思想学部

ケーキ

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一年生

発見

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きせきさんのことは、色々あって、解決したようだった。

まだそれに遠いが、前よりはマシになったと。

吹奏楽部に帰っていった。

ところで、思想学部では、また話題が普通についてになる。

「普通ってなんだろうね」

みんなはそう言って、窓の外を見ている。

何も思いついてない様子だ。

僕は思い切って言った。

「前に浮かんだことがあって」

「それは?」

「人助けは普通なこと。
困ってる人は偏ってる状態だから。」

僕は続けて、思いついたことを沢山話す。

すると、「なるほど」と頷いていた。

「いいと思う!ところで、どこでそれを思いついたの?」

すすむくんはいつも真剣に考えてくれた。

「家で思いついたんだ!弟がいい漫画を!」

「そうなんだ!もしかしたら、君の弟の方が、僕らより普通に詳しいのかもね!」

そのすすむくんの一言にハッとする。

近くでいつも、僕の普通について沢山見ていたはず。

最大の理解者に気付かずにいた。もしかしたら、弟の方が何かを…?

僕は「普通について考えなくて大丈夫だよ!」と言った。

「色々考えてくれてありがとう」

すすむくんは難しい顔をしている。

「これからどうするの?」

「いつも通り、テストとか、イベント、最近の流行とかで思想を発揮するとかどうかな!」

「おぉ!なるほど!」

すすむくんは目をキラキラさせた。

大きく変えなくていい。いつも通りで…。

すると、している途中に、しずくさんが言った。

「風の噂で聞いたのだけど、冬休みに練習試合があるらしいよ!」

「どこと?」

すすむくんはとても驚く

「それは分からないけど…!結構有名なところらしい!」

有名なところって…まさか、リベシン高校ともう試合するのでは…?

僕は少し身構えていた

「だけど、どこから入ったか分からない噂だから…期待しないで欲しいんだ…!」

しずくさんは涙目になって言った。

「大丈夫だよ!教えてくれてありがとう!」

すすむくんはしずくさんを見つめる。

「これから、練習試合に向けて頑張ろう!」

すすむくんはそう言って、片手を上に突き上げた。

しかし、模擬なこともしたが、いつも通りに部活が終わった───────

家に帰って、僕はすぐに弟の元に向かう。

そして、弟に漫画のことについて聞いた。

「あれはね、たまたま読んだ本が、これってお兄ちゃんに似てるなって思ったんだ」

「普通の男って主人公だし。もしかしたらって」

「そうだったんだ。」

僕は頷いた。その偶然がためになったから…いい弟。

「ありがとう!」

「こちらこそありがとう!読んでくれたみたいだよね!」

「うん!変わった設定だったけど、面白くてためになった」

「おぉ。それは何よりだよ。」

僕は「ところで…」と切り出した。

「何?」

「普通ってなんだと思う?」

「何だろう…?」

少し考えて、教えてくれた。

「僕はお兄ちゃんを見てたから、そういう人のことを普通って言うんだと思うよ。」

「そうなんだ…。」

特に何も無く終わるのかと思っていると

「あ、そうそう。普通で思い出したんだけど」

「何かあった?」

「学校で、ホメオスタシスについて勉強して。知ってる?」

「恒常性、温度とかを一定に保つってやつかな?」

「そうそう。暑い時汗をかいて温度を下げたり、寒い時のシバリングとか。」

「そうなんだ。それで、ホメオスタシスがどうかしたの?」

「お兄ちゃんの目指してる普通と似てる気がして。」

「ずっと言おうと思って忘れてたんだけど、今日、話してくれて思い出したんだ。」

「なるほど。ありがとう。」

弟と話していると、疑問が沢山出てくるな…。改めて思った。

「その、僕の目指している普通と似てるって?」

「例えば、平均を目指すとき、不足してたらそこに何かを補う。

超過してたら抑制する。」

「それと同じで、暑い時に涼しくして、寒い時に暖かくする。

なんだか、僕にはそれがそっくりに見えて。」

「確かに、そっくりに見える。」 

弟はそれを言うと、勉強するからと僕の元を去る。

丁度、1人で考えたい時だったから、ありがたくあった。

もし、普通が、弟のいったものであるなら…?

そう考えると、僕の前に色々な想像がやってきた。

自分のめざしていた普通とは、言っていたように、恒常性のように、偏りをさけてその時に応じてものを取り入れたり、抑制させたりする。

だけど、前からうすうす感じていたこと。顔の普通など、身体的特徴はその方法ではどうしようもない。

僕の目指す普通とは、どんなところにおいてものそれだ。

だが、またそれが本当に普通なら、一般的ではない。

そんなものが本当に普通と言えるのだろうか…?

僕は改めて普通と言うものが、とても難しいものだと再認識した。

しかし、心の中に、恒常性という考え方が残っていた───────
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