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第二部 高校生編
サラザール・スリザリンって男だっけ?
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幸福中毒で過呼吸気味のなじみを腰の下に組み敷きながら、送り込まれてくる快楽を受け止めていた。
それはもはや暴力的なまでに強烈で、これではどちらが刻み込んでいるのか分からない。
なじみは気付いてないようだが、俺だって中毒具合で言えば似たようなものだ。
「やだよぉ・・・死んじゃったら、ケーくんと一緒に居られない・・・」
「心配するな」
段々涙目になっていくなじみの頭を優しくなでて、安心のための言葉を紡ぐ。
「俺が全部からお前を守って死なせない。例え死んでもあの世から引っ張り出してやる」
「ケーくん、からも?」
「俺から?」
はて、どうして俺がなじみに襲撃をかけるのか。
「だってケーくんが離れたら寂しいよ?」
「あ、そこね。じゃあ・・・首輪でも掛けるか」
勿論冗談というか、正直対応に困ったのでお茶を濁す感じの言葉だったのだが。
「はい」
「うん?」
まるでレジでのお釣りの如き自然な動作で渡された『それ』を、思わず受け取ってしまった。
先端に首輪が付いた、リードだった。
首輪は・・・なじみの首にかかっている。
イメプの拘束状態も所詮はイメプ。
目にも止まらぬ早業で抜き取られた両腕はベッドの下から赤色のリードを取り出し、渡していた。
「なじみ」
「どうしたの?」
「このリードなんだけど」
「可愛いでしょ?」
「ああ、そうだな。だがしかし」
渡されたリードに対する微妙な気持ちの全てを、言葉にしてなじみにぶつけた。
「これは犬用だ」
「へ?」
なじみの首から首輪を取り外しながら続ける。
かがみこむ体勢になったので谷間からは抜けてしまったが、まあいい。
「こういうのは人間用と犬用があるんだ。ちゃんと人間用の奴を使わないとかぶれるぞ」
被害がそれだけだったかは忘れたが、ともかくろくなことにならないのはわかる。
しばらくカチャカチャやっていた犬用首輪は取れた。
「えー・・・そういうのって結構ちゃんとしてるんだ・・・」
「まあ仮にも素肌に触れるものだからな」
「ていうかそれ知ってるってことは」
「皆まで言うな」
「・・・うん」
目を逸らすなじみの察している通り、この辺の事は一通り調べた。
理由はまあ、そういう『癖』があることを自覚していたからである。
なじみの胸元に馬乗りの体勢で、お互い半裸だというのに、なんとなくそういう雰囲気でなくなってしまった。
なんというか・・・羞恥が先行しているというか。
どうしたものか、このままぐいっといってもいいが、なんとなく気乗りしない。
いわゆる『水を差された』って状態なのだろう。普段通りの軽快なやり取りが今は恨めしい。
「・・・服、着るか」
「・・・うん」
その気まずいまま、お互い着衣を整えた。
行為の最中に水が差されて中断なんて初めての経験だ。
あの首輪がちゃんとした人間用だったら、装着して続けていただろう。犬用にしたって2,30分程度なら問題ないかもしれないが、なじみに何かあっても困る。
自分の経験に思いを馳せていると、なじみがまたベッド下から何か取り出した。
壁紙の様な見てくれの生地がロールされているそれに、俺は見覚えがあった。
「なじみさんや」
「何?」
「それは?」
「この部屋の防音シート」
俺がこの部屋に引っ越してきたとき、やらないよりはマシだろうの精神で敷設した防音効果のある壁紙である。
なじみの制服が掛けてある壁の分だけある。
「外したのか?」
「うん」
「なんで?」
「その壁の向こうには誰がいますか」
「OK,理解した」
まあ、なんだ。
俺が渡辺にしようとしてたのと似たようなものだな。
それをなじみが微にしようとしていたわけだ。
思えば今日はなじみが随分積極的だった。行為が始まらなければ計画倒れだからだ。
さらに言えば俺が渡辺の部屋に行っていたのもなじみとしては計算外で、妙に怒っていたのはそれもあるのだろう。
「ケーくんが壁紙変更に気付いて私が問い詰められて白状する、という流れよりは心象が良いだろうと思って自分からさっさと白状しました。これは有能」
「確かに自首した方が罪は軽くなるけど、罪を犯した事実は変わらないんだよ?」
いや別に罪でもないんだけどさ。未遂だし。
「んでもお隣さんとのご近所トラブルを誘発しようとしたのは十分罪か」
「むむぅ、そういう見方もあるのね」
「逆にそれ以外の見方って何」
「女の戦争」
「それは・・・そうかもな」
男の俺には何とも言えん。
「んじゃまあ、喧嘩両成敗という事で、なじみには罰を与えようか」
「罰・・・」
なんか期待の眼差しを向けてくるが、これは純然たる罰である。
「ちょっと待ってろ」
*
部屋の中を適当に回って、五枚ほどタオルを持ってきた。
質が良いのか手入れが良いのかふわふわである。
そのタオルをテーブルに置いて。
「おいで」
「は~い」
呼び寄せ抱き留める。
「これが罰?」
「違う」
なじみがさっき着たばかりの服を衣擦れ音を立てて脱がせていく。
意図的に指が体を随所を触れるようにしているので、その度に小さく息を吐くのが何とも艶めかしい。
やがて下着のみ半裸状態になる。
さっき見たのと同じ、普段のなじみからは考えられない様な露出の下着だ。
ぽやぽやした雰囲気が崩れぬうちに、両腕を後ろに回して、タオルの一枚で優しく縛り上げた。
「ひゃうっ」
柔らかなタオルが手首を擦る。
鬱血するほどキツく縛ってはいないが、先のイメプとは違って本当に外れないようにしてある。
なじみが事態を把握するより早くベッドに押し倒し、返す手で両足も同様に縛り上げる。
「あ、罰ってんもふ!?」
罰の内容を察して言葉を放った隙を逃さず、猿轡の要領で口封じ。
両手両足と口を縛られ、抵抗できなくなったところで、トドメとばかりに目を隠す。
ここが見えていると興ざめなので、念を入れて二枚使う。
行動を制限され、口を封じられ、視界は真っ暗。
そんな状況で耳元に小さく囁く。
「明日まで、このままね」
とまあ、これが今回の罰である。
何? プレイの一環に見える?
それは心が汚れているからだ。
*
一仕事終えて時計を確認すると、もう18時。
いい加減夕食の準備をしなければならない。
出来るだけ足音を殺しながら、冷蔵庫の中身を検分することにした。
夕食は何にしようか。
普段はなじみが色々加味した食事を作ってくれるが、今日は自分で作るわけだ。
日々の有難みを感じますね。グリフィンドールに10点。
冗談はさておき、豚の角煮を作ることにした。
主な理由は下拵えが済んでいるからである。
やっぱり嫁に感謝しきりですね。グリフィンドールに50点。
生憎目分量で作れるほど熟達していないので、しっかり計量していく。
というか目分量で作れるなじみはどうしてそこまで熟達しているのだろう。
煮込んだタレが暴力的な芳香をまき散らしていますね。これでは壁に匂いが染み込んでしまいます。元々ある防音仕様のものを事前に敷設しておきましょう。スリザリンから50点減点。
煮込んでいる間になじみがひっぺがした防音仕様の壁紙を張り直す。
改めて考えるとどういう技術なんだろうか、これ。
*
それなりの時間を使って、壁紙を張り直した。
つくづくどういう技術なのか分からん。最新技術の力ってSUGEEEEEE!
とはいえ煮込み時間は大体30分。
時間を持て余している所。
なので半裸状態で拘束されたままベッドにいるなじみを視姦して時間を潰す。
実の所、こうして明るい場所で下着姿を若干遠巻きに見るのは初めてだ。密着してなら何度かあるし、全裸なら一度見たが。
しかしまあ・・・なんというか。
こうして改めてみると、俺の嫁やべえな。
それはもはや暴力的なまでに強烈で、これではどちらが刻み込んでいるのか分からない。
なじみは気付いてないようだが、俺だって中毒具合で言えば似たようなものだ。
「やだよぉ・・・死んじゃったら、ケーくんと一緒に居られない・・・」
「心配するな」
段々涙目になっていくなじみの頭を優しくなでて、安心のための言葉を紡ぐ。
「俺が全部からお前を守って死なせない。例え死んでもあの世から引っ張り出してやる」
「ケーくん、からも?」
「俺から?」
はて、どうして俺がなじみに襲撃をかけるのか。
「だってケーくんが離れたら寂しいよ?」
「あ、そこね。じゃあ・・・首輪でも掛けるか」
勿論冗談というか、正直対応に困ったのでお茶を濁す感じの言葉だったのだが。
「はい」
「うん?」
まるでレジでのお釣りの如き自然な動作で渡された『それ』を、思わず受け取ってしまった。
先端に首輪が付いた、リードだった。
首輪は・・・なじみの首にかかっている。
イメプの拘束状態も所詮はイメプ。
目にも止まらぬ早業で抜き取られた両腕はベッドの下から赤色のリードを取り出し、渡していた。
「なじみ」
「どうしたの?」
「このリードなんだけど」
「可愛いでしょ?」
「ああ、そうだな。だがしかし」
渡されたリードに対する微妙な気持ちの全てを、言葉にしてなじみにぶつけた。
「これは犬用だ」
「へ?」
なじみの首から首輪を取り外しながら続ける。
かがみこむ体勢になったので谷間からは抜けてしまったが、まあいい。
「こういうのは人間用と犬用があるんだ。ちゃんと人間用の奴を使わないとかぶれるぞ」
被害がそれだけだったかは忘れたが、ともかくろくなことにならないのはわかる。
しばらくカチャカチャやっていた犬用首輪は取れた。
「えー・・・そういうのって結構ちゃんとしてるんだ・・・」
「まあ仮にも素肌に触れるものだからな」
「ていうかそれ知ってるってことは」
「皆まで言うな」
「・・・うん」
目を逸らすなじみの察している通り、この辺の事は一通り調べた。
理由はまあ、そういう『癖』があることを自覚していたからである。
なじみの胸元に馬乗りの体勢で、お互い半裸だというのに、なんとなくそういう雰囲気でなくなってしまった。
なんというか・・・羞恥が先行しているというか。
どうしたものか、このままぐいっといってもいいが、なんとなく気乗りしない。
いわゆる『水を差された』って状態なのだろう。普段通りの軽快なやり取りが今は恨めしい。
「・・・服、着るか」
「・・・うん」
その気まずいまま、お互い着衣を整えた。
行為の最中に水が差されて中断なんて初めての経験だ。
あの首輪がちゃんとした人間用だったら、装着して続けていただろう。犬用にしたって2,30分程度なら問題ないかもしれないが、なじみに何かあっても困る。
自分の経験に思いを馳せていると、なじみがまたベッド下から何か取り出した。
壁紙の様な見てくれの生地がロールされているそれに、俺は見覚えがあった。
「なじみさんや」
「何?」
「それは?」
「この部屋の防音シート」
俺がこの部屋に引っ越してきたとき、やらないよりはマシだろうの精神で敷設した防音効果のある壁紙である。
なじみの制服が掛けてある壁の分だけある。
「外したのか?」
「うん」
「なんで?」
「その壁の向こうには誰がいますか」
「OK,理解した」
まあ、なんだ。
俺が渡辺にしようとしてたのと似たようなものだな。
それをなじみが微にしようとしていたわけだ。
思えば今日はなじみが随分積極的だった。行為が始まらなければ計画倒れだからだ。
さらに言えば俺が渡辺の部屋に行っていたのもなじみとしては計算外で、妙に怒っていたのはそれもあるのだろう。
「ケーくんが壁紙変更に気付いて私が問い詰められて白状する、という流れよりは心象が良いだろうと思って自分からさっさと白状しました。これは有能」
「確かに自首した方が罪は軽くなるけど、罪を犯した事実は変わらないんだよ?」
いや別に罪でもないんだけどさ。未遂だし。
「んでもお隣さんとのご近所トラブルを誘発しようとしたのは十分罪か」
「むむぅ、そういう見方もあるのね」
「逆にそれ以外の見方って何」
「女の戦争」
「それは・・・そうかもな」
男の俺には何とも言えん。
「んじゃまあ、喧嘩両成敗という事で、なじみには罰を与えようか」
「罰・・・」
なんか期待の眼差しを向けてくるが、これは純然たる罰である。
「ちょっと待ってろ」
*
部屋の中を適当に回って、五枚ほどタオルを持ってきた。
質が良いのか手入れが良いのかふわふわである。
そのタオルをテーブルに置いて。
「おいで」
「は~い」
呼び寄せ抱き留める。
「これが罰?」
「違う」
なじみがさっき着たばかりの服を衣擦れ音を立てて脱がせていく。
意図的に指が体を随所を触れるようにしているので、その度に小さく息を吐くのが何とも艶めかしい。
やがて下着のみ半裸状態になる。
さっき見たのと同じ、普段のなじみからは考えられない様な露出の下着だ。
ぽやぽやした雰囲気が崩れぬうちに、両腕を後ろに回して、タオルの一枚で優しく縛り上げた。
「ひゃうっ」
柔らかなタオルが手首を擦る。
鬱血するほどキツく縛ってはいないが、先のイメプとは違って本当に外れないようにしてある。
なじみが事態を把握するより早くベッドに押し倒し、返す手で両足も同様に縛り上げる。
「あ、罰ってんもふ!?」
罰の内容を察して言葉を放った隙を逃さず、猿轡の要領で口封じ。
両手両足と口を縛られ、抵抗できなくなったところで、トドメとばかりに目を隠す。
ここが見えていると興ざめなので、念を入れて二枚使う。
行動を制限され、口を封じられ、視界は真っ暗。
そんな状況で耳元に小さく囁く。
「明日まで、このままね」
とまあ、これが今回の罰である。
何? プレイの一環に見える?
それは心が汚れているからだ。
*
一仕事終えて時計を確認すると、もう18時。
いい加減夕食の準備をしなければならない。
出来るだけ足音を殺しながら、冷蔵庫の中身を検分することにした。
夕食は何にしようか。
普段はなじみが色々加味した食事を作ってくれるが、今日は自分で作るわけだ。
日々の有難みを感じますね。グリフィンドールに10点。
冗談はさておき、豚の角煮を作ることにした。
主な理由は下拵えが済んでいるからである。
やっぱり嫁に感謝しきりですね。グリフィンドールに50点。
生憎目分量で作れるほど熟達していないので、しっかり計量していく。
というか目分量で作れるなじみはどうしてそこまで熟達しているのだろう。
煮込んだタレが暴力的な芳香をまき散らしていますね。これでは壁に匂いが染み込んでしまいます。元々ある防音仕様のものを事前に敷設しておきましょう。スリザリンから50点減点。
煮込んでいる間になじみがひっぺがした防音仕様の壁紙を張り直す。
改めて考えるとどういう技術なんだろうか、これ。
*
それなりの時間を使って、壁紙を張り直した。
つくづくどういう技術なのか分からん。最新技術の力ってSUGEEEEEE!
とはいえ煮込み時間は大体30分。
時間を持て余している所。
なので半裸状態で拘束されたままベッドにいるなじみを視姦して時間を潰す。
実の所、こうして明るい場所で下着姿を若干遠巻きに見るのは初めてだ。密着してなら何度かあるし、全裸なら一度見たが。
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