思想学部

ケーキ

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一年生

同じ

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そうして、顧問も加わって、思想学部がようやく部活動として不足ないものとなりそうなところだった。

しかし、実際は、すすむくんのしたあの放送の一件から、思想学部は危ない連中との偏見が先生間でもついてしまった。

部活動の部長的な人が、あれでは、僕らもそう見られても仕方ないところはあるのかもしれない。

だが、すすむくんは、それなら、いい印象をつけるんだ。となんだか前向きだった。

いつも変わらず、元気に前向きな彼は、悩みなんてないのではないかと思うほど。

逆に彼になってみたい…。そう思わせてもくる。

なんだか彼を見ると、とても楽しく人生を過ごしてるように感じる。

────────

結局、ここまでか。期待して損したかもしれない。

私はそう考え、たたずんでいた。

そろそろ清掃に戻らないといけない。

すすむと言う生徒、それは過去のそういちに似てると思わせた。

しかし、あの男とは決定的に違うところがある。

それは孤立していないこと。そういちは、1人も友達や、仲のいい人物を作ることはなかった。

そこが決定的に違う。

話し合ってるところを見て、長く続きそうなことを悟り、私は戻ろうとした時だった。

視界に女生徒が入る。

彼女はその話し合いに入るのではなく、ただ、そっとみんなの様子を笑顔で見つめていた。

何をしているのかとたずねようとした時、1人がポケットに入っていたハンカチを地面に落とす。

彼女はそっとそのハンカチを拾い、ついたゴミをそっと払うと、落とした生徒の持ち物の上へと置いた。

私はそれを見て、あの男との討論を思い出した。

彼女に話しかける。

彼女は「はい」と答え、ただ微笑んでいた。

「昔、ある男が、優しさについて語っていた。」

私がただそう言うとなんだか、少し彼女の表情が変わる。

「私も優しさを、ある人から聞きました。」と。

それに少しの驚きがあった。

優しさについて、自分の考えを持つものが居るとは。

「その人はなんて…?」

彼女が言おうとした瞬間、すすむが「これで決まりだ!」と大きな声で言った。

どうやって打開するかの方針が決まったらしい。

その状況に聞けない空気に変わった。

その後、私はただ、彼の話を聞いていた。

それが終わったあと、私は清掃にすぐ戻らなければならなくなる。

彼女にあの話を聞けなかったが、何か得られそうなものがあったのは確か。

私の止まった時間が、今日の出来事により、何か動き出したのかもしれない。

その時の頭の中には、あの時の討論、厳しさと優しさについてが何度もよぎった。

───────

話し合った結果、学校や、先生に思想的な協力をして、思想学部が凄い部活なんだとみんなに知ってもらおうとなった。

すすむくんの後を追おうと思ったが、残された青野くんが気になる。

彼は1人で、放送の時に使った文章を見つめ呟いた。

「もう決まっちゃったな」

そこには悲しさと嬉しそうな気持ちが詰まってる気がしていた。

そして、すすむくんの後をすぐに追う。

すると先におとねさんとみちかさんが到着していた。

クラスの前で立っている。

中では何が起こっているのか、彼女達の後ろからそっとのぞくと、すすむくんがいた。

女の子に何かを話しかけている。

よく見てみると、その子は、思想学部に入らないか聞いてダメだった子。

名前は確か…?

そうしていると、すすむくんが「君の直したい部分は分かってる!」と言いました。

それにとても困っています。

「泣き虫をなおしたいんだろう!僕に任せるんだ!」と。

すると、相手の女の子は泣き出してしまいました。

そうだ…しずくさん…。

すると、クラスのドアの前で見ていたおとねさんが、すすむくんのところまで走っていきました。

「いじめちゃだめ!」

ぷんぷんとすすむくんに言います。

「僕は悪いことしてない!」

「何も頼んでないのに、しようとするのはだめだよ!」

しずくさんはえーんと泣きながら、おとねさんに抱きつきました。

おとねさんはそれにそっと優しく慰めています。

すすむくんはケロッとした表情で、「なるほど、頼んでないことを勝手にするのは良くないことなんだ」と言って頷いていました。

そして、何かメモ帳を取り出して、そこに書き込みます。

───────

結局、今日は、何かできることはなく、アイディアが浮かんだだけだった。

明日は土曜日で、学校はない。

完全に部活と認められるには、もう少し時間がかかりそうだ。

しかし、すすむくんはピンピンしている。

「きっと大丈夫。」

彼はそう言って変わることは無い。

四字熟語で言えば、初志貫徹…。

これからどうなるか、僕は少し楽しみだった─────
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