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第2章 約束の店 その8
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「俺も、工芸科行く」
「……え?」
「美空と同じようにね」
この頃には、すでにお互いを名前で呼ぶのが自然だった。
お互いの希望進路が東京藝大であることも、打ち明けていた。
私は、理玖が自分と違う油絵に行くものだと思っていたから、安心していたのだ。
この人とは、高め合うことはできる。
この人に蹴落とされることはないと。
「でも、理玖は油絵目指すんじゃ……」
私が聞くと、理玖は、さっきまで彼の肌を愛した私の左薬指の手に取り、口に含んだ。
「んんっ……」
理玖によって、感じることを知った。
舌先でツンツンと私の爪や指の第二関節を触れながら、彼は吐息で言葉を放つ。
「指輪をつけるのは、指先に星を降らせるようなものだって」
理玖は、チュッと音を立てながら、手の甲や手のひらにキスを落としていく。
「そんな指輪を、あんたは作りたいから美大に行くって……そう言ったよな」
「覚えてたの……んんっ……」
「覚えてるよ。美空のことなら、何でも、ね……」
「……え?」
「美空と同じようにね」
この頃には、すでにお互いを名前で呼ぶのが自然だった。
お互いの希望進路が東京藝大であることも、打ち明けていた。
私は、理玖が自分と違う油絵に行くものだと思っていたから、安心していたのだ。
この人とは、高め合うことはできる。
この人に蹴落とされることはないと。
「でも、理玖は油絵目指すんじゃ……」
私が聞くと、理玖は、さっきまで彼の肌を愛した私の左薬指の手に取り、口に含んだ。
「んんっ……」
理玖によって、感じることを知った。
舌先でツンツンと私の爪や指の第二関節を触れながら、彼は吐息で言葉を放つ。
「指輪をつけるのは、指先に星を降らせるようなものだって」
理玖は、チュッと音を立てながら、手の甲や手のひらにキスを落としていく。
「そんな指輪を、あんたは作りたいから美大に行くって……そう言ったよな」
「覚えてたの……んんっ……」
「覚えてるよ。美空のことなら、何でも、ね……」
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