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ニ年生
創作という名の思想
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あれから、時が経った。
もうそろそろ、帰らなければいけない。
自分はここに来て何か変わったことはあるのだろうか?
何かが大きく変わった気はしていない。
しかし、逆に、恋しい場所になったとは言える。
今日も、机に向かい、創作をはじめた。
極端であることは、悪いこととされる。
なのに、世界には、極端なものが多く存在する。
簡単なところで言えば能力。
勉強がよくできる人もいれば、できない人もいる。
運動ができる人もいれば、できない人もいるだろう。
特に、そのよくできるという偏ったものに対し、人は賞賛する。
説明でも同じようなことがあるのだ。
分かりやすい説明、難しい説明、普通の説明。
もし、極端が悪いとするならば、普通の説明がいいことになるだろう。
しかし、普通の説明では、人は理解しにくい。
例えば、平均点をとった人がいるとして、その人のことを凄いと思えるのだろうか?
それは当たり前であり、賞賛の対象にはなりにくい。
何か能力が優れていたり、欠けていたりすればそれについて言える。
平均であるのならば、それがほとんどない。
つまり、普通である程、分かりづらく、極端である方が分かりやすいのである。
しかし、普通であることは悪いことなのか?
それはまた違う話である。
極端であることのデメリットとして、好き嫌いが分かりやすくなってしまうこと。
人間にマイナスの影響を強く与えてしまうもの。それが偏りだ。
どれだけ優れていても、偏りを許容し続ければ、その偏りによって押しつぶされてしまう。
そこで、中庸という考え方が大事になってくる。
そのまま、僕はかき続けた。
そして、顔をあげて気付いた。
この考えは、自分の考えではない。
近くに居る人の影響を受けた考えだった。
そして、思う。
自分の考えとは、本当に自分のものなのか…?
ただ、噂によって、作られた模倣品こそ、それらであるのならば、今まで考えてきたことは何でもなくなってしまう。
偶然が、他のものと一致することもある。
それらは考えたくないことだ。
僕はまた創作に浸った。
今日が、本当に最後の日になるかもしれないと…心の中で思っているのかもしれない。
ただ、目の前にある、無限の世界が僕を呼んでるような気がした。
───────
一人の男の子が居た。
とても寂しそうに座ってる。
世界はとても黒く包まれていた。
そこに何かがやってくる。
「少年、どうしたんだ?」
「ぼく、怖いんだ。」
「何が?」
「僕は一人ぼっち…悲しくて、寂しくて。ずっとこのままなんじゃないかって…」
「寂しいことが悲しいのか。」
「それだけじゃないんだよ。」
「他に何がある?」
「人の真似してしまうこと。自分を頑張ろうと思っても、いつの間にか、誰かと一緒のことしちゃうんだ。」
「顔をあげて。」
その声につられて、男の子は顔を上げた。
「カラス…?」
「あぁ。俺はカラスだ。」
「どうして話してるの?」
「カラスは話してはいけないのか?」
「そんなことは無いけど…」
少年があたりを見ると、とても暗かった。
「世界は真っ暗だね…。」
「そうか?俺には明るく見える。」
「カラスだからじゃない…?」
「そうかもな。」
「少年、これをあげよう。」
カラスの羽の中から、一つの白い鉛筆が出てくる。
「これは何?」
「ペンだ。」
「どうするの?」
「これを使って書くんだよ」
「どこに…?」
「少年が思うところに」
「分かった…」
少年は目の前をその鉛筆で塗った。
すると、世界が白くなる。
「これどういうこと?」
近くに居たカラスは白くなっていた。
「君は誰?」
「私はハクチョウ。」
「さっきのカラスは?」
「分かりません。元から居なかったんじゃないですか?」
「そうなのかな…。」
少年の手には、黒い鉛筆が握られている。
白鳥は言った。
「物語好きですか?」
「誰かと比べなければ…。」
「どうして比べるのが嫌なの?」
「だって…。僕も物語を書くのをよくするから…。」
「そうなんですか…。もう1つ質問があります。」
「何?」
「あなたは、物語を作って、楽しいと思ったことはありますか?」
「あるよ…。」
「そう。なら、あなたはこれからも作っていってください。」
「きっと、またその楽しい時はあなたにおとずれます。」
「うん!ありがとう!」
少年のいる世界はとても明るくなった。
────────
そうだよ。僕はただ、楽しいから想像して、書いてるんだ。
たまに辛くて、申し訳ない気持ちになったりもする。
だけど、楽しかった記憶が残ってるんだよ。
誰かに都合のいい世界って言われても、本当に自分のことが分かるのって自分だけだから…。
昔の楽しかった記憶、それと一緒にこれからも歩いていきたいんだ。
楽しい瞬間が全くない創作は作ってる意味が無い。
だけど、僕にはある。だからこそ、僕は歩いていきたいんだ。
道のない先の世界を────────
もうそろそろ、帰らなければいけない。
自分はここに来て何か変わったことはあるのだろうか?
何かが大きく変わった気はしていない。
しかし、逆に、恋しい場所になったとは言える。
今日も、机に向かい、創作をはじめた。
極端であることは、悪いこととされる。
なのに、世界には、極端なものが多く存在する。
簡単なところで言えば能力。
勉強がよくできる人もいれば、できない人もいる。
運動ができる人もいれば、できない人もいるだろう。
特に、そのよくできるという偏ったものに対し、人は賞賛する。
説明でも同じようなことがあるのだ。
分かりやすい説明、難しい説明、普通の説明。
もし、極端が悪いとするならば、普通の説明がいいことになるだろう。
しかし、普通の説明では、人は理解しにくい。
例えば、平均点をとった人がいるとして、その人のことを凄いと思えるのだろうか?
それは当たり前であり、賞賛の対象にはなりにくい。
何か能力が優れていたり、欠けていたりすればそれについて言える。
平均であるのならば、それがほとんどない。
つまり、普通である程、分かりづらく、極端である方が分かりやすいのである。
しかし、普通であることは悪いことなのか?
それはまた違う話である。
極端であることのデメリットとして、好き嫌いが分かりやすくなってしまうこと。
人間にマイナスの影響を強く与えてしまうもの。それが偏りだ。
どれだけ優れていても、偏りを許容し続ければ、その偏りによって押しつぶされてしまう。
そこで、中庸という考え方が大事になってくる。
そのまま、僕はかき続けた。
そして、顔をあげて気付いた。
この考えは、自分の考えではない。
近くに居る人の影響を受けた考えだった。
そして、思う。
自分の考えとは、本当に自分のものなのか…?
ただ、噂によって、作られた模倣品こそ、それらであるのならば、今まで考えてきたことは何でもなくなってしまう。
偶然が、他のものと一致することもある。
それらは考えたくないことだ。
僕はまた創作に浸った。
今日が、本当に最後の日になるかもしれないと…心の中で思っているのかもしれない。
ただ、目の前にある、無限の世界が僕を呼んでるような気がした。
───────
一人の男の子が居た。
とても寂しそうに座ってる。
世界はとても黒く包まれていた。
そこに何かがやってくる。
「少年、どうしたんだ?」
「ぼく、怖いんだ。」
「何が?」
「僕は一人ぼっち…悲しくて、寂しくて。ずっとこのままなんじゃないかって…」
「寂しいことが悲しいのか。」
「それだけじゃないんだよ。」
「他に何がある?」
「人の真似してしまうこと。自分を頑張ろうと思っても、いつの間にか、誰かと一緒のことしちゃうんだ。」
「顔をあげて。」
その声につられて、男の子は顔を上げた。
「カラス…?」
「あぁ。俺はカラスだ。」
「どうして話してるの?」
「カラスは話してはいけないのか?」
「そんなことは無いけど…」
少年があたりを見ると、とても暗かった。
「世界は真っ暗だね…。」
「そうか?俺には明るく見える。」
「カラスだからじゃない…?」
「そうかもな。」
「少年、これをあげよう。」
カラスの羽の中から、一つの白い鉛筆が出てくる。
「これは何?」
「ペンだ。」
「どうするの?」
「これを使って書くんだよ」
「どこに…?」
「少年が思うところに」
「分かった…」
少年は目の前をその鉛筆で塗った。
すると、世界が白くなる。
「これどういうこと?」
近くに居たカラスは白くなっていた。
「君は誰?」
「私はハクチョウ。」
「さっきのカラスは?」
「分かりません。元から居なかったんじゃないですか?」
「そうなのかな…。」
少年の手には、黒い鉛筆が握られている。
白鳥は言った。
「物語好きですか?」
「誰かと比べなければ…。」
「どうして比べるのが嫌なの?」
「だって…。僕も物語を書くのをよくするから…。」
「そうなんですか…。もう1つ質問があります。」
「何?」
「あなたは、物語を作って、楽しいと思ったことはありますか?」
「あるよ…。」
「そう。なら、あなたはこれからも作っていってください。」
「きっと、またその楽しい時はあなたにおとずれます。」
「うん!ありがとう!」
少年のいる世界はとても明るくなった。
────────
そうだよ。僕はただ、楽しいから想像して、書いてるんだ。
たまに辛くて、申し訳ない気持ちになったりもする。
だけど、楽しかった記憶が残ってるんだよ。
誰かに都合のいい世界って言われても、本当に自分のことが分かるのって自分だけだから…。
昔の楽しかった記憶、それと一緒にこれからも歩いていきたいんだ。
楽しい瞬間が全くない創作は作ってる意味が無い。
だけど、僕にはある。だからこそ、僕は歩いていきたいんだ。
道のない先の世界を────────
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