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一年生
それぞれのはじまり②
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「それは…?」
僕がそう言うと彼は答えた。
「これは絵本だよ。」
どうやって見ても、それは僕にはノートにしか見えなかった。
「僕は絵本を愛している人にしか見えない何かを見せられてるってこと?」
彼は「ごめん。」と言って、ノートを開く。
すると、そこには、猫とキツネの絵が書かれている。
「どういうこと?」
「これは僕が書いたんだ。」
ハテナで1杯だ。
そこから、彼は僕に沢山説明して聞かせて、ようやく理解した。
実はあの時、彼は自分の創った絵本で、方向性を決めたらしい。
それがあのノートに書いてあった猫とキツネの話。
キツネは目的を告げずに、将来の夢を語ってダメだった。
猫は目的などを言って将来の夢を語ったら良かった。
大体言うとそんな感じの話だ。
彼は「少し恥ずかしいけどね」と呟く。
「前にもう決まったって言うのはそういうことだったんだ…」
すると、「うん」と頷く。
「これからどうしようかなと思ってる。」
「部活辞めるの?」
「いいや。
受験、就職の時期だから、いれる限りは思想学部に居ようと思ってるよ。」
僕は「ありがとう」と続けた。
「あれがはじめてだったんだ。」
ノートを天井に向けて大きく広げると、ペラペラと風でめくられていく。
「それは…特別だね。」
「自分の目標は終わってしまった。また目標もたてるのもいい。」
「だけど、僕は、もし、できることがあるのならば…。できる限りで、思想学部の人達の補助をしたい。」
彼のその言葉に、ふとあの絵本のことが浮かんだ。
「それでいいの?」
「うん、これから先にまた少しずつ作っていくことにするから。」
「そう…」
少しの間があくと、また僕は切り出した。
「良ければ、気になっていた絵本があるから、それをまた見せて欲しいんだ。」
あおのくんはそれに嬉しそうに答える。
「絵本に興味を持ってもらったのなら、嬉しいよ。なんでも言って欲しい。」
「前に見たうさぎの話、気になってて。」
少し考えると、あおのくんは頷いた。
「なるほど、探してみるよ。」
「ありがとう。」
その日、あおのくんと僕はそのままクラスに戻ることなく家に帰った─────
一方その頃、明かりが差し込まない建物の中で、1人男が座って地面を見つめる。
「リーダー…リーダー…!」
誰かがそう呼ぶ声に、男はそっと顔をあげた。
「非低か、どうした?」
非低は彼の前へと立って言う。
「最近、厄介なやつと出会って。」
「どんなやつだ?」
「すすむってやつです。俺の否定を全て肯定しました。」
リーダーの男はそれにムッとした。
「否定は最強の思考法だ。これ以上に素晴らしい武器は存在しない。
たかが肯定などに負けるはずがない。」
「しかし…。リーダーの言葉も肯定してしまいましたよ」
「それは…?」
「夢について…
夢を与えるのが大人、それを壊すのも大人。」
「すすむと言う男は、そこに続く言葉として、そこからまた手を差し伸べるのも大人と言いました。」
「なるほど…面白い。」リーダーの男は頬に笑みを浮かべる。
「そのすすむの武器は、強い肯定か。なら、本当に強い否定の力を見せよう…」
「リーダー!」
非低は希望の眼差しで、彼を見る。
「すすむ、いつか会う時が楽しみだ」
─────────
すすむは、ようやく解放されて、「次は僕の番だ!」と言いました。
そうして、目を閉じて「これからスポーツに関係する思想を話す!」と。
「それは!」
「スポーツ用語を言った後、そのスポーツの開始、終了の合図、用語などを言うんだ」
すすむがそう言って、周りを見ると、シーンとした空気がつつむ。
「あれ?」
彼はそう言って近くを見ると、もうおとねしかその場には居なかった。
キョロキョロとするすすむの様子におとねは言う
「かなでちゃんはもう帰ったよ。」
「そうなんだ。僕達も、もう帰るかな。」
「待って…」
おとねはそう言い、すすむを止めた。
「どうしたの?」
「さっきの…
良かったらしたいな!」
すすむは彼女の言葉に嬉しくなる。
「おとねさん、ありがとう!」
おとねは笑顔で「うんっ!」と言った
「ところで、どんなことをするのっ?説明が難しくて分かんなかったよ…!」
「そうなんだ!じゃあ、例を挙げて説明する!
