1 / 5
プロローグ
しおりを挟む
悪魔王。
悪魔族の王にして世界を脅かし、人類を蝕み、崩壊の足音を踏み鳴らす万物の怨敵。
「はあ……はあ……ぐ―――――おおおおおおおおおおおおおお!!」
そんな悪魔王は、自分に迫る濃密な死の予感に喉が裂けるほどの慟哭を放った。
死ぬ、死んでしまう。
志半ばで、こんなところで……。
異世界から喚ばれた勇者たちは全滅したはず。
勇者たちを喚んだ国の戦力も、もう残っていない……だと言うのに。
悪魔王の眼前では数名の男女が道を作るように並び、ただ一人の人間のために傅いた。
「――――屍王《しおう》」
悪魔王の軍勢は、全滅した。
一人の人間が率いる、謎の集団によって。
『屍王ヘル』。
いつの間にかこの世界に現れ、力を得て、部下を率い、蹂躙を開始した。
そしてその手は、遂に悪魔王の喉元に凶刃を押し当てた。
「―――――――我が名は、屍王。貴様に、怨讐の刃をくれてやる」
骸骨の面を顔に張り付け、色彩を消した灰色の外套に全身を包む、まだ歳を重ね切っていない声音の少年だった。
カツ、カツ、と悪魔王の下に足を進める屍王。
屍王の進む道の両脇に傅く部下たちは、恍惚、尊敬、畏怖、様々な視線を送りながら彼の歩みに歓喜する。
「屍王……素晴らしいお姿ですっ……」
「静粛に、御前だ」
「王、疾くせよ。時間がない」
「ヘル様に命令するな。殺すぞ」
「―――――黙れ、すぐ終わる」
『はっ』
屍王は好き勝手に言葉を溢す彼らを一言で黙らせると、疲労困憊の悪魔王に目を合わせた。
悪魔王の髪を乱雑に掴み、引き上げる。
骸骨の仮面の下に隠された瞳を覗けば、濁り切った黒の瞳が悪魔王の結末を見つめていた。
「ぐ、ああああああっ!」
恐怖からか、悪魔王は自身の中に残る魔力の全てを発露させ―――――
「―――――死ね」
絶命した。
崩れ落ちる悪魔王を見下しながら死体を踏みつけた屍王は、哀愁を込めてぽつりと呟く。
「終わったよ、みんな」
屍王ヘル。今はそう名乗る彼は、日崎司央。
異世界から召喚された勇者だ。
クラスメイトと共に異世界に喚ばれ、皆と支え合い、成長し、一人また一人と仲間を失い、心を壊した少年。
クラスメイトはもう一人も残っていない。全員死んでしまった。
等しく、悪魔王の手によって。
復讐のために彼は孤独に歩き続け、その力でこの状況を作り上げたのだ。
悪魔王に対抗できる戦力を掻き集め、気づけば世界で有数の戦闘集団が完成した。
秘密結社、『ヘルヘイム』。
構成員は比類なき力を振るい、屍王に傅き、それ以外の全てと決して相容れない。
名前以外のその全てが謎に包まれた目的不明の集団だ。
悪魔王を討伐したと言うのに感慨などはなく、淡々と撤収の用意を行っている。
そして、屍王の合図一つで、
「――――『ヘルヘイム』、帰還する」
忽然と姿を消すのだ。
こうして世界は守られ――――――役目を終えた日崎司央は、元の世界に強制送還された。
■ ■ ■ ■
「あー…………」
朝。カーテンの隙間から差し込む光に照らされ目を覚ます。
ヘルヘイム、屍王。
遠い夢のように感じるそれは、
「―――――うぐおおおぉぉぉぉぉぉ…………」
ベッドの上で頭を抱えて悶えてしまう程には過去の現実だ。
「あああああああああああ! 忘れさせてくれぇぇぇぇぇ…………なんだよ『ヘルヘイム』って! 神話図鑑の読み過ぎだバカ! バーカバーカッ!! 死ねッ、悪魔王を殺してお前も死ねえええエェェェェェ!」
中学三年の夏に異世界に召喚された、クラスメイトと一緒に。ここまでは良い。
いや良くないけど、人に言っても信じてもらえない程現実感の無い話だけど、実際に起きてしまったんだから仕方ない。
そして俺は、クラスメイト達を失った。
仲が良かった奴も、好きだった子も、いがみ合ってたアイツも、喋ったことすらなかった人も、全員。
召喚されて、約五年。
三十二名、俺を除いた全員が悪魔王の魔の手に掛かった。
その時にはもう、復讐のことしか頭になかった気がする。少なくとも正気じゃなかったな。
当然だ。正気だったらあんな恥ずかしすぎる秘密結社なんて作らない。
悪魔王を討つために全てを犠牲にした結果があれ。
目的を果たした俺は、何事もなく元の世界に返された。
身体も召喚された当時の状態に戻って、現実世界の時間も召喚されてから約一カ月しか経っていなかった。
一カ月の行方不明。クラスメイト達の消失。
世間では取り沙汰されたが、俺が未成年だったこともあり報道規制とかいろいろな配慮が行われた。
警察に厄介になったり、精神病院に通ったり、当時は忙しかったけど……まあ、高校生になってからは以前と変わらない生活を送れている。
クラスメイト達を失ってボロボロに折れ切った心は、時間を掛けて今の状態まで漕ぎつけた。
今日は高校の卒業式当日。
あれから三年だ……長いようで短かったな……。
「忘れることなんて無いんだろうな……」
あの世界のことも、クラスメイト達のことも。
なによりあの気が狂ったとしか思えない秘密結社のことも、決して忘れることなんてできない。
俺は一生、あの出来事を背負って生きていくんだ。
「よっし! 起きるか!」
部屋を出て、家族に挨拶をして、顔を洗って、飯食って、高校に行く。
日常のようで、かけがえのない生活を送るために、上体を跳ね上げる勢いでベッドから飛び降りた。
――――――白。
四方八方を白の壁に囲まれた一室に、俺は立っていた。
ああ、知ってる。
この光景を見たのは、あの日。
「久しぶりだね、日崎司央。いや――――屍王、かな? 私のこと覚えてるかな」
俺の前に立っている顔の良い女がニコニコと俺の肩を叩く。
覚えてるも何も、女が着ているTシャツにでかでかと書いてある。
『神』
俺とクラスメイト達が召喚された時、会ったのが最後。
もう二度と、会うことなんて無いと思ってた。
「…………なんの、用だ」
自分の声が震えてるのが分かる。
神は言った。
「なあ、ウチの世界で『ヘルヘイム』ってのが暴れてるから、何とかしてよ」
「――――は?」
突然すぎる勧告に間の抜けた声が出る。
軽い雰囲気に芳しくない内容。
なにより、神が口にしたその名前に鳥肌が立つ。
「……いや、俺が作った組織なんですけどぉぉっ……!」
「大きい声出さないでよ…………。世界的にも、あの子たちが暴れるのって相当マズイんだよ……だから、止めて」
あっけらかんと言った神は、疲れた様子で座り込んだ。
「いろんな世界の中から君をもう一回見つけるの苦労したんだよ? あの組織を作ったの君なんだからさ、責任持ってよ」
「……んなこと言われても、強制送還されたんだから仕方ないだろ…………」
「わかってるよ、だからこうして私が直々に召喚したんだよ」
有無を言わせない眼光は、寸分違わず俺を射抜く。
「――――『屍王』の帰還だ。ぬるま湯から出る時間だよ」
「その名前で……呼ばないでくれぇぇぇぇ……」
神の見る前で、俺は黒歴史に悶えた。
悪魔族の王にして世界を脅かし、人類を蝕み、崩壊の足音を踏み鳴らす万物の怨敵。
「はあ……はあ……ぐ―――――おおおおおおおおおおおおおお!!」
そんな悪魔王は、自分に迫る濃密な死の予感に喉が裂けるほどの慟哭を放った。
死ぬ、死んでしまう。
志半ばで、こんなところで……。
異世界から喚ばれた勇者たちは全滅したはず。
勇者たちを喚んだ国の戦力も、もう残っていない……だと言うのに。
悪魔王の眼前では数名の男女が道を作るように並び、ただ一人の人間のために傅いた。
「――――屍王《しおう》」
悪魔王の軍勢は、全滅した。
一人の人間が率いる、謎の集団によって。
『屍王ヘル』。
いつの間にかこの世界に現れ、力を得て、部下を率い、蹂躙を開始した。
そしてその手は、遂に悪魔王の喉元に凶刃を押し当てた。
「―――――――我が名は、屍王。貴様に、怨讐の刃をくれてやる」
骸骨の面を顔に張り付け、色彩を消した灰色の外套に全身を包む、まだ歳を重ね切っていない声音の少年だった。
カツ、カツ、と悪魔王の下に足を進める屍王。
屍王の進む道の両脇に傅く部下たちは、恍惚、尊敬、畏怖、様々な視線を送りながら彼の歩みに歓喜する。
「屍王……素晴らしいお姿ですっ……」
「静粛に、御前だ」
「王、疾くせよ。時間がない」
「ヘル様に命令するな。殺すぞ」
「―――――黙れ、すぐ終わる」
『はっ』
屍王は好き勝手に言葉を溢す彼らを一言で黙らせると、疲労困憊の悪魔王に目を合わせた。
悪魔王の髪を乱雑に掴み、引き上げる。
骸骨の仮面の下に隠された瞳を覗けば、濁り切った黒の瞳が悪魔王の結末を見つめていた。
「ぐ、ああああああっ!」
恐怖からか、悪魔王は自身の中に残る魔力の全てを発露させ―――――
「―――――死ね」
絶命した。
崩れ落ちる悪魔王を見下しながら死体を踏みつけた屍王は、哀愁を込めてぽつりと呟く。
「終わったよ、みんな」
屍王ヘル。今はそう名乗る彼は、日崎司央。
異世界から召喚された勇者だ。
クラスメイトと共に異世界に喚ばれ、皆と支え合い、成長し、一人また一人と仲間を失い、心を壊した少年。
クラスメイトはもう一人も残っていない。全員死んでしまった。
等しく、悪魔王の手によって。
復讐のために彼は孤独に歩き続け、その力でこの状況を作り上げたのだ。
悪魔王に対抗できる戦力を掻き集め、気づけば世界で有数の戦闘集団が完成した。
秘密結社、『ヘルヘイム』。
構成員は比類なき力を振るい、屍王に傅き、それ以外の全てと決して相容れない。
名前以外のその全てが謎に包まれた目的不明の集団だ。
悪魔王を討伐したと言うのに感慨などはなく、淡々と撤収の用意を行っている。
そして、屍王の合図一つで、
「――――『ヘルヘイム』、帰還する」
忽然と姿を消すのだ。
こうして世界は守られ――――――役目を終えた日崎司央は、元の世界に強制送還された。
■ ■ ■ ■
「あー…………」
朝。カーテンの隙間から差し込む光に照らされ目を覚ます。
ヘルヘイム、屍王。
遠い夢のように感じるそれは、
「―――――うぐおおおぉぉぉぉぉぉ…………」
ベッドの上で頭を抱えて悶えてしまう程には過去の現実だ。
「あああああああああああ! 忘れさせてくれぇぇぇぇぇ…………なんだよ『ヘルヘイム』って! 神話図鑑の読み過ぎだバカ! バーカバーカッ!! 死ねッ、悪魔王を殺してお前も死ねえええエェェェェェ!」
中学三年の夏に異世界に召喚された、クラスメイトと一緒に。ここまでは良い。
いや良くないけど、人に言っても信じてもらえない程現実感の無い話だけど、実際に起きてしまったんだから仕方ない。
そして俺は、クラスメイト達を失った。
仲が良かった奴も、好きだった子も、いがみ合ってたアイツも、喋ったことすらなかった人も、全員。
召喚されて、約五年。
三十二名、俺を除いた全員が悪魔王の魔の手に掛かった。
その時にはもう、復讐のことしか頭になかった気がする。少なくとも正気じゃなかったな。
当然だ。正気だったらあんな恥ずかしすぎる秘密結社なんて作らない。
悪魔王を討つために全てを犠牲にした結果があれ。
目的を果たした俺は、何事もなく元の世界に返された。
身体も召喚された当時の状態に戻って、現実世界の時間も召喚されてから約一カ月しか経っていなかった。
一カ月の行方不明。クラスメイト達の消失。
世間では取り沙汰されたが、俺が未成年だったこともあり報道規制とかいろいろな配慮が行われた。
警察に厄介になったり、精神病院に通ったり、当時は忙しかったけど……まあ、高校生になってからは以前と変わらない生活を送れている。
クラスメイト達を失ってボロボロに折れ切った心は、時間を掛けて今の状態まで漕ぎつけた。
今日は高校の卒業式当日。
あれから三年だ……長いようで短かったな……。
「忘れることなんて無いんだろうな……」
あの世界のことも、クラスメイト達のことも。
なによりあの気が狂ったとしか思えない秘密結社のことも、決して忘れることなんてできない。
俺は一生、あの出来事を背負って生きていくんだ。
「よっし! 起きるか!」
部屋を出て、家族に挨拶をして、顔を洗って、飯食って、高校に行く。
日常のようで、かけがえのない生活を送るために、上体を跳ね上げる勢いでベッドから飛び降りた。
――――――白。
四方八方を白の壁に囲まれた一室に、俺は立っていた。
ああ、知ってる。
この光景を見たのは、あの日。
「久しぶりだね、日崎司央。いや――――屍王、かな? 私のこと覚えてるかな」
俺の前に立っている顔の良い女がニコニコと俺の肩を叩く。
覚えてるも何も、女が着ているTシャツにでかでかと書いてある。
『神』
俺とクラスメイト達が召喚された時、会ったのが最後。
もう二度と、会うことなんて無いと思ってた。
「…………なんの、用だ」
自分の声が震えてるのが分かる。
神は言った。
「なあ、ウチの世界で『ヘルヘイム』ってのが暴れてるから、何とかしてよ」
「――――は?」
突然すぎる勧告に間の抜けた声が出る。
軽い雰囲気に芳しくない内容。
なにより、神が口にしたその名前に鳥肌が立つ。
「……いや、俺が作った組織なんですけどぉぉっ……!」
「大きい声出さないでよ…………。世界的にも、あの子たちが暴れるのって相当マズイんだよ……だから、止めて」
あっけらかんと言った神は、疲れた様子で座り込んだ。
「いろんな世界の中から君をもう一回見つけるの苦労したんだよ? あの組織を作ったの君なんだからさ、責任持ってよ」
「……んなこと言われても、強制送還されたんだから仕方ないだろ…………」
「わかってるよ、だからこうして私が直々に召喚したんだよ」
有無を言わせない眼光は、寸分違わず俺を射抜く。
「――――『屍王』の帰還だ。ぬるま湯から出る時間だよ」
「その名前で……呼ばないでくれぇぇぇぇ……」
神の見る前で、俺は黒歴史に悶えた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…
アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。
そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる