうか?
で、侯爵家は8つあるんだけど、そのうちの4つは現陛下派。3つは中立派。1つは前陛下派。
レモナンド侯爵家・・・うちは中立派に属しているらしい。
…ちなみに何でこういう派閥が生まれたかって言うと前陛下は子に甘く、現陛下は当時王子だった頃、王命で決められた婚約者を無視して、自分で決めた伯爵家の令嬢を正妻にすると卒業式の場で宣言したのだ。罪を捏造とかはされなかったけど、衆人環視の中でやることじゃない。
婚約破棄されたのは、ディスモンド侯爵家のご令嬢だった。
彼女は現在、筆頭公爵家レンモンディス家に嫁入りし、王妃教育で身に着けた技術をフルに使っているらしい。
そんな彼女の子がナルミア令嬢だ。
あっと、逸れた。
話を戻そう。
前陛下は、流石にその所業はいけないと諫められたのだけど、王子は特権を色々利用して、前陛下を無理矢理退位させ、今の地位にいる。
現陛下は、他にも、下位貴族のご令嬢を無理矢理後宮入りさせ、現在20人ほど囲われている。
…正妻となったゲルラッハ伯爵家のご令嬢ラモーネ様にも婚約者がいたのだが、それもディスモンド侯爵家の長子だった。
ご令嬢は物凄く抵抗したらしいのだが、それを強行したのは現陛下である。
そう、現陛下はすこぶる評判が悪い。
その子供である第一王子は、後宮入りした男爵令嬢との間に生まれた子供で、やはり評判がすこぶる悪い。
第二王子は、後宮入りした子爵令嬢との間の子供で、あまり目立った評判は無い。
王妃様であるラモーネ様の子は第三王子もまた同じ、何も評判が無い。
唯一、分かっていることは彼らも又、蔑ろにされていると言うことだった。
彼らの年齢は全員4歳なことからも察して欲しい。
そんな現陛下が支持されているものがいる理由は利権配分である。
陛下は実に上手に利権を与えるのだ。
そこだけは評価したい。
それ以外はてんで駄目で、宰相が髪の毛をどんどん薄くしながら頑張っておられる。
宰相…中立派の侯爵なんだけど、そのうち前陛下派に寝返りそうだと私は思う。
そんな情報を聞いて、猶更私がアレの婚約者になりたいと思うって言うの?
あり得ないでしょう?
むしろ、私自身は反王族派だよ。
前陛下も現陛下も屑じゃねーかって、脳内で前世のお兄さまが叫んでるよ。きっと。
他の公爵家、侯爵家は全員拒否し、うちが揚げ玉になったらしい。
うちの親はいつも後手にまわる人だったから、気付いたら、もう、逃げられない状況だったらしい。
既に私が婚約者になることは決まっていたらしい。
絶望した中、私は両親に宣言することにした。
「絶対アレと婚約しません。もしも、させるんでしたら、私は、クーデターを起こしてやります。」
と。
そうして、私はアレと婚約が締結されたのだった。
…勿論、無視されましたよ。私の意見なんて。
***
その後、私は、無理矢理王城に連れて行かれ、陛下の前で婚約証明書に署名させられ、そこであった王子に悪態をつかれ、髪を掴まれて、軽く虐めをくらい、罵られて帰った。
既に、精神ダメージが半端ない。
ブチ切れた私をナーナー対応する両親。憐れむように見るお兄さま。
この家の人間は全員事なかれ主義なんだけど、自分で地雷を踏みたくないと思っているのはわかっているんだけど、結果、地雷を踏んでいることに何故気付かないのかが、私には理解できない。
今の両親は、私の為に何でもすると宣ったので、ムカついた私は契約書を大量に作った。
そして、そこに、お茶会で知り合ったエリート公爵家の老執事を呼んで、立会人になってもらい、正式な書類として契約書に署名して貰った。
そう、私はクーデターの準備に取り掛かったのだ。
両親は気付いていない。
本当、この人たちはどうしようもない。
***
契約書類の内容は
期限は私が結婚するまで、
・好きに外出することを許可すること。
・誰と交渉しても口出ししないこと。
・私が稼いだお金は全て私の物とすること。
・私の侯爵家レベルの衣食住はお父様であるリック・レモナンドが責任をもって行うこと。
・私は別館に移り住み、干渉をしないこと
・私専属の使用人を雇うことの許可
等である。
他にも何個か契約書を作ったのだけど、お父様はほとんどの書類を確認もせずに、仕方ないなーって感じでニマニマしながら、署名した。
最後にミルフィーユ・レモナンドと自分の名前を署名する。
老執事がそれらの契約書とその写しを確認し、私と握手を交わし、3枚ずつある写しの方を持ち帰った時も
「あの人誰だったの?」
とか聞く始末。
本当に、おバカさん。
ちなみに、家にある契約書。
私が保存したいけど、今はできないから、ディスモンド侯爵に預かってもらう契約書。
レンモンディス公爵家に渡す契約書。
エリート公爵家が保存する契約書。
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