思想学部

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ニ年生

考えと、送り出すもの②

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「私は…!しずく先輩達と同じで、思想はないです。」

「だけど…。大切な人や、強い目標がある人。その背中をそっと押してあげたい」

彼女はみおさんの方を見た。

みおさんも彼女の方を見つめる。

「それがふらちゃんの可愛くて特別なもの!」

「うんっ!ありがとう!」

ふらさんはみんなの方を向いて続けた。

「話は変わりますが、私は試合には出ません。みんなを見てたい。」

「そして…大丈夫なら…」

「みおちゃんをかわりに出してください!」

すすむくんは「みおさんが大丈夫なら…」と。

「出たいです!」笑顔でそう言った。

「分かった!」

それから、僕とすすむくんも、みんなの前で発表して、その日は終わった。

印象に残ったのが1つ。

離れたところで聞いていた先生が、「皆さん、それぞれ色々な考えがあって、素晴らしいと思います」と笑って言った。

そんな時に、すすむくんは言う。「先生ももし、考えが思いついたら、言ってください。」

「僕はどんな考えでも受け止めます。」

「思いついたらね。」

そうだよ…いくつになっても、新しくいい考えを…。


それから時は経ち、前日になった。

遂に明日は試合。

練習するのかと思いきや、きせきさんが言った。

「今日は私の友達が、みんなに用があるみたいで!」

みちかさんも一緒に「そうみたいです!少し前に、メッセージをもらいました!」と言って微笑む。

みんなで一緒にきせきさんの後をついて行った。

そういえば、前のすすむくんに用があるって件はなんだったんだろうか…?

考えてるうちに、到着した。

ここは…音楽室?

中には、1人の女の子がピアノの前に座っていた。

よく見てみると、彼女はおとねさんだった。

「みんな久しぶり!」そう言って笑う。

僕は心の中で元気そうで良かったと思った。

すすむくんが「おとねさん、何の用なの?」とたずねる。

「実は…!みんなに私のピアノ…きいてほしくて!」

すすむくんは彼女に歩み寄って言った。

「僕はいいよ。とても楽しみ。」

「ありがとう!」

他のメンバーも全員いいと言ってくれる。

おとねさんはとても嬉しそうに「みんなありがとう」と微笑む。

「童謡のピカピカムーンをひきます!」

みんなにお辞儀した。

そして、彼女が、ピアノに触れた時。

のみこまれるように、彼女の音楽に没頭した。

そのピアノは、夜を連想させた。

暗闇の中、何よりも光って咲く花。

それが月だった。

とても綺麗で、とても綺麗で、いつもそこにあるから、いつの間にか忘れてしまってる。

だけど、変わらずそこにあるのが月だった。

────────

彼女は弾き終わって「きいてくれてありがとう」と微笑んだ。

そのピアノはとても上手だった。

すすむくんは拍手して、「ありがとう、とてもいい曲だった。」と笑う。

「ありがとう!」おとねさんはもう一度そう言って笑った。

「聞いたの!明日、決勝戦があるんでしょ!」

「うん。みんなのおかげで決勝までこれた。」

「わぁ!凄い!」

「私…。お兄ちゃんや、色々な人に支えられて、また弾くようになったんだ。

沢山ね。」

「だから…。私も、みんなが、頑張ろうと思ってることとか背中を押したいなって」

「とても良かったよ!」

しずくさんはそう言って微笑む。

「これなら、明日は大丈夫ですね!」

みおさんも微笑んだ。

おとねさんは「キセキちゃん…」と言いかける。

その方を見てみると、彼女はボーッとしていた。

「キセキちゃん、どうしたの?」

「あっ…ごめん。キセキちゃんの音楽に没頭しちゃってた。とても良かったから」

「わあー!嬉しい!」

「良かった!」

そう言った後彼女は続ける。

「ごめんね。ちょっと抜ける!」

「大丈夫だよ!」

おとねさんは微笑む。

「ありがとう!」

そう言った後、すすむくんの方を向いた。

「あの…用があります。」

「何?」

相変わらず、ここでは…と言うことなので、2人はどこかへと行った。

前のこともあって気になるが…そっとしておいたほうがいいだろう。

───────


「用って何?」

「実は…。

前に言ったこと覚えてますか?」

「うん。最後にあたるリベシン高校。そこに、キセキさんが知ってる人が居るってこと?」

「はい。彼とあった時、懐かしいなって感覚があって…。」

「でも、さっき、おとねさんの音楽を聴いて記憶が戻りました。」

「それは良かった!」

「ありがとうございます!」

きせきは続けた。

「お願いがあるんです…」

きせきは真剣な目で、すすむを見つめる。

「なんでも言って欲しい」

「ゆめりちゃんを助けてください!」

その後、きせきの言葉にただ、すすむは耳を傾けた───────
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