89 / 117
第二部 高校生編
限界オタクの言動は見ててちょっと面白い
しおりを挟む
日曜日にはやっぱり島崎さんが現れて、やっぱり夜狐の下へ連行され、やっぱり死線をくぐった。
死んではいないので夜狐が調整して死なないようにしているようにも思えるのだが、攻撃の節々から感じる殺意は調整という腐った幻想をぶち壊す。
結局どっちであるか、俺にはあずかり知らぬことだ。知れるとも思ってないしな。
穏当な会話劇に徹すればわざわざそんなことをする必要もないのだろうが、できれば距離を取っておきたいのでこのぐらいでちょうどいい。
戦闘民族的には順調に仲が深まっていると言えるのかもしれないが、生憎俺は野菜人ではないので仲は深まっていない。
超能力云々を抜きにしても、引き金を引く度に恍惚の表情が深まっていく様な変態と仲良くしたくはないし。
そう、俺は変態と仲良くしたくないのだ。お引き取り願いたいのだ。俺自身が変態であるとしても、自分の事を棚に上げるのは人間の基本技能だからセーフだ。
「長身イケメン後輩男子と美幼女先輩女子カップリングもうマジ無理尊い」
だからこの変態にはさっさと消えて欲しい。
*
事の顛末を解説しよう。
火曜日の放課後。
「安心院君、デート行こうか」
演奏のテンションになるまでの日常会話。
何でもない無駄話の最中、部長は唐突に切り出した。
少し顔は赤くなっているが、それ以外は毅然とした態度なので、とてもじゃないがデートに誘っている女性には見えなかった。
まあ、部長の事である。大方部活動に必要な物資の買い出しに男手を引っ張ろうとしているとか、そんなところだろう。俺は同世代と比べても筋肉質だしな。
さっきまでちょっと興奮気味に話していたし、顔が赤いのはその所為だろう。
「良いですよ。どこに行きます?」
「んむっ・・・ちょっと楽器の専門店にね。いい加減、ギターの弦を変えたかったんだ」
「で、部費を着服しない様、御目付け役を・・・って所ですか」
「まあ、そう言う事で良いだろう。ピアノは何かないのかい?」
「こんなデカブツに補修する所が出来たら、業者を呼んだ方が早いですからね。特には」
ちなみにさっきまで興奮気味に話していたというのは、部長が持つギターに関する備品のこだわりだ。
言ってしまえば自分が長年愛用している品について延々と語っている様だけであり、そもそも俺はギターに詳しくないので半分も理解できなかったが、弦についてもこだわりがあるとか。
その辺りを語っている最中に今使ってるギターの弦について思い出したから、買い出しを思い立ったのだろう。
デートと称する理由は、彼女なりの悪ふざけだろうか。
あるいは微の言った通り本当に? そんなまさかね!
「じゃあ行こうか。少し歩くが、僕の行きつけだから安心したまえよ」
そうして買い出し、もとい、買い物デートが始まった。
部長と一緒に通り過ぎる校門はなんとなく新鮮で、普段とは少し違うもののようにも思えた。
「こうして一緒に歩くのもちょっとぶりだね」
「そうですか? ああ、部長が復帰する直前に」
「そうそう。部室内で一緒に居ることは多いが、外を歩くというのは新鮮だ。愚者は経験に学ぶというが、やはり愚かになってみなければ分からない事もある」
「ほほう? では部長は何か得るものがあったと?」
「ああ、色々とね」
部長はこちらに柔らかい笑顔を向けてきた。
「例えば君は体が大きく、僕は小さい。そのため一緒に歩いていると良い風除けになる」
「・・・それ、そんなに大切な事ですか?」
「今の季節じゃそうでもないね。けど冷え込んできたらとても大切な事だ」
「部長は体温高そうですよね」
「誰が子供体温だって!?」
さっき自分で『小さい』とか言ってたじゃないか・・・あれか、自分でいうのは良いけど、他人に言われるのは嫌みたいなアレか。本当は気にしてるから自分で積極的にネタにすることでそういう芸風として世間に受け入れさせようみたいな戦略か。
「全く。かくいう君だって体温は高そうなものだがね。筋肉を増やすのは基礎代謝を増やすと同義と聞くし」
「やはり筋肉・・・筋肉はすべてを解決する・・・」
「残念、筋肉じゃピアノは弾けないよ」
やはりこの人は話してて楽しいな。打てば響くというか。
趣味の合う友人と話している時の感覚だ。なじみの様な恋人と話している時とはまた違った趣がある。
そんな風に会話を楽しみながら30分。
部長の行きつけであるという店についた。
「ここだ」
「えー、『HELIX ARTWORK STUDIO』」
鈴をカラカラと鳴らしながらドアを開けて中に入る。
「おじさん、来たよ」
「おうおう、久しぶりだなお嬢ちゃん。それにスカした兄ちゃん」
出会い頭に腹パンを喰らった気分である。
スカした・・・というのは貶し言葉だったと思うが、はてさてどういう意味だったか・・・?