バント!と言ったら、野球の開始、プレイボールって言うの!」
すすむはそう言って自信満々だ。
「よくわかんないよ…。」
そこからすすむはおとねに、そのことについて沢山教えたのでした─────
すすむは家に帰って、ノートを開きます。
そして、今日のこと、未来への希望を連ねていきました──────
僕がそう言うと彼は答えた。
「これは絵本だよ。」
どうやって見ても、それは僕にはノートにしか見えなかった。
「僕は絵本を愛している人にしか見えない何かを見せられてるってこと?」
彼は「ごめん。」と言って、ノートを開く。
すると、そこには、猫とキツネの絵が書かれている。
「どういうこと?」
「これは僕が書いたんだ。」
ハテナで1杯だ。
そこから、彼は僕に沢山説明して聞かせて、ようやく理解した。
実はあの時、彼は自分の創った絵本で、方向性を決めたらしい。
それがあのノートに書いてあった猫とキツネの話。
キツネは目的を告げずに、将来の夢を語ってダメだった。
猫は目的などを言って将来の夢を語ったら良かった。
大体言うとそんな感じの話だ。
彼は「少し恥ずかしいけどね」と呟く。
「前にもう決まったって言うのはそういうことだったんだ…」
すると、「うん」と頷く。
「これからどうしようかなと思ってる。」
「部活辞めるの?」
「いいや。
受験、就職の時期だから、いれる限りは思想学部に居ようと思ってるよ。」
僕は「ありがとう」と続けた。
「あれがはじめてだったんだ。」
ノートを天井に向けて大きく広げると、ペラペラと風でめくられていく。
「それは…特別だね。」
「自分の目標は終わってしまった。また目標もたてるのもいい。」
「だけど、僕は、もし、できることがあるのならば…。できる限りで、思想学部の人達の補助をしたい。」
彼のその言葉に、ふとあの絵本のことが浮かんだ。
「それでいいの?」
「うん、これから先にまた少しずつ作っていくことにするから。」
「そう…」
少しの間があくと、また僕は切り出した。
「良ければ、気になっていた絵本があるから、それをまた見せて欲しいんだ。」
あおのくんはそれに嬉しそうに答える。
「絵本に興味を持ってもらったのなら、嬉しいよ。なんでも言って欲しい。」
「前に見たうさぎの話、気になってて。」
少し考えると、あおのくんは頷いた。
「なるほど、探してみるよ。」
「ありがとう。」
その日、あおのくんと僕はそのままクラスに戻ることなく家に帰った─────
一方その頃、明かりが差し込まない建物の中で、1人男が座って地面を見つめる。
「リーダー…リーダー…!」
誰かがそう呼ぶ声に、男はそっと顔をあげた。
「非低か、どうした?」
非低は彼の前へと立って言う。
「最近、厄介なやつと出会って。」
「どんなやつだ?」
「すすむってやつです。俺の否定を全て肯定しました。」
リーダーの男はそれにムッとした。
「否定は最強の思考法だ。これ以上に素晴らしい武器は存在しない。
たかが肯定などに負けるはずがない。」
「しかし…。リーダーの言葉も肯定してしまいましたよ」
「それは…?」
「夢について…
夢を与えるのが大人、それを壊すのも大人。」
「すすむと言う男は、そこに続く言葉として、そこからまた手を差し伸べるのも大人と言いました。」
「なるほど…面白い。」リーダーの男は頬に笑みを浮かべる。
「そのすすむの武器は、強い肯定か。なら、本当に強い否定の力を見せよう…」
「リーダー!」
非低は希望の眼差しで、彼を見る。
「すすむ、いつか会う時が楽しみだ」
─────────
すすむは、ようやく解放されて、「次は僕の番だ!」と言いました。
そうして、目を閉じて「これからスポーツに関係する思想を話す!」と。
「それは!」
「スポーツ用語を言った後、そのスポーツの開始、終了の合図、用語などを言うんだ」
すすむがそう言って、周りを見ると、シーンとした空気がつつむ。
「あれ?」
彼はそう言って近くを見ると、もうおとねしかその場には居なかった。
キョロキョロとするすすむの様子におとねは言う
「かなでちゃんはもう帰ったよ。」
「そうなんだ。僕達も、もう帰るかな。」
「待って…」
おとねはそう言い、すすむを止めた。
「どうしたの?」
「さっきの…
良かったらしたいな!」
すすむは彼女の言葉に嬉しくなる。
「おとねさん、ありがとう!」
おとねは笑顔で「うんっ!」と言った
「ところで、どんなことをするのっ?説明が難しくて分かんなかったよ…!」
「そうなんだ!じゃあ、例を挙げて説明する!
バント!と言ったら、野球の開始、プレイボールって言うの!」
すすむはそう言って自信満々だ。
「よくわかんないよ…。」
そこからすすむはおとねに、そのことについて沢山教えたのでした─────
すすむは家に帰って、ノートを開きます。
そして、今日のこと、未来への希望を連ねていきました──────
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