【R-18】魔王を倒したはずなのに〜勇者に待っていたのは洗脳悪堕ちNTR地獄でした〜

5.平和な世界の異変

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　魔王退治の旅をともにしたミネルヴァとマチルダが行方不明になった。あの二人が行方不明になるなんて、信じられない。
　ミネルヴァは当代きっての天才魔道士だ。攻撃魔法も回復魔法も修めており、頭の回転もとても早い。マチルダは猪突猛進なところがあるが、縦横無尽に暴れ回るあの戦いぶりは誰にも止められない。
　そんな二人が一緒にいながら行方不明になったのだ。あの二人を相手にして勝つなんて、勇者である俺にもできない。二人はそれくらいの実力者なのだ。

「ダメだ！またハズレだ…！！」

　今も俺は様々な手を駆使して、二人の居所を探っている。しかし、それは全て徒労におわっている。二人が依頼を受けた村に向かっても、確たる情報は何も得られなかった。
　それでも、諦めるなんて有り得ない。俺は二人の情報を得ようと尽力していた。

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　しかし、世界では更なる異変が起きることになった。この神隠しが世界各地で多発したのだ。この神隠しには二つの共通点があった。被害者が全員女性であること。そして、俺と交流があることだった。俺が魔王退治の道中で関わりを持った女性が、次々と失踪しているのだ。

「くっ…！みんな、どこに消えてしまったのだ」

　これだけの異変が起きているにもかかわらず、俺は何の情報も掴めずにいた。勇者である俺に恨みを持つ者の犯行だと噂されているが…探せども探せども神隠しにあった女性たちの消息は不明のままだった。

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　平和が訪れたはずの世界で異変が起きていた。そして数ヶ月後、その異変は「ある事件」で決定的なものになった。
　俺の生まれ故郷を統べる王国でクーデターが発生したのだ。これにより国王は退位し、既存の王国は崩壊した。
　そして、新たに国王に就いたのは…三下盗賊ヤーザムであった。