31 / 88
第29話 君と別に過ごす休日
しおりを挟む
「はぁ~~暇だよ~~……。
ひぃーーまぁーー」
ゴールデンウィーク初日、遥は自室のベッドでごろごろと寝転がっていた。
「なーーんもする事なーーい……。
よし!」
そして遥は何かを決意した様にスクッと立ち上がる。
「こんな時はユウちゃんの家にでも行ってみよう!」
それから遥はユウの家へと向かうべく身支度を始めた。
一方静夜はと言うと、明宏に誘われて明宏、太一、徹人と4人でマ◯ドナルドに来ていた。
「ちょうど今やってるゲームがマッ◯でコラボっててさ」
「山本って色んなゲームやってるよなー」
明宏が携帯でゲームをしているのを横で徹人が物珍しそうに眺めながら尋ねてきた。
「なんか流行ってるって聞くとついついやっちゃってさ、デイリーだけで2時間は余裕で溶けるんだよなぁ」
「いやそれはやり過ぎじゃね?」
明宏の発言に静夜が静かに突っ込む。
「まあでも流石に面倒な時はやらねーけどな。基本エンジョイ勢だからさ。
ガチランカーとか俺は無理」
「何のゲームにしろランカーはやべえからな」
明宏の意見に太一がうんうんと頷く。
「そういや東ー、俺がこの前リクエストした刃渡2◯センチ出来たー?」
徹人に尋ねられ徹人の向かいに座っていた静夜が返事をした。
「まあ一応形にはなったかな」
「マジ!? 聞かせて聞かせて!」
「後でな」
わくわくと目を輝かせる徹人に対して太一が不思議そうに尋ねてきた。
「何何? 何の話?」
「東にマイ◯ラの音ブロックで刃渡2◯センチ作ってって頼んでたんよ」
徹人の発言に明宏と太一が驚く。
「何つーもん頼んでんだよ」
「そしてそれをマジで作る東もやべぇ。
つーか東も安請け合いが過ぎるだろ」
「エンド◯も倒して暇してたから丁度良いかなって思ってさ」
太一の発言に平然と返す静夜を横目に、明宏が尋ねた。
「音ブロックの演奏ってそんな簡単なもんなの?」
その質問に静夜ではなく太一が答えた。
「俺1回作り方解説見ながら見よう見まねで作ったけど、それ通りに作ればそれっぽいのは出来たぜ。
でも解説無しで1からとかは無理」
「つまり天才の遊び方って訳か……」
半ば呆れる様に静夜を見る太一と明宏に、話の流れを完全に無視して徹人が静夜に話しかけた。
「そう言えば東ってさ。
葵さんとは付き合わんの?」
「!!??
何言っ……ゲホッゴホッ」
いきなりの徹人の突拍子もない質問に静夜は盛大に咽せた。
「ゲホッ……コーラ気管に入った……ゴホッ」
咳き込んでる静夜に太一が静かに声をかける。
「それはどんまい。
そんで? 実際どうなんだ?」
「ゴホッ……この状況で……ケホッゲホッ……はぁ、よく話続けられるな……」
静夜が未だに咳き込んでる中、更に明宏も追撃を始めた。
「いやまあぶっちゃけ今日はそれを聞きたくて集まったって言うのもあるんだよ」
「はあ? ゴホッ……はぁ、はぁ、そんなん聞いてないぞ……」
何とか水を飲んで落ち着いてきた静夜は3人の発言に驚きながらも口を開いた。
「……あー、やっと落ち着いてきた……。
死ぬかと思った……。
ってか、何で急に俺と葵さんが付き合うとかそんな話が出てくんだよ?」
静夜の問いに徹人が答える。
「いやどう見ても葵さん絶対東の事好きじゃん」
「まあ、嫌われてはないけど、あれ好かれてるって言うより懐かれてるみたいなもんだろ? 恋愛としてじゃなくて何かこう話しやすいから話してるみたいな」
そう発言する静夜に明宏と太一がきっぱりと突っ込んだ。
「はぁ? お前何ラノベの鈍感主人公みたいな事言ってんだよ?
誰の目から見てもあれは絶対お前の事好きな態度だろ。100パー脈ありだろ」
「勉強会の時も学食行った時も葵さんお前とずーっと喋ってたじゃん。
むしろあそこまでして逆に好きじゃないとか言い出したらギャグだろ本当」
それを聞いて静夜は顔をしかめる。
「いやでも葵さんと知り合ってまだ1ヶ月も経ってないのに、何で好かれてるのか分からんし」
「そんな何でとか理屈はどうでも良いんだよ。
俺達が聞きたいのは要するに、「クラス1可愛い女の子」に好かれる気分はどうだ? って事が聞きたいんだよ」
静夜の発言に太一がキレながら答える。
「そんで実際どうなのよ?
モテモテの子から好かれる気分とやらは」
更に明宏がニヤニヤしながら尋ねてきた。
それに対して静夜は狼狽えつつも本心を喋った。
「あーー……
まあぶっちゃけ、悪い気分ではない、な」
「まあそうだろうな!!
可愛い女の子に好かれて嫌な訳ないよな!!」
そんな静夜の返答に羨ましがる様に太一は叫ぶ。
「渡辺うるさいぞー。
そんで東、結局付き合うの?
あ、因みに他の男子達にももう既に葵さんがお前の事好きな事知れ渡ってるから」
「はぁ!? 知れ渡ってるって何で!?」
明宏の爆弾発言に静夜が驚きながら質問した。
「何でって、そりゃあ葵さんにアタックしてた連中だって葵さんが明らかに東しか眼中にないの見てりゃ分かるしな」
「まああんだけ分かりやすかったら、もう公開告白みたいなもんだよな」
静夜の問いに明宏と太一はさも当たり前の様に答える。
「そんでー? 東は葵さんに告ったりしないの?」
更に無邪気に尋ねてくる徹人に、静夜は苦い顔をした。
「いや、別に告白とかする気はない」
「何だよ告られ待ちかよ」
「ちげーよ。
そもそも知り合って1ヶ月で付き合うとか考えられないというか」
静夜の問いに太一は不貞腐れながら答える。
「マジ? 俺だったら秒でもオッケーするのに」
「流石に出会って秒で告白はヤバいだろ。
とは言え東って意外と硬派な感じか?」
明宏に訊かれて静夜は言葉を選びながら答えた。
「いや、そんなんじゃなくて……。
葵さんってさ、たまに怖くないか?
何か知れば知る程そう簡単に付き合ってはいけない人種というか……」
「あー……確かに」
「それはまあ」
静夜の言葉に明宏と太一は納得した様に頷いた。
「え? そうか? 怖い?」
一方徹人は鈍感だった。
ひぃーーまぁーー」
ゴールデンウィーク初日、遥は自室のベッドでごろごろと寝転がっていた。
「なーーんもする事なーーい……。
よし!」
そして遥は何かを決意した様にスクッと立ち上がる。
「こんな時はユウちゃんの家にでも行ってみよう!」
それから遥はユウの家へと向かうべく身支度を始めた。
一方静夜はと言うと、明宏に誘われて明宏、太一、徹人と4人でマ◯ドナルドに来ていた。
「ちょうど今やってるゲームがマッ◯でコラボっててさ」
「山本って色んなゲームやってるよなー」
明宏が携帯でゲームをしているのを横で徹人が物珍しそうに眺めながら尋ねてきた。
「なんか流行ってるって聞くとついついやっちゃってさ、デイリーだけで2時間は余裕で溶けるんだよなぁ」
「いやそれはやり過ぎじゃね?」
明宏の発言に静夜が静かに突っ込む。
「まあでも流石に面倒な時はやらねーけどな。基本エンジョイ勢だからさ。
ガチランカーとか俺は無理」
「何のゲームにしろランカーはやべえからな」
明宏の意見に太一がうんうんと頷く。
「そういや東ー、俺がこの前リクエストした刃渡2◯センチ出来たー?」
徹人に尋ねられ徹人の向かいに座っていた静夜が返事をした。
「まあ一応形にはなったかな」
「マジ!? 聞かせて聞かせて!」
「後でな」
わくわくと目を輝かせる徹人に対して太一が不思議そうに尋ねてきた。
「何何? 何の話?」
「東にマイ◯ラの音ブロックで刃渡2◯センチ作ってって頼んでたんよ」
徹人の発言に明宏と太一が驚く。
「何つーもん頼んでんだよ」
「そしてそれをマジで作る東もやべぇ。
つーか東も安請け合いが過ぎるだろ」
「エンド◯も倒して暇してたから丁度良いかなって思ってさ」
太一の発言に平然と返す静夜を横目に、明宏が尋ねた。
「音ブロックの演奏ってそんな簡単なもんなの?」
その質問に静夜ではなく太一が答えた。
「俺1回作り方解説見ながら見よう見まねで作ったけど、それ通りに作ればそれっぽいのは出来たぜ。
でも解説無しで1からとかは無理」
「つまり天才の遊び方って訳か……」
半ば呆れる様に静夜を見る太一と明宏に、話の流れを完全に無視して徹人が静夜に話しかけた。
「そう言えば東ってさ。
葵さんとは付き合わんの?」
「!!??
何言っ……ゲホッゴホッ」
いきなりの徹人の突拍子もない質問に静夜は盛大に咽せた。
「ゲホッ……コーラ気管に入った……ゴホッ」
咳き込んでる静夜に太一が静かに声をかける。
「それはどんまい。
そんで? 実際どうなんだ?」
「ゴホッ……この状況で……ケホッゲホッ……はぁ、よく話続けられるな……」
静夜が未だに咳き込んでる中、更に明宏も追撃を始めた。
「いやまあぶっちゃけ今日はそれを聞きたくて集まったって言うのもあるんだよ」
「はあ? ゴホッ……はぁ、はぁ、そんなん聞いてないぞ……」
何とか水を飲んで落ち着いてきた静夜は3人の発言に驚きながらも口を開いた。
「……あー、やっと落ち着いてきた……。
死ぬかと思った……。
ってか、何で急に俺と葵さんが付き合うとかそんな話が出てくんだよ?」
静夜の問いに徹人が答える。
「いやどう見ても葵さん絶対東の事好きじゃん」
「まあ、嫌われてはないけど、あれ好かれてるって言うより懐かれてるみたいなもんだろ? 恋愛としてじゃなくて何かこう話しやすいから話してるみたいな」
そう発言する静夜に明宏と太一がきっぱりと突っ込んだ。
「はぁ? お前何ラノベの鈍感主人公みたいな事言ってんだよ?
誰の目から見てもあれは絶対お前の事好きな態度だろ。100パー脈ありだろ」
「勉強会の時も学食行った時も葵さんお前とずーっと喋ってたじゃん。
むしろあそこまでして逆に好きじゃないとか言い出したらギャグだろ本当」
それを聞いて静夜は顔をしかめる。
「いやでも葵さんと知り合ってまだ1ヶ月も経ってないのに、何で好かれてるのか分からんし」
「そんな何でとか理屈はどうでも良いんだよ。
俺達が聞きたいのは要するに、「クラス1可愛い女の子」に好かれる気分はどうだ? って事が聞きたいんだよ」
静夜の発言に太一がキレながら答える。
「そんで実際どうなのよ?
モテモテの子から好かれる気分とやらは」
更に明宏がニヤニヤしながら尋ねてきた。
それに対して静夜は狼狽えつつも本心を喋った。
「あーー……
まあぶっちゃけ、悪い気分ではない、な」
「まあそうだろうな!!
可愛い女の子に好かれて嫌な訳ないよな!!」
そんな静夜の返答に羨ましがる様に太一は叫ぶ。
「渡辺うるさいぞー。
そんで東、結局付き合うの?
あ、因みに他の男子達にももう既に葵さんがお前の事好きな事知れ渡ってるから」
「はぁ!? 知れ渡ってるって何で!?」
明宏の爆弾発言に静夜が驚きながら質問した。
「何でって、そりゃあ葵さんにアタックしてた連中だって葵さんが明らかに東しか眼中にないの見てりゃ分かるしな」
「まああんだけ分かりやすかったら、もう公開告白みたいなもんだよな」
静夜の問いに明宏と太一はさも当たり前の様に答える。
「そんでー? 東は葵さんに告ったりしないの?」
更に無邪気に尋ねてくる徹人に、静夜は苦い顔をした。
「いや、別に告白とかする気はない」
「何だよ告られ待ちかよ」
「ちげーよ。
そもそも知り合って1ヶ月で付き合うとか考えられないというか」
静夜の問いに太一は不貞腐れながら答える。
「マジ? 俺だったら秒でもオッケーするのに」
「流石に出会って秒で告白はヤバいだろ。
とは言え東って意外と硬派な感じか?」
明宏に訊かれて静夜は言葉を選びながら答えた。
「いや、そんなんじゃなくて……。
葵さんってさ、たまに怖くないか?
何か知れば知る程そう簡単に付き合ってはいけない人種というか……」
「あー……確かに」
「それはまあ」
静夜の言葉に明宏と太一は納得した様に頷いた。
「え? そうか? 怖い?」
一方徹人は鈍感だった。
0
あなたにおすすめの小説
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
子持ち愛妻家の極悪上司にアタックしてもいいですか?天国の奥様には申し訳ないですが
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
胸がきゅんと、甘い音を立てる。
相手は、妻子持ちだというのに。
入社して配属一日目。
直属の上司で教育係だって紹介された人は、酷く人相の悪い人でした。
中高大と女子校育ちで男性慣れしてない私にとって、それだけでも恐怖なのに。
彼はちかよんなオーラバリバリで、仕事の質問すらする隙がない。
それでもどうにか仕事をこなしていたがとうとう、大きなミスを犯してしまう。
「俺が、悪いのか」
人のせいにするのかと叱責されるのかと思った。
けれど。
「俺の顔と、理由があって避け気味なせいだよな、すまん」
あやまってくれた彼に、胸がきゅんと甘い音を立てる。
相手は、妻子持ちなのに。
星谷桐子
22歳
システム開発会社営業事務
中高大女子校育ちで、ちょっぴり男性が苦手
自分の非はちゃんと認める子
頑張り屋さん
×
京塚大介
32歳
システム開発会社営業事務 主任
ツンツンあたまで目つき悪い
態度もでかくて人に恐怖を与えがち
5歳の娘にデレデレな愛妻家
いまでも亡くなった妻を愛している
私は京塚主任を、好きになってもいいのかな……?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
課長と私のほのぼの婚
藤谷 郁
恋愛
冬美が結婚したのは十も離れた年上男性。
舘林陽一35歳。
仕事はできるが、ちょっと変わった人と噂される彼は他部署の課長さん。
ひょんなことから交際が始まり、5か月後の秋、気がつけば夫婦になっていた。
※他サイトにも投稿。
※一部写真は写真ACさまよりお借りしています。
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
不倫妻への鎮魂歌 ―サレ夫が選んだ、最も残酷で静かな復讐―
MisakiNonagase
大衆娯楽
「サレ夫、再生。不倫妻、転落。──その代償は、あまりに重い。」
「嘘で塗り固めた20年より、真実で歩む明日がいい。」
失って初めて気づく、守られていた日々の輝き。
46歳の美香にとって、誠実な夫と二人の息子に囲まれた生活は、退屈で窮屈な「檻」だった。若い男からの甘い誘惑に、彼女は20年の歳月を投げ打って飛び込んだ。 しかし、彼女が捨てたのは「檻」ではなく「聖域」だったのだ。 不倫、発覚、離婚、そして孤独。 かつての「美しい奥様」が、厚化粧で場末のスナックのカウンターに立つまでの足取りと、傷つきながらも真実の幸福を掴み取っていく夫・徹の再生を描く。 家族とは何か、誠実さとは何か。一通の離婚届が、二人の人生を光と影に分かつ。
ケダモノ、148円ナリ
菱沼あゆ
恋愛
ケダモノを148円で買いました――。
「結婚するんだ」
大好きな従兄の顕人の結婚に衝撃を受けた明日実は、たまたま、そこに居たイケメンを捕まえ、
「私っ、この方と結婚するんですっ!」
と言ってしまう。
ところが、そのイケメン、貴継は、かつて道で出会ったケダモノだった。
貴継は、顕人にすべてをバラすと明日実を脅し、ちゃっかり、明日実の家に居座ってしまうのだが――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる