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第一章 邂逅
4 ヘドネ、出陣!!
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(まいったな…こりゃ…)
そう思いつつ私は頭をフル回転させる。
嫌な予感ほど、何でこう当たるかな~。
まっさか救国の英雄と言われる公爵様が、女性経験なしとはね。
しかも耳年増になっててくれてればまだよかったけど、例えるなら
保健体育の授業で、男女の最低限度の事を習っただけの中学生レベル…。
う~む。
誰だ!英雄色を好むなんて言いやがった奴は。訂正しろ!!
と、どっかの誰かに恨み言を言ったところで、何も解決しない。
(さて、どうするか…)
恐らく公爵様は私がやめたいと言えば、ここでおしまいにしてくれるだろう。
その方が良いということは、前世の経験上よくわかる。
娼婦として体を慣らし、プライベートでもセフレとやりまくっていたころの
私の体でさえ、公爵様のモノを受け入れる為にはある程度の慣らしが必要
だと思う。
まして公爵様自身が女性経験がないから、女性の体とはどういうものかと
いうことが全く分かってない。
正直、経験値の記憶があっても、私の今の体は処女だ。
ハッキリ言って、かなり厳しい。
それはもう、よくわかる。
わかるよ。
……わかるんだけどさぁ…うん…。
……………………。
それ以外にも、わかっちゃうことがあるんだよねぇ…。
この公爵様…。
セックスという行為自体に恐怖心と嫌悪感を持ってる…。
それが公爵様自身の内部から来ているのか、間接的なものからきているのか
そこまでは分からない。
前世にだって一定数いたし。
そう言う人達からすれば、私みたいな人種は本当に許容できなかっただろうし、
相いれないものだっただろう。
様々な性癖を見てきた身としては、そういう主義主張に異を唱えることはしないし
する気もない。
ただ、だからこそ!
私の主義主張にも文句言うんじゃねぇ!
何度も言うけど、私はセックスが3度の飯+おやつより大大大好きなんだ!!
素晴らしいものだって、心の底から思っている。
セックスすることは私の生きる意味そのものだった。
公爵様はセックスに恐怖心と嫌悪感を持っている。
それでも私の誘いに乗ったのは…私が他の男に抱かれるのが我慢ならなかった
からだ。
つまりそれだけ…私の事が好きだということ。
恐怖心と嫌悪感を乗り越えようと頑張るくらいに。
何がどうしてそうなったのか、私にはさっぱりわからないのだけれど。
けど一つ確かなことがある。
救国の英雄サマにそこまで思われるってのは…
女冥利に尽きるというもの!
だからこそ公爵様に知って欲しい。
セックスって素晴らしいものだって。
楽しいものだって。
幸せになれるものだって。
そして何より、助けてもらった恩義もある。
恩義を返さないのも、私の矜持に反するんだよ!!
私は未だに一生懸命、私のお腹を拭いている公爵様を横目に
破れた服の一部を取り、腰まで伸ばしてある髪を団子状に結い上げた。
プレイとして請われない限り、長い髪なんて行為に邪魔!
余談だが私の娼婦時代の源氏名は‟ヘドネ”だった。
愛と喜び…そして何より快楽の女神ということが気に入って使った。
さて…。
戦闘準備は整った。
私のお腹をあらかた拭き終わって俯き、暗い顔をしている公爵様に
目線を送りつつ、
ギリアム・アウススト・ファルメニウス公爵閣下…。
今よりあなた様を!
この私・ヘドネの最上級顧客として!!
対応させていただきます!!!
静かに…だがハッキリと、心の中で宣言する。
そして――――。
「フィリー……、あの…その…」
私は暗い表情でオロオロする公爵様の顔をそっと掴み、口付ける。
「……!!」
公爵様は最初こそびくりとしたが、拒否はしなかった。
最初は触れるだけ…でもすぐに唇の内側を舌で刺激する。
マッサージするように、緊張を徐々にほぐしていく。
それが心地よかったようで、公爵様はすぐに力を抜いてくれた。
慎重に歯列の中に舌を滑り込ませ、公爵様の舌に触れる。
様子を見ながら、少しずつ少しずつ刺激を与える。
すると最初はおっかなびっくりだった舌の動きが、徐々に
滑らかになっていき…。
ぐいっ!
公爵様の手が私の頭の後ろに回され、口付けの姿勢を
固定された。
舌の動きがどんどん激しくなる。
私はそれをうまく誘導し、無理なく吸い付くように緩急をつけ
公爵様の舌を私の口内へ侵入させる。
私の中に入った公爵様の舌は、最初こそおどおどしていたが、
すぐに蹂躙するように激しく至る所を舐めだした。
私はされるがままにされつつ、うまく公爵様の舌と私の舌を
絡ませるようにして、更なる欲情を掻き立てる。
くちゅくちゅと外にまで聞こえるぐらいの音を立て、
舌と舌が絡む。
こうなると一層良くわかる。
公爵様が本当に私を求めていたんだと。
熱い吐息がとめどなく公爵様の喉の奥から漏れてきて、
体全体が高揚する。
「ぷはっ」
ひとしきり蹂躙しつくして満足したようだ。
私の頭の後ろに回された手の力が緩み、公爵様は唇を離した。
離したその口から熱い吐息を漏らしながら、私を見る公爵様の眼は
とても情熱的な欲情に満ちている。
早く入れたいと訴えかけているのはわかるが、それはまだ無理。
私はすかさず公爵様の頬に手を当て、
「公爵様」
潤んだ瞳を向ける。
「女性の体は、貴方が思っている以上に脆いものです。
手順を踏んでいただかないと、簡単に壊れてしまいます」
「……どうすれば?」
己の欲情を抑えつつ、気を使ってくれるんだから、私も頑張らにゃぁね。
「その…交わるところをまずはほぐしてください。
指を使って…」
「こ…ここですか?」
公爵様が指で私の秘部を撫でる。
「そうです…。そこです」
「濡れて…いますね…」
「はい…女性は気持ちいいとそうなるんです」
「そう…ですか…」
公爵様は何だか嬉しそうだ。
私が気持ちいいと言ったからかな…。
実はさっきキスの間中、私は自分の秘部を自分でせっせとならした。
女性経験のない公爵様がうまくやれるとは思わなかったから。
事実、現時点でも撫でまわしているだけで指を入れようとはしないし。
「あの…少しずつ指を入れてみてください」
「は…はい…」
公爵様は素直に指を入れる。
かなりおっかなびっくりだ。
「こ…こんな感じですか…?」
「はい…、でももう少し深く…あと動かしてみてください」
ぐっ…と公爵様の太くて長い指が入り込む。
中でゆっくり動く指があるポイントに差し掛かると
「んっ…はっ…あんっ」
私から出た甘ったるい声に、公爵様の指が止まる。
「フィ、フィリー…」
「公爵様…そこ…すごく気持ちいいです…
もっとして…下さい…」
公爵様は再度顔をゆでだこにしながら、指を動かす。
最初に自分でならしたのも良かったが、公爵様の指が長いので
自分で届かなかった所にも届いたのだ。
公爵様に寄りかかる形で、公爵様の指の動きに合わせ出来るだけ
ちょうど良い具合に膣内壁をこすれば、嫌でも甘い声がでる。
そして今まで沈黙を続けていた膣内壁がゆるゆると動き出し、
公爵様の指を締め付け始める。
「う…くっ…」
指を締め付けられて、公爵様は途端に苦しそうにうめく。
もうすでに怒張したものが、よりきつく、いっそう張り詰めたからだ。
ン…大分蜜がにじんできたけど…まだまだだ。
公爵様にはもう少~し我慢してもらって、とにかく慣らす方に
集中する。
「公爵様…指っ…もう少し激しく動かしてっ」
懇願すると公爵様は苦しい顔をしながらも、要望通りにしてくれた。
激しく抜き差ししながら、中をかき回されると、膣内から蜜が
さらに溢れてくる。
よし…これなら…いけそう…。
公爵様の指の動きにさらに合わせれば、蜜だけでなく膣内壁の
蠕動運動もより激しさを増す。
すでに静かにやるのは無理で、腰を激しく動かし、
んっっ…くるっ…。
より一層公爵様の指に内壁を擦り付けた。
「あっっ…はんっ!!」
びくびくと体が痙攣し、内壁がきゅうぅっと強くすぼまる。
中に入っていた公爵様の指を強い締め付けが襲うと
「くぁあっ…っ!!」
公爵様のモノの先から、再度精が噴き出す。
それは私の頬から肩口にかけてぶっかかる。
荒い呼吸と共に下を向いた公爵様が、私の頬と肩の状態を見るや、
またわたわたと慌てて
「すすす、すみません!!またこんな…汚いものをあなたに…」
その言葉でちょっとムカッと来た。
私の頬と肩口にかかった精を拭おうと、ハギレに手を伸ばす
公爵様の腕を抱きつく形でがっちりつかむ。
「公爵様!!!」
「ななな、なんですか?」
私の剣幕に驚いたのか、だいぶんたじろいでいる。
「どうして汚いものだなんて言うんですか!!」
「え、えええ?」
「汚くなんかありません!!」
「へ?」
「だって大事な公爵様の一部でしょ?」
「……」
そう言う私に、公爵様はポカンとした表情を向ける。
「公爵様がどう思うかは公爵様の自由です。
けれど私は‟これ”が汚いなんて少しも思いません。
それどころか公爵様の一部なんだから、とても愛おしいです」
その言葉とともに、柔らかな微笑みを向けると、公爵様は
私の肩に頭をぽすっとのせてきた。
「本当にあなたは…昔も今も変わらない…」
その言葉はとても小さくて、私の耳には届かなかったのだけど。
言葉を言い終わるか終わらぬかのうちに、私の体はふわっとした
優しい浮遊感に襲われる。
気づけば私はベッドに横になっていた。
--------------------------------------------------------------------
もちろんキスもうまいよ、わたくし。
そう思いつつ私は頭をフル回転させる。
嫌な予感ほど、何でこう当たるかな~。
まっさか救国の英雄と言われる公爵様が、女性経験なしとはね。
しかも耳年増になっててくれてればまだよかったけど、例えるなら
保健体育の授業で、男女の最低限度の事を習っただけの中学生レベル…。
う~む。
誰だ!英雄色を好むなんて言いやがった奴は。訂正しろ!!
と、どっかの誰かに恨み言を言ったところで、何も解決しない。
(さて、どうするか…)
恐らく公爵様は私がやめたいと言えば、ここでおしまいにしてくれるだろう。
その方が良いということは、前世の経験上よくわかる。
娼婦として体を慣らし、プライベートでもセフレとやりまくっていたころの
私の体でさえ、公爵様のモノを受け入れる為にはある程度の慣らしが必要
だと思う。
まして公爵様自身が女性経験がないから、女性の体とはどういうものかと
いうことが全く分かってない。
正直、経験値の記憶があっても、私の今の体は処女だ。
ハッキリ言って、かなり厳しい。
それはもう、よくわかる。
わかるよ。
……わかるんだけどさぁ…うん…。
……………………。
それ以外にも、わかっちゃうことがあるんだよねぇ…。
この公爵様…。
セックスという行為自体に恐怖心と嫌悪感を持ってる…。
それが公爵様自身の内部から来ているのか、間接的なものからきているのか
そこまでは分からない。
前世にだって一定数いたし。
そう言う人達からすれば、私みたいな人種は本当に許容できなかっただろうし、
相いれないものだっただろう。
様々な性癖を見てきた身としては、そういう主義主張に異を唱えることはしないし
する気もない。
ただ、だからこそ!
私の主義主張にも文句言うんじゃねぇ!
何度も言うけど、私はセックスが3度の飯+おやつより大大大好きなんだ!!
素晴らしいものだって、心の底から思っている。
セックスすることは私の生きる意味そのものだった。
公爵様はセックスに恐怖心と嫌悪感を持っている。
それでも私の誘いに乗ったのは…私が他の男に抱かれるのが我慢ならなかった
からだ。
つまりそれだけ…私の事が好きだということ。
恐怖心と嫌悪感を乗り越えようと頑張るくらいに。
何がどうしてそうなったのか、私にはさっぱりわからないのだけれど。
けど一つ確かなことがある。
救国の英雄サマにそこまで思われるってのは…
女冥利に尽きるというもの!
だからこそ公爵様に知って欲しい。
セックスって素晴らしいものだって。
楽しいものだって。
幸せになれるものだって。
そして何より、助けてもらった恩義もある。
恩義を返さないのも、私の矜持に反するんだよ!!
私は未だに一生懸命、私のお腹を拭いている公爵様を横目に
破れた服の一部を取り、腰まで伸ばしてある髪を団子状に結い上げた。
プレイとして請われない限り、長い髪なんて行為に邪魔!
余談だが私の娼婦時代の源氏名は‟ヘドネ”だった。
愛と喜び…そして何より快楽の女神ということが気に入って使った。
さて…。
戦闘準備は整った。
私のお腹をあらかた拭き終わって俯き、暗い顔をしている公爵様に
目線を送りつつ、
ギリアム・アウススト・ファルメニウス公爵閣下…。
今よりあなた様を!
この私・ヘドネの最上級顧客として!!
対応させていただきます!!!
静かに…だがハッキリと、心の中で宣言する。
そして――――。
「フィリー……、あの…その…」
私は暗い表情でオロオロする公爵様の顔をそっと掴み、口付ける。
「……!!」
公爵様は最初こそびくりとしたが、拒否はしなかった。
最初は触れるだけ…でもすぐに唇の内側を舌で刺激する。
マッサージするように、緊張を徐々にほぐしていく。
それが心地よかったようで、公爵様はすぐに力を抜いてくれた。
慎重に歯列の中に舌を滑り込ませ、公爵様の舌に触れる。
様子を見ながら、少しずつ少しずつ刺激を与える。
すると最初はおっかなびっくりだった舌の動きが、徐々に
滑らかになっていき…。
ぐいっ!
