わたくしの息子がバカ王子だなんて…どうしましょう

yuーー

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どうやら、家族仲が悪いようですわ。

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さて、目覚めてから3日が経ちましたわ。

口調が変わってるって?
それならば、王妃様の努力が実を結んでいるからですわ。普通に話そうとしても、この身体にこの口調や優雅な動作が染み付いているらしく学ばなくても自然に出てしまうようです。素晴らしいですわ!

残念ながら、記憶は戻っておりません。
そして、前世の記憶も断片的なもののようです。
たった16年の生涯でしたけれど、前世のお父さまとお母さまにわたくしは本当に大切にされていたようですね。先に旅立ってしまい親不孝な娘ではありましたが、暖かい家族に囲まれて幸せな生涯でしたわ。

そして、この1週間、国王だという夫にも3人の息子にもまだ会っておりませんわ。侍女たちに聞くと最初は濁されましたが、どうやら家族仲は最悪だったようです。なんでも、一夫一妻制のこの国では側妃は認められておらず、夫は離れを建て愛人を囲い暮らしているため会うことも殆どなく、親と仲の悪かったこの王妃さまは息子たちとの接し方が分からず、幼き頃より距離をとっていたのだとか。
王族がこんなんで大丈夫なのかしら?この王妃さまが私である以上、どうにかしなくてはなりませんわね。

それにしても、健康体である以上、こうしてずっと横になっているのも疲れてしまいましたわ。前世の記憶があるいま、健康な身体があるのに動かないなんて宝の持ち腐れですわッッ
せめてお庭にでて、新鮮な空気を吸いたいですわね。

「ねぇ、ミランダ。わたくし、このまま横になっているのは疲れるわ。せめてお庭に行きたいわ。」

「そうですね…。分かりました。適度な運動ならば大丈夫だとおっしゃっていましたので、少し庭園へ参りましょうか。ただし気分が悪くなったらすぐにおっしゃってくださいね!」

ミランダはすぐに了承し、他の侍女たちへと指示をだし、空色のドレスに着替えさせ、手早い動きで髪を結いあげてくれた。

ありがとう。と伝えると勿体なき御言葉です。と侍女たちは一斉に頭を下げる。
その様子に少し寂しさを感じていると「では参りましょうか。」と分かっているかのように苦笑しながら、ミランダはわたくしの右手を支え、外へと連れ出してくれた。

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