思想学部

ケーキ

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ニ年生

あなたは…?

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私の隣に、男の子の影があった。

「俺の大切な幼なじみだ」

そう言って、笑いながら私を見る。

その直後、場面が変わる。

さっきとはうって変わって、とても困っている彼の姿があった。

私は小声でそっとつぶやく。

「あなたは誰…?」

きせきはそこで目を覚ます。

さっきまで近くに居た男の子はどこにも居なかった。

───────

放課後。

朝から、キセキさんが少し暗かった。

僕がそのことをすすむくんに伝えると、みんなの前にたつ。

そして言った。

「今日は部活のメンバーについて考えることにする!」

みんなが集まる。

「なんですか?」

きせきさんもその中に少し暗い表情でまざる。

「きせきさんの記憶が戻る手伝いをする!」

きせきさんは驚いたように顔をあげた。

「わーい!」

みおさんはとても喜ぶ。

あさかさんは「どうしてそんなに喜んでるの?」と聞いた。

「だって…!人助けだよ!こんなに嬉しいことはないよ!」

そう言って続けて喜んだ。

「全員でやるんですか?」ねおくんは首をかしげる。

「うん!全員でやろう!」

僕はすかさず、「みんなでやる必要はないんじゃない?」と言った。

「こういうのは、進んでやりたいって人がやった方がいいと思うんだ。」

すすむくんは「分かった!そうしよう」と笑う。

「今日の部活は、きせきさんの記憶探しと自由行動で!」

残ったのは、ぼくとすすむくんとみおさんの3人だった。

みちかさんや、しずくさんがいないのはどうしてなのだろう?

そう思いつつ、用があったのだろうと心の中で納得する。

「最初はどこ行きますか?」

笑顔でみおさんが言った。

すすむくんは何も考えてなさそう…。

察して言った。

「じゃあ、まずは生徒会の人のところへ。前にみおさん記憶戻ったって。」

「そうだったんですね!もしかしたら、戻るかもしれませんね!」

みおさんは先導するように、スキップしながら生徒会の人の元へ。

庭野さんが居た。

しかし…。

「この時間はすいぞうくん、もう帰ってると思うよ。」

「そうなんですか?」

「えぇ。生徒会としての用がある時でも、帰ってしまうの。」

「なるほど…。ありがとうございます!」

僕は頭を下げた。

「いえ、こちらこそ。」

僕らがそのまま彼女を後にしようとした時。

庭野さんが、きせきさんの方へ。

「あのっ」

と言った。

「どうしたの?」

きせきさんはか細い声で話す。

庭野は心の中で思った。

困ってることはない…?

そんなことないよね…。

「なんでもない。じゃあね。」


「次は前の部活に行ってみよう!」

そして、吹奏楽部に到着した。

しかし、思ったように、何か得られることはなかった。

おとねさんはとても元気そうにしている。

それが、1つのすくいだったかもしれない。

帰ろうとした時、吹奏楽部の1人が僕を呼び止めた。

「どうしたんですか?」

「実は…。きせきさんのことだけど…。」

僕は頷いた。

「記憶を失う前だと思うんだけど、ずっと音がしなかったの…。」

「そうなんですか?」

「はい。休むことも多かったし…。」

「この話は内緒にしてね。何か理由があったのかもしれないから…」

「はい、分かりました」

─────

その後も、いくつかまわったが、進展は見られない。

きせきさんは言った。

「もうわたしは大丈夫だよ!みんなに私のためで、気を遣わせちゃうのは悪いし…。」

すると、みおさんが言った。

「私は大丈夫ですよ!みんながハッピーだと、私も更にハッピー!」

にっこり笑いかける。

「もし、きせき先輩が、本当に記憶を戻したいって思うなら…。きっと戻ると思いますよ」

「みおちゃんありがとう。」

部室に戻ると、ノートが置かれていた。

「なんだろう?」

僕はそばによって開いてみると、それは、留学生の人達のノート。

記憶喪失だった人達がどうやって、元に戻ったかなどを2人で調べてくれたようだ。

しかし、残念なことに、試したことばっかり。

ただ…こんなに同じ部活に通ってるだけの人のために…。

行く前は、今日は用事があるので帰りますって言ってたのに。

ノートの隅には、シソウくん、こういうことは、影からやりたいらしくて。

私も彼が帰るなら、帰ろうと思ってたんだけど。

頑張るって言うから。悪いところも沢山あるけど、いい人なんだ。

僕は心の中でありがとう…と呟いた。

丁度、その時、誰かが部室にやってくる。

しずくさんと、みちかさんだった。

「どうして…?」

僕は思わず口に出して言う。

「これを買ってたんだ。」

しずくさんが、お守りをきせきさんに手渡した。

「記憶が戻ったらいいなって…2人でね…。」

「しずくさん…」

きせきさんはとても明るくなっていた。

「みんなありがとう!私、頑張ってみようと思う!」

「困ったことがあったら、また頼ってもいいかな…?」

すすむくんが「もちろん」と最初に言う。

それに、きせきさんは嬉しそうに「ありがとう」と微笑んだ───────
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