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第21話 武器購入へ①
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「ドンさん、久しぶりだな」
「おぉ。ナナにサタンじゃねぇか。ん?その2人は知らねぇな」
「ナナの友達だぞ。ゴリラエンジンは弟子なんだぞ」
急に泣き出すドワーフのドン。
「ナナ…お前、遂に友達が出来たんだな」
「な、友達くらい他にも…いるぞ」
段々声が小さくなるナナに肩をポンっと叩く拓海。
「何するんだ。その生あたたかい目をやめろ」
「はははっ」
拓海とナナがじゃれ合っている。
「で、どんな武器をお探しだ?他の町じゃなくてこの町を選んだということは上等な物が良いんだろ?」
ナナが頷く。
「ゴリラエンジンは魔法だから杖とかが良いな。ソードは…何で戦うんだ?」
「剣だよ」
「じゃあ、杖と剣をくれ」
「おう。じゃあ2人ともこっち来てくれ」
「はい」
拓海とソードはドンの元へと向かう。
「儂は持ち手にあった武器を作りたいからな。地下に演習場があるからそこでどう戦うのかを見せてくれ」
「はい」
「ナナとサタンは店番頼むぞ」
「かしこまりました」
「…ナナも行きたかったのに」
「行ってもいいですよ」
「…大丈夫だ。お前一人にはしてられないし」
どういう意味だ??と思いつつ、ドンの後をついていく。
「こっちだ」
店の奥には階段があった。
その階段を降りていくと店より大きな空間が広がった。
「すげぇ」
「だろ。勝手に作ったんだ」
「勝手に!?」
「あぁ。勝手に。作ったあとにギルド連中に見せて反応をうかがった。今のお前達のような反応を見せてくれたとこには良い物を作る。逆に不満そうなとこにはある程度の物を作る。そう決めてんだ」
「へぇ」
「お前は人間だろ。人間の町は後者なんだ。だから、ナナはここに連れてきたんだろう」
「獣人は…」
人間の町だけの話をされ、また少し表情が曇る。
「…獣人の町は、行ったことないな」
「え?」
「まだ、クリアしてないんじゃないか?」
「え、どういう」
「獣人は拳で戦うやつが多いだろ。必要としてないとか」
「あぁ、それはあるな」
「拳にも武器はあるぞ」
「そう、なんですか」
「このグローブ。これをつけるとほれ、この岩は砕け散る」
ドンは岩と言ってるがこれは鉄である。そんな鉄を軽々と粉々にした。
「すっご」
「とまぁ、拳の話は置いておいて、お前らの戦い方を見せてくれ」
「はい」
一方、ナナ&サタンは、
「あなた、何か悩みはお持ちですか?よければ、私に相談を…うぐっ」
思いっきり頭をはたくナナ。
「何するんですか」
「お前が何してるんだ」
「何って、私は迷える子羊達を…」
「はぁ」
大きくため息をするナナ。
「お前、どっかの宗教みたくなってるぞ。本当にカウンセリングの仕事もしてるのかも怪しいし」
「それは本当ですよ。私、人の状態に敏感なんです。このゲームではヘッドホンが脳の波長を感じ取り、遊べるでしょう」
「あぁ」
「例えば、熱がある人がこの世界に来ると、普段と行動が違うんですよ。変な動きしてる人が多いように感じます」
「へぇ。今声掛けた人はそういうのか?」
「今の人は何となくです」
「はぁ!?あんなに、それらしいこと言っといて、何となくって」
「ナナのお弟子のゴリラの友達。ソード君、彼は本気で状態がまずいですよ」
「今日、初めて会ったのに分かるものなのか?」
「えぇ分かりやすいですよ。特に彼は。彼は名前も異常ですからね。ああいう時は気の知れた人と居る方が良いかと思いまして」
「それで、客を追い出してる訳か」
「はい。それに彼は多分溜め込むタイプですね。なかなか、相談が出来ず自分1人で抱え込んでしまう。だから相談が出来るようにまずは親しくなろうと思いまして」
「そうか」
そんな話をしていると拓海達が戻ってきた。
「おーい」
「おかえりだぞ」
ドンが足を止め、ナナとサタンを見つめた。
「何だ?」
「はぁ。分かってた。分かってたさ。お前ら2人が店番したら客来ねぇって」
「失礼だぞ」
「あ゛??」
「な、何でもないぞ」
どういう意味かすぐに理解は出来なかった。が、BWO式大運動会の時のナナの様子を思い出すと納得出来た。
きっと、客が寄り付かないんだと拓海は1人確信していた。
「じゃあ、ゴリラエンジンにソード、来週またここに来てくれ」
「分かりました」
「頼んだぞ。ドンさん」
4人は扉を出た。
「この後はどうするんだ?」
「狩りにでも行こうと思う」
「そうか」
「私から1つよろしいですか?」
「はい。なんですか?」
「ソード君、私ともフレンドになって頂けませんか?」
「お願いします」
「え、俺は?」
「あぁ、ゴリラですか。あなたはどちらでも。交換したければ交換致しますよ」
「…お願いします」
拓海はイラッとした。上から目線の人。だが、悪い人ではない。それは理解していた。
「よし、これで大丈夫です。困ったことがあればご連絡ください。では、お先に失礼致します」
「それじゃあ、ナナも行くぞ」
「おう。じゃあな」
ナナもサタンと別れ、拓海とソードは狩りに向かった。
「おぉ。ナナにサタンじゃねぇか。ん?その2人は知らねぇな」
「ナナの友達だぞ。ゴリラエンジンは弟子なんだぞ」
急に泣き出すドワーフのドン。
「ナナ…お前、遂に友達が出来たんだな」
「な、友達くらい他にも…いるぞ」
段々声が小さくなるナナに肩をポンっと叩く拓海。
「何するんだ。その生あたたかい目をやめろ」
「はははっ」
拓海とナナがじゃれ合っている。
「で、どんな武器をお探しだ?他の町じゃなくてこの町を選んだということは上等な物が良いんだろ?」
ナナが頷く。
「ゴリラエンジンは魔法だから杖とかが良いな。ソードは…何で戦うんだ?」
「剣だよ」
「じゃあ、杖と剣をくれ」
「おう。じゃあ2人ともこっち来てくれ」
「はい」
拓海とソードはドンの元へと向かう。
「儂は持ち手にあった武器を作りたいからな。地下に演習場があるからそこでどう戦うのかを見せてくれ」
「はい」
「ナナとサタンは店番頼むぞ」
「かしこまりました」
「…ナナも行きたかったのに」
「行ってもいいですよ」
「…大丈夫だ。お前一人にはしてられないし」
どういう意味だ??と思いつつ、ドンの後をついていく。
「こっちだ」
店の奥には階段があった。
その階段を降りていくと店より大きな空間が広がった。
「すげぇ」
「だろ。勝手に作ったんだ」
「勝手に!?」
「あぁ。勝手に。作ったあとにギルド連中に見せて反応をうかがった。今のお前達のような反応を見せてくれたとこには良い物を作る。逆に不満そうなとこにはある程度の物を作る。そう決めてんだ」
「へぇ」
「お前は人間だろ。人間の町は後者なんだ。だから、ナナはここに連れてきたんだろう」
「獣人は…」
人間の町だけの話をされ、また少し表情が曇る。
「…獣人の町は、行ったことないな」
「え?」
「まだ、クリアしてないんじゃないか?」
「え、どういう」
「獣人は拳で戦うやつが多いだろ。必要としてないとか」
「あぁ、それはあるな」
「拳にも武器はあるぞ」
「そう、なんですか」
「このグローブ。これをつけるとほれ、この岩は砕け散る」
ドンは岩と言ってるがこれは鉄である。そんな鉄を軽々と粉々にした。
「すっご」
「とまぁ、拳の話は置いておいて、お前らの戦い方を見せてくれ」
「はい」
一方、ナナ&サタンは、
「あなた、何か悩みはお持ちですか?よければ、私に相談を…うぐっ」
思いっきり頭をはたくナナ。
「何するんですか」
「お前が何してるんだ」
「何って、私は迷える子羊達を…」
「はぁ」
大きくため息をするナナ。
「お前、どっかの宗教みたくなってるぞ。本当にカウンセリングの仕事もしてるのかも怪しいし」
「それは本当ですよ。私、人の状態に敏感なんです。このゲームではヘッドホンが脳の波長を感じ取り、遊べるでしょう」
「あぁ」
「例えば、熱がある人がこの世界に来ると、普段と行動が違うんですよ。変な動きしてる人が多いように感じます」
「へぇ。今声掛けた人はそういうのか?」
「今の人は何となくです」
「はぁ!?あんなに、それらしいこと言っといて、何となくって」
「ナナのお弟子のゴリラの友達。ソード君、彼は本気で状態がまずいですよ」
「今日、初めて会ったのに分かるものなのか?」
「えぇ分かりやすいですよ。特に彼は。彼は名前も異常ですからね。ああいう時は気の知れた人と居る方が良いかと思いまして」
「それで、客を追い出してる訳か」
「はい。それに彼は多分溜め込むタイプですね。なかなか、相談が出来ず自分1人で抱え込んでしまう。だから相談が出来るようにまずは親しくなろうと思いまして」
「そうか」
そんな話をしていると拓海達が戻ってきた。
「おーい」
「おかえりだぞ」
ドンが足を止め、ナナとサタンを見つめた。
「何だ?」
「はぁ。分かってた。分かってたさ。お前ら2人が店番したら客来ねぇって」
「失礼だぞ」
「あ゛??」
「な、何でもないぞ」
どういう意味かすぐに理解は出来なかった。が、BWO式大運動会の時のナナの様子を思い出すと納得出来た。
きっと、客が寄り付かないんだと拓海は1人確信していた。
「じゃあ、ゴリラエンジンにソード、来週またここに来てくれ」
「分かりました」
「頼んだぞ。ドンさん」
4人は扉を出た。
「この後はどうするんだ?」
「狩りにでも行こうと思う」
「そうか」
「私から1つよろしいですか?」
「はい。なんですか?」
「ソード君、私ともフレンドになって頂けませんか?」
「お願いします」
「え、俺は?」
「あぁ、ゴリラですか。あなたはどちらでも。交換したければ交換致しますよ」
「…お願いします」
拓海はイラッとした。上から目線の人。だが、悪い人ではない。それは理解していた。
「よし、これで大丈夫です。困ったことがあればご連絡ください。では、お先に失礼致します」
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