わたくしの息子がバカ王子だなんて…どうしましょう

yuーー

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わたくし、子供が三人いるようですわ。

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ハッッ

目が覚め、勢いよく起き上がると、そこは高級ホテルのような煌びやかな部屋にふかふかのしっとりと肌に馴染むベッドに私は横たわっていたようだった。

「こ…こは…?」

コンコンッ「失礼します。」

目線を下げたまま、足首まである黒いドレスをまとった50代?のその女性は手に花瓶を持ったまま部屋へ入ると窓際まで進み花瓶をテーブルに置こうとして顔をこちらに向け固まった。

ガシャーーンッッ

「あ…あ…王妃様~ッッお目覚めになられたのですね!」

ぶわぁと涙を溢れさせながら、その女性は私に駆け寄ると、痛いところはありませんかッッ?と私の身体のあちこちを触ったあと、
はッッ!聖魔道師さまに見ていだかないと!と慌ただしく部屋を出ていった。

一言も発する間もなく、女性が出ていった扉をしばらく呆然と見つめていると、ふいに視線を感じ左を向くとそこにはなんと…
ウェーブがかった艶めく金色の髪に、ふっさふさの金色の睫毛に縁取られたたれ目の中から覗く煌めく瞳。そして気だるげな流し目で色気を放ちながらこちらを見つめる妖艶な美女が。そしてなんといってもたわわに実ったスイカのようなお胸!

な…なんてドストライクなお姉さん!
女性の憧れ(ゆうりの)が詰まった女性を前に感激し…目に焼き付けようと目を見開き見つめていると、同じ仕草を繰り返すその女性にそれが鏡だとようやく気づいた。
その事実を受け入れる暇もなく慌ただしく何人もの人々が部屋へと雪崩れ込み、白いお髭をはやしたお医者様?が手の掌から光を放ち異常がないかを調べているようで、いろいろと質問をされた。

結果からいうと、私は毒を盛られ、1ヶ月昏睡状態に陥っていたとのこと。そしてこのレグオーク国国王の妃、王妃であり3人の息子(王子)がいること。身体に異常はないが記憶は戻るか分からないため、しばらくは療養をすることを何度もしつこい程に言い残し、医師ではなく魔術師様たちは部屋から出ていかれた。

始めに出会った女性は王妃付き侍女筆頭であるミランダというようだ。

ーーーーーーーー。

18歳で死んだ私には、いつのまにか、子供が三人いたようです。

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