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過去②

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1軒の家で、「ない…、ない…。どうして…?」

そう1人で何かをつぶやきながら言う女性が居た。

すると何かを気付いたように

「まさか…?」

と言って窓の外をみた。

─────────

私は加木さんと別れ、家に帰る。

誰も居なく、静かな空間。

私は彼女から借りた本を一枚とめくった。

すると、それは、彼女の日記だった。

「これはまずいのでは…?」

そう思ったが、興味が次のページへと進ませた。

加木さんのことはまだ一切書かれていない、彼のこともまだ…。

日常のことを楽しいと書いて、とても元気な子供時代。

次のページでは、猫の話が出てきた。

そこから、猫の話題が尽きなかった。とても可愛い。大好き。ずっと居たい。と思ったままを文章に落とし込めている。

「その猫のことがそんなにも、大好きだったんだな…」

そう言って、またページを新しく進めた。

猫が居なくなって悲しいと書かれている。

そこには、ゆういちくんという新しい登場人物が現れた。

この人は誰だろうか…?

私は心の中にとめて、続きを見る。

彼は、猫が見つかるかどうか勝負しようと言って、見つけてきてくれた。負けたけれどとっても嬉しかった。

と書かれている。

もしかしたら、希望ゆういちという名前で、本多さんが惚れた彼のことかもしれない。

次には、その人と何回か勝負をして、負けたり勝ったりしたと書かれる。

勝ち負けの回数をしっかりと毎回つけていた。

すると、ある時、恋をしたと書かれていた。

名前を希望という。

今まで勝負していた人は、恋をしたその人ではない。とハッとした

では、彼は誰なのだろうか…?

しかし、日記は、恋をしたところで終わっていた。

─────

彼女に、この本を持って返した。

「日記を読んだのね…」

そう言って少し恥ずかしそうにしている。

「はい。あの…ゆういちくんって誰なんですか?」

「しっかり読んでるのね…。加木くんの下の名前よ。」

彼女のことに少しビックリした。ゆいいつとよんでいた。それが恥ずかしかったのだ。

「懐かしい。昔は、彼、私の事れんかちゃんって呼んでたのよ。」

「そうなんですね。仲良さそう。なんで今は、上の名前なんですか?」

そういうと「あの時より、大人になったからじゃない?」と笑った。

「ですね!」

私はそういうと続ける

「もし良かったら、続きの日記も読ませてくれませんか?」

「嫌よ。私のプライベート。これ以上、黒歴史は晒せないわ」

「私はとてもいいと思いましたよ。特別な過去ですね。」

私がそういうと、彼女はクスッと笑って「そう。あなたはそう思うのね。ありがとう」

と言ってその日は別れた。

────────

本多さんはどうして加木さんと居続けるのだろうか…?

道中、それが浮かんだ。

もし、昔の事件、彼がしたことだと思っているのならいれないはず…。

それに、あの彼女の落ち着きはなんなのだろうか…?

しかし、彼女にホッとしている自分もいた。

───────

「今日の収穫はどうでしたか?」

「宗教内の1人と話し合ったそうよ。」

「そうですか…。彼は、何も宗教に入らないものだけでなく、この宗教内部にも、その誤った考えを広めようとしてきましたか。」

「あなたはなんでそんなにも彼にこだわるの。」

そういうと、「彼と私の因縁です。」と言った。

「そう…。」

その後、私は少し昔のことを考えていた。

─────────

「加木って嫌なやつだよな。」

その同級生の声がする。

「そうだよな。希望もあんなやつと関わってるから同類だ。」

そう言って笑う彼らに私は「希望くんは何もしてないでしょ!

それに、ゆういちくんはいいところもあるもん…。そんなに悪く言わないで…!」

「れんかも肩持つのかよ。あいつらと同類だな」

そう言って沢山悪く言われて、泣きそうになっていた時、彼が現れた。

「集多さん!」

その人が来ると急に態度が変わったの。

何か普通の人とは違う空気をまとっているように感じた。

「希望さんは、加木に騙されているだけで何も悪くありませんよ。」

「聞いていたんですか…。ごめんなさい」

そう言って謝った。

「でも…。ゆういちくんはいい人よ…!ちょっと変わってるところもあるけど…」

そういうと、周りの人は、「そんなわけない」と言う。

けれども、集多さんは、「そうですか。それもいいでしょう。」と微笑んだの。

「私の宗教に入りませんか?そうすれば、彼らについて悪いことを言う者を減らしてさしあげましょう。」

彼がそういうと、私は「入りたい」と。

その時は何も考えられなかったし、希望くん、そしてゆういちくんのことを守ろうと思って必死だったの…

─────────
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