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第三章 前哨
2 宴の後の悪だくみ パート2
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春めいてきて…もうすっかり日中は暖かい…。
そんなうららかな春の庭に、私は…関係者を全員集合させていた。
傍にはもちろん…ギリアムもいる。
関係者は…フィリアム商会総括部のメンバーと、王立騎士団のレオニール卿…。
そして…イシュロとラディルスだ。
「今、巷に出た新聞記事の事だけどね…。煽ってちょうだい、できるだけ大きく」
「え…」
みんながあっけに取られてるよ…。まあ、無理もなかろう。
「今回の敵はね…。私とギリアムが手掛けた、初のパーティーをぶち壊したのよ!!
ただ単に倒すだけじゃぁ…気が済まないと思わない?」
顔を見合わせてから…みんなが頷く。この辺は…私と同じ考えでよかった。
「だから…一度絶頂の…有頂天に登らせる」
私は…扇子を持った手を、高々と上げた。
「その上で…」
その手を一気に下げ、
「突き落とす!!」
きっぱりと言い切る。
「これが…一番人に、ダメージを与えるからね…。今回は徹底的にやるわ!!」
ひとしきりざわめいた後、
「はい!!オルフィリア公爵夫人!!」
みんな揃って、返事をしてくれた。
「でも…煽るって、具体的にどうやって?事実無根の事をあまり広げ過ぎると…」
ラルトが心配そうに、尋ねてきた。
「あら、広げる必要はないわ。ただ一言でいいの…。
その件に関しては…ファルメニウス公爵家から、公式文書がちゃんと出るから、それを
待つように…と」
人は…正確にわからなければ、憶測をするし、邪推もする…。
こっちは…肯定も否定もしていなければ、後でそう言う輩を追求することもできる。
「なるほど…では、我々はそれで動きます」
トールレィ卿がみんなの代表として、話をしてくれた。
「あ、そうだ。ウリュジェとフューロット!!シルスから連絡来た?」
作戦行動中のシルスは…非常に用心深くなり、裏に通じるウリュジェとフューロットを介して
しか、連絡をしてこない。
それも…2人にしかわからないサインのようなもので、それも暗号化されている。
「えっと…。何度かの触りの末、非常によく出来上がった…。安穏すべし…だったな、確か」
「シルスに一体何をやらせているんです?オルフィリア公爵夫人…」
2人は…私を不思議そうに見て来るが、
「全部終わったら、シルス本人の口から言わせるわ。いつもみたいに…ね。
アナタ達2人は…自分の仕事に集中してちょうだい」
「え~、アイツだけ、活躍するの、ずるいぃ~」
2人とも口をとがらせているから、私は少しにっこりとして、
「大丈夫よ…裁判の時じゃないけど、アナタ達しかできない…活躍の場を用意しているから!!」
「ホントですか!!じゃあ、頑張ります!!」
げんきんだなぁ…本当に…。
こうして総括部のみんなは、帰っていった。
「レオニールは…今のフィリーの言葉を皆に伝えてくれ。
その上で…どんな憶測が飛び交うか、確認を頼む。
それから…ラスタフォルス侯爵家は、ダイヤが帰ってくるから、安泰だとも流してくれ」
「それが…火付けの方ですね。んで、火消しの方は、どうしますか?」
レオニールは…だてに若くして、師団長になっていない。
「本当の事を流布するのは…5日後の王宮でのパーティーが終わった後だ。
その直後から…動けるように手配をしておけ」
「了解です!!」
レオニールも…直ぐに動くために、さっさと帰る。
後に残った、イシュロとラディルスに私は…。
「あのさ…。アンタたちには、巷の噂…やっぱり確認して欲しいのよ。
王立騎士団もフィリアム商会も優秀だけどね…。
それと…もう一つ重要な所を頼もうと思っている」
「重要なところ?」
ここから…私の前にギリアムが出て、
「先日捕まえた誘拐犯…ジョノァドのだいぶ大きな枝葉であることが、分かった…。
そして…こちらの情報で…もう1人、身分持ちの大きい枝葉を見つけてね…。
だが、他の枝葉の事…簡単には吐かんと思う」
「その枝葉を突き止める役を…キミたちにお願いしようかと、思っているよ。
もちろん…キミらの世界のやり方で、やってかまわない」
この言葉に…2人の目の色が変わった。
「ギリアムの旦那…。意味が分かって言っているんですか?」
確認するように…ラディルスは言うが、
「もちろんだ…。場所はこちらで提供するよ…。
報告さえ入れてくれれば、私は…構わない。
働きがいい人間には…報酬をしっかり与えるのが、ファルメニウス流だ」
あああ、ギリアムの笑顔が…冷たい…絶対零度だ。
「だいぶ…話しがわかりますね、ギリアム様」
イシュロも…楽しそうだ…。
全員笑っているのに、凍えるような寒さを感じているのは…私だけか?
