69 / 117
第二部 高校生編
天使のラッパに耳を貸すな。悪魔はその音に潜んでいる
しおりを挟む
ガリガリとうるさい精神の摩耗音を意図的に無視し続ける苦行染みた図書委員の時間も終わり。
帰りしなにあった一悶着も可能な限り当たり障りの無い様収束させ。
そんなことを続けていたらまだ水曜日だというのに金曜日の様な疲労感だ。
精神的に疲れたまま家に入る。
なじみさえいてくれれば俺も癒されるのだが、生憎となじみはまだ未帰還。
俺となじみの公的な付き合いが変わったからとて、その実情はこれまでと大差ないのだからわざわざそれ以外の付き合いを減らすこともあるまい。
そんな話をなじみとしたのは火曜の暮れ。こうでも言わないとなじみはこれまでの交友を全部投げ捨てて俺との交流に没頭しそうだったし、事実月火はそんな感じだった。
なじみはと言えば二日間盛大に『見せつけた』ことで大層ご満悦らしく、もう少し見せつけたいと多少渋られたものの聞き分けは良かった。
そういう訳で座敷童さながらに家を守り続けるなじみが爆誕することは無かったわけだが、こうして単独で帰ってみるとそれが寂しいと感じるのだから俺も自分勝手だとつくづく思う。
しかし体に染み付いた習慣と言うのは随分と優秀で、家事と筋トレを無心でこなし続けた。
その後シャワーを浴びて少しゆったりとすれば、今度は勤勉にも課題に手が伸びる。
こんな調子ではいつ過労死するか分かったものではないと思いはするのだが、これまでなじみと並んでも遜色ない男になるため続けてきた努力の習慣が『何もしない』という選択肢を取らせてくれない。
きっとワーカホリックとはこういう流れで生まれるのだろうなと現実逃避をしていると、頭を空っぽにしても終わる系が片付いていた。そして本日分の課題はこれで終いである。
今度は以前収集した連絡先に適当な連絡を送るが、それもすぐ済む。
ふう、と一息ついて、ぼーっとしてみれば・・・そもそもぼーっとできない。
次のタスクを探すことで脳が一杯一杯だ。
そんなワーカホリック社畜状態の俺を救済する福音は、玄関の来客チャイムが高らかに歌い上げた。
*
日本人であるならそう珍しい事でもないのだろうが、俺は無神論者である。
しかし日本神道の気質を考えると、『信仰が自然体過ぎて他の宗教で印象が上書きされている』ぐらいにも思えるのだから不思議だ。
神を絶対的な上位者と置くのがキリスト教で、すぐ側の隣人とするのが日本神道と言える。
そも、『神』という単語自体が不敬の極みだ。『敬称を付ける余地』があるという事なのだから。
多神教と言う気質も考慮に入れるなら、『神』という単語は黒人に向かって『nigger』と言うような差別用語ですらあるのかもしれない。
未だ皇室が存続しているのを見るに、神とやらは全く気にしていないのだろうが。
話が逸れた。
ともかく、無神論者としては『神を信じてすくわれるのは足くらいのものだ』という言に対して全面的な同意を示す所存である。
福音に感じた来客用チャイムと共に訪れたのはなじみという救済ではなく、渡辺と言う悪魔だったのだから。
「つまり俺が言いたいのは『天使のラッパに耳を貸すな。悪魔はその音に潜んでる』ということだな」
「チェーン越しにいきなり哲学ぶちかまされても・・・」
チェーンの向こうで困惑する渡辺であるが、こいつが来訪してよかったことなど現状一度もない。
信頼と実績の悪魔である。契約を絶対に遵守させる辺りもハマり役だ。
「という訳でご清聴ありがとうございました」
「待て待て待て待て」
閉じようとするドアを渡辺が強引に掴み止める。
超能力者の握力をフル活用しがって・・・壊れたら敷金飛ぶの俺なんだぞ。
そういやベランダの仕切り板まだ直してねえわ。
「お前が閉めるより先にこのドアのチェーン引き千切るけどそれでもいいか?」
「馬鹿が。既にチェーンは超能力で強化済みだ」
「道具への強化とか器用なこと出来る割になんでお前発散を止められないんだ」
「知らん。そもそも道具への強化が出来ることも今知った」
壊れたら敷金が吹き飛ぶぞクソが。
その一念が俺にさらなる成長をもたらしたのだ。
もう少し劇的な成長の仕方はなかったのだろうか。
「で、何の用だ。ギャンブルの日程でも決まったか」
「お前が俺を用事がないと連絡しない用件人間だと思ってるな?」
「違うのか?」
「そういう側面があることは認めるけど」
「ご清聴ありがとうございました」
「待て待て待て」
もう一度閉めようとするとまた止められた。
「今回は仕事でも何でもない、ただの遊びの誘いだよ」
「生憎俺に殺人の趣味はない」
「俺にもないわ。俺の事なんだと思ってんだ」
「ヒトデナシ」
「うーん、間違いとも言い難い。しかし今回の件に関して言えば本当にただの遊びだ」
「どうせあれだろ? その誘いに乗ったらヱンテテに霧籠りの森に引っ張っていかれるとかそういう奴だろ?」
「とことん俺を信用しないなお前は」
「んじゃ何やるか言えよ」
「・・・やるのはスマブレだ。トゥイッチの奴」
「ああ・・・課金キャラが強すぎて格ゲーとしての体を成していないと噂の」
「知ってるのか。やったことは?」
ゲームか。思えば随分していない。
余暇の大部分を自己修練に費やすようになったのはなじみにマジ惚れした小1の時、6歳からだ。
それ以前にはちらほらやっていたと思うが・・・はて、どうだったか。
前世の時にはやってたから、確実な所で言えば前世以来か。
「無いな」
「んじゃウチ来てやろうぜ。あー・・・でも今は蝶ヶ崎さんいるから無理なのか?」
「いや、今なじみはいない」
「・・・お前蝶ヶ崎さんがいないとあんな感じになるのか?」
「今日はたまたま別に鬱な要因があって、それが重なっただけだ」
「一因ではあるのか・・・」
「当然だ」
「そこで威張られても」
渡辺は若干呆れたような顔をしたが、直ぐに元の表情に戻って。
「んじゃあ暇だろ。ホレ、来いよ」
「んー・・・まあ、行ってみようか」
チャイムの歌う福音。
そこで呼ばれた救済は本命でも対抗でもなかったが、大穴が来たようだ。
アタリ自体は驚くほど少額だが。
*
そうして入った渡辺の部屋。
これでこのマンションの部屋は全部で4部屋入ったことがあるわけだが、そのどれともやはり同じ間取りであった。
ただ一つ違うのは調度品が全体的に高額っぽい所だ。
あのドレッサーとか確実に一点ものである。
少し見入っていると、渡辺が飲み物を持ってきた。
「コーラで良いか?」
「おう」
食事制限はしない主義だからな。
その分動けば問題ないというガチ勢からすれば噴飯物の論理だが、生憎そこまでガチではないので問題ない。
「んじゃこれ」
渡されたコントローラーはやけに重厚で、昨今のハードはこんなに詰め込んでいるのかと驚いた。
「重いな」
「そりゃオーダーメイドの代物だからな、当然だろ」
「は?」
オーダーメイド?
ゲームのコントローラーを?
「超能力者は生物としての基礎値の段階で人間とは格が違う。そんな連中が人間用のゲームを遊ぶには、それ相応の頑丈さとかレスポンスとかがいるのさ」
「いや、しかし・・・受け付けてるのか? その・・・メーカーは」
「勿論一般的には受け付けてない。受け付けてるにしても妙な注文だろうな。ま、そこは株主優待という訳よ」
「ゲームのコントローラーを手に入れるために株を買い占めたってことか?」
「そうなる」
「どこからそんな金を・・・」
「俺たちって分類的には国家公務員だからな。内閣総理大臣と同じくらいは貰ってるよ」
え、マジで?
「え? マジで?」
「マジだ。闇に潜む秘密結社でも何でもないのさ」
なんか・・・色々イメージが・・・。
「まあそんなリアルは置いといて、始まるぜ?」
帰りしなにあった一悶着も可能な限り当たり障りの無い様収束させ。
そんなことを続けていたらまだ水曜日だというのに金曜日の様な疲労感だ。
精神的に疲れたまま家に入る。
なじみさえいてくれれば俺も癒されるのだが、生憎となじみはまだ未帰還。
俺となじみの公的な付き合いが変わったからとて、その実情はこれまでと大差ないのだからわざわざそれ以外の付き合いを減らすこともあるまい。
そんな話をなじみとしたのは火曜の暮れ。こうでも言わないとなじみはこれまでの交友を全部投げ捨てて俺との交流に没頭しそうだったし、事実月火はそんな感じだった。
なじみはと言えば二日間盛大に『見せつけた』ことで大層ご満悦らしく、もう少し見せつけたいと多少渋られたものの聞き分けは良かった。
そういう訳で座敷童さながらに家を守り続けるなじみが爆誕することは無かったわけだが、こうして単独で帰ってみるとそれが寂しいと感じるのだから俺も自分勝手だとつくづく思う。
しかし体に染み付いた習慣と言うのは随分と優秀で、家事と筋トレを無心でこなし続けた。
その後シャワーを浴びて少しゆったりとすれば、今度は勤勉にも課題に手が伸びる。
こんな調子ではいつ過労死するか分かったものではないと思いはするのだが、これまでなじみと並んでも遜色ない男になるため続けてきた努力の習慣が『何もしない』という選択肢を取らせてくれない。
きっとワーカホリックとはこういう流れで生まれるのだろうなと現実逃避をしていると、頭を空っぽにしても終わる系が片付いていた。そして本日分の課題はこれで終いである。
今度は以前収集した連絡先に適当な連絡を送るが、それもすぐ済む。
ふう、と一息ついて、ぼーっとしてみれば・・・そもそもぼーっとできない。
次のタスクを探すことで脳が一杯一杯だ。
そんなワーカホリック社畜状態の俺を救済する福音は、玄関の来客チャイムが高らかに歌い上げた。
*
日本人であるならそう珍しい事でもないのだろうが、俺は無神論者である。
しかし日本神道の気質を考えると、『信仰が自然体過ぎて他の宗教で印象が上書きされている』ぐらいにも思えるのだから不思議だ。
神を絶対的な上位者と置くのがキリスト教で、すぐ側の隣人とするのが日本神道と言える。
そも、『神』という単語自体が不敬の極みだ。『敬称を付ける余地』があるという事なのだから。
多神教と言う気質も考慮に入れるなら、『神』という単語は黒人に向かって『nigger』と言うような差別用語ですらあるのかもしれない。
未だ皇室が存続しているのを見るに、神とやらは全く気にしていないのだろうが。
話が逸れた。
ともかく、無神論者としては『神を信じてすくわれるのは足くらいのものだ』という言に対して全面的な同意を示す所存である。
福音に感じた来客用チャイムと共に訪れたのはなじみという救済ではなく、渡辺と言う悪魔だったのだから。
「つまり俺が言いたいのは『天使のラッパに耳を貸すな。悪魔はその音に潜んでる』ということだな」
「チェーン越しにいきなり哲学ぶちかまされても・・・」
チェーンの向こうで困惑する渡辺であるが、こいつが来訪してよかったことなど現状一度もない。
信頼と実績の悪魔である。契約を絶対に遵守させる辺りもハマり役だ。
「という訳でご清聴ありがとうございました」
「待て待て待て待て」
閉じようとするドアを渡辺が強引に掴み止める。
超能力者の握力をフル活用しがって・・・壊れたら敷金飛ぶの俺なんだぞ。
そういやベランダの仕切り板まだ直してねえわ。
「お前が閉めるより先にこのドアのチェーン引き千切るけどそれでもいいか?」
「馬鹿が。既にチェーンは超能力で強化済みだ」
「道具への強化とか器用なこと出来る割になんでお前発散を止められないんだ」
「知らん。そもそも道具への強化が出来ることも今知った」
壊れたら敷金が吹き飛ぶぞクソが。
その一念が俺にさらなる成長をもたらしたのだ。
もう少し劇的な成長の仕方はなかったのだろうか。
「で、何の用だ。ギャンブルの日程でも決まったか」
「お前が俺を用事がないと連絡しない用件人間だと思ってるな?」
「違うのか?」
「そういう側面があることは認めるけど」
「ご清聴ありがとうございました」
「待て待て待て」
もう一度閉めようとするとまた止められた。
「今回は仕事でも何でもない、ただの遊びの誘いだよ」
「生憎俺に殺人の趣味はない」
「俺にもないわ。俺の事なんだと思ってんだ」
「ヒトデナシ」
「うーん、間違いとも言い難い。しかし今回の件に関して言えば本当にただの遊びだ」
「どうせあれだろ? その誘いに乗ったらヱンテテに霧籠りの森に引っ張っていかれるとかそういう奴だろ?」
「とことん俺を信用しないなお前は」
「んじゃ何やるか言えよ」
「・・・やるのはスマブレだ。トゥイッチの奴」
「ああ・・・課金キャラが強すぎて格ゲーとしての体を成していないと噂の」
「知ってるのか。やったことは?」
ゲームか。思えば随分していない。
余暇の大部分を自己修練に費やすようになったのはなじみにマジ惚れした小1の時、6歳からだ。
それ以前にはちらほらやっていたと思うが・・・はて、どうだったか。
前世の時にはやってたから、確実な所で言えば前世以来か。
「無いな」
「んじゃウチ来てやろうぜ。あー・・・でも今は蝶ヶ崎さんいるから無理なのか?」
「いや、今なじみはいない」
「・・・お前蝶ヶ崎さんがいないとあんな感じになるのか?」
「今日はたまたま別に鬱な要因があって、それが重なっただけだ」
「一因ではあるのか・・・」
「当然だ」
「そこで威張られても」
渡辺は若干呆れたような顔をしたが、直ぐに元の表情に戻って。
「んじゃあ暇だろ。ホレ、来いよ」
「んー・・・まあ、行ってみようか」
チャイムの歌う福音。
そこで呼ばれた救済は本命でも対抗でもなかったが、大穴が来たようだ。
アタリ自体は驚くほど少額だが。
*
そうして入った渡辺の部屋。
これでこのマンションの部屋は全部で4部屋入ったことがあるわけだが、そのどれともやはり同じ間取りであった。
ただ一つ違うのは調度品が全体的に高額っぽい所だ。
あのドレッサーとか確実に一点ものである。
少し見入っていると、渡辺が飲み物を持ってきた。
「コーラで良いか?」
「おう」
食事制限はしない主義だからな。
その分動けば問題ないというガチ勢からすれば噴飯物の論理だが、生憎そこまでガチではないので問題ない。
「んじゃこれ」
渡されたコントローラーはやけに重厚で、昨今のハードはこんなに詰め込んでいるのかと驚いた。
「重いな」
「そりゃオーダーメイドの代物だからな、当然だろ」
「は?」
オーダーメイド?
ゲームのコントローラーを?
「超能力者は生物としての基礎値の段階で人間とは格が違う。そんな連中が人間用のゲームを遊ぶには、それ相応の頑丈さとかレスポンスとかがいるのさ」
「いや、しかし・・・受け付けてるのか? その・・・メーカーは」
「勿論一般的には受け付けてない。受け付けてるにしても妙な注文だろうな。ま、そこは株主優待という訳よ」
「ゲームのコントローラーを手に入れるために株を買い占めたってことか?」
「そうなる」
「どこからそんな金を・・・」
「俺たちって分類的には国家公務員だからな。内閣総理大臣と同じくらいは貰ってるよ」
え、マジで?
「え? マジで?」
「マジだ。闇に潜む秘密結社でも何でもないのさ」
なんか・・・色々イメージが・・・。
「まあそんなリアルは置いといて、始まるぜ?」
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
女子ばっかりの中で孤軍奮闘のユウトくん
菊宮える
恋愛
高校生ユウトが始めたバイト、そこは女子ばかりの一見ハーレム?な店だったが、その中身は男子の思い描くモノとはぜ~んぜん違っていた?? その違いは読んで頂ければ、だんだん判ってきちゃうかもですよ~(*^-^*)
幼馴染みのメッセージに打ち間違い返信したらとんでもないことに
家紋武範
恋愛
となりに住む、幼馴染みの夕夏のことが好きだが、その思いを伝えられずにいた。
ある日、夕夏のメッセージに返信しようとしたら、間違ってとんでもない言葉を送ってしまったのだった。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編7が完結しました!(2026.1.29)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。
俺が宝くじで10億円当選してから、幼馴染の様子がおかしい
沢尻夏芽
恋愛
自他共に認める陰キャ・真城健康(まき・けんこう)は、高校入学前に宝くじで10億円を当てた。
それを知る、陽キャ幼馴染の白駒綾菜(しらこま・あやな)はどうも最近……。
『様子がおかしい』
※誤字脱字、設定上のミス等があれば、ぜひ教えてください。
現時点で1話に繋がる話は全て書き切っています。
他サイトでも掲載中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる