17 / 18
うまくいったかい?
しおりを挟む
イクリスはまだこれが夢じゃないかと、自身の頬をつねる。
指で自身の頬を挟むとやはり痛い。ということは現実なのか。
そのイクリスの行動を、横でメイは見て笑っていた。
「イクリスってやっぱりちょっと天然よね。」
「む、いや、そんなことないぞ。」
そういえば、とイクリスはメイに尋ねた。
「あのジョージという男と仲が良さそうだったのだが、彼は一体?」
「あ、えーと、ジョージさんはアイザックが付き合ってるメアリーさんの幼馴染で、イクリスに嫉妬をさせようと仲良くしてるフリをしてただけで…。」
メイは答えながら、中々酷い事をしてるのでは、という罪悪感に駆られていた。
しかし、イクリスには腑に落ちない点があった。
「俺の居ない時でも仲良さそうに話していたのを見たんだが。」
「それは、多分ジョージさんと身の上話してて、メアリーさんのことを聞いたり、イクリスの事を喋ってたから、その時だと思うわ。」
まさかメイはジョージに俺の話をしていたとは。
その考えはなかったな。
まあ、メイは俺と違って社交的だから、誰とでも仲良くなれるだろう。
だからこそ余計に不安になるのだが。
「そういえば、ジョージさんに今日17時に相談があるって言われてたんだ。」
メイはふとその事を思い出す。
そして、イクリスも思い出した。
ジョージは今日メイに告白するつもりなのだ。
「メイ!その相談事は、多分メイに告白する気なんだ!」
しかし、それを聞いてメイはまさかとイクリスの言葉を否定する。
「私がイクリスの事を好きだと知ってて、告白はしてこないと思うけど。」
しかし、と心配になるイクリスの両手を、メイはギュッと握りしめる。
「それに、私が好きなのは後にも先にもイクリスだけだよ。
信じて。」
「…はい。」
メイに見つめられながらそう言われ、イクリスは返す言葉もなく頷いた。
そして、17時にメイはまた中庭へとやってきた。
イクリスが心配して俺も一緒に行くと言ってくれたが、私しか呼ばれていないのにイクリスまでいると相談事が出来なくなるだろうと何とか説得して一人でやってきた。
ベンチにもう先にやってきたジョージが座っていた。
「あ、すいませんお待たせしました。」
「いいよ、俺が先に着いただけだから。」
ジョージはベンチから立ち上がり質問してきた。
「イクリスさんとはうまくいったかい?」
「え?」
メイは何で知ってるんだろうと尋ねようとすると、先にジョージの方から口を開いた。
「その様子だとうまくいった様で良かった。」
「あ、私まだ何も言ってないのに。」
するとジョージは笑いながら答えた。
「朝と顔色が全然違うからね、良かった良かった。」
はははと笑うジョージに、今度こそメイは質問する。
「あの、何で知ってるんですか?」
「ん?ああ、イクリスさんと君が付き合ったことかい?
実は、俺がイクリスさんに今日君に告白するって宣言したんだよ。」
「え?」
メイは言われた内容にびっくりする。
「そう言ったらイクリスさんも、告白せざるを得なくなるだろ?」
そう明るくジョージは答えた。
指で自身の頬を挟むとやはり痛い。ということは現実なのか。
そのイクリスの行動を、横でメイは見て笑っていた。
「イクリスってやっぱりちょっと天然よね。」
「む、いや、そんなことないぞ。」
そういえば、とイクリスはメイに尋ねた。
「あのジョージという男と仲が良さそうだったのだが、彼は一体?」
「あ、えーと、ジョージさんはアイザックが付き合ってるメアリーさんの幼馴染で、イクリスに嫉妬をさせようと仲良くしてるフリをしてただけで…。」
メイは答えながら、中々酷い事をしてるのでは、という罪悪感に駆られていた。
しかし、イクリスには腑に落ちない点があった。
「俺の居ない時でも仲良さそうに話していたのを見たんだが。」
「それは、多分ジョージさんと身の上話してて、メアリーさんのことを聞いたり、イクリスの事を喋ってたから、その時だと思うわ。」
まさかメイはジョージに俺の話をしていたとは。
その考えはなかったな。
まあ、メイは俺と違って社交的だから、誰とでも仲良くなれるだろう。
だからこそ余計に不安になるのだが。
「そういえば、ジョージさんに今日17時に相談があるって言われてたんだ。」
メイはふとその事を思い出す。
そして、イクリスも思い出した。
ジョージは今日メイに告白するつもりなのだ。
「メイ!その相談事は、多分メイに告白する気なんだ!」
しかし、それを聞いてメイはまさかとイクリスの言葉を否定する。
「私がイクリスの事を好きだと知ってて、告白はしてこないと思うけど。」
しかし、と心配になるイクリスの両手を、メイはギュッと握りしめる。
「それに、私が好きなのは後にも先にもイクリスだけだよ。
信じて。」
「…はい。」
メイに見つめられながらそう言われ、イクリスは返す言葉もなく頷いた。
そして、17時にメイはまた中庭へとやってきた。
イクリスが心配して俺も一緒に行くと言ってくれたが、私しか呼ばれていないのにイクリスまでいると相談事が出来なくなるだろうと何とか説得して一人でやってきた。
ベンチにもう先にやってきたジョージが座っていた。
「あ、すいませんお待たせしました。」
「いいよ、俺が先に着いただけだから。」
ジョージはベンチから立ち上がり質問してきた。
「イクリスさんとはうまくいったかい?」
「え?」
メイは何で知ってるんだろうと尋ねようとすると、先にジョージの方から口を開いた。
「その様子だとうまくいった様で良かった。」
「あ、私まだ何も言ってないのに。」
するとジョージは笑いながら答えた。
「朝と顔色が全然違うからね、良かった良かった。」
はははと笑うジョージに、今度こそメイは質問する。
「あの、何で知ってるんですか?」
「ん?ああ、イクリスさんと君が付き合ったことかい?
実は、俺がイクリスさんに今日君に告白するって宣言したんだよ。」
「え?」
メイは言われた内容にびっくりする。
「そう言ったらイクリスさんも、告白せざるを得なくなるだろ?」
そう明るくジョージは答えた。
0
あなたにおすすめの小説
(完結)婚約者の勇者に忘れられた王女様――行方不明になった勇者は妻と子供を伴い戻って来た
青空一夏
恋愛
私はジョージア王国の王女でレイラ・ジョージア。護衛騎士のアルフィーは私の憧れの男性だった。彼はローガンナ男爵家の三男で到底私とは結婚できる身分ではない。
それでも私は彼にお嫁さんにしてほしいと告白し勇者になってくれるようにお願いした。勇者は望めば王女とも婚姻できるからだ。
彼は私の為に勇者になり私と婚約。その後、魔物討伐に向かった。
ところが彼は行方不明となりおよそ2年後やっと戻って来た。しかし、彼の横には子供を抱いた見知らぬ女性が立っており・・・・・・
ハッピーエンドではない悲恋になるかもしれません。もやもやエンドの追記あり。ちょっとしたざまぁになっています。
隣人の幼馴染にご飯を作るのは今日で終わり
鳥花風星
恋愛
高校二年生のひよりは、隣の家に住む幼馴染の高校三年生の蒼に片思いをしていた。蒼の両親が海外出張でいないため、ひよりは蒼のために毎日ご飯を作りに来ている。
でも、蒼とひよりにはもう一人、みさ姉という大学生の幼馴染がいた。蒼が好きなのはみさ姉だと思い、身を引くためにひよりはもうご飯を作りにこないと伝えるが……。
身を引いたのに、皇帝からの溺愛が止まりません ~秘された珠の還る場所~
ささゆき細雪
恋愛
五年前、内乱の混乱のなかで姿を消した最愛の妃・白瑤華(はくようか)。
彼女を失った皇帝・景玄耀(けいげんよう)は、その後ただ一人を想い続けながら執務に追われていた。そんなある日、書類に彼女の名前を発見し、居ても立っても居られなくなる。
――死んだはずの彼女が、生きている?
