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第六章 黒幕
5 うるせえ負け犬ども
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私は…とりあえず受け手に周り、言いたいことを言わせることにした。
ぶっちゃけ…こんな外野のヤジなんて、ちょっとうるさいBGMぐらいにしか、思わんからね。
ハートだって同じだろう。
「どうしてお答えくださらないのですか!!」
「捜査段階の極秘事項を、私は言わないと申し上げているだけです!!」
「やましい事があるのでしょう!!そうに決まっています!!」
「それは…侮辱と捉えますが、よろしいですね。いつか…真実が解き明かされた時はお覚悟を」
「それにしたって、少しくらいは…」
「王立騎士団団長の妻を舐めないでください。機密漏洩には、細心の注意を払っております。
それを邪推したり、揶揄したりされる方は、自分の秘密を暴露されても気にされないと記憶して
おきましょう」
「説明義務というものが…」
「法律の勉強をなさった方がいいですね。調査段階の事を明かせなどと、言う方が罰せられますよ」
「女性を裸にしたことについて…」
「特殊な場でなければ、私は容認しませんと申し上げました」
「だいたい、学が無い方が…」
「あら?ティタノ陛下への侮辱ですか?今度会った時に、お伝えしておきますわ」
「そもそも…」
私は元来ああ言えばこう言うは得意。ちなみにプレイで一晩中やったこともあるから、スタミナには
自信あり。いっくらでも相手してやるぜぇ~と、意気込んだ結果…。
まあ、家の中でじっとしている貴婦人らしく、息が続かなくなったよう。
やがて…私への質問と、ヤジの音はどんどん小さくなっていった。
だがそれと、取って代わるように、
「オルフィリア公爵夫人に物申――――――――――――――――――――――――すっ!!」
何だかスゴイ声に…思わず振り向いた。
その先にいたのは…。
私の目に飛び込んできたのは…鎧を着ている…いや、鎧に着られているジェルフのバカ
だった…。
まあ、予想はできてたけどね…。駒としちゃ非常に使いやすいだろうから…。
「オルフィリア公爵夫人!!ドロテア嬢をまたも侮辱するとは、何事か!!
ドロテア嬢の騎士として、これ以上見過ごすわけにはいかない!!」
いや…アンタって、ドロテア嬢の騎士だったん?いつなったの?
ドロテアが容認するわけないやん。後で聞いてみるけどさ…。
私の素朴な疑問は、ハートも思ったようで、
「あら、アナタって、ドロテア嬢の騎士なんですかぁ?」
素っ頓狂な…でっかい声で聞いている。
「そうだ!!愛するドロテア嬢の騎士となったのだ!!
騎士として…例え身分が上であろうと、その刃を向けないわけにはいかない!!」
……なんつーか、芝居じみてる上に、丸わかりだよ。
なにがって?
レファイラに言われてんだろうな。自分がバックにつくって。
そうじゃなきゃ…上の身分の奴に逆らう度胸なんざ、こいつが持ち合わせるわけないじゃん。
話しに聞いたティタノ陛下の御前での…コロッと変えた態度を鑑みても…ね。
「さあ、オルフィリア公爵夫人!!この場がアナタの悪事の、年貢の納め時だ!!」
ジェルフは…悦に入りまくっているようで、私に向かってもっともらしい口上を述べる。
……なんだか、本当に。
…中二病ってこういうヤツの事を言うんだろうな…うん。
お客様として来たら気も使うが、テメェにそんな事はせんよ、私は…。
「全く身に覚えがございません。悪事とは何でございましょうか?」
興味はあるから、聞いてみる。
「アナタが…子供をわざと誘拐・拉致し、狂言によって聖女となった件だ!!」
これが鼓膜に響いた時…私は否応にも目が…表情が鋭くなる。
なるほど…。
私から言を引き出せなきゃ、ジェルフに言わせる算段だったのか…。
「何を言っているのですか?
単なる侮辱では…すみませんよ、その発言は…」
するとジェルフは、もっともらしく不敵に笑い、
「私はね!!見たのですよ!!」
「何をです」
「ファルメニウス公爵家の例の物置に…ちょうど子供が入るくらいの大きさの、トランクが
運び込まれるのを…ね」
「時間は?」
「私がファルメニウス公爵家に入って、直ぐですね…」
なんか…自分に酔っているみたい…。きもぅっ!!
「そうですか…。ちなみにファルメニウス公爵家では、お客様がいらした時に、時間と名前を
キッチリ記録しております。
ジェルフ卿が入った時間なら、家に帰ればわかるので、検証いたします」
「え…?」
なんだい、王家では…そこまでやってないのかい?
勢いが一気に止まったので、ちょっと突いてやりたくなった。
「ああ、因みに…」
私はちょっと声のトーンを下げ、
「事が事ですので…。王立騎士団団長である、我が夫・ギリアムが、直・接・伺うかと思います。
もちろんしっかりと…尋問と取り調べをするでしょうねぇ…。
そこで何をどう見たのか…しっかりとお話しくださいませ」
途端に挙動不審になりやがった。目が泳いでやがる。
……しっかりせいよ!!張り合いが無さすぎ!!
「ギ、ギリアム公爵閣下のお名前を出して、ご自分の罪をなかった事にしようとしても、
無駄です!!ドロテア嬢を傷付けた罪は、紛れもない事実!!」
……言うに事を欠いて、出た言葉がそれかい…。
もう…ドロテアとハートの試合は、出来レースだったと言おうかしら。
問題提起をできるだけ考えさせるために、発表は時間を置きたかったんだけどなぁ…。
「ここにギリアム公爵閣下はいない!!
そして…アナタが不当に味方につけた、ティタノ陛下もだ!!
だから…神妙に、自分の罪を告白したまえ!!」
お話にならんな。ついでにまーた、サラッとティタノ陛下侮辱しおった。
もうちょっといいキャストいなかったの?
……いないよな。
使い捨てにしたり、スケープゴートにしまくってたら、優秀な奴から逃げるもんさ。
「あのですね…。公開演武最終試合については、裁判でも他でも、散々言いましたよね。
それから…ファルメニウス公爵家でのパーティーでも、その話が出たと聞いています。
でも誰も取り合わなかった。それなのにまだ蒸し返すのですか?」
芝居じゃなく、本気で呆れたっての。
「それはオルフィリア公爵夫人が、ティタノ陛下の権力を笠に着て、下々を抑えつけた
からでしょう!!
アナタは巷で娼婦のようだと言われていますが、本当に娼婦として上を篭絡し、手玉に取り
下を辱めている!!」
……確かに娼婦だけどね。でも…アンタそれ、何回言う気?
あと一番重要なのは…。
「この前も申し上げましたが、ティタノ陛下への侮辱だと、わかって仰っているのですか?」
「この私を!!権力でひれ伏させようとしても、無駄です!!
私は愛の為に生きる騎士!!あらゆる困難を、この剣一本で、切り開くのみ!!」
何だか…最もらしいポーズを取ってるけどさぁ…。
言ってることが鳥肌もんだってわかってるか?
……わかってたら、中二病に侵されんか…。
客でアンタみたいなの結構いたから、わたしゃ慣れてるけど…。
普通の人間じゃ、即座に回れ右だろうなぁ…。
しかし…。どうも読めんな…。
このジェルフのバカを野放しにしといて、得があると思えんのだが…。
暴走しまくった上に、しょーもない事やらかすぞ、絶対…。
何が狙いだぁ…。
私が…少しばかり思考の波に溺れていると、
「どうやらわかったようですね!!ご自分の罪を悔いる時間くらい、差し上げましょう!!」
いや…アンタの存在を忘れてるだけだったんだけど…。
「あの~、お言葉ですが、それはアナタではありませんか?
ご自分が侮辱した人間が、誰かわかってらっしゃらないのですか?
アナタなど一瞬で、吹き飛ばされますよ…」
「まだそのような事を!!最後くらい、潔くしたらどうですか!!
アナタのような方が、最上位の公爵夫人などと、この国の恥です!!」
……アンタみたいなのが、野放しの方が、よっぽど恥だと思うが?
「じゃあアナタは、最後の時には潔くされるのですね?」
「もちろんです!!ドロテア嬢の騎士として、決して恥じぬ態度を取ります!!」
スッゴイふんぞり返って、ピシッとしてるけどさぁ…。
ドロテアに聞いたら、いい迷惑って言われるだけだろが。
騎士の誓いって…双方が納得の上で、やるもんだぞ、オイ。
「私はドロテア嬢の騎士となったその日から…死ぬ覚悟はできております」
私はもう…客だとしても御免だって感じになった故、
「あの~。傍系の方々…。ジェルフ卿を連れて帰ってくださいませんか?
そうじゃなきゃ…アナタ方も同意見と私はみなしますよ。
再度言わせていただきますが、ジェルフ卿の言には…ティタノ陛下の侮辱がしっかりと
含まれていますからね。
その辺は…否定しないなら、どうなっても知りませんよ?」
私の言葉にざわつきはすれど、動こうとはしない。
……たぶん、気骨のある奴らは弾いたか、病欠したんだろうなぁ…。
全部の傍系の人数の…半分くらいしかいないし…。
まあいいさ…。
全員大人なんだから、自分で責任とりーや。
私がそう思ったタイミングで、
「ほ~お、そりゃあ、趣向な心掛けじゃなぁ…。
じゃが殺しはせんぞ!!潔く生き恥を晒してもらおうかぁぁっ!!」
地獄の底から響く声だって、もう少し優しいんじゃないか…。
そんな風に感じさせる声と共に…。
ティタノ陛下が御登場したのだった…。
ぶっちゃけ…こんな外野のヤジなんて、ちょっとうるさいBGMぐらいにしか、思わんからね。
ハートだって同じだろう。
「どうしてお答えくださらないのですか!!」
「捜査段階の極秘事項を、私は言わないと申し上げているだけです!!」
「やましい事があるのでしょう!!そうに決まっています!!」
「それは…侮辱と捉えますが、よろしいですね。いつか…真実が解き明かされた時はお覚悟を」
「それにしたって、少しくらいは…」
「王立騎士団団長の妻を舐めないでください。機密漏洩には、細心の注意を払っております。
それを邪推したり、揶揄したりされる方は、自分の秘密を暴露されても気にされないと記憶して
おきましょう」
「説明義務というものが…」
「法律の勉強をなさった方がいいですね。調査段階の事を明かせなどと、言う方が罰せられますよ」
「女性を裸にしたことについて…」
「特殊な場でなければ、私は容認しませんと申し上げました」
「だいたい、学が無い方が…」
「あら?ティタノ陛下への侮辱ですか?今度会った時に、お伝えしておきますわ」
「そもそも…」
私は元来ああ言えばこう言うは得意。ちなみにプレイで一晩中やったこともあるから、スタミナには
自信あり。いっくらでも相手してやるぜぇ~と、意気込んだ結果…。
まあ、家の中でじっとしている貴婦人らしく、息が続かなくなったよう。
やがて…私への質問と、ヤジの音はどんどん小さくなっていった。
だがそれと、取って代わるように、
「オルフィリア公爵夫人に物申――――――――――――――――――――――――すっ!!」
何だかスゴイ声に…思わず振り向いた。
その先にいたのは…。
私の目に飛び込んできたのは…鎧を着ている…いや、鎧に着られているジェルフのバカ
だった…。
まあ、予想はできてたけどね…。駒としちゃ非常に使いやすいだろうから…。
「オルフィリア公爵夫人!!ドロテア嬢をまたも侮辱するとは、何事か!!
ドロテア嬢の騎士として、これ以上見過ごすわけにはいかない!!」
いや…アンタって、ドロテア嬢の騎士だったん?いつなったの?
ドロテアが容認するわけないやん。後で聞いてみるけどさ…。
私の素朴な疑問は、ハートも思ったようで、
「あら、アナタって、ドロテア嬢の騎士なんですかぁ?」
素っ頓狂な…でっかい声で聞いている。
「そうだ!!愛するドロテア嬢の騎士となったのだ!!
騎士として…例え身分が上であろうと、その刃を向けないわけにはいかない!!」
……なんつーか、芝居じみてる上に、丸わかりだよ。
なにがって?
レファイラに言われてんだろうな。自分がバックにつくって。
そうじゃなきゃ…上の身分の奴に逆らう度胸なんざ、こいつが持ち合わせるわけないじゃん。
話しに聞いたティタノ陛下の御前での…コロッと変えた態度を鑑みても…ね。
「さあ、オルフィリア公爵夫人!!この場がアナタの悪事の、年貢の納め時だ!!」
ジェルフは…悦に入りまくっているようで、私に向かってもっともらしい口上を述べる。
……なんだか、本当に。
…中二病ってこういうヤツの事を言うんだろうな…うん。
お客様として来たら気も使うが、テメェにそんな事はせんよ、私は…。
「全く身に覚えがございません。悪事とは何でございましょうか?」
興味はあるから、聞いてみる。
「アナタが…子供をわざと誘拐・拉致し、狂言によって聖女となった件だ!!」
これが鼓膜に響いた時…私は否応にも目が…表情が鋭くなる。
なるほど…。
私から言を引き出せなきゃ、ジェルフに言わせる算段だったのか…。
「何を言っているのですか?
単なる侮辱では…すみませんよ、その発言は…」
するとジェルフは、もっともらしく不敵に笑い、
「私はね!!見たのですよ!!」
「何をです」
「ファルメニウス公爵家の例の物置に…ちょうど子供が入るくらいの大きさの、トランクが
運び込まれるのを…ね」
「時間は?」
「私がファルメニウス公爵家に入って、直ぐですね…」
なんか…自分に酔っているみたい…。きもぅっ!!
「そうですか…。ちなみにファルメニウス公爵家では、お客様がいらした時に、時間と名前を
キッチリ記録しております。
ジェルフ卿が入った時間なら、家に帰ればわかるので、検証いたします」
「え…?」
なんだい、王家では…そこまでやってないのかい?
勢いが一気に止まったので、ちょっと突いてやりたくなった。
「ああ、因みに…」
私はちょっと声のトーンを下げ、
「事が事ですので…。王立騎士団団長である、我が夫・ギリアムが、直・接・伺うかと思います。
もちろんしっかりと…尋問と取り調べをするでしょうねぇ…。
そこで何をどう見たのか…しっかりとお話しくださいませ」
途端に挙動不審になりやがった。目が泳いでやがる。
……しっかりせいよ!!張り合いが無さすぎ!!
「ギ、ギリアム公爵閣下のお名前を出して、ご自分の罪をなかった事にしようとしても、
無駄です!!ドロテア嬢を傷付けた罪は、紛れもない事実!!」
……言うに事を欠いて、出た言葉がそれかい…。
もう…ドロテアとハートの試合は、出来レースだったと言おうかしら。
問題提起をできるだけ考えさせるために、発表は時間を置きたかったんだけどなぁ…。
「ここにギリアム公爵閣下はいない!!
そして…アナタが不当に味方につけた、ティタノ陛下もだ!!
だから…神妙に、自分の罪を告白したまえ!!」
お話にならんな。ついでにまーた、サラッとティタノ陛下侮辱しおった。
もうちょっといいキャストいなかったの?
……いないよな。
使い捨てにしたり、スケープゴートにしまくってたら、優秀な奴から逃げるもんさ。
「あのですね…。公開演武最終試合については、裁判でも他でも、散々言いましたよね。
それから…ファルメニウス公爵家でのパーティーでも、その話が出たと聞いています。
でも誰も取り合わなかった。それなのにまだ蒸し返すのですか?」
芝居じゃなく、本気で呆れたっての。
「それはオルフィリア公爵夫人が、ティタノ陛下の権力を笠に着て、下々を抑えつけた
からでしょう!!
アナタは巷で娼婦のようだと言われていますが、本当に娼婦として上を篭絡し、手玉に取り
下を辱めている!!」
……確かに娼婦だけどね。でも…アンタそれ、何回言う気?
あと一番重要なのは…。
「この前も申し上げましたが、ティタノ陛下への侮辱だと、わかって仰っているのですか?」
「この私を!!権力でひれ伏させようとしても、無駄です!!
私は愛の為に生きる騎士!!あらゆる困難を、この剣一本で、切り開くのみ!!」
何だか…最もらしいポーズを取ってるけどさぁ…。
言ってることが鳥肌もんだってわかってるか?
……わかってたら、中二病に侵されんか…。
客でアンタみたいなの結構いたから、わたしゃ慣れてるけど…。
普通の人間じゃ、即座に回れ右だろうなぁ…。
しかし…。どうも読めんな…。
このジェルフのバカを野放しにしといて、得があると思えんのだが…。
暴走しまくった上に、しょーもない事やらかすぞ、絶対…。
何が狙いだぁ…。
私が…少しばかり思考の波に溺れていると、
「どうやらわかったようですね!!ご自分の罪を悔いる時間くらい、差し上げましょう!!」
いや…アンタの存在を忘れてるだけだったんだけど…。
「あの~、お言葉ですが、それはアナタではありませんか?
ご自分が侮辱した人間が、誰かわかってらっしゃらないのですか?
アナタなど一瞬で、吹き飛ばされますよ…」
「まだそのような事を!!最後くらい、潔くしたらどうですか!!
アナタのような方が、最上位の公爵夫人などと、この国の恥です!!」
……アンタみたいなのが、野放しの方が、よっぽど恥だと思うが?
「じゃあアナタは、最後の時には潔くされるのですね?」
「もちろんです!!ドロテア嬢の騎士として、決して恥じぬ態度を取ります!!」
スッゴイふんぞり返って、ピシッとしてるけどさぁ…。
ドロテアに聞いたら、いい迷惑って言われるだけだろが。
騎士の誓いって…双方が納得の上で、やるもんだぞ、オイ。
「私はドロテア嬢の騎士となったその日から…死ぬ覚悟はできております」
私はもう…客だとしても御免だって感じになった故、
「あの~。傍系の方々…。ジェルフ卿を連れて帰ってくださいませんか?
そうじゃなきゃ…アナタ方も同意見と私はみなしますよ。
再度言わせていただきますが、ジェルフ卿の言には…ティタノ陛下の侮辱がしっかりと
含まれていますからね。
その辺は…否定しないなら、どうなっても知りませんよ?」
私の言葉にざわつきはすれど、動こうとはしない。
……たぶん、気骨のある奴らは弾いたか、病欠したんだろうなぁ…。
全部の傍系の人数の…半分くらいしかいないし…。
まあいいさ…。
全員大人なんだから、自分で責任とりーや。
私がそう思ったタイミングで、
「ほ~お、そりゃあ、趣向な心掛けじゃなぁ…。
じゃが殺しはせんぞ!!潔く生き恥を晒してもらおうかぁぁっ!!」
地獄の底から響く声だって、もう少し優しいんじゃないか…。
そんな風に感じさせる声と共に…。
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