思想学部

ケーキ

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一年生

知らせ

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思想学部には問題があった。

それは、顧問が居ないこと。少し前まではいたが、辞めてしまった。

これからどうするのか…?

そんな不安の中、嬉しいしらせが届く。

それは、数学の先生が顧問になってくれるらしい。

掛け持ちでもいいならとの話だが、思想学部としては是非ともだった。

どうしてなったのか、前から先生は、すすむくんのことを気にしていた。

僕は心の中で納得する。

「ところで、皆、早速だが、今日、練習試合申し込みがあった」

それに驚いた。

すすむくんはとても嬉しそうにしている。

「練習試合ってことは、大会も開かれる…?」

「開かれるよ。来年からね」

「やった!」

僕はすぐに聞いた。

「分からないことが沢山あるんですが、聞いても大丈夫ですか?」

先生は「大丈夫ですよ」と言ったので、心置きなく聞いた。

「対戦相手ってどこの高校なんですか?」

「リベラルシンク高校です」

みちかさんの友達が通ってる高校…。
しかし、どうして部活が…?

僕がみちかさんの方を向くと、彼女は少し驚いていた

また考えることになるとは思わなかったのだろう。

「もし、するとして、思想学部の大会って何をするんですか?」

「言おうと思っていました」

内容はこうだった。

2人が自分の思想などを話し合い、どちらかが、一方を認めるまで続く。

つまり、おれた方が負けの試合。終了が選手次第なので、いつまで続くのか分からない
 
「なるほど!」

すすむくんは元気に笑う。

「それは楽しみだ!」

「これから、試合に向けて、練習しよう!」

「そうしよー!」

おとねさんは笑顔で答えた。

できるメンバーは5人、1人余ってしまう。

「僕はいいや」そう言って見ていることにした。

する相手は、それぞれ、すすむくんとおとねさん、しずくさんとみちかさんに決まった。

顧問の先生とすることになるかもだったが、他の部活との掛け持ちだったので居ない。

もし、出来たとしても、僕は断っただろうが…。

自分の思想を、誰かに真剣に話すのは気がひける。

すると、丁度、青野くんがやってくる。

「久しぶりに顔を出しにきたよ。」

「久しぶり!」

「最近どうだった?」

青野くんに今までのことを話す。

「そうだったんだ。よければ、僕としないかな?」

僕は「是非!」と喜んだ。


おとねさんが先に言った
「私は思想考えついたけど、今は教えないね!

だから、すすむくん先に教えて!」

「なるほど!いいよ!」

「僕の思想はみんなが笑顔で楽しい空間を作ること!」 

おとねさんはハテナを浮かべる。

「前に凄いなにかになりたいって言ってなかったっけ…?」

「うん、いったよ!
凄い人になれば、それができると思って!」

「そうなんだ。具体的には?」
 
「えっとね…」

すすむくんがそう考えていると、おとねさんが言った。

「久しぶりにあれ見せてよっ!」

「あれ?」

「うんっ!中学校の時に見せてくれたノート!」

「分かった!」

────────

しずくさんは困った表情で、みちかさんを見ていました。

みちかさんはニッコリと微笑みます。

それに安心して、しずくさんは、「あのっ」と言いました

「何かな?」

「みちかちゃんの思想って何かな?」

「私は、優しくなりたいことだよ!」

「えー!いいね!」

「ありがとう!しずくちゃんは仲のいい人が作りたいだよね!」

「うんっ!そうなの!」

「おとねちゃんとかどうかな!」

「うん!仲良くしてもらってる…!とってもいい人!

だけどね…」

しずくさんは寂しそうに言う

「高校を卒業しちゃったら、離れ離れになっちゃうでしょ。」

「うん…。」

「それが悲しいなって…」

みちかさんは「寂しいよね…でも、きっと大丈夫だよ…!」としずくさんの手に優しく触れた。

しずくさんはそれに「みちかちゃんありがとう…。」と言った


青野くんならいいか。僕はそう思った。

「僕は普通を目指してるんだ」

すると、彼は、「そうなんだ。それもいいね!」と言う

やっぱりいい人だ。彼の返事を聞いて安心した。

そこから、少し、自分の考えてること、思ってることなど話す。

彼は何も言わずに頷いて、聞いてくれた

───────

結局、試合がどんな感じなのか分からず、普通に話すだけになってしまった。

練習試合の時に、理解するしかない。

時間を見てみると、部活終了の時間になっている。

すすむくんはおとねさんと何かを見ている。

しずくさんたちももう終わったようだ。

すすむくんに聞いてみると、終わったら帰ってもいいと言っていた。

4人はそのまま帰る

その最中、おとねさんとすすむくんがいつの間にか、仲良くなってることに気が付いた。

最初の頃は、少し関係悪そうだったのに。

なんだか、安心した気がした。

─────

残った2人は、かわらず、ノートを見ていた。

「色々見せてくれてありがと!」

「こちらこそ、見てくれてありがとう。」

「2人きりだね。」

おとねはそう言うと、「実はね!」と切り出す。

「どうしたの?」

「私、思想ができたんだ。」

「さっき言ってたね。どんなものなの?」

「思想って言うか、私の夢だけど。

もう一度ピアノをひきたい!皆に私の音楽を聴いて欲しいんだ!」

すすむはそれに笑顔で「それもいいと思うよ。」と答えた───────
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