同姓同名かもしれないが確かめずにいられなくなった彼は地方巡察を決行。そこで、彼によく似た幼子とともに彼女と再会、地方官吏として働く瑤華と、珠児(しゅじ)を見て、皇帝は決意する――もう二度と、逃がさないと。
「今さら、逃げ道があると思うなよ」
瑤華を玄耀は責めずに、待ちの姿勢で包み込み、囲い込んでいく。
秘された皇子と、選び直した愛。
三人で食卓を囲む幸福が、国をも動かすことになるなんて――?
* * *
後宮から逃げ出して身を引いたのに、皇帝の溺愛は止まらない――これはそんな、中華風異世界ロマンス。
図書館でうたた寝してたらいつの間にか王子と結婚することになりました
鳥花風星
恋愛
限られた人間しか入ることのできない王立図書館中枢部で司書として働く公爵令嬢ベル・シュパルツがお気に入りの場所で昼寝をしていると、目の前に見知らぬ男性がいた。
素性のわからないその男性は、たびたびベルの元を訪れてベルとたわいもない話をしていく。本を貸したりお茶を飲んだり、ありきたりな日々を何度か共に過ごしていたとある日、その男性から期間限定の婚約者になってほしいと懇願される。
とりあえず婚約を受けてはみたものの、その相手は実はこの国の第二王子、アーロンだった。
「俺は欲しいと思ったら何としてでも絶対に手に入れる人間なんだ」
【完結】逃がすわけがないよね?
春風由実
恋愛
寝室の窓から逃げようとして捕まったシャーロット。
それは二人の結婚式の夜のことだった。
何故新妻であるシャーロットは窓から逃げようとしたのか。
理由を聞いたルーカスは決断する。
「もうあの家、いらないよね?」
※完結まで作成済み。短いです。
※ちょこっとホラー?いいえ恋愛話です。
※カクヨムにも掲載。
冷遇妃ライフを満喫するはずが、皇帝陛下の溺愛ルートに捕まりました!?
由香
恋愛
冷遇妃として後宮の片隅で静かに暮らすはずだった翠鈴。
皇帝に呼ばれない日々は、むしろ自由で快適——そう思っていたのに。
ある夜、突然現れた皇帝に顎を掴まれ、深く口づけられる。
「誰が、お前を愛していないと言った」
守るための“冷遇”だったと明かされ、逃げ道を塞がれ、甘く囲われ、何度も唇を奪われて——。
これは冷遇妃のはずだった少女が、気づけば皇帝の唯一へと捕獲されてしまう甘く濃密な溺愛物語。
虐げられた私、ずっと一緒にいた精霊たちの王に愛される〜私が愛し子だなんて知りませんでした〜
ボタニカルseven
恋愛
「今までお世話になりました」
あぁ、これでやっとこの人たちから解放されるんだ。
「セレス様、行きましょう」
「ありがとう、リリ」
私はセレス・バートレイ。四歳の頃に母親がなくなり父がしばらく家を留守にしたかと思えば愛人とその子供を連れてきた。私はそれから今までその愛人と子供に虐げられてきた。心が折れそうになった時だってあったが、いつも隣で見守ってきてくれた精霊たちが支えてくれた。
ある日精霊たちはいった。
「あの方が迎えに来る」
カクヨム/なろう様でも連載させていただいております
【完結】何故こうなったのでしょう? きれいな姉を押しのけブスな私が王子様の婚約者!!!
りまり
恋愛
きれいなお姉さまが最優先される実家で、ひっそりと別宅で生活していた。
食事も自分で用意しなければならないぐらい私は差別されていたのだ。
だから毎日アルバイトしてお金を稼いだ。
食べるものや着る物を買うために……パン屋さんで働かせてもらった。
パン屋さんは家の事情を知っていて、毎日余ったパンをくれたのでそれは感謝している。
そんな時お姉さまはこの国の第一王子さまに恋をしてしまった。
王子さまに自分を売り込むために、私は王子付きの侍女にされてしまったのだ。
そんなの自分でしろ!!!!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる