幼馴染でマジカルなアレが固くなる

余るガム

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第二部 高校生編

飴を噛み砕くタイプの人種 ♡

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 ふっとを目を覚ませば、数時間後の世界だった。
 朝と昼の中間ぐらいから始まり、そして昼になるより先に終わった。
 実時間としては30分あるかないか程度の情事だったが、それでも十分な満足感を得られるものだったといえる。

 胸の上にはなじみが安らかに眠っており、時折の身じろぎはその巨乳を押し付ける結果となる。
 なんとなく彼女の尻をさわさわと撫でて弄んでいると頭の部分に枕がないことに思い至った。

「足の方に枕がある・・・」

 正常位、対面座位、騎乗位と変遷すれば、正常位の時点で枕の位置が合致しているのならこうなるのだろう。

 さておき、大変名残惜しいところではあるのだが、いい加減昼食の準備をしよう。
 昼食にしては遅いし、カロリーミールとポケリを流し込むだけだが。

「うう・・・しかし離したくないな」

 もちもちでパツパツですべすべで、と感触への賛美が止まらぬなじみの尻を手放すのはわずか数分程度のことであったとしても惜しい。
 いっそなじみがずっと一緒にいてくれるなら、いつでもこの感触が味わえるのに。同棲とか結婚とかそういう意味じゃなくて、もっと物理的で比喩抜きの話ね。

 しかし補給が無くてはなじみが死んでしまう。
 それは純粋に怖いので、この口惜しさを我慢して軽食を取りに行く事にする。

 弾みをつけるべく最後に強めに揉んだ。

「んああっ」

 そしたらひどく艶やかで悩まし気な声が聞こえて、更に体が動かせなくなる。
 そんな下りを10回ほどやった後で、ようやくベッドから脱出できた。

「なんて巧妙なトラップだ・・・俺じゃなきゃ死んでたぜ」

 籠の鳥を籠から出さないためには、籠に鍵をかけるのが最良ではない。
 籠の中こそ自分の安寧の地であり、こここそが天国であると思わせることだ。

 俺以外の人間ではなじみの所為でベッドを天国と錯覚し、二度とそこから出ることはかなわないだろう。そしてそのまま干からびて死んでしまう。
 サキュバスみたいな話だ。

 カロリーミールとポケリを冷蔵庫から取ってくる最中、一旦トイレに行ったり軽くシャワーを浴びたりした。汗と精液と愛液でドロドロだったからだ。
 このドロドロもなじみの愛の証明であると考えれば愛おしくすらあるのだが、愛と衛生観念は別である。

 本当に軽く全身を流すだけだ。それも男のシャワーというのもあって数分で終わる。

 だから大丈夫だろうと油断していたのが俺の最大のミスであった。

「ふう・・・さっぱりした」

 ちゃんと排水溝に流れるか心配だったが流石日本製、すべて吸い込んでくれた。
 大雑把に体を拭いた後は、拭くのに使ったバスタオルをそのまま腰に巻き、軽食を持って部屋に戻る。

 そこではなじみが小さく丸まって、ガタガタ震えていた。

「なじみ!?」

 軽食を手放して駆け寄り、背中に手を当てる。
 酷く冷たい。

「どうした!? おい!」

 肩を強引に引っ張って顔をこちらに向けると、血の気が根こそぎ引き抜かれた死人の様な顔がこちらを見た。

「ちょッ、マジで何があった! ゴキブリでも出たか!」

 この物件は非常にリーズナブルだが、それだけに築年数も中々のものだ。
 幸運にも今の所一度も遭遇していないが、ありえない話ではない。

「・・・あっ、ケーくん?」

 ふっとなじみの瞳に光が戻る。

「おお、お前の彼氏の安心院傾さんだ。それで奴は一体どこに?」
「ふえっ・・・ケーくん、私ぃ、ケーくんに、捨てられたッのかと・・・」

 完全に黒い悪魔が出たものだと決めつけていたが、どうやら違うようだ。
 よくよく聞けば、なんでも俺が軽食を取りに行ってシャワーを浴びている間になじみは目を覚ましたようで、その時に俺がいなかったものだからまた捨てられたのだと思い、絶望していたようだ。

 ここまでの一連の話を聞く間、ずっとなじみは俺を抱きしめて放そうとしなかった。

「ケーくん、私を捨てないで・・・ずっと私と一緒に居て・・・」
「大丈夫、どうせ死ぬまで一緒に居るよ」
「じゃあなんで、なんで私が起きたとき一緒に居なかったの?」
「シャワー浴びてた」
「なんで起こしてくれなかったの?」
「気持ちよさそうに眠ってたから、起こすのも悪いかなって」
「・・・そっか、そうだよね。ケーくんは私を捨てたりしないもんね」
「そうだぞー」

 ベッドの中でなじみの頭を撫でながら捨てないと何度も言う。
 何度も言われて若干めんどくさくなりつつあるのも事実だが。いい加減捨てられる可能性がないと思ってほしいものだ。
 しかしそう思われて離れられても寂しいだろうから、今のままでもいいのかもしれない。

「ほら、とりあえず水分補給をしろ。脱水症状になっても知らんぞ」
「はーい」

 そういうとなじみはするりと腕を離してくれて、軽食を取りに行かせてくれた。
 取りに行っているとき、ずっと俺の後ろに追従していたが。

 ベッドに戻ると、なじみは隣に座って腕を絡めてきた。

「ほら、いちゃいちゃも良いけど、水分補給もな」
「はーい・・・ね、ケーくん。ポケリ飲ませて?」

 その瞳が既に淫らな色をのぞかせているのを読み取り、即座に最適解を頭の中で弾き出す。

「しょうがないなぁ」
「えへへ、ありがと」

 小気味よい音とともにポケリの蓋を開けると、俺は自分の口の中にそれを流し込んだ。

「んっ」

 それを見たなじみは何も疑問に思うことなく、唇を突き出して目を瞑る。
 両手でなじみの顔を固定し、その唇にキスをした。

 そして舌で唇を割り開き、その中に口に含んだポケリを流し込む。

 要は口移しだ。

「んッ・・・こくっこくっ」

 喉を鳴らして必死に嚥下する様は、それがただのスポーツドリンクであることを忘れさせる淫らさだった。
 一通り終わると、なじみは次をねだる。

「ね、ケーくん。それもぉ」

 棒状クッキーであるカロリーミールを手に取り、自分で軽く咀嚼したのち、同じ様になじみの口へ流し込む。

「んみゅ・・・んむんむ・・・」

 俺の咀嚼物をなじみが更に咀嚼している。
 そして、今・・・飲み込んだ。

 飲み込むときの『ごきゅん』という威勢のいい音がどうしようもなく卑猥に感じるのは、俺の心が汚れているからだろうか。

 もう一度ポケリを同じようにして飲んだところで、なじみは一言。

「デザートは・・・白くて濃くてドロドロのが欲しい・・・ちょーだい?」

 そう言ってからなじみは、顎で縦に開いた口を更に指で横に開いた。
 口から覗く薄桃色の下がチラチラと俺を誘う。

「しょ、しょーがねーなー」

 どもってしまったが、許してほしい。
 こんな不意打ちでおねだりされるとは思っていなかった。

 鋼鉄の様に勃起した一物を携え、なじみに囁く。

「じゃあ、どんな風に欲しい? 顔全体? それとも口だけ? それとも・・・喉に直接、注ぎ込んで欲しい?」
「・・・喉に、直接お願いします」
「乱暴になるよ?」
「はい・・・道具みたいに、扱ってください。その後は・・・ちゃんと可愛がってくれないと、やですよ?」
「勿論、ドロドロになるまで甘やかしてあげよう」
「お願いしますぅ・・・」

 ベッドの上で立ち上がると、なじみの口に一物の照準を合わせる。

「歯を当てないようにな? では・・・」
「んあ~・・・」

 ゆっくりと口の中に収める。
 俺の言いつけを守ったのか、固い異物の感触はなかった。
 鼻息荒くこちらを見るなじみだが、口も舌も動かない。

「ひおひいい?」
「いや。ちゃんと刺激してくれないと」

 膣こそ絶品であったなじみは、口淫の手練手管を全く知らなかった。
 こちらの方は経験と知識が必要なので仕方ないのかもしれない。
 むしろここからすべて自分好みに仕込める、と考えれば興奮してくるものもある。

「いいか? まず舌で舐めるんだ。飴みたいにな」
「うん」

 あれ? そういえばなじみって・・・。

『あ、ブドウの飴ちゃん。食べて良い?』
『いいよ』
『わーい。ゴリッゴキキッめりッガジュジュン』

 飴、噛み砕くタイプの人種だったような。

 キャン玉がひゅんっとしたものの、どうやらそれは杞憂だったらしく、裏筋を丁寧に舐め上げられて背筋に快感が走る。

「ううっ、良いぞ。今度は頬を擦り付けるみたいに、吸い付いて」
「んっ、くふっ、ちう・・・」

 可愛らしく歪んだフェイスラインは今まさに男根を吸い上げている真っ最中だ。ひょっとこみたいな無様な顔になっていないのは俺好みだ。美少女の尊顔を意図的に崩すなど万死に値する。

 ちゅうちゅう。ちろちろ。

 高い学習能力で口吸いと舌舐めを同時に敢行されるも、いまいち絶頂には至らない。

「どうしたなじみ。このままじゃ日が暮れてもデザートにありつけないぞ」

 その言葉に反応したのか、なじみがそれぞれをペースアップさせるが根本的な所が足りないのだ。
 まあ、せっかく言質も取っているのだしやってしまおうか。

「だからこうやって・・・奥までくわこむんだよ!」
「んごぉ!?」

 なじみの頭を掴み、腰に押し付ける。
 喉奥を小突くこの動きはなじみにも相当な苦痛が与えられているはずなのだが。
 エロステータスで確認すれば、その配分は『苦痛3、快楽2、幸福5』だった。

 この扱いでも7割がた気持ち良くなっているのだ。
 その空前絶後であろう奉仕の心を見て、俺も相応に応えねばという気分になる。

 その腕力を十全に使い、なじみの頭をオナホールでも使うかのように振りまくる。

「おごぉ! うごぉ! げぶっ!」
「死ぬなよッ・・・なじみ!」

 鍛え上げた筋肉でなじみの頭を全力で腰に密着させる。
 人間離れした巨根の全てが収まってしまった。

 そして当然、その場で射精。

「ごぶっごぼぼぼ」
「あ~・・・」

 今回の射精は極短時間で終わらせ、なじみから引き抜く。
 唾液と精液の混合物がまとわりついた一物がなんとも扇情的だ。

 はたから見ても精液を吐き出しそうな動きしているものの、しかしなぜか吐き出そうとしないなじみ。

「なじみ? どうした? 苦しいんなら吐き出さないと・・・」
「んっ・・・くっううん・・・」

 せき込み吐き出そうとする自分の体を押さえつけ、何とか飲み込もうとしている。
 やがて生理現象と意識現象のせめぎあいは、後者の勝利で幕を下ろした。

 背中を撫でながら、思わず呆れの言葉が出てしまう。

「なにも強引に飲み込まなくてもよかったのに・・・」
「飲みこま、ないと・・・ケーくんのせーえき、私の外に行っちゃうから」

 ふふん、なんて優越感に満ちた目で、些かのどや顔を向けてくる。
 実際の所は多少零れているが、こういうのは気分なのだろう。

 しかし執着心に満ちている割に浮気を黙認するようでもあるんだよな・・・。
 なじみとはほぼ全てのことを理解しあっているつもりだが、ここだけは一生理解できない気がした。
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