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第7話
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「ふーむ、これは間違いなく全部本物だな」
質屋のおじさんは私の持ってきたトランク2つの中から一つ一つ丁寧に宝石やドレス類を調べて行く。
「どれもこれも一級品ばかりで、値段にするなら軽く1000万ルーペはくだらないな」
因みに1000万ルーペも有れば、一生遊んで暮らしてもまだ釣が出るくらいの金額である。
「マジか、じゃあやっぱり本物何だな!」
男は純粋にびっくりしていた。
「それで?そちらのお嬢様が本物のレイラ・ブラウンだと?」
そう質屋のおじさんに指を指される。
「はい。と言っても勘当された身なので、今はただのレイラですけど」
私はそう淡々と説明した。
「まずは、そちらを全部換金してくれないかしら?」
「そりゃあ嬉しい話なんだが、宝石大好きなあんたがこれだけ高価な物を手放すなんて、余程金に困ってるんだな」
そう質屋のおじさんも私を馬鹿にする様に笑った。
「そうですね」
私はそれに笑顔で答えると、質屋のおじさんはばつが悪そうな顔をした。
恐らく私が怒るとでも思っていたのだろう。
しかし実際、お金が必要なのは事実だ。
おじさんはすぐ様1000万ルーペの小切手を用意した。
「これを銀行に持っていけば換金出来る」
私はありがとうございますと小切手を受け取る。
アンドリューはそれを見届けてすぐ様腕を掴み店を出ていった。
「さっさと銀行に行くぞ」
「分かってるわよ」
それから銀行に行くと、私の小切手を見てみんなの顔つきが変わった。
それから、大量の札束がぽんと渡された。
恐らく銀行員も扱ったことのない大金で驚いたのだろう。
それを私は空っぽになったトランクに半分ずつになる様に詰めて行く。
私が銀行を出ると、外で待っていたアンドリューにすかさず腕を掴まれた。
「そんなに慌てなくても逃げないわよ。
それとこれ」
そう言って私はトランクの片方をアンドリューに差し出した。
「……中身は帰ってから確認する」
そう言ってアンドリューはまた足早に私を掴んで歩いていく。
日も落ちて辺りも暗くなった頃、私はアンドリューと出会ったところの近くの路地付近にあった、コンテナの様な小屋に入れられた。
広さ的には2人入って少し距離をギリギリ取れる程度だった。
アンドリューはまたロープを持ってきて、私の後ろに両腕と、そして今度は両脚も縛り付けた。
「今晩はそこで大人しくしてろ」
そう言って私は置き去りにされたまま、アンドリューは小屋を出ようとした。
その時、恥ずかしいことに私のお腹が鳴ったのだ。
そういえば、お昼に家を追い出されてからは何も食べてないんだった。
「……はぁ」
そう言ってアンドリューは小屋の中の棚からパンを取り出す。
「くれるの?」
私がそう聞くと、アンドリューは私を睨んだ。
「お前を殺したいのに、餓死されたら困るだろ」
それもそうかと私は納得する。
「でも、手足が縛られてて食べれないのだけれど」
そう私が言うと、アンドリューは煩わしそうに悩んだ。
腕のロープを一回外してもう一回結ぶという作業をまたする事がどうやら面倒臭いようだ。
それから、はぁ、とため息をついたアンドリューは、私の口元にパンを持ってきた。
「食べろよ」
「え?あ、じゃあいただきます」
私はそう言って少しずつパンを食べる。
何とも気恥ずかしい感じがするが、アンドリューもそっぽを向いているし、恐らくアンドリューも恥ずかしいのだろう。
「食い終わったか!?」
そうアンドリューがそっぽを向いたまま尋ねてくる。
「あ、あともうちょっと」
私はそう最後の一欠片を食べようとした時、アンドリューの指先に唇が触れた。
「!!」
アンドリューはそれにびっくりして腕を引っ込める。
「全部食ったな!?」
そうこちらを向く事なくアンドリューは確認する。
「あ、はい。ありがとう。
ご馳走さま」
私はそうアンドリューに告げると、アンドリューは黙って小屋から出て行った。
質屋のおじさんは私の持ってきたトランク2つの中から一つ一つ丁寧に宝石やドレス類を調べて行く。
「どれもこれも一級品ばかりで、値段にするなら軽く1000万ルーペはくだらないな」
因みに1000万ルーペも有れば、一生遊んで暮らしてもまだ釣が出るくらいの金額である。
「マジか、じゃあやっぱり本物何だな!」
男は純粋にびっくりしていた。
「それで?そちらのお嬢様が本物のレイラ・ブラウンだと?」
そう質屋のおじさんに指を指される。
「はい。と言っても勘当された身なので、今はただのレイラですけど」
私はそう淡々と説明した。
「まずは、そちらを全部換金してくれないかしら?」
「そりゃあ嬉しい話なんだが、宝石大好きなあんたがこれだけ高価な物を手放すなんて、余程金に困ってるんだな」
そう質屋のおじさんも私を馬鹿にする様に笑った。
「そうですね」
私はそれに笑顔で答えると、質屋のおじさんはばつが悪そうな顔をした。
恐らく私が怒るとでも思っていたのだろう。
しかし実際、お金が必要なのは事実だ。
おじさんはすぐ様1000万ルーペの小切手を用意した。
「これを銀行に持っていけば換金出来る」
私はありがとうございますと小切手を受け取る。
アンドリューはそれを見届けてすぐ様腕を掴み店を出ていった。
「さっさと銀行に行くぞ」
「分かってるわよ」
それから銀行に行くと、私の小切手を見てみんなの顔つきが変わった。
それから、大量の札束がぽんと渡された。
恐らく銀行員も扱ったことのない大金で驚いたのだろう。
それを私は空っぽになったトランクに半分ずつになる様に詰めて行く。
私が銀行を出ると、外で待っていたアンドリューにすかさず腕を掴まれた。
「そんなに慌てなくても逃げないわよ。
それとこれ」
そう言って私はトランクの片方をアンドリューに差し出した。
「……中身は帰ってから確認する」
そう言ってアンドリューはまた足早に私を掴んで歩いていく。
日も落ちて辺りも暗くなった頃、私はアンドリューと出会ったところの近くの路地付近にあった、コンテナの様な小屋に入れられた。
広さ的には2人入って少し距離をギリギリ取れる程度だった。
アンドリューはまたロープを持ってきて、私の後ろに両腕と、そして今度は両脚も縛り付けた。
「今晩はそこで大人しくしてろ」
そう言って私は置き去りにされたまま、アンドリューは小屋を出ようとした。
その時、恥ずかしいことに私のお腹が鳴ったのだ。
そういえば、お昼に家を追い出されてからは何も食べてないんだった。
「……はぁ」
そう言ってアンドリューは小屋の中の棚からパンを取り出す。
「くれるの?」
私がそう聞くと、アンドリューは私を睨んだ。
「お前を殺したいのに、餓死されたら困るだろ」
それもそうかと私は納得する。
「でも、手足が縛られてて食べれないのだけれど」
そう私が言うと、アンドリューは煩わしそうに悩んだ。
腕のロープを一回外してもう一回結ぶという作業をまたする事がどうやら面倒臭いようだ。
それから、はぁ、とため息をついたアンドリューは、私の口元にパンを持ってきた。
「食べろよ」
「え?あ、じゃあいただきます」
私はそう言って少しずつパンを食べる。
何とも気恥ずかしい感じがするが、アンドリューもそっぽを向いているし、恐らくアンドリューも恥ずかしいのだろう。
「食い終わったか!?」
そうアンドリューがそっぽを向いたまま尋ねてくる。
「あ、あともうちょっと」
私はそう最後の一欠片を食べようとした時、アンドリューの指先に唇が触れた。
「!!」
アンドリューはそれにびっくりして腕を引っ込める。
「全部食ったな!?」
そうこちらを向く事なくアンドリューは確認する。
「あ、はい。ありがとう。
ご馳走さま」
私はそうアンドリューに告げると、アンドリューは黙って小屋から出て行った。
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