「で・・・ウチのお嬢ちゃんとはどういう関係かな・・・?」
両手を肩に置かれて圧を掛けてくる暫定店主。
部長はあれだろうか、あのロリロリしい見た目でまた娘扱いを受けているのだろうか。洋食店では孫扱いを受けていたが。
「関係性、ですか・・・」
チラリと部長に目線をやれば、特に目配せなどはなく、こちらを見つめるだけだった。
まあ、ならば『自由に回答して良し』というお許しを得たと思って、適当な言葉を検索するとしよう。
「まあ・・・割と親しい先輩後輩って所ですかね」
「ほお? 歴代の軽音部にお前みたいなやつが居たとは聞いてねえんだがなぁ?」
「そりゃ今年入部したんですから、歴代にはいなかったでしょうよ」
「あ? ・・・あー、そうか。お前の方が後輩なのか」
確かに先輩後輩、というタイトルを俺と部長が並んでいるところに貼れば、誰がどう見ても俺の方が先輩だろう。
「うん、なんか、悪かったな」
「いえいえ、誰にでも勘違いというものはありましょう」
「物凄く失礼なことを言われた僕のメンタルについては何も無しかい?」
「どうした後輩」
「僕の方が先輩だって今おじさんが言ったんだろう!」
そんなじゃれ合いを続けながらも、部長は的確に買い物をしていく。
自分の拘りと予算と品ぞろえを折衝させ、適当な所で折り合いをつける様はまさに常連客。
この言い合いもそこそこの回数熟されてきた日常会話という奴なのだろう。
「うむ、まあ最低限整ったかな」
部長はとても最低限とは思えないほどホクホクとした笑顔で店を出た。
彼女の手には今買ったばかりのギター弦が数セット握られている。
結局部費は大した金額を使われなかった。
いや、そもそも部費自体が少量なので、割合で見ればそこそこの金額だったが。
「ちょっとそこのカップ・・・兄だ・・・親・・・お二人!」
そんな声を掛けられたのは、行きと同じような談笑をしながら歩いているときだった。
今結構な回数修正したな。修正する度に外れていく様はちょっと面白い。しかしラストの『お二人』は良いと思うぞ。少なくとも間違ってはいないから。
「なんですか?」
部長がちょっと不機嫌なままで言う。
「君たち、今あそこの店から出てきたよね?」
「はあ、そうですが」
話しかけてきたのは、妙に胡散臭い風体の男だった。
「つまり、そこそこ音楽やるってことだよね?」
「そうですね」
「ちなみにお二人の関係は・・・」
「そこそこ仲の良い先輩後輩って所です」
「まあ、そうだね」
「へえ、じゃあ君が先輩か」
そうして俺に視線を向ける男。
「いえ、俺は後輩です」
「後輩? じゃあ・・・」
「わ、た、し、が! 先輩です」
「それってつまり・・・」
驚愕の表情で俺と部長を何度も何度も見比べて。
「長身イケメン後輩男子と美幼女先輩女子カップリングもうマジ無理尊い」
死んではいないので夜狐が調整して死なないようにしているようにも思えるのだが、攻撃の節々から感じる殺意は調整という腐った幻想をぶち壊す。
結局どっちであるか、俺にはあずかり知らぬことだ。知れるとも思ってないしな。
穏当な会話劇に徹すればわざわざそんなことをする必要もないのだろうが、できれば距離を取っておきたいのでこのぐらいでちょうどいい。
戦闘民族的には順調に仲が深まっていると言えるのかもしれないが、生憎俺は野菜人ではないので仲は深まっていない。
超能力云々を抜きにしても、引き金を引く度に恍惚の表情が深まっていく様な変態と仲良くしたくはないし。
そう、俺は変態と仲良くしたくないのだ。お引き取り願いたいのだ。俺自身が変態であるとしても、自分の事を棚に上げるのは人間の基本技能だからセーフだ。
「長身イケメン後輩男子と美幼女先輩女子カップリングもうマジ無理尊い」
だからこの変態にはさっさと消えて欲しい。
*
事の顛末を解説しよう。
火曜日の放課後。
「安心院君、デート行こうか」
演奏のテンションになるまでの日常会話。
何でもない無駄話の最中、部長は唐突に切り出した。
少し顔は赤くなっているが、それ以外は毅然とした態度なので、とてもじゃないがデートに誘っている女性には見えなかった。
まあ、部長の事である。大方部活動に必要な物資の買い出しに男手を引っ張ろうとしているとか、そんなところだろう。俺は同世代と比べても筋肉質だしな。
さっきまでちょっと興奮気味に話していたし、顔が赤いのはその所為だろう。
「良いですよ。どこに行きます?」
「んむっ・・・ちょっと楽器の専門店にね。いい加減、ギターの弦を変えたかったんだ」
「で、部費を着服しない様、御目付け役を・・・って所ですか」
「まあ、そう言う事で良いだろう。ピアノは何かないのかい?」
「こんなデカブツに補修する所が出来たら、業者を呼んだ方が早いですからね。特には」
ちなみにさっきまで興奮気味に話していたというのは、部長が持つギターに関する備品のこだわりだ。
言ってしまえば自分が長年愛用している品について延々と語っている様だけであり、そもそも俺はギターに詳しくないので半分も理解できなかったが、弦についてもこだわりがあるとか。
その辺りを語っている最中に今使ってるギターの弦について思い出したから、買い出しを思い立ったのだろう。
デートと称する理由は、彼女なりの悪ふざけだろうか。
あるいは微の言った通り本当に? そんなまさかね!
「じゃあ行こうか。少し歩くが、僕の行きつけだから安心したまえよ」
そうして買い出し、もとい、買い物デートが始まった。
部長と一緒に通り過ぎる校門はなんとなく新鮮で、普段とは少し違うもののようにも思えた。
「こうして一緒に歩くのもちょっとぶりだね」
「そうですか? ああ、部長が復帰する直前に」
「そうそう。部室内で一緒に居ることは多いが、外を歩くというのは新鮮だ。愚者は経験に学ぶというが、やはり愚かになってみなければ分からない事もある」
「ほほう? では部長は何か得るものがあったと?」
「ああ、色々とね」
部長はこちらに柔らかい笑顔を向けてきた。
「例えば君は体が大きく、僕は小さい。そのため一緒に歩いていると良い風除けになる」
「・・・それ、そんなに大切な事ですか?」
「今の季節じゃそうでもないね。けど冷え込んできたらとても大切な事だ」
「部長は体温高そうですよね」
「誰が子供体温だって!?」
さっき自分で『小さい』とか言ってたじゃないか・・・あれか、自分でいうのは良いけど、他人に言われるのは嫌みたいなアレか。本当は気にしてるから自分で積極的にネタにすることでそういう芸風として世間に受け入れさせようみたいな戦略か。
「全く。かくいう君だって体温は高そうなものだがね。筋肉を増やすのは基礎代謝を増やすと同義と聞くし」
「やはり筋肉・・・筋肉はすべてを解決する・・・」
「残念、筋肉じゃピアノは弾けないよ」
やはりこの人は話してて楽しいな。打てば響くというか。
趣味の合う友人と話している時の感覚だ。なじみの様な恋人と話している時とはまた違った趣がある。
そんな風に会話を楽しみながら30分。
部長の行きつけであるという店についた。
「ここだ」
「えー、『HELIX ARTWORK STUDIO』」
鈴をカラカラと鳴らしながらドアを開けて中に入る。
「おじさん、来たよ」
「おうおう、久しぶりだなお嬢ちゃん。それにスカした兄ちゃん」
出会い頭に腹パンを喰らった気分である。
スカした・・・というのは貶し言葉だったと思うが、はてさてどういう意味だったか・・・?
