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22. ミネルヴァの言葉責め手コキ①
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長い長い射精の時間が終わった。ぐったりとしながら、深い痙攣を繰り返すマチルダの身体から、魔王のそれがゆっくりと引き抜かれる。目を見張るほど長大なそれに、マチルダの泡だった愛液がこびりついている。そして、一瞬の間の後に、注ぎ込んだ精液がマチルダから堰を切ったように流れ出した。
マチルダは多幸感に満ちた表情でぐったりとしている。意識も朦朧としているのか、失神しているのかわからないが、身体から力は抜け落ちている。ただし、ずいぶんと時間が経ったのに、下半身だけは別の生き物のようにびくびくと跳ね、痙攣を繰り返している。
「アレン、分かるだろう?マチルダは体術や武術に関しては貴様よりはるかに強い。魔王は、そのマチルダを力任せに一方的に屈服させるのだ。貴様とは蟻と象くらいの戦力差がある」
ミネルヴァは頬を赤く染め、うっとりとした情熱的なまなざしで、魔王の姿を見つめている。まるで神々しいものでも見ているかのような表情だ。
「鍛錬に鍛錬を重ねて積み上げてきた強靭でしなやかな肉体も、洗練された技術も、魔王の前では一切通用しないんだ。マチルダも自分のこれまで努力が無に帰すような絶望感を抱いたことだろう」
そう言うと、ミネルヴァはマチルダの方をチラと見る。
「そしてそこに、想像を絶するような強烈な快楽を叩き込まむんだ。絶望と快楽で心と身体はぐちゃぐちゃになって…ふふふ、今ではマチルダはすっかり魔王の虜だ」
ミネルヴァはマチルダを心配することなく、羨望の眼差しを向けていた。
「おっと、屈服させられたのは私も同じだな。魔術に関しては貴様よりはるかに優れているこの私が、魔王に洗脳魔法で支配されてしまったのだから」
俺も魔術の心得があるから知っている。洗脳魔法は格下にしかかからない。もし俺が洗脳魔法を唱えても、せいぜい雑魚モンスター1匹か一般人を1人操るのが精一杯だ。
それを魔王は、当代きっての天才魔導士であるミネルヴァを相手に、いともたやすく洗脳魔法をかけたらしい。魔王からすると、ミネルヴァもマチルダも、そして俺も、単なる雑魚ということなのだろう…
「アレン君、どうだったかな?」
すると当の魔王は、俺に対して嘲笑の言葉をかけてくる。子悪党ヤーザムの下衆な笑い顔にすぎないのだが、そこには底知れぬ冷たさと危険を感じる。
「仲間が犯される姿を目の前で見るなんて、なかなか刺激的だっただろう」
「っ、貴様…この、外道め…!」
本当は今すぐにでも飛びかかってやりたい。魔王がとてつもない力を秘めていることなど、どうでもいい。とにかくそうしないと、自分を保てないような気がする。
しかし、ミネルヴァの魔法で拘束されている俺は罵詈することしかできなかった。
「ふふふ。芋虫みたいに体をくねらせて無様だな。負け犬の遠吠えとは、まさにこのことだな」
ミネルヴァはそんな俺を鼻で笑う。その嘲笑に満ちた視線は、魔王から俺の股間に向けられていた。
「何度でも言ってやる。その膨らみはなんだ?犯されているマチルダを見ながら私に背後から囁かれて、すっかりと出来上がってしまっているじゃないか」
喪失感、悲しみ、怒り、絶望…負の感情がドロドロと渦巻きながら、俺は確かに勃起をしていたのだ。だが、そんなことはどうでもいいはずだ。そう思わなければ…この狂った空間で正気を保てない気がした。
「アレン君、喜んでくれたのなら何よりだ。この様子なら次の余興も楽しんでくれそうだ」
「次の余興だと…!?」
魔王は睨みつける俺を気にかけることもなくミネルヴァに語りかける。
「ミネルヴァ、しばらくの間、アレン君の相手をしてあげなさい」
「ああ、承知した」
「ふふふ。任せたぞ」
魔王はミネルヴァに目配せをすると、ぐったりと倒れたままのマチルダの身体を抱き抱え、姿を消した。無機質な部屋の中には、あっという間に俺とミネルヴァの2人しかいなくなった。
長い長い射精の時間が終わった。ぐったりとしながら、深い痙攣を繰り返すマチルダの身体から、魔王のそれがゆっくりと引き抜かれる。目を見張るほど長大なそれに、マチルダの泡だった愛液がこびりついている。そして、一瞬の間の後に、注ぎ込んだ精液がマチルダから堰を切ったように流れ出した。
マチルダは多幸感に満ちた表情でぐったりとしている。意識も朦朧としているのか、失神しているのかわからないが、身体から力は抜け落ちている。ただし、ずいぶんと時間が経ったのに、下半身だけは別の生き物のようにびくびくと跳ね、痙攣を繰り返している。
「アレン、分かるだろう?マチルダは体術や武術に関しては貴様よりはるかに強い。魔王は、そのマチルダを力任せに一方的に屈服させるのだ。貴様とは蟻と象くらいの戦力差がある」
ミネルヴァは頬を赤く染め、うっとりとした情熱的なまなざしで、魔王の姿を見つめている。まるで神々しいものでも見ているかのような表情だ。
「鍛錬に鍛錬を重ねて積み上げてきた強靭でしなやかな肉体も、洗練された技術も、魔王の前では一切通用しないんだ。マチルダも自分のこれまで努力が無に帰すような絶望感を抱いたことだろう」
そう言うと、ミネルヴァはマチルダの方をチラと見る。
「そしてそこに、想像を絶するような強烈な快楽を叩き込まむんだ。絶望と快楽で心と身体はぐちゃぐちゃになって…ふふふ、今ではマチルダはすっかり魔王の虜だ」
ミネルヴァはマチルダを心配することなく、羨望の眼差しを向けていた。
「おっと、屈服させられたのは私も同じだな。魔術に関しては貴様よりはるかに優れているこの私が、魔王に洗脳魔法で支配されてしまったのだから」
俺も魔術の心得があるから知っている。洗脳魔法は格下にしかかからない。もし俺が洗脳魔法を唱えても、せいぜい雑魚モンスター1匹か一般人を1人操るのが精一杯だ。
それを魔王は、当代きっての天才魔導士であるミネルヴァを相手に、いともたやすく洗脳魔法をかけたらしい。魔王からすると、ミネルヴァもマチルダも、そして俺も、単なる雑魚ということなのだろう…
「アレン君、どうだったかな?」
すると当の魔王は、俺に対して嘲笑の言葉をかけてくる。子悪党ヤーザムの下衆な笑い顔にすぎないのだが、そこには底知れぬ冷たさと危険を感じる。
「仲間が犯される姿を目の前で見るなんて、なかなか刺激的だっただろう」
「っ、貴様…この、外道め…!」
本当は今すぐにでも飛びかかってやりたい。魔王がとてつもない力を秘めていることなど、どうでもいい。とにかくそうしないと、自分を保てないような気がする。
しかし、ミネルヴァの魔法で拘束されている俺は罵詈することしかできなかった。
「ふふふ。芋虫みたいに体をくねらせて無様だな。負け犬の遠吠えとは、まさにこのことだな」
ミネルヴァはそんな俺を鼻で笑う。その嘲笑に満ちた視線は、魔王から俺の股間に向けられていた。
「何度でも言ってやる。その膨らみはなんだ?犯されているマチルダを見ながら私に背後から囁かれて、すっかりと出来上がってしまっているじゃないか」
喪失感、悲しみ、怒り、絶望…負の感情がドロドロと渦巻きながら、俺は確かに勃起をしていたのだ。だが、そんなことはどうでもいいはずだ。そう思わなければ…この狂った空間で正気を保てない気がした。
「アレン君、喜んでくれたのなら何よりだ。この様子なら次の余興も楽しんでくれそうだ」
「次の余興だと…!?」
魔王は睨みつける俺を気にかけることもなくミネルヴァに語りかける。
「ミネルヴァ、しばらくの間、アレン君の相手をしてあげなさい」
「ああ、承知した」
「ふふふ。任せたぞ」
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