思想学部

ケーキ

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ニ年生

ところで

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「結局、部員を集められたのは俺だけだったみたいだな」

ひていはそう言って笑った。

「流石、ひていさんです!」

1年生の男はそう言って称えた。

「しかし、これで5人って少なすぎるな。むりの影響力もこの程度ってことかな」

「ひてい!」

なえは大きな声で言う。

「いいよ。自由に言わせてやればいい。」

むりはなえをみて言った。

「でも…」

なえは心配そうに見つめる

「ただ、敵にまわるのなら、容赦はしない。」

むりはひていをにらんだ。

そこにうみも入ってくる

「沢山居なくても、試合はできますよね!」

「最低5人は必要だ。前までは4人しか居なかったから大会に参加はできなかった」

ひていは意気揚々とする。

「つまり、俺のおかげだ」

うみは笑顔で「そうかもですね」と言った。

ひていはその様子に少し驚きながら「お前らにプライドはねえのかよ」と。

「その通りだと思ったので正直に言っただけですよ」

うみは笑顔を絶やさなかった。

「それに…。もし、人が足りなかったら、私が足りない分だけ演じます!」

「うみ…。」

部長はその場を立った。

「とりあえず、目指すものは変わらない。今まで通り続け、ほかの学校ともたまに練習。」

「たとえ、今、敵だと心で思っていたとしても、呉越同舟だ。しようとする目的は同じ。」

なえは「部長…!」と目を輝かせる。

ひていは「まぁ、すすむはムカつからな」と言った。

───────

それは、ある日のことでした。

私が廊下で歩いていると、すいぞうくんを見かける。

誰かと話しているようで、ちらりとその人の顔を確認した。

「あれは確か…。1年生の頃、同じクラスだった…。

名前はきせきさん」

2人は何をしているの…?

すいぞうくんはなんだか、焦っているようで、きせきさんはとても困っているようだった。

助けに入った方がいいか…?

彼女が助けを呼ばないかぎり、私が出ていってはいけないと思った。

そっと、彼女の前を通り過ぎる。

この時に助けを求めれば、私はなるべくそれにこたえる。

しかし、彼女は私を呼び止めなかった。

もう仕方ないかな。

変わらず困った表情の彼女をちらりと見ると、そのまま廊下を進んで行った

その日から数日が経って、生徒会のメンバーで集まった。

すいぞうくんはずっとそわそわしている。

なにかあったのかな…?

そう思いつつも、勘違いかもしれないし、何も言わずにいた。

すると、生徒会長も気がついたようで、すいぞうくんに話しかける。

「なにかあった?」

しかし、すいぞうくんは首を横にふった。

その時、何故か、きせきさんの顔が浮かんだ────────

歩きながら夢中になって創作を頭の中に浮かべていた。

すると、後ろから誰かが「やぁ!」と。

振り返るとそこには見知った顔がある。

「あなたは思想学部の」

「すすむだよ!」

すすむさんはそう言って笑った

「すすむさん、何の用ですか?」

「特にない!」

自信満々に笑う。

「そうなんですね。」

「ところで、いつも少し元気が無さそうだけど何かあったの?」

僕はドキリとした。あの事を言うべきなのかどうか。

ふっと、昔のことが数日経って、考えたことで、消えてなくなった。

僕に気を許せる友達は居ない。

規制されてしまったあの場所を思えばそう。

自分の1番大切なものを奪われてしまった。僕にはもう何も無い。

ここで静かに暮らして行くことが、今の自分にあっている。

そんな時に彼は肩を叩いて言った。

「大丈夫だよ!」

ただ、そう言って笑っていた。

「なんでも言っていいんですか?」

「うん。」

「僕は犯罪者だ。住んでた国で、禁止されていることをしている。」

「そうなんだ。」

「これは辞められない。法律が違うから許されているだけ。」

「本当だったらいつ捕まってもおかしくはない。そんな人間だ。」

すすむさんは頷く。

「こうして、誰かと関わることすらも許されない人間なんだ…。」

目から涙が溢れてきた。

「たとえそうだったとしても、僕は何もされてない。

君は僕に悪いことを1つだってしてないんだ」

「だから僕は君を信じるよ。」

───────

少し経って、僕は顧問の先生のところに行った。

もしかしたら、部活を辞めようと思っていたのかもしれない。

夜な夜な、昔の、物語を禁止されていた頃の苦しみや、またされるのではないかという恐怖が襲ってきていた。

しかし、目の前にすると、何も言えなくなる。

「シソウくん何かあったんですか?」

先生はたずねる。

「部長さんは…」

「すすむくんのことですか?」

間違って、言葉が出てしまった。

「あの人はどんな人なんですか?」

「すすむくんか…。とても面白い人だよ。昔は、色々騒ぎを起こしたことがあったな」

「問題児だったんですか?」

「そんなつもりはなかっただろうけどね。」

「そうなんですか。」

「そういえば、面白いことを言ってたな。」

「なんですか?」

「統計学が最強の学問なら、思想学は無敵の学問だ。って。」

先生は少し嬉しそうに言った。

「彼に任せられると思ってるよ。」

先生はそう言って天井を見上げる

────────
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