【改訂版】僕が異世界のガチャから出た件で ~ソシャゲー世界で就職してみた~

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第二十一話 踏ん張りどころ

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 そんな考えを話そうと思った頃には、話題は明日のことに変わっていた。
「明日のサニタの卵探しだけど、会社には寄らずに現地に直行しようと思うの」
 チガヤがサニタの名前を出すまで、伊吹は仕事のことをすっかり忘れていた。明後日までの期限で、サニタの卵を5つ集めるというのが今回の仕事の内容だが、チガヤがサニタの生息情報を調べている間に、あれこれ別のことを調べて、そのあとバトルしたせいで、記憶の片隅にも残っていなかった。仕事に対する意識が低いとも言える。
「何処で探すのさ?」
「イクビの山の方に行く予定。いろいろ調べたんだけど、ここからの距離とか、生息情報とか、周辺に棲んでいる動物とか考えると、そこが妥当かなって」
「イクビ? あそこまで歩いていく気?」
「ワイバーンに乗っていくつもりだよ」
 サーヤの質問にチガヤが答えたところで、シオリンがギョッとする。
「ワ、ワイバーンですかぁ……シオリン的には、そのぉ……」
「あっ、シオリンはワイバーンが苦手だったよね」
「苦手というか、怖いですねぇ……。あの食べてやるって感じの顔が特に」
「そんなことないんだけどな。でも、怖いのは仕方ないし、みんなで行く必要もないよね。明日は私とサーヤ、あとはワイバーンに乗ったことがない人で行こうと思う」
「まぁ、みんな連れてったら交通費がバカにならないからな」
 チガヤの方針にサーヤが頷く。
「ワニックとブリオも、お留守番になるけどいい?」
「俺は構わない。俺が乗ると、ワイバーンの方が落ち着かないしな」
「オイラ、高いところは苦手なんだな」
「それじゃ、明日はワイバーン乗り場に行って、そこからイクビに向かうね。卵を揃えられなくても、終わったら会社に行って報告はするから」
 ユニットたちが各々に返事をする。
「ご飯、食べたいんだな」
 話が終わったと見るや、ブリオはチガヤの服を引っ張り、テーブルの上にある果実の山を指さした。
「あっ、ごめんね。私たちが帰るまで、食べるの待ってたんだね」
「好きなの買っていいって言われたので、シオリン的に好きなものをチョイスしたんですよぉ~」
「道理で果実ばかりあるわけだ」
 そう言いながらも、ワニックはひょうたん型の実を手にし、口元に運んだところでチガヤを見た。
「食べていいよ。私はちょっと、やることがあるから」
 OKが出るとワニックだけでなく、ブリオやシオリンも果実を取って食べ始める。マユタンも待ってましたと言わんばかりに食いついた。その光景を微笑ましげに眺めた後、チガヤは伊吹とウサウサが寝ている部屋に入っていった。
 伊吹も気になって後を追って中に入ってみると、チガヤは部屋の中央にぶら下げている布を取り外していた。
「それ、取るの?」
「ううん、付け直すの。もっとイブキの方に寄せないと、マユタンが寝る場所を作れないでしょ?」
「そうだね……」
 やっぱりマユタンの部屋はここになるのかと、伊吹は少し残念な気持ちになった。ウサウサとの二人きりの夜も終わりだと思うと、ここで何かあったわけでもないのに寂しさが募っていく。
「三人部屋になると、さすがに狭いね。もうユニットは増やせないかな」
 チガヤは話しながら壁に杭を打ち込み、そこにロープを引っ掛けた。
「じゃあ、ガチャは今回が最後だね」
 取り外された布をチガヤに渡して伊吹が言う。チガヤは布を広げると、反対側の端を伊吹に掴ませ、「せ~の」の合図でロープにかけた。大きな布が再び部屋を分かち、伊吹のスペースは藁ベッド分しかなくなった。
