【改訂版】僕が異世界のガチャから出た件で ~ソシャゲー世界で就職してみた~

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第四話 内なる心

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「寝言は寝て言え」
 伊吹のバトル参加提案を聴いたサーヤは、ハンモックに寝転がったまま、冷たく言い放った。
「出ても勝てないと思うよ」
 チガヤは苦笑する。シオリンもチガヤの言葉に頷く。ワニックは何か言いたげな顔をしていたが、うまく言葉にならないようだった。ブリオは、まだ寝ている。
「やってみないとわからない……と思うんだけど。とにかく一度、バトルを見させてください。お願いします!」
 伊吹は頭を下げた。美女ユニット限定ガチャを回す為なら、なりふりかまっていられない。伊吹にとってはチガヤも美女の括りに入るし、サーヤのこともビジュアル的には嫌いじゃない。だが、“美女は何人いてもいい”というのが彼の内なる心だった。
「うん。じゃあ、今日の仕事が終わったら見に行こう」
「はい!」
 心の中でガッツポーズを決める伊吹だった。
 無論、美女ユニット限定ガチャは今日が最終日なので、バトルの見学だけで済ませるつもりは毛頭なかった。


 一時間後、チガヤとそのユニット全員で、スコウレリア第三事務所にやって来ていた。伊吹にとっては初出社である。
 会社はガチャ神殿より近く、徒歩で数分の距離にあった。チガヤの家を極端に大きくしたような建物で、中では大勢のユニットがひしめき合っていた。構成比としては、人型ユニットよりも異形の者が多かった。
 建物に入るとすぐ、伊吹はチガヤに手を引かれ、入り口近くの受付カウンターに連れて行かれた。
「おはようございます、社員のチガヤです。新しいユニットを連れてきました」
「じゃ、これに名前とレアリティ、能力があったらそれも書いて」
 受付カウンターの人は、小さな紙切れをチガヤに差し出した。人と言っても、象のような鼻をしている亜人種だ。
 チガヤは渡された紙に、くさび形文字に似た字を書いて返した。
「はい、どうぞ」
「……ヤマネイブキ、レア。ちょっと、右腕を見せて」
 伊吹が右腕を見せると、受付は星印をこすったり、水で濡らしたりして、印が取れないかを確認した。星印の偽装を疑っているのだろう。
 何度やっても取れないことを確かめると、受付はカウンターに銅貨を並べた。
「勧誘ボーナスの銅貨5枚、それから出社ボーナスの銅貨1枚だよ」
「ありがとうございます」
 銅貨を受け取ったチガヤの顔がほころぶ。
「そして、これが今日の仕事チケット」
「はい、了解しました」
 チケットを受け取ると、チガヤは自分のユニットを手招きした。
「今日の仕事を発表します。え~っと、ユニット交換会のチラシを折って、封筒に入れて、宛名を書く作業です。締め切りは今日中。報酬は銅貨1枚、即日払いです」
 チケットの内容を読み上げると、サーヤが申し訳なさそうに手を挙げた。
「どうしたの? サーヤ」
「ごめん、あたいには厳しいわ。自分より大きな物を綺麗に折る自信が無い」
 サーヤは自分より大きな張り紙の前を飛んでみせた。
「気にしないで、仕方ないもん。作業は私とヤマネイブキでやっておくから、みんなは市場で食べ物を買ってきて」
 伊吹以外が返事をする。チガヤが銅貨を何枚かシオリンに持たせると、ユニットたちは会社から出て行った。
「さぁ、始めるよ。チラシは……っと」
 チガヤは仕事チケットを見ながら、ロッカーのある場所へと移動する。小さな棚のロッカーの中には紙や布、綿などが置かれていた。大きな棚になると、藁の上に置かれた巨大な卵や、水晶のような鉱石も見受けられた。それぞれの棚には、番号が書かれたプレートが貼られている。
「52番は…………あっ、見~つけた」
 52番の棚には大量の紙の他に、塗り薬のような物が入った瓶と、削られた細い石もあった。それらを取り出し、チガヤは近くの席に着く。伊吹もチガヤの真似をして席に着いた。そこは作業台らしく、隣の席では動く樹木が枝から光を出し、白紙に文字を浮かび上がらせていた。チラシに使われていた『形態投影』というスキルなのだろう。
 やり方としては、目の前に貼った紙に枝をかざし、鏡で光を反射させるような要領で、その内容を手元の紙へと写す感じになる。
「じゃあ、私は封筒を作るから、チラシを折ってね。こんな風に……」
 チラシを1枚取り出すと、チガヤは2回折りたたんだ。チラシは家に届いたガチャの物より、紙質も仕上がり具合も段違いに良かった。
 伊吹はチラシを1枚取って折ろうとしたが、印刷されている人物に驚いた。
「あの時の人だ」
 印刷されていたのはガチャ神殿で会ったヒューゴだった。金貨を1枚ずつ指の間に挟み、顔の前でクロスさせるポーズを取っている。
「昨日、神殿で会ったお金持ちの人だね」
「交換会って言うからには、他の人とユニットを交換するの?」
「うん、そうだよ。そのためには一度、ユニット契約を破棄しないとダメだから、契約キャンセル能力が必要になるの」
「そんな能力まであるんだ」
「『所持変更』って言うらしいけど、自分自身には使えないみたいだよ」
「へぇ~……」
 ヒューゴによって強化素材にされたユニットのことを思い出す。もし、『所持変更』を彼らに使えていたら、強化素材にされなくて済んだのではないかと。
 それが出来たとしても、また星印に触れられれば終わりだし、次の契約者が素材にしないとも限らないことを考えると、ユニットを素材にすることを嫌うチガヤの元に召喚されて、本当に良かったと思えてくる。
 彼女が召喚しなければ、ここに来ることさえなかった……という発想は、伊吹には無かった。
「強化された側って、どうなるのかなぁ……」
 チラシに印刷されたヒューゴの顔を折りながら問う。
「強化すると筋力が増すって聞くよ。進化の場合は、それにプラスしてスキルやアビリティの効果が大きくなるんだって」
 チガヤは封筒を造りながら答えた。封筒は紙を筒状にしたところで、重ねた箇所を塗り薬のようなもので接着して平らにする。その後に底を少し折りたたんで接着するという流れで造られていた。
「そうか、強化は筋力が増すのかぁ……。経験値が貯まって、レベルアップするんじゃないんだね」
「経験値? 何の経験?」
 隣にいた動く樹木が「経験だなんて、イヤらしい」と言ったのが聞こえる。
「何て言うか、その……前にいた世界でね、そういうのがあるんだ。経験度合いが数字で見れてね、一定の値に達するとレベルアップして強くなるんだ」
 またしても、動く樹木が「どのくらい経験したか数字で見れるなんて、とんでもなく卑猥な世界から来たのね」と言っているのが聞こえた。
「話、変えてもいい?」
「うん」
 伊吹は隣の樹木が気になって仕方なかった。
「会社って、ユニットが多いんだね」
 見渡す限り、星印が付いている者ばかりなのが、少し気になっていた。見たところ、星印が無いのはチガヤくらいのものだ。
「それはね、ちょっと理由があるんだ……」
 さっきまでとは一転して、チガヤのテンションが一気に下がった。
「昔はね、この世界にユニットはいなかったんだよ。ユニットのいない世界で、こんな感じでみんな働いてたの」
 隣の樹木も作業を止め、チガヤの話に聞き入っていた。
「でもね、あるときから働けなくなる病気が流行りだしたんだ。ずっと頑張って働いていた人が、急に何もしなくなって、寝ているだけになる病気で……」
「寝ているだけって……」
「うちのパパとママもそうなんだ。だからね、私、本当は病気を治すスキルを君に期待していたんだよ……。食べ物のスキルよりも」
「そういうスキルがあるんだ……」
「ううん、今まで病気を治すスキルを持った人が出たっていうのは、聞いたことが無い。でも、夢見ちゃったんだ……私」
 伊吹は言葉に詰まった。両親がずっと部屋から出て来ないのはおかしいとは思っていたものの、こんな事実があるとは思ってもみなかった。
「話を戻すね。病気が流行りだした頃に、ガチャの台座が大量に発見されて、ユニットを召喚できることがわかったの。それから、ユニットはさっきの病気に罹らないことも。だからね、会社にはユニットが多いんだよ」
「このこと、サーヤ達は知ってるの?」
「知ってるよ」
「それなのに、働いていれば病気に罹るかもしれないチガヤに……」
 言いかけたところで、それ以上は言うなとチガヤが手で制した。
「みんなも止めたけど、私は嫌なの。自分だけ、働かずに家にいるのは」
「でも……」
「それにね、1分働いたら3分休めば発症しないって、国の偉い人が言ってたよ」
 それは大本営発表的なものじゃないかと、言いたくても言えない伊吹だった。
「あとね、うちのパパとママは、ユニットの召喚に反対する組織にいたような人達だから、奥の部屋には入らないでね。自分の娘がガチャを回してるのは知ってるけど、実際にユニットに会うと……その……」
「わかった」
 伊吹はチガヤの表情が暗くなっていくので、この話題はやめようと、彼女が喋っている途中で返事をした。
 その後、二人は無言のまま作業を続けた。チラシを折り終えた後は、伊吹が封筒造りを担当し、チガヤは宛名書きと封詰め作業に移った。チガヤは宛名はリストに書かれたものを、削られた細い石で書いていった。
 作業を一通り終えて、枚数の確認に入ったところで、食料を買い終えたシオリン達が戻ってきた。ワニックは大きな麻袋を背負っている。
「見て見て、チガヤ~! この大きな袋」
 シオリンは大きな袋を指し、得意げに社内に入ってきた。
「大きいね、何が入ってるの?」
「木の実がたくさん! あの大きさで銅貨1枚だったんですよぉ~」
「すごい、お買い得!」
「サーヤがね、あちこち飛び回って、見つけてくれたんです」
 後から入ってきたサーヤは、照れくさそうに髪をいじっている。
「早く食べたいんだな」
 ブリオは口に手を入れ、物欲しそうに袋を見つめていた。
「じゃあ、ご飯にしよっか」
 チガヤが作業台を片付けると、ユニットたちは彼女の傍に座っていった。全員が席に着くと、朝食なのか昼食なのかわからないが、伊吹にとっては初の異世界での食事となった。


 大きな袋の中身が半分になった辺りで、食事タイムは終了した。
「これ、パパ達に届けてくるね。封筒の枚数確認は終わったから、受付に出しておいて、お願い」
 チガヤは残り半分になった袋を持って会社から飛び出していった。
「これを持っていけばいいんですね。僕がやっておきます」
 伊吹は封筒の束と、棚に入っていた道具を持って受付へと向かった。
 受付には今来たばかりの亜人種がいた。体つきは人間と大差が無いものの、顔には八つの目が付いている。
「社員のザカリーです。今、出社しました」
「はい、出社ボーナスの銅貨2枚ね。こっちが今日の仕事チケット」
「了解しました」
 ザカリーは銅貨とチケットを受け取ると、ロッカーの方へと歩いて行った。
「あの、今、出社ボーナスで2枚貰ってませんでした? 僕ら、1枚なんですけど」
「彼は家が遠いから2枚。あなた、チガヤのところの新人よね? 彼女は近所だから1枚。出社ボーナスは、会社までの距離によるって、聞いてないのかい」
「……はぁ、そうなんですか」
 それなら、交通費と言えばいいのにと思ったが、知らない言語をそう変換しているのは自分の脳だった。
「仕事は?」
「さっき、終わりました。物は、こちらに」
 封筒の束などをカウンターに載せると、受付は軽く確認して、後ろにいる犬顔の人間に渡した。
「52番の仕事、完了棚に入れといて」
「はい」
 犬顔の人は荷物を受け取ると、奥の部屋へと入っていく。受付は銅貨を1枚、カウンターに載せた。
「お疲れさん。報酬の銅貨1枚だよ」
「ありがとうございます」
 安い報酬を受け取り、ジャージのポケットに入れる。皆の所に行こうと何歩か進んだところで、踵を返して受付に戻った。
「まだ何か?」
「バトルのことを訊きたいんですけど」
「出たいのかい?」
「はい!」
 受付は少し驚いた後に、ニヤリと笑った。
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