2人が帰った後、
「ギ、ギリアム…」
私がちょっとおずおずと話しかけると。
「私はね…フィリー」
突然語り出す。
「私から…フィリーを奪おうとするものは、それが何人であれ…。
いや、聖人であれ神であれ…」
「潰す!!!!」
……ギリアムの決意に満ちた顔は…本当に神殺しすら、いとわない…そう言っている。
これほど…愛されるとは思わなかった…。
今世で…望んでもいなかったけど…。
でも…。
悪い気はしないよ…。
このヘドネを…愛しきれるなら、やって貰おうじゃないか!!
私は…そんな想いを胸に、ギリアムに抱きついた。
「フィリー?」
「ちょっと疲れました…。部屋まで運んでください…」
私のその言葉に無言で頷くと、ギリアムは軽々と…私を抱え上げた…。
さあ今晩は…どんな形で、快楽を与えあおうか…。
私の頭は…それ一色にシフトされた。
-------------------------------------------------------------------------------------
「裁判の日付を伸ばすんだ!!」
ギリアムとフィリーが…お互いの存在を確認し合っているころ、ラスタフォルス侯爵家では…
ひと悶着が起こっていた。
「オルフィリア公爵夫人は…今、臥せってらっしゃるんだ。
その回復を待ってから…もう一度やればいい」
グレンフォの言い分は…もっともすぎるくらい、もっともだった。
「何を仰いますか!!だからこそ、好機なのです!!巷にも、悪評がはびこって…」
ダリアが悪評と言う言葉を使った瞬間、
「この大馬鹿者がぁ――――――――――――――――――――っ!!」
グレンフォの怒号が飛ぶ。
「あれは…マーガレット夫人を…そして子供を助けるためだった!!
虚偽を押して、真実を捻じ曲げるなど、わしは絶対に許さん!!二度と言うな!!」
グレンフォはこうなると…梃子でも動かない。
しかし…。
「旦那様!!大変でございます!!」
ルイスが…部屋へと飛び込んできた。
「なんだ?今大事な話を…」
「3日後の裁判…国王陛下が傍聴なさると!!」
「なに…?」
これは…もともと巷での噂を聞きつけたケルカロスが、ファルメニウスでのパーティーの時に、
それとなくギリアムに聞いたのだ。
真実は…どうなのか?…と。
さすがにケルカロスが相手では、ギリアムも嘘をつくわけにはいかず…。
証拠を見せ、自分の見解を述べたらしい。
末端ならまだしも、侯爵内では第3位の家柄で、近衛騎士団を長年勤めたグレンフォの事である。
裁判が起きるなら、自分も傍聴したい…とは、言っていたのだ。
「国王陛下が傍聴なさるなら…日付をこちらの都合で伸ばすわけには…」
ヒューバートの考えは、当然だった。
「ファルメニウス公爵家は、何と言っているのだ?」
「わ、分かりませんが…。異議申し立てをしている様子はなく…」
ルイスの報告に…しばし目をつぶり、考えたグレンフォだったが、
「ファルメニウス公爵家がもし…国王陛下に裁判の延期を求めたら、絶対に邪魔をしないように!!
いいな!!」
グレンフォは…それだけ言い捨てると、部屋を出てしまった。
「奥様…大丈夫なのですか?」
ヒューバートとルイスは…心配そうに見つめている。
「大丈夫よ…。でも…国王陛下が傍聴なさるなんて、まさに…天が味方したのよ!!
ファルメニウス公爵家が異議申し立てをしたとしても…、国王陛下が味方してくださるなら、
抑えられるわ!!」
そううまくいくのか…ルイスとヒューバートは、そんな感情を顔には出せど、言葉にはできない。
ダリアは…裏にレファイラがついているから、ケルカロスも当然…味方だと、安直に考えている
ようだ…。
この結果がどうなるかは…次回にお話するとしよう…。
そんなうららかな春の庭に、私は…関係者を全員集合させていた。
傍にはもちろん…ギリアムもいる。
関係者は…フィリアム商会総括部のメンバーと、王立騎士団のレオニール卿…。
そして…イシュロとラディルスだ。
「今、巷に出た新聞記事の事だけどね…。煽ってちょうだい、できるだけ大きく」
「え…」
みんながあっけに取られてるよ…。まあ、無理もなかろう。
「今回の敵はね…。私とギリアムが手掛けた、初のパーティーをぶち壊したのよ!!
ただ単に倒すだけじゃぁ…気が済まないと思わない?」
顔を見合わせてから…みんなが頷く。この辺は…私と同じ考えでよかった。
「だから…一度絶頂の…有頂天に登らせる」
私は…扇子を持った手を、高々と上げた。
「その上で…」
その手を一気に下げ、
「突き落とす!!」
きっぱりと言い切る。
「これが…一番人に、ダメージを与えるからね…。今回は徹底的にやるわ!!」
ひとしきりざわめいた後、
「はい!!オルフィリア公爵夫人!!」
みんな揃って、返事をしてくれた。
「でも…煽るって、具体的にどうやって?事実無根の事をあまり広げ過ぎると…」
ラルトが心配そうに、尋ねてきた。
「あら、広げる必要はないわ。ただ一言でいいの…。
その件に関しては…ファルメニウス公爵家から、公式文書がちゃんと出るから、それを
待つように…と」
人は…正確にわからなければ、憶測をするし、邪推もする…。
こっちは…肯定も否定もしていなければ、後でそう言う輩を追求することもできる。
「なるほど…では、我々はそれで動きます」
トールレィ卿がみんなの代表として、話をしてくれた。
「あ、そうだ。ウリュジェとフューロット!!シルスから連絡来た?」
作戦行動中のシルスは…非常に用心深くなり、裏に通じるウリュジェとフューロットを介して
しか、連絡をしてこない。
それも…2人にしかわからないサインのようなもので、それも暗号化されている。
「えっと…。何度かの触りの末、非常によく出来上がった…。安穏すべし…だったな、確か」
「シルスに一体何をやらせているんです?オルフィリア公爵夫人…」
2人は…私を不思議そうに見て来るが、
「全部終わったら、シルス本人の口から言わせるわ。いつもみたいに…ね。
アナタ達2人は…自分の仕事に集中してちょうだい」
「え~、アイツだけ、活躍するの、ずるいぃ~」
2人とも口をとがらせているから、私は少しにっこりとして、
「大丈夫よ…裁判の時じゃないけど、アナタ達しかできない…活躍の場を用意しているから!!」
「ホントですか!!じゃあ、頑張ります!!」
げんきんだなぁ…本当に…。
こうして総括部のみんなは、帰っていった。
「レオニールは…今のフィリーの言葉を皆に伝えてくれ。
その上で…どんな憶測が飛び交うか、確認を頼む。
それから…ラスタフォルス侯爵家は、ダイヤが帰ってくるから、安泰だとも流してくれ」
「それが…火付けの方ですね。んで、火消しの方は、どうしますか?」
レオニールは…だてに若くして、師団長になっていない。
「本当の事を流布するのは…5日後の王宮でのパーティーが終わった後だ。
その直後から…動けるように手配をしておけ」
「了解です!!」
レオニールも…直ぐに動くために、さっさと帰る。
後に残った、イシュロとラディルスに私は…。
「あのさ…。アンタたちには、巷の噂…やっぱり確認して欲しいのよ。
王立騎士団もフィリアム商会も優秀だけどね…。
それと…もう一つ重要な所を頼もうと思っている」
「重要なところ?」
ここから…私の前にギリアムが出て、
「先日捕まえた誘拐犯…ジョノァドのだいぶ大きな枝葉であることが、分かった…。
そして…こちらの情報で…もう1人、身分持ちの大きい枝葉を見つけてね…。
だが、他の枝葉の事…簡単には吐かんと思う」
「その枝葉を突き止める役を…キミたちにお願いしようかと、思っているよ。
もちろん…キミらの世界のやり方で、やってかまわない」
この言葉に…2人の目の色が変わった。
「ギリアムの旦那…。意味が分かって言っているんですか?」
確認するように…ラディルスは言うが、
「もちろんだ…。場所はこちらで提供するよ…。
報告さえ入れてくれれば、私は…構わない。
働きがいい人間には…報酬をしっかり与えるのが、ファルメニウス流だ」
あああ、ギリアムの笑顔が…冷たい…絶対零度だ。
「だいぶ…話しがわかりますね、ギリアム様」
イシュロも…楽しそうだ…。
全員笑っているのに、凍えるような寒さを感じているのは…私だけか?
2人が帰った後、
「ギ、ギリアム…」
私がちょっとおずおずと話しかけると。
「私はね…フィリー」
突然語り出す。
「私から…フィリーを奪おうとするものは、それが何人であれ…。
いや、聖人であれ神であれ…」
「潰す!!!!」
……ギリアムの決意に満ちた顔は…本当に神殺しすら、いとわない…そう言っている。
これほど…愛されるとは思わなかった…。
今世で…望んでもいなかったけど…。
でも…。
悪い気はしないよ…。
このヘドネを…愛しきれるなら、やって貰おうじゃないか!!
私は…そんな想いを胸に、ギリアムに抱きついた。
「フィリー?」
「ちょっと疲れました…。部屋まで運んでください…」
私のその言葉に無言で頷くと、ギリアムは軽々と…私を抱え上げた…。
さあ今晩は…どんな形で、快楽を与えあおうか…。
私の頭は…それ一色にシフトされた。
-------------------------------------------------------------------------------------
「裁判の日付を伸ばすんだ!!」
ギリアムとフィリーが…お互いの存在を確認し合っているころ、ラスタフォルス侯爵家では…
ひと悶着が起こっていた。
「オルフィリア公爵夫人は…今、臥せってらっしゃるんだ。
その回復を待ってから…もう一度やればいい」
グレンフォの言い分は…もっともすぎるくらい、もっともだった。
「何を仰いますか!!だからこそ、好機なのです!!巷にも、悪評がはびこって…」
ダリアが悪評と言う言葉を使った瞬間、
「この大馬鹿者がぁ――――――――――――――――――――っ!!」
グレンフォの怒号が飛ぶ。
「あれは…マーガレット夫人を…そして子供を助けるためだった!!
虚偽を押して、真実を捻じ曲げるなど、わしは絶対に許さん!!二度と言うな!!」
グレンフォはこうなると…梃子でも動かない。
しかし…。
「旦那様!!大変でございます!!」
ルイスが…部屋へと飛び込んできた。
「なんだ?今大事な話を…」
「3日後の裁判…国王陛下が傍聴なさると!!」
「なに…?」
これは…もともと巷での噂を聞きつけたケルカロスが、ファルメニウスでのパーティーの時に、
それとなくギリアムに聞いたのだ。
真実は…どうなのか?…と。
さすがにケルカロスが相手では、ギリアムも嘘をつくわけにはいかず…。
証拠を見せ、自分の見解を述べたらしい。
末端ならまだしも、侯爵内では第3位の家柄で、近衛騎士団を長年勤めたグレンフォの事である。
裁判が起きるなら、自分も傍聴したい…とは、言っていたのだ。
「国王陛下が傍聴なさるなら…日付をこちらの都合で伸ばすわけには…」
ヒューバートの考えは、当然だった。
「ファルメニウス公爵家は、何と言っているのだ?」
「わ、分かりませんが…。異議申し立てをしている様子はなく…」
ルイスの報告に…しばし目をつぶり、考えたグレンフォだったが、
「ファルメニウス公爵家がもし…国王陛下に裁判の延期を求めたら、絶対に邪魔をしないように!!
いいな!!」
グレンフォは…それだけ言い捨てると、部屋を出てしまった。
「奥様…大丈夫なのですか?」
ヒューバートとルイスは…心配そうに見つめている。
「大丈夫よ…。でも…国王陛下が傍聴なさるなんて、まさに…天が味方したのよ!!
ファルメニウス公爵家が異議申し立てをしたとしても…、国王陛下が味方してくださるなら、
抑えられるわ!!」
そううまくいくのか…ルイスとヒューバートは、そんな感情を顔には出せど、言葉にはできない。
ダリアは…裏にレファイラがついているから、ケルカロスも当然…味方だと、安直に考えている
ようだ…。
この結果がどうなるかは…次回にお話するとしよう…。
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