「次はマユタンのベッドを作んなきゃ」
「手伝うよ」
 協力を申し出たことで、伊吹の食事タイムは藁ベッド完成後になった。その頃には、山のようにあった果物も数個に減っていた。


 翌日、市場の外れにあるワイバーン乗り場に行くと、大きな杭に麻縄で繋がれた状態で、コウモリの翼が生えたトカゲのような生き物が何匹がいた。鱗で覆われた細長い胴体を丸めているものの、翼を広げた時の大きさは優に5メートルはありそうだった。
 伊吹としては、ワイバーンと聞いて、ゲームなどで見聞きするドラゴンをイメージしていたが、そこにいた生き物はネットで見たアルマジロトカゲに似ていた。
「いらっしゃい」
 伊吹たちの姿が目に入ったのか、ワイバーンの間をかき分けて、緑色の皮膚をした小人が近づいてきた。尖った耳に垂れ下がったような鼻をした男は、チガヤの姿を見つけると近寄っていった。
「お久しぶりです、イゴルさん」
「あ~、どもども」
 チガヤに声をかけられ、イゴルは手を擦り合わせながら笑った。
「今日はね、イクビの山の方まで行こうと思うの」
「何名様でしょうか?」
「5人だけど、サーヤはカウントしないよね?」
「そうですね。鞍よりも軽い人を数に入れるわけにはいきやせん」
 イゴルはチガヤの後ろに控えているウサウサ、マユタン、伊吹の姿を確認する。
「4名様なら、ワイバーン1匹でもいけるとは思うんですが、ただ重量によっては……」
 そう切り出したイゴルの視線は、明らかにマユタンに向けられていた。どう考えても彼女は重いだろう、というのは容易に察しがついた。
「あっ、マユタンなら飛べるから、心配いらないよ」
「本当ですか?」
「むむっ、失礼なのですっ! 論より証拠、見せてあげるのだ」
 マユタンは翼をはためかすと、その巨体を浮かせてみせた。決して、飛んでいるわけではない。立っているときの姿勢のまま、何とかその場に浮いているだけだ。
「こりゃたまげた……」
「ね? 飛べるでしょ。だから4人分で」
「それでは、ワイバーン1匹3時間の利用で銅貨2枚になりやす。ライダーは不要ですよね?」
「うん、手綱は私が握るから平気。領収書をお願いね、宛名はスコウレリア第三事務所で」
 銅貨2枚を渡すと、チガヤはお目当てのワイバーンに駆け寄った。
「この子にするから」
「はい。では、領収書の方は、戻る頃までには用意しておきやす」
 イゴルに「どうぞ」と促され、ユニットたちがチガヤの元に集まる。
「イブキ、これを持っててほしいの」
 チガヤに渡されたのは、職場で仕事チケットと一緒に受け取っていた封筒だった。
「これ、何が入ってるの?」
「サニタの卵の採集許可証だよ。これを持たないまま卵を取って、国の監視員に見つかったら捕まっちゃうの」
「へぇ~」
「その辺の木になっている実や、川で泳いでる魚も許可証が要るから、お腹が減ったからって、勝手に取って食べちゃダメだからね」
「わかった」
 思いのほか厳しいんだな、という感想を抱きつつ、封筒の中の許可証を確認する。この国の字で書かれているだけあって、何が何だかサッパリだった。


 チガヤ、マユタン、ウサウサ、伊吹の順でワイバーンにまたがり、鞍と繋がっているベルトを締める。チガヤがワイバーンの頭を撫でて何かを囁き、手綱を引くと大きな翼が広げられて宙に舞いあがった。
 ある程度の高さまで飛び上がったところで、サーヤがチガヤの肩にとまり、ワイバーンは目的地に向かって飛び始めた。
 翼をはためかせる度に上下するため、乗り心地は決して良いとは言えなかったが、伊吹としては、前に座るウサウサに抱きつけるだけでも満足だった。
 離陸してから十数分で山の麓に降り立った。木々が生い茂る山と草原の境目、そんな感じの場所だった。
「さぁ、着いたよ~。後ろの人から順番に降りてね」
 まずは伊吹がベルトを外して降り、ウサウサ、マユタン、チガヤと続く。マユタンは大地に立つと、思い切り背伸びをすると、深呼吸して言った。
「歩かなくても遠くに行けるのは楽チン、楽チン。マユタン専用のワイバーンが欲しいのだ」
「痩せたら飛べるんだろ……」
「ダイエットは嫌いなのだっ! そうだ、ガチャを回すのです。飛行ユニットが出れば、これから楽が出来るのだ」
「……あたいらも、出したかったよ。浮くんじゃなくて、飛べるのを」
 苦笑するサーヤを見て伊吹も頷く。
「それじゃ、卵探しを始めるけど、あまり遠くに行かないでね。ここの基地局から離れると、言葉が変換されなくなるから」
「基地局?」
 チガヤの説明の中に聴きなれたような、それでいて違和感のある単語があって、伊吹は思わず口にしていた。
「基地局というのはアレだよ」
 山の中腹にある小屋を指してチガヤは言う。小屋は大きな木の上に建てられていて、壁にはアンテナのようなマークが描かれていた。
「あの小屋の中に『脳内変換』の能力を持ったユニットがいて、交代制で働いているの。私たちの言葉が通じてるのは、あちこちに配置された彼らのお陰なんだよ」
 知らない言葉で話している人の感情をくみ取って、自分の知っている言葉に頭の中で置き換える『脳内変換』の能力のことを説明された際、そんなことを聴いたような気がする。
「大変だよな。あの能力を持ってたら、ずっと『脳内変換』の作業をするハメになるんだからな。収入は良いらしいけど」
 見たこともない基地局勤務のユニットをサーヤが憂える。
「さぁ、卵探しを始めるよ」
「始めるって言っても、闇雲に探すだけなの? それって大変なんじゃ……」
 チガヤの言うことに伊吹が疑問を投げかけたところで、サーヤはニヤッと笑って訊いてきた。
「確かに、闇雲に探しても埒が明かないよな。そういうからには、良い案があるんだろ?」
「良い案? ん~……っと、あっ! サニタを餌でおびき寄せて、後をつけていけば巣を見つけられるんじゃない?」
 閃いたとばかりに、伊吹は得意げになって話す。
「おぉ~、そいつは名案だ。で、サニタの餌はどうする?」
「サニタの餌は……というか、食事は排泄物か」
 この国でトイレの役割を担っている生物、それがサニタだった。当然、餌は排泄物になる。
「排泄したら餌になる。なるほど、なるほど……。問題は誰が餌を用意するかだけど、やっぱり言いだしっぺがやるもんだよな、イブキ」
 サーヤが楽しそうに語りかけてきた理由を察する。最初から、自分に用を足させることが目的だったんだなと。とはいえ、女子にそれをさせるのは気がひける。結局は自分がするしかないのだという結論に辿りつく。
「では、僭越ながら餌を設置してきます」
 採集許可証が入った封筒をチガヤに返し、伊吹は山の中へと入っていった。
「頑張って~」
 チガヤのよくわからない声援を受けながら、雑草をかき分けて大きな木の前まで行く。ここまで来れば、チガヤ達から見えないだろうと、パンツごとズボンを下ろして立小便の体勢を取る。だが、パンツをおろしたところで、股間が光に覆われる。
 見慣れたその光はウサウサの『光耀遮蔽』だった。隠したいもの、見たくないものを光で覆うということは、伊吹の股間は彼女の位置から見えていることになる。
「見えてんじゃん……」
 慌てて大きな木の裏側にまわり、覆われていた光がなくなるのを確認する。
「ふぅ~……」
 ホッとすると同時に用を足す。あまり量は多くなかったが、検尿するなら充分な量が出る。
 しかし、周りにサニタがいる気配はなかった。虫だか鳥だかわからないが、キーキーという鳴き声だけが響いていた。
「僕は、何をしてるんだろう……」
 見知らぬ土地で立小便をしたことで、居たたまれない気持ちになるが、これも仕事なんだと割り切ることにする。
「小だと餌として弱いのかな? 大は小を兼ねるって言うし、大をするに越したことはないよな」
 お尻を出してしゃがみ込み、少し力んだところで、出した後に拭くものが無いことに気づく。普段なら、出してもサニタが舐め取ってくれるので問題ないが、今ここでしたら自分で何とかしなくてはいけない。
 運よく、おびき出す予定のサニタが来てくれれば万々歳だが、サニタが来ない場合も有り得る。
「何か拭くものを確保しないと……」
 パンツごとズボンをあげ、その辺に生えている葉っぱを摘んでいく。なるべく、葉の表面がすべすべしていて、拭いても痛くなさそうなものを選ぶ。十数枚ほど取ったところで、小をしたところに戻って再度チャレンジする。
 むき出しのお尻に草が擦れてかゆい。
 子供の頃、学校の帰り道にしたくなって、山の中に入ってしたことを思い出す。この歳になって、同じことをするとは思ってもみなかった。
 しかし、出ない物は出なかった。
 何分間か粘ったところで諦め、ワイバーンが降り立った所に戻ると、そこにいたのは手綱を握るチガヤだけだった。
「あれ? 他の人は?」
「サニタを追っかけて行ったよ」
「サニタが出たの? 餌は?」
「この子が用意してくれたんだ」
 チガヤがワイバーンの頭を撫でる。
「そうなんだ……」
 さっきまで力んでいた自分が憐れになる。
「お~い、イブキ」
 一直線にサーヤが飛んでくる。
「あっ、サーヤ。卵、見つかった?」
「ああ、5個以上ある。あれを取れば仕事は終わりだから、ちょっと手伝って」
「うん、わかった」
「こっちだ」
 サーヤの後を追って走っていくと、マユタンが草原に作られた巣の前に鎮座し、その後ろにウサウサが立っていた。巣は普段トイレとして利用しているものと同じく、かまくら型で茶色だった。
「まだ1個も取ってないの?」
「はい……」
 すまなさそうにウサウサが答える。いつもしている白い長手袋に、歯型らしきものが付いているのを見て、噛まれたんだなと伊吹は察した。
 その歯型を指して、サーヤは伊吹に問いかける。
「卵を取ろうとすると噛まれるから、こいつらをイブキのスキルで眠らせられないか?」
「それで僕を……。やってみるけど、あれって別に、催眠効果が約束されたスキルじゃないんだけど」
 言いながらも、伊吹は巣の前で鎮座するマユタンにどいてもらい、そこにデンッと座った。卵を守ろうと壁になっているサニタが、その一つ目を伊吹に向ける。
 いつもトイレで見ている黄色いボディと細長い脚も、こういうシチュエーションで見ると、一端のモンスターのように思えてくる。
「眠ってくれよ……」
 そっとサニタに触れて『快感誘導』を念じる。“欲を満たす”というスキル効果は今まで、睡眠、満腹感から来るゲップ、性的な興奮から来る嬌声という結果が出ている。さっき、食事をしたということは、可能性としては二分の一に思えた。
 願いが通じたのか、触れた順にサニタ達は眠りについていった。大きな一つ目を閉じ、黄色い球体が転がっているような状態になる。
「うまくいったね。それじゃ早速、卵の方を……」
 伊吹は巣の奥にある卵を5つ手に取った。
「私も持ちますね」
 ウサウサは手のひらでくるむように2個だけ取った。
「マユタンも」
 同じようにマユタンも手に取る。
「この卵、飛んでる最中に割れないように気を付けないとね。でも、振り落とされないよう、前の人に掴まってないといけないし……」
「こうすれば、良いのではないでしょうか」
 ウサウサは卵を胸の谷間に挟んだ。確かに安定感がありそうだし、両手が空くので名案のようにも思える。だが、伊吹は卵に対する嫉妬心からか、「割れてしまえ」という心境になった。
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