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7章
見えるあなたと見えない僕
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見ている景色が一気に暗いものへとなった。このは…?あたりを見渡してみるも首は動こうとしない。
「あら、新しい霊の方ですね」
そう言ってこちらに向かって微笑んでくる。俺が霊なのか…。微笑んできた女性は着物を身につけて綺麗な顔立ちをしていた。この着物どこかで…。華さんだ。そう思うと顔立ちにも前、病室で見たあの霊の雰囲気があった。けど、こんなに綺麗ではなかった。
「あと少しで完成しそうなの。あなたも見にきてくれたんでしょうね」
そういって立った彼女の足は異様なほどに細かった。そこでここがどこなのかようやく理解した。物もない殺風景な部屋、じめじめした空気。牢だ。入ったことはないが旧奈良監獄には行ったことがあった。その時感じた雰囲気とよく似ていた。そしてそこら中に喋りかけている彼女を見て違和感を覚える。ここには彼女と俺以外いないと思っていた。なぜなら俺には何も見えていないから。だが彼女はいろんなところに喋りかけては笑っている。もしかして霊には霊が見えていないのか…。この大きいと言えないぐらいの牢に他に霊がいたとしたら暗いとは言え見えるはずだ。だが俺には見えていない。その間も俺は意識とは反対に体が勝手に動いていた。なぜだかこの時は自分は死んだと思ってはいなかった。
「ノロオイタイ…」
自分ではない声がした。彼女にも届いたらしくこちらを見ていた。優しく温かい目をしていた。
「だめよ。呪うのはいけないことだから。けど、それでもどうしても呪いたいなら私を呪ってね」
そいった彼女の言葉からは何も感じ取れなかった。ただその裏に隠れた覚悟は凄まじい物のように感じられた。それほどにも抱え込んでいるこの女性に喋りかけることができないのがとてももどかしく感じられる。
「何喋ってんだ。気持ち悪い」
そういって吐き捨てた言葉には毒があった。顔が思うように動かないため見えなかったが声的に男のような気がした。どうして華さんはここに入れられているんだ…。ずっとそう思っていた疑問がなんとなくわかった気がした。ここがいつの時代かはわからないが現代ほど自由は許されていないのだろう。だから彼女は霊が見えるといっても変人扱いをされ、牢にまで入れられてしまったのではないだろうか。聞く術のない俺にとってはただの予想でありそれが正解かどうかも確認術がない。
「出てこい」
そう言われて華さんが出される。俺にとっては相当魔のように見えているが、彼女にとっては長い時間だったのだろう。痩せて骨だけになってしまった彼女に綺麗さはないが美しさはあった。
「完成した」
出て行く直前、彼女がそう呟いたのが聞こえた。
「あら、新しい霊の方ですね」
そう言ってこちらに向かって微笑んでくる。俺が霊なのか…。微笑んできた女性は着物を身につけて綺麗な顔立ちをしていた。この着物どこかで…。華さんだ。そう思うと顔立ちにも前、病室で見たあの霊の雰囲気があった。けど、こんなに綺麗ではなかった。
「あと少しで完成しそうなの。あなたも見にきてくれたんでしょうね」
そういって立った彼女の足は異様なほどに細かった。そこでここがどこなのかようやく理解した。物もない殺風景な部屋、じめじめした空気。牢だ。入ったことはないが旧奈良監獄には行ったことがあった。その時感じた雰囲気とよく似ていた。そしてそこら中に喋りかけている彼女を見て違和感を覚える。ここには彼女と俺以外いないと思っていた。なぜなら俺には何も見えていないから。だが彼女はいろんなところに喋りかけては笑っている。もしかして霊には霊が見えていないのか…。この大きいと言えないぐらいの牢に他に霊がいたとしたら暗いとは言え見えるはずだ。だが俺には見えていない。その間も俺は意識とは反対に体が勝手に動いていた。なぜだかこの時は自分は死んだと思ってはいなかった。
「ノロオイタイ…」
自分ではない声がした。彼女にも届いたらしくこちらを見ていた。優しく温かい目をしていた。
「だめよ。呪うのはいけないことだから。けど、それでもどうしても呪いたいなら私を呪ってね」
そいった彼女の言葉からは何も感じ取れなかった。ただその裏に隠れた覚悟は凄まじい物のように感じられた。それほどにも抱え込んでいるこの女性に喋りかけることができないのがとてももどかしく感じられる。
「何喋ってんだ。気持ち悪い」
そういって吐き捨てた言葉には毒があった。顔が思うように動かないため見えなかったが声的に男のような気がした。どうして華さんはここに入れられているんだ…。ずっとそう思っていた疑問がなんとなくわかった気がした。ここがいつの時代かはわからないが現代ほど自由は許されていないのだろう。だから彼女は霊が見えるといっても変人扱いをされ、牢にまで入れられてしまったのではないだろうか。聞く術のない俺にとってはただの予想でありそれが正解かどうかも確認術がない。
「出てこい」
そう言われて華さんが出される。俺にとっては相当魔のように見えているが、彼女にとっては長い時間だったのだろう。痩せて骨だけになってしまった彼女に綺麗さはないが美しさはあった。
「完成した」
出て行く直前、彼女がそう呟いたのが聞こえた。
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