「で・・・ウチのお嬢ちゃんとはどういう関係かな・・・?」
両手を肩に置かれて圧を掛けてくる暫定店主。
部長はあれだろうか、あのロリロリしい見た目でまた娘扱いを受けているのだろうか。洋食店では孫扱いを受けていたが。
「関係性、ですか・・・」
チラリと部長に目線をやれば、特に目配せなどはなく、こちらを見つめるだけだった。
まあ、ならば『自由に回答して良し』というお許しを得たと思って、適当な言葉を検索するとしよう。
「まあ・・・割と親しい先輩後輩って所ですかね」
「ほお? 歴代の軽音部にお前みたいなやつが居たとは聞いてねえんだがなぁ?」
「そりゃ今年入部したんですから、歴代にはいなかったでしょうよ」
「あ? ・・・あー、そうか。お前の方が後輩なのか」
確かに先輩後輩、というタイトルを俺と部長が並んでいるところに貼れば、誰がどう見ても俺の方が先輩だろう。
「うん、なんか、悪かったな」
「いえいえ、誰にでも勘違いというものはありましょう」
「物凄く失礼なことを言われた僕のメンタルについては何も無しかい?」
「どうした後輩」
「僕の方が先輩だって今おじさんが言ったんだろう!」
そんなじゃれ合いを続けながらも、部長は的確に買い物をしていく。
自分の拘りと予算と品ぞろえを折衝させ、適当な所で折り合いをつける様はまさに常連客。
この言い合いもそこそこの回数熟されてきた日常会話という奴なのだろう。
「うむ、まあ最低限整ったかな」
部長はとても最低限とは思えないほどホクホクとした笑顔で店を出た。
彼女の手には今買ったばかりのギター弦が数セット握られている。
結局部費は大した金額を使われなかった。
いや、そもそも部費自体が少量なので、割合で見ればそこそこの金額だったが。
「ちょっとそこのカップ・・・兄だ・・・親・・・お二人!」
そんな声を掛けられたのは、行きと同じような談笑をしながら歩いているときだった。
今結構な回数修正したな。修正する度に外れていく様はちょっと面白い。しかしラストの『お二人』は良いと思うぞ。少なくとも間違ってはいないから。
「なんですか?」
部長がちょっと不機嫌なままで言う。
「君たち、今あそこの店から出てきたよね?」
「はあ、そうですが」
話しかけてきたのは、妙に胡散臭い風体の男だった。
「つまり、そこそこ音楽やるってことだよね?」
「そうですね」
「ちなみにお二人の関係は・・・」
「そこそこ仲の良い先輩後輩って所です」
「まあ、そうだね」
「へえ、じゃあ君が先輩か」
そうして俺に視線を向ける男。
「いえ、俺は後輩です」
「後輩? じゃあ・・・」
「わ、た、し、が! 先輩です」
「それってつまり・・・」
驚愕の表情で俺と部長を何度も何度も見比べて。
「長身イケメン後輩男子と美幼女先輩女子カップリングもうマジ無理尊い」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
女子ばっかりの中で孤軍奮闘のユウトくん
菊宮える
恋愛
高校生ユウトが始めたバイト、そこは女子ばかりの一見ハーレム?な店だったが、その中身は男子の思い描くモノとはぜ~んぜん違っていた?? その違いは読んで頂ければ、だんだん判ってきちゃうかもですよ~(*^-^*)
幼馴染みのメッセージに打ち間違い返信したらとんでもないことに
家紋武範
恋愛
となりに住む、幼馴染みの夕夏のことが好きだが、その思いを伝えられずにいた。
ある日、夕夏のメッセージに返信しようとしたら、間違ってとんでもない言葉を送ってしまったのだった。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編7が完結しました!(2026.1.29)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。
俺が宝くじで10億円当選してから、幼馴染の様子がおかしい
沢尻夏芽
恋愛
自他共に認める陰キャ・真城健康(まき・けんこう)は、高校入学前に宝くじで10億円を当てた。
それを知る、陽キャ幼馴染の白駒綾菜(しらこま・あやな)はどうも最近……。
『様子がおかしい』
※誤字脱字、設定上のミス等があれば、ぜひ教えてください。
現時点で1話に繋がる話は全て書き切っています。
他サイトでも掲載中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる