185 / 190
三年生
緩和された世界
しおりを挟む
規制が軽減された世界。
それが現在。
少し前、物語への規制がどんどん厳しくなり、一緒に過ごす人達にも変化があった。
勉強をつまらなそうにうちこむ人、遊びをつまらないものとの認識。
多くの人はそれにより、想像性を失ってしまったのだ。
だが、もうそれは過去のこと。
ただ、僕は立ち上がった。
次にいつまた同じような規制が始まるか分からない。
ただ一人、この世界を変えるため、巨大な勢力へと立ち向かっていったのだった。
「シソウ‥」
「トモさん。」
「そんなキャラだったっけ?」
「自由なんだって思うと嬉しくて。」
「確かにゆるくなったよね。こうして話せるまで‥」
「うん。」
「そういえば、シソウが昔どんな人だったか知らなかったな。もしかしたら、いつもこんな感じだったり‥」
「それはないよ。」
歴史小説など勉強系の小説が再びできるようになってから、外でも物語を考えたりつくったりしていいと。
あまりに過干渉だったということでの緩和。
それがとても嬉しかった。
「ところで、さっき言ってたように、まだ何かしたいと思ってるの?」
「うん。やらないといけないと思ってる。」
「本当に大丈夫なの‥?」
「大丈夫じゃないかもしれない‥。」
「そう‥」
「ただ、これは僕の創作の中での話なんだけどね。」
「いたずら‥?」
「そんなつもりはないけど‥。ただ‥」
その先は言えなかった。
たとえ自分が言うことが事実でも、事実じゃなくても‥。
これ以上個人的なことで、誰かを巻きこんだりしてはいけない。
「やあ。」
昔、友達だと思ってた男が来た。
「前はごめん。酷いこと言ったな。」
「ううん。いいんだ。僕が君の立場だったら同じこと言ってたと思う。」
「ありがと。また機会があったら、昔みたいに物語聞かせて欲しいな。」
「分かった。関係ないことだけど、一つだけ聞かせて欲しい。」
「なんでも言ってくれ。」
「君は勉強に対してどう思う?」
「なんでやってんのか意味分かんないよ。」
「そうなんだ。」
「やらなくていいなら、やってないんだけどな。」
「だよね。僕は好きなことをしてたと思う。」
「そうだよな。まぁ、頑張ろうぜ。もうすぐで卒業だ。」
「うん。そうだね。」
ただ、その後、ユルムくんに聞いたら勉強は楽しいと言ってた。
規制前も規制後もそこは変わらない。
楽しいと思う人、楽しくないと思う人がいる‥。
ただ、何故かそれに苦しくなった。
どうしてだろう‥
それから、僕は家に帰って、またトモさんとあった。
「勉強、好き?それとも嫌い?」
「私は普通かな。」
「やっぱり、感じ方はそれぞれみたいだね。」
「シソウは?」
「好きでも、嫌いでもあるかな。」
「私と同じ?」
「そうとも言える。」
「それよりさ‥。また行くんだよね?
いつ行くの?」
「卒業して少ししたら行こうかなって‥。まぁ、行けないかもしれないけど。」
「きっと行けるよ。」
その言葉にドキッとする。
「あ‥ありがとう。」
「正直に言うけど、もう一度行く理由。物語についてなんだ。」
「そう‥。前に言ってたこと、本当だったんだ。」
「うん。」
「シソウがしたいことなの‥?」
「したいことだよ。」
「私は何もできないかもしれないけど、シソウのこと応援してる。」
「トモさん‥。」
「シソウ、どうしたの?」
「いや、なんでもないけど。ありがとう。」
お願いしたいことができてしまった。
いつか頼みたいな‥。
物語へ、何故、そんなにも規制しようとするのか‥。
その本心はわからない。
ただ、いつか、その人たちと話し合って物語は悪いものじゃないって知ってほしい。
そして、彼らから理由を聞きたい。
きっと、分かり会える。僕はそう信じてる。
今はただ、理想の未来へと‥
そのために、僕の目の前にある、何もないこの道を歩こう
───────
それが現在。
少し前、物語への規制がどんどん厳しくなり、一緒に過ごす人達にも変化があった。
勉強をつまらなそうにうちこむ人、遊びをつまらないものとの認識。
多くの人はそれにより、想像性を失ってしまったのだ。
だが、もうそれは過去のこと。
ただ、僕は立ち上がった。
次にいつまた同じような規制が始まるか分からない。
ただ一人、この世界を変えるため、巨大な勢力へと立ち向かっていったのだった。
「シソウ‥」
「トモさん。」
「そんなキャラだったっけ?」
「自由なんだって思うと嬉しくて。」
「確かにゆるくなったよね。こうして話せるまで‥」
「うん。」
「そういえば、シソウが昔どんな人だったか知らなかったな。もしかしたら、いつもこんな感じだったり‥」
「それはないよ。」
歴史小説など勉強系の小説が再びできるようになってから、外でも物語を考えたりつくったりしていいと。
あまりに過干渉だったということでの緩和。
それがとても嬉しかった。
「ところで、さっき言ってたように、まだ何かしたいと思ってるの?」
「うん。やらないといけないと思ってる。」
「本当に大丈夫なの‥?」
「大丈夫じゃないかもしれない‥。」
「そう‥」
「ただ、これは僕の創作の中での話なんだけどね。」
「いたずら‥?」
「そんなつもりはないけど‥。ただ‥」
その先は言えなかった。
たとえ自分が言うことが事実でも、事実じゃなくても‥。
これ以上個人的なことで、誰かを巻きこんだりしてはいけない。
「やあ。」
昔、友達だと思ってた男が来た。
「前はごめん。酷いこと言ったな。」
「ううん。いいんだ。僕が君の立場だったら同じこと言ってたと思う。」
「ありがと。また機会があったら、昔みたいに物語聞かせて欲しいな。」
「分かった。関係ないことだけど、一つだけ聞かせて欲しい。」
「なんでも言ってくれ。」
「君は勉強に対してどう思う?」
「なんでやってんのか意味分かんないよ。」
「そうなんだ。」
「やらなくていいなら、やってないんだけどな。」
「だよね。僕は好きなことをしてたと思う。」
「そうだよな。まぁ、頑張ろうぜ。もうすぐで卒業だ。」
「うん。そうだね。」
ただ、その後、ユルムくんに聞いたら勉強は楽しいと言ってた。
規制前も規制後もそこは変わらない。
楽しいと思う人、楽しくないと思う人がいる‥。
ただ、何故かそれに苦しくなった。
どうしてだろう‥
それから、僕は家に帰って、またトモさんとあった。
「勉強、好き?それとも嫌い?」
「私は普通かな。」
「やっぱり、感じ方はそれぞれみたいだね。」
「シソウは?」
「好きでも、嫌いでもあるかな。」
「私と同じ?」
「そうとも言える。」
「それよりさ‥。また行くんだよね?
いつ行くの?」
「卒業して少ししたら行こうかなって‥。まぁ、行けないかもしれないけど。」
「きっと行けるよ。」
その言葉にドキッとする。
「あ‥ありがとう。」
「正直に言うけど、もう一度行く理由。物語についてなんだ。」
「そう‥。前に言ってたこと、本当だったんだ。」
「うん。」
「シソウがしたいことなの‥?」
「したいことだよ。」
「私は何もできないかもしれないけど、シソウのこと応援してる。」
「トモさん‥。」
「シソウ、どうしたの?」
「いや、なんでもないけど。ありがとう。」
お願いしたいことができてしまった。
いつか頼みたいな‥。
物語へ、何故、そんなにも規制しようとするのか‥。
その本心はわからない。
ただ、いつか、その人たちと話し合って物語は悪いものじゃないって知ってほしい。
そして、彼らから理由を聞きたい。
きっと、分かり会える。僕はそう信じてる。
今はただ、理想の未来へと‥
そのために、僕の目の前にある、何もないこの道を歩こう
───────
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
慈愛と復讐の間
レクフル
ファンタジー
とある国に二人の赤子が生まれた。
一人は慈愛の女神の生まれ変わりとされ、一人は復讐の女神の生まれ変わりとされた。
慈愛の女神の生まれ変わりがこの世に生を得た時、必ず復讐の女神の生まれ変わりは生を得る。この二人は対となっているが、決して相容れるものではない。
これは古より語り継がれている伝承であり、慈愛の女神の加護を得た者は絶大なる力を手にするのだと言う。
だが慈愛の女神の生まれ変わりとして生を亨けた娘が、別の赤子と取り換えられてしまった。
大切に育てられる筈の慈愛の女神の生まれ変わりの娘は、母親から虐げられながらも懸命に生きようとしていた。
そんな中、森で出会った迷い人の王子と娘は、互いにそれと知らずに想い合い、数奇な運命を歩んで行くこととなる。
そして、変わりに育てられた赤子は大切に育てられていたが、その暴虐ぶりは日をまして酷くなっていく。
慈愛に満ちた娘と復讐に駆られた娘に翻弄されながら、王子はあの日出会った想い人を探し続ける。
想い合う二人の運命は絡み合うことができるのか。その存在に気づくことができるのか……
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる