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第79話 君と海 4
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「ふぅ~ちょっと休憩~」
美菜は当たり前の様に遥の横へと座ってきた。
「ねーねー、2人は泳がないの?」
距離の近い美菜に遥は内心苦手意識を感じつつも苦々しく答える。
「私は泳げないから……」
「私は遥の付き添い兼サボり」
「付き添い?」
ユウの言葉を美菜が不思議そうに問い返す。
そんな美菜を一度チラリと見やった後ユウはスッと立ち上がった。
「こいつ1人だと変な奴に絡まれないかと心配してたけど、美菜がいるなら私もちょっと泳いでくるわ」
「え!? ユウちゃん!?」
ユウに助けを求める様に視線を送る遥だったが、それはあっさりと無視された。
「遥もたまには私以外とつるみなよ、そんじゃまた後で」
そうしてユウは背を向けたまま手を振って行ってしまった。
「ええと~ハルっち……は被っちゃうし、なんて呼べば良い?」
一方美菜は何も気にせず遥の呼び名をどうすれば良いか聞いてきた。
「え……葵でも何でもお好きな様に」
「それじゃこれから「あーちゃん」って呼ぶね!」
すっかり塩対応の遥を気にすることなく美菜はマイペースに話を進める。
(うぅ……こういうギャルみたいな人苦手なの知ってるくせにユウちゃんめ~)
遥はなるべく視線を合わせまいと海の方を向き続けている。
そんな遥に美菜は小声で話しかけた。
「ねぇねぇあーちゃんってさ、東くんの事が好きなんでしょ?」
「なっ!? 何故それを!?」
美菜の突然の質問に遥は顔を真っ赤にしながら訊き返す。
「何故も何も、学校で噂になってるし~」
「そ、そんな他所のクラスにまで噂になってるの!?」
「まあ私はアキくん経由から色々聞いたんだけどね~」
「おのれ山本くんめ!!」
遥が恨めしそうに明宏を睨む中、美菜は直球で更に問いかけた。
「告白しないの?」
「こ、告白なんてそんなっ! そんな簡単じゃないんだよ!? こちとら一世一代の大勝負かかってんだよ!?」
真面目に答える遥に美菜はおかしそうに笑った。
「え~そんな一世一代の大勝負とかウケる~」
「いやいや笑い事じゃないから! こっちは本気で真剣なんだから! その後の人生設計の為にも!」
「へぇ~もしかして結婚願望まであんの? ガチじゃん」
先ほどまで笑ってた美菜は真剣な遥の言動に笑うのをやめた。
「そりゃあ勿論結婚だってしたいよ! そういう金森さんだって山本くんと結婚したいとかないの!?」
「いやいや、うちらまだ高校生だしさ。そもそも大人になるまで付き合ってるかどうかも分かんなくない?」
美菜の言葉に遥は目を丸くして驚く。
「え? そんな軽い気持ちでお付き合いしてるの?」
「まあそりゃあ続けば良いなとは思ってるけどさ。でも実際今後の事なんて分からんくない? 分かんないから付き合う訳だし」
美菜の言葉に遥は戸惑いつつも反芻する。
「分かんないから付き合う……」
悩み込む遥に美菜は罰が悪そうに頭を下げた。
「あ~てかさ、さっきは笑ってごめん」
「え?」
「言葉が面白くてネタかと思ってつい笑っちゃったけどさ、そこまで真剣に人を好きになれるって凄い事だと思うし……気分悪くしちゃってたらごめん」
申し訳なさそうな美菜に対して遥は困りながら答える。
「いや、えーと、私の言い方も確かに不十分というか不適切だったというか、笑われたのは確かにイラっときたけど今はもう怒ってないし別にそんな謝らなくても……」
遥が言い終わる前に美菜は遥に抱きついた。
「許してくれてありがとう~!」
「なぬっ!?」
(金森さんのたわわが……柔らかい肉塊が……! こ、これがFの力なのかーー!?)
急に抱きしめられた遥は迫り来るバストを感じて何とも言えない気分になった。
「てかあーちゃんめっちゃほっそーい! すっぽり入っちゃうじゃん!」
一方美菜は遥の華奢さに驚き更に腕に力を込める。
「あ、あの……金森さん? そろそろ(胸の圧迫が)苦しいんだけど……?」
「あ、ごめーん! 私ついつい可愛い子見ると引っ付きたくなっちゃうんだよね~」
遥に言われ美菜はようやく遥を解放した。
「はぁ……はぁ……(し、心臓に悪いよこの人……!)」
解放された遥は呼吸を整えながら美菜の方を見やる。
「あーちゃん、大丈夫~?」
「え、はぁ、まあ」
答えながらも遥はまた急に抱きつかれない様警戒していた。
そんな中海から上がってきた明宏が美菜へと声をかける。
「おーい、まだ休憩中ー?」
「あ、アキくん! そろそろもう一回入ろうかな~。でもあーちゃん1人になっちゃうよね?」
「ん? 葵さんは泳がんの?」
明宏に尋ねられ遥は今日何度目かの回答をする。
「私、泳げないので」
「そうなのか……あ、でも1人は流石に寂しいよな?」
明宏にそう言われて遥は手をぶんぶんと横に振る。
「いいえ! ぜんっぜん1人でも大丈夫なのでどうぞどうぞリア充共はさっさと海へ!
(これで金森さんと離れられる!!)」
しかし、明宏からは予想外の言葉が返ってきた。
「そう? 静夜でも呼んで話し相手にでもしようとしたんだけど」
「あーやっぱり独りぼっちは寂しいなー!
是非とも静夜くんに来て欲しいなー!」
明宏の言葉に遥はすぐさま手のひらを返すと、明宏は予想通りと言わんばかりの笑顔で返す。
「だと思った。俺呼んでくるよ」
「やったー! ありがとう山本くん! マジで神!!」
そう言い残し明宏と美菜は再びみんなが遊んでいる海へと戻っていった。
美菜は当たり前の様に遥の横へと座ってきた。
「ねーねー、2人は泳がないの?」
距離の近い美菜に遥は内心苦手意識を感じつつも苦々しく答える。
「私は泳げないから……」
「私は遥の付き添い兼サボり」
「付き添い?」
ユウの言葉を美菜が不思議そうに問い返す。
そんな美菜を一度チラリと見やった後ユウはスッと立ち上がった。
「こいつ1人だと変な奴に絡まれないかと心配してたけど、美菜がいるなら私もちょっと泳いでくるわ」
「え!? ユウちゃん!?」
ユウに助けを求める様に視線を送る遥だったが、それはあっさりと無視された。
「遥もたまには私以外とつるみなよ、そんじゃまた後で」
そうしてユウは背を向けたまま手を振って行ってしまった。
「ええと~ハルっち……は被っちゃうし、なんて呼べば良い?」
一方美菜は何も気にせず遥の呼び名をどうすれば良いか聞いてきた。
「え……葵でも何でもお好きな様に」
「それじゃこれから「あーちゃん」って呼ぶね!」
すっかり塩対応の遥を気にすることなく美菜はマイペースに話を進める。
(うぅ……こういうギャルみたいな人苦手なの知ってるくせにユウちゃんめ~)
遥はなるべく視線を合わせまいと海の方を向き続けている。
そんな遥に美菜は小声で話しかけた。
「ねぇねぇあーちゃんってさ、東くんの事が好きなんでしょ?」
「なっ!? 何故それを!?」
美菜の突然の質問に遥は顔を真っ赤にしながら訊き返す。
「何故も何も、学校で噂になってるし~」
「そ、そんな他所のクラスにまで噂になってるの!?」
「まあ私はアキくん経由から色々聞いたんだけどね~」
「おのれ山本くんめ!!」
遥が恨めしそうに明宏を睨む中、美菜は直球で更に問いかけた。
「告白しないの?」
「こ、告白なんてそんなっ! そんな簡単じゃないんだよ!? こちとら一世一代の大勝負かかってんだよ!?」
真面目に答える遥に美菜はおかしそうに笑った。
「え~そんな一世一代の大勝負とかウケる~」
「いやいや笑い事じゃないから! こっちは本気で真剣なんだから! その後の人生設計の為にも!」
「へぇ~もしかして結婚願望まであんの? ガチじゃん」
先ほどまで笑ってた美菜は真剣な遥の言動に笑うのをやめた。
「そりゃあ勿論結婚だってしたいよ! そういう金森さんだって山本くんと結婚したいとかないの!?」
「いやいや、うちらまだ高校生だしさ。そもそも大人になるまで付き合ってるかどうかも分かんなくない?」
美菜の言葉に遥は目を丸くして驚く。
「え? そんな軽い気持ちでお付き合いしてるの?」
「まあそりゃあ続けば良いなとは思ってるけどさ。でも実際今後の事なんて分からんくない? 分かんないから付き合う訳だし」
美菜の言葉に遥は戸惑いつつも反芻する。
「分かんないから付き合う……」
悩み込む遥に美菜は罰が悪そうに頭を下げた。
「あ~てかさ、さっきは笑ってごめん」
「え?」
「言葉が面白くてネタかと思ってつい笑っちゃったけどさ、そこまで真剣に人を好きになれるって凄い事だと思うし……気分悪くしちゃってたらごめん」
申し訳なさそうな美菜に対して遥は困りながら答える。
「いや、えーと、私の言い方も確かに不十分というか不適切だったというか、笑われたのは確かにイラっときたけど今はもう怒ってないし別にそんな謝らなくても……」
遥が言い終わる前に美菜は遥に抱きついた。
「許してくれてありがとう~!」
「なぬっ!?」
(金森さんのたわわが……柔らかい肉塊が……! こ、これがFの力なのかーー!?)
急に抱きしめられた遥は迫り来るバストを感じて何とも言えない気分になった。
「てかあーちゃんめっちゃほっそーい! すっぽり入っちゃうじゃん!」
一方美菜は遥の華奢さに驚き更に腕に力を込める。
「あ、あの……金森さん? そろそろ(胸の圧迫が)苦しいんだけど……?」
「あ、ごめーん! 私ついつい可愛い子見ると引っ付きたくなっちゃうんだよね~」
遥に言われ美菜はようやく遥を解放した。
「はぁ……はぁ……(し、心臓に悪いよこの人……!)」
解放された遥は呼吸を整えながら美菜の方を見やる。
「あーちゃん、大丈夫~?」
「え、はぁ、まあ」
答えながらも遥はまた急に抱きつかれない様警戒していた。
そんな中海から上がってきた明宏が美菜へと声をかける。
「おーい、まだ休憩中ー?」
「あ、アキくん! そろそろもう一回入ろうかな~。でもあーちゃん1人になっちゃうよね?」
「ん? 葵さんは泳がんの?」
明宏に尋ねられ遥は今日何度目かの回答をする。
「私、泳げないので」
「そうなのか……あ、でも1人は流石に寂しいよな?」
明宏にそう言われて遥は手をぶんぶんと横に振る。
「いいえ! ぜんっぜん1人でも大丈夫なのでどうぞどうぞリア充共はさっさと海へ!
(これで金森さんと離れられる!!)」
しかし、明宏からは予想外の言葉が返ってきた。
「そう? 静夜でも呼んで話し相手にでもしようとしたんだけど」
「あーやっぱり独りぼっちは寂しいなー!
是非とも静夜くんに来て欲しいなー!」
明宏の言葉に遥はすぐさま手のひらを返すと、明宏は予想通りと言わんばかりの笑顔で返す。
「だと思った。俺呼んでくるよ」
「やったー! ありがとう山本くん! マジで神!!」
そう言い残し明宏と美菜は再びみんなが遊んでいる海へと戻っていった。
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