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六章 その背に祝福を
第四話 にこにこしているだけじゃない
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翌朝。
薄紅に染まりはじめた回廊を、伽耶と誠は歩いていた。
向かうのは、玲淵のために設えられた客室。
「……大丈夫かしら」
伽耶はぽつりとつぶやき、少しだけ眉を寄せる。
「わたし、なんだかあまり良く思われていない気がして……。かえって殿下に気を遣わせそうで……」
後ろに控える誠は、その言葉にわずかに表情を引き締めたが、すぐにいつもの穏やかな声音で返した。
「姫様ならば、大丈夫です。
玲淵殿下も、きっと緊張されていたのでしょう」
「だと、いいのだけれど……」
伽耶はそう言いながら、ふと顔を上げる。
朝の光を受けて、目を細めながらぽつりと呟いた。
「……でもね、昨日の宴の時の玲淵殿下、なんだか可愛かったの。誰かに似ている気もして……」
少しだけ考え込むように視線を宙へさまよわせ、けれど、すぐに照れたように笑って両手を合わせた。
「案内するところは、もう決めてあるの。
まずは宮の鯉でしょ? それから桜華も!
あと、あの桜の小道も素敵でしょ? あそこ、きっと気に入ってもらえると思うの」
指を折って数えていく伽耶の横顔に、誠の口元がふっと緩む。
けれど次の瞬間、伽耶がくるりと振り返った。
「あなたもいてくれるし、心強いわ。
よろしくね、誠」
その瞳が、まっすぐに自分を見つめてくる。
思わず、誠の歩みが一瞬だけ止まった。
「……そう仰っていただけて、光栄です。…精一杯、努めさせていただきます」
そう答えた声は、変わらず凛としていた。
けれど、その奥には、朝の光にも似た、静かなぬくもりが滲んでいた。
しかし、一日の半ばにして、伽耶の心はそろそろ折れそうになっていた。
「殿下、こちらはわたしが育てている鯉です。可愛いでしょう?」
「可愛い……? 素晴らしい感性をお持ちですね」
「殿下、こちらがわたしの馬の桜華です。美しいたてがみでしょう?」
「……妙に立派な馬ですが。わたしの馬のほうが優れていますね」
「……こちらの桜並木は、季国の誇る名所でして。わたしも、とても気に入っていて――」
「燿国には、もっと立派な並木がありますよ」
万事が、常時この調子だった。
玲淵のお付きのものなどは謝罪の礼をしすぎて顔が最後に見えたのがいつかわからないとおもうほどだった。
そして極めつけは――
玲淵が、並木の端にある平たい石の上に腰を下ろし、持参していた本を開いて読み始めてしまったことだった。
(十も歳が違うのだから……)
伽耶は、そう自分に言い聞かせながら、なんとか笑顔を保っていた。
背後に控える誠も微笑んでいるのに目つきがなんだか怖かった。
(……何を読まれているのかしら)
ふと気になって、伽耶は玲淵の背後から本を覗く。
細かな漢字がずらりと並ぶ頁――
(漢句のお勉強……?)
小さく微笑んだその瞬間、玲淵がピクリと反応した。
そして、ぴしゃりと鋭く伽耶を睨みつける。
「……僕は時間がないんです。邪魔しないでいただけますか」
「時間が……?試験か何かを控えていらっしゃるの?」
伽耶が柔らかな声でたずねると、玲淵は勢いよく本を閉じ、すっと立ち上がった。
「僕は兄上をお支えするために、一刻も早く一人前にならなければならないのです。
こんな、無意味な散歩に付き合っている暇はないんです」
小さな手で服の裾についた砂を払い、伽耶の瞳をまっすぐに見上げて言い放つ。
「女性はいいですね。
そうやってにこにこして散歩でもしていれば、結婚できて一生安泰なんですから」
「なっ――」
背後の誠が、怒気を含んだ低い声を漏らす。
けれどその瞬間、伽耶がふわりと手を上げてそれを制した。
そして静かに、玲淵の前にしゃがみ、その目をのぞきこむように微笑む。
「……女性が、ただ生きてにこにこしているだけで大切にされると思っていらっしゃるのなら――」
その声はやさしく、でも確かな芯をもって続けられた。
「――大間違いですよ、殿下」
玲淵は、一瞬きょとんと目を見開いた。
「好きなものを好きなだけ食べて、夜更かしして、気を遣わなければ、すぐに太ります。
お肌は荒れて、吹き出物だってすぐに出てきます。
美しさを保つためには、鍛錬と節制が必要です。
礼節も、教養も、人に見られる者には欠かせません」
伽耶は胸を張り、ほんの少しだけ鼻を鳴らした。
(……芳蘭に口すっぱく言われてきたことが、まさかこんな場で役立つなんて)
得意げなその姿に、玲淵はしばらく言葉を失っていた。
けれど、やがて唇をかすかに引き結ぶ。
「……そんなことは……僕だって、しています」
思いもよらぬ言葉に、伽耶の笑顔がほんの一瞬、止まった。
けれど、すぐに気を取り直したように声を重ねる。
「お、お姉様は、あんなに美しい上に、武にも秀でていらっしゃるの。
兵たちを従えて、将として戦っていらして――
男性にだって負けていないわ。わたし、とても誇りに思ってるの。ニコニコしてるだけではないでしょう」
まっすぐな眼差しとともに、姉を讃える言葉を重ねる伽耶。
けれど。
「……兄上の妃になる方ですから。それくらいは当然でしょう」
玲淵はふん、と鼻を鳴らし、そっぽを向いた。
“それくらい”――その一言に、伽耶の胸がかすかに痛んだ気がした。
けれどまた、玲淵は伽耶をまっすぐに見つめ返す。
「……では。あなたは?
あなたには何があるんですか?
僕でもやれることをして、ただにこにこしているだけですか?」
その問いに、伽耶は一瞬、言葉を失った。
けれど、すぐに顔を上げて――言った。
「わ、わたしだって、お勉強はしています!
その漢句だって、幼い頃に学びました!」
その言葉に、背後で控えていた誠がそっと頷く。
「ふーん。じゃあ……続きの句、いえますか?」
玲淵は本をぱら、とめくってから、挑戦するように言い放った。
「――風急天高 猿嘯哀(ふうきゅう てんこう えんしょう あい)」
「な、渚清沙白 鳥飛回(なぎさ きよくして すな しろく、とり まいとぶ)!」
「……正解です」
玲淵は悔しそうに口を噤む。
「では、これは?
――人面不知何処去(じんめん いずこに いったかしらねど)」
「う……」
伽耶が手を握りしめたそのとき、
背後の誠が静かに囁く。
「“桃の花が、変わらず春風に笑っていた”――そんな句です」
そのヒントに、伽耶の顔がぱっと明るくなる。
「桃花依旧笑春風(とうか もとのごとく しゅんぷうに えむ)!」
「……っ」
答えを返され、玲淵はますます眉をひそめる。
そして、ついに本命を繰り出した。
「では……これはどうですか?
――朱門酒肉臭(しゅもん しゅにく くさし)!」
指差す玲淵は、自信満々の笑みを浮かべていた。
(これは知らないだろう、さすがに)
けれど、伽耶はじっと悩み、そっと視線を誠へと向ける。
誠は、微笑すらせず、ただ静かに答えた。
「……路有凍死骨(ろに とうしのほね あり)
――杜甫『自京赴奉先県詠懐五百字』より、ですね」
玲淵の口元が、わずかにひきつる。
完全な敗北の空気が流れる。
「すごい……誠、すごいわ……!」
ぱあっと笑う伽耶に、誠は小さく咳払いをしてから、落ち着いた声で言葉を紡ぐ。
「姫様も、普段であればこれくらいお答えできます。
それに、姫様は――この大陸で、その名を知らぬ者はいないほど舞に秀でておいでです」
誠の瞳は、まっすぐに玲淵を見据えていた。
その声は穏やかだったが、どこか“譲れぬもの”を含んでいた。
玲淵はびくりと肩を揺らす。
伽耶は恥ずかしそうに頬に手を当てる。
けれど、ふと顔を上げて「あっ」と声をあげた。
「そうだわ、わたし、これから、お姉様の最後の宴に向けての舞の練習があるの。
よかったら……ご覧になりますか?」
にこ、と微笑む伽耶の声は、あくまで柔らかだった。
まるで、お茶でもどうですかと誘うような気軽さ。
けれど、その瞳はまっすぐだった。
玲淵は一瞬、きょとんと目を見開いた。
けれどすぐに、きゅっと口元を引き結び、きっと伽耶を睨みつける。
「……見てやっても、いいです」
その声には、負けん気がにじんでいた。
続いた言葉は、まるで自分自身に言い聞かせるように。
「……女がにこにこしてるだけじゃないってこと、見せてもらいましょう」
そのままふいと顔を背けながら、玲淵は小さく頷いた。
(見たいわけじゃない。興味があるわけじゃない。ただ――
さっきのあの笑顔が、どうしても気にくわないだけだ)
そんなふうに、言い訳の言葉を心に浮かべながら。
それでも足は、伽耶のあとを追っていた。
薄紅に染まりはじめた回廊を、伽耶と誠は歩いていた。
向かうのは、玲淵のために設えられた客室。
「……大丈夫かしら」
伽耶はぽつりとつぶやき、少しだけ眉を寄せる。
「わたし、なんだかあまり良く思われていない気がして……。かえって殿下に気を遣わせそうで……」
後ろに控える誠は、その言葉にわずかに表情を引き締めたが、すぐにいつもの穏やかな声音で返した。
「姫様ならば、大丈夫です。
玲淵殿下も、きっと緊張されていたのでしょう」
「だと、いいのだけれど……」
伽耶はそう言いながら、ふと顔を上げる。
朝の光を受けて、目を細めながらぽつりと呟いた。
「……でもね、昨日の宴の時の玲淵殿下、なんだか可愛かったの。誰かに似ている気もして……」
少しだけ考え込むように視線を宙へさまよわせ、けれど、すぐに照れたように笑って両手を合わせた。
「案内するところは、もう決めてあるの。
まずは宮の鯉でしょ? それから桜華も!
あと、あの桜の小道も素敵でしょ? あそこ、きっと気に入ってもらえると思うの」
指を折って数えていく伽耶の横顔に、誠の口元がふっと緩む。
けれど次の瞬間、伽耶がくるりと振り返った。
「あなたもいてくれるし、心強いわ。
よろしくね、誠」
その瞳が、まっすぐに自分を見つめてくる。
思わず、誠の歩みが一瞬だけ止まった。
「……そう仰っていただけて、光栄です。…精一杯、努めさせていただきます」
そう答えた声は、変わらず凛としていた。
けれど、その奥には、朝の光にも似た、静かなぬくもりが滲んでいた。
しかし、一日の半ばにして、伽耶の心はそろそろ折れそうになっていた。
「殿下、こちらはわたしが育てている鯉です。可愛いでしょう?」
「可愛い……? 素晴らしい感性をお持ちですね」
「殿下、こちらがわたしの馬の桜華です。美しいたてがみでしょう?」
「……妙に立派な馬ですが。わたしの馬のほうが優れていますね」
「……こちらの桜並木は、季国の誇る名所でして。わたしも、とても気に入っていて――」
「燿国には、もっと立派な並木がありますよ」
万事が、常時この調子だった。
玲淵のお付きのものなどは謝罪の礼をしすぎて顔が最後に見えたのがいつかわからないとおもうほどだった。
そして極めつけは――
玲淵が、並木の端にある平たい石の上に腰を下ろし、持参していた本を開いて読み始めてしまったことだった。
(十も歳が違うのだから……)
伽耶は、そう自分に言い聞かせながら、なんとか笑顔を保っていた。
背後に控える誠も微笑んでいるのに目つきがなんだか怖かった。
(……何を読まれているのかしら)
ふと気になって、伽耶は玲淵の背後から本を覗く。
細かな漢字がずらりと並ぶ頁――
(漢句のお勉強……?)
小さく微笑んだその瞬間、玲淵がピクリと反応した。
そして、ぴしゃりと鋭く伽耶を睨みつける。
「……僕は時間がないんです。邪魔しないでいただけますか」
「時間が……?試験か何かを控えていらっしゃるの?」
伽耶が柔らかな声でたずねると、玲淵は勢いよく本を閉じ、すっと立ち上がった。
「僕は兄上をお支えするために、一刻も早く一人前にならなければならないのです。
こんな、無意味な散歩に付き合っている暇はないんです」
小さな手で服の裾についた砂を払い、伽耶の瞳をまっすぐに見上げて言い放つ。
「女性はいいですね。
そうやってにこにこして散歩でもしていれば、結婚できて一生安泰なんですから」
「なっ――」
背後の誠が、怒気を含んだ低い声を漏らす。
けれどその瞬間、伽耶がふわりと手を上げてそれを制した。
そして静かに、玲淵の前にしゃがみ、その目をのぞきこむように微笑む。
「……女性が、ただ生きてにこにこしているだけで大切にされると思っていらっしゃるのなら――」
その声はやさしく、でも確かな芯をもって続けられた。
「――大間違いですよ、殿下」
玲淵は、一瞬きょとんと目を見開いた。
「好きなものを好きなだけ食べて、夜更かしして、気を遣わなければ、すぐに太ります。
お肌は荒れて、吹き出物だってすぐに出てきます。
美しさを保つためには、鍛錬と節制が必要です。
礼節も、教養も、人に見られる者には欠かせません」
伽耶は胸を張り、ほんの少しだけ鼻を鳴らした。
(……芳蘭に口すっぱく言われてきたことが、まさかこんな場で役立つなんて)
得意げなその姿に、玲淵はしばらく言葉を失っていた。
けれど、やがて唇をかすかに引き結ぶ。
「……そんなことは……僕だって、しています」
思いもよらぬ言葉に、伽耶の笑顔がほんの一瞬、止まった。
けれど、すぐに気を取り直したように声を重ねる。
「お、お姉様は、あんなに美しい上に、武にも秀でていらっしゃるの。
兵たちを従えて、将として戦っていらして――
男性にだって負けていないわ。わたし、とても誇りに思ってるの。ニコニコしてるだけではないでしょう」
まっすぐな眼差しとともに、姉を讃える言葉を重ねる伽耶。
けれど。
「……兄上の妃になる方ですから。それくらいは当然でしょう」
玲淵はふん、と鼻を鳴らし、そっぽを向いた。
“それくらい”――その一言に、伽耶の胸がかすかに痛んだ気がした。
けれどまた、玲淵は伽耶をまっすぐに見つめ返す。
「……では。あなたは?
あなたには何があるんですか?
僕でもやれることをして、ただにこにこしているだけですか?」
その問いに、伽耶は一瞬、言葉を失った。
けれど、すぐに顔を上げて――言った。
「わ、わたしだって、お勉強はしています!
その漢句だって、幼い頃に学びました!」
その言葉に、背後で控えていた誠がそっと頷く。
「ふーん。じゃあ……続きの句、いえますか?」
玲淵は本をぱら、とめくってから、挑戦するように言い放った。
「――風急天高 猿嘯哀(ふうきゅう てんこう えんしょう あい)」
「な、渚清沙白 鳥飛回(なぎさ きよくして すな しろく、とり まいとぶ)!」
「……正解です」
玲淵は悔しそうに口を噤む。
「では、これは?
――人面不知何処去(じんめん いずこに いったかしらねど)」
「う……」
伽耶が手を握りしめたそのとき、
背後の誠が静かに囁く。
「“桃の花が、変わらず春風に笑っていた”――そんな句です」
そのヒントに、伽耶の顔がぱっと明るくなる。
「桃花依旧笑春風(とうか もとのごとく しゅんぷうに えむ)!」
「……っ」
答えを返され、玲淵はますます眉をひそめる。
そして、ついに本命を繰り出した。
「では……これはどうですか?
――朱門酒肉臭(しゅもん しゅにく くさし)!」
指差す玲淵は、自信満々の笑みを浮かべていた。
(これは知らないだろう、さすがに)
けれど、伽耶はじっと悩み、そっと視線を誠へと向ける。
誠は、微笑すらせず、ただ静かに答えた。
「……路有凍死骨(ろに とうしのほね あり)
――杜甫『自京赴奉先県詠懐五百字』より、ですね」
玲淵の口元が、わずかにひきつる。
完全な敗北の空気が流れる。
「すごい……誠、すごいわ……!」
ぱあっと笑う伽耶に、誠は小さく咳払いをしてから、落ち着いた声で言葉を紡ぐ。
「姫様も、普段であればこれくらいお答えできます。
それに、姫様は――この大陸で、その名を知らぬ者はいないほど舞に秀でておいでです」
誠の瞳は、まっすぐに玲淵を見据えていた。
その声は穏やかだったが、どこか“譲れぬもの”を含んでいた。
玲淵はびくりと肩を揺らす。
伽耶は恥ずかしそうに頬に手を当てる。
けれど、ふと顔を上げて「あっ」と声をあげた。
「そうだわ、わたし、これから、お姉様の最後の宴に向けての舞の練習があるの。
よかったら……ご覧になりますか?」
にこ、と微笑む伽耶の声は、あくまで柔らかだった。
まるで、お茶でもどうですかと誘うような気軽さ。
けれど、その瞳はまっすぐだった。
玲淵は一瞬、きょとんと目を見開いた。
けれどすぐに、きゅっと口元を引き結び、きっと伽耶を睨みつける。
「……見てやっても、いいです」
その声には、負けん気がにじんでいた。
続いた言葉は、まるで自分自身に言い聞かせるように。
「……女がにこにこしてるだけじゃないってこと、見せてもらいましょう」
そのままふいと顔を背けながら、玲淵は小さく頷いた。
(見たいわけじゃない。興味があるわけじゃない。ただ――
さっきのあの笑顔が、どうしても気にくわないだけだ)
そんなふうに、言い訳の言葉を心に浮かべながら。
それでも足は、伽耶のあとを追っていた。
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