公爵様の手が私の頭の後ろに回され、口付けの姿勢を
固定された。
舌の動きがどんどん激しくなる。
私はそれをうまく誘導し、無理なく吸い付くように緩急をつけ
公爵様の舌を私の口内へ侵入させる。
私の中に入った公爵様の舌は、最初こそおどおどしていたが、
すぐに蹂躙するように激しく至る所を舐めだした。
私はされるがままにされつつ、うまく公爵様の舌と私の舌を
絡ませるようにして、更なる欲情を掻き立てる。
くちゅくちゅと外にまで聞こえるぐらいの音を立て、
舌と舌が絡む。
こうなると一層良くわかる。
公爵様が本当に私を求めていたんだと。
熱い吐息がとめどなく公爵様の喉の奥から漏れてきて、
体全体が高揚する。
「ぷはっ」
ひとしきり蹂躙しつくして満足したようだ。
私の頭の後ろに回された手の力が緩み、公爵様は唇を離した。
離したその口から熱い吐息を漏らしながら、私を見る公爵様の眼は
とても情熱的な欲情に満ちている。
早く入れたいと訴えかけているのはわかるが、それはまだ無理。
私はすかさず公爵様の頬に手を当て、
「公爵様」
潤んだ瞳を向ける。
「女性の体は、貴方が思っている以上に脆いものです。
手順を踏んでいただかないと、簡単に壊れてしまいます」
「……どうすれば?」
己の欲情を抑えつつ、気を使ってくれるんだから、私も頑張らにゃぁね。
「その…交わるところをまずはほぐしてください。
指を使って…」
「こ…ここですか?」
公爵様が指で私の秘部を撫でる。
「そうです…。そこです」
「濡れて…いますね…」
「はい…女性は気持ちいいとそうなるんです」
「そう…ですか…」
公爵様は何だか嬉しそうだ。
私が気持ちいいと言ったからかな…。
実はさっきキスの間中、私は自分の秘部を自分でせっせとならした。
女性経験のない公爵様がうまくやれるとは思わなかったから。
事実、現時点でも撫でまわしているだけで指を入れようとはしないし。
「あの…少しずつ指を入れてみてください」
「は…はい…」
公爵様は素直に指を入れる。
かなりおっかなびっくりだ。
「こ…こんな感じですか…?」
「はい…、でももう少し深く…あと動かしてみてください」
ぐっ…と公爵様の太くて長い指が入り込む。
中でゆっくり動く指があるポイントに差し掛かると
「んっ…はっ…あんっ」
私から出た甘ったるい声に、公爵様の指が止まる。
「フィ、フィリー…」
「公爵様…そこ…すごく気持ちいいです…
もっとして…下さい…」
公爵様は再度顔をゆでだこにしながら、指を動かす。
最初に自分でならしたのも良かったが、公爵様の指が長いので
自分で届かなかった所にも届いたのだ。
公爵様に寄りかかる形で、公爵様の指の動きに合わせ出来るだけ
ちょうど良い具合に膣内壁をこすれば、嫌でも甘い声がでる。
そして今まで沈黙を続けていた膣内壁がゆるゆると動き出し、
公爵様の指を締め付け始める。
「う…くっ…」
指を締め付けられて、公爵様は途端に苦しそうにうめく。
もうすでに怒張したものが、よりきつく、いっそう張り詰めたからだ。
ン…大分蜜がにじんできたけど…まだまだだ。
公爵様にはもう少~し我慢してもらって、とにかく慣らす方に
集中する。
「公爵様…指っ…もう少し激しく動かしてっ」
懇願すると公爵様は苦しい顔をしながらも、要望通りにしてくれた。
激しく抜き差ししながら、中をかき回されると、膣内から蜜が
さらに溢れてくる。
よし…これなら…いけそう…。
公爵様の指の動きにさらに合わせれば、蜜だけでなく膣内壁の
蠕動運動もより激しさを増す。
すでに静かにやるのは無理で、腰を激しく動かし、
んっっ…くるっ…。
より一層公爵様の指に内壁を擦り付けた。
「あっっ…はんっ!!」
びくびくと体が痙攣し、内壁がきゅうぅっと強くすぼまる。
中に入っていた公爵様の指を強い締め付けが襲うと
「くぁあっ…っ!!」
公爵様のモノの先から、再度精が噴き出す。
それは私の頬から肩口にかけてぶっかかる。
荒い呼吸と共に下を向いた公爵様が、私の頬と肩の状態を見るや、
またわたわたと慌てて
「すすす、すみません!!またこんな…汚いものをあなたに…」
その言葉でちょっとムカッと来た。
私の頬と肩口にかかった精を拭おうと、ハギレに手を伸ばす
公爵様の腕を抱きつく形でがっちりつかむ。
「公爵様!!!」
「ななな、なんですか?」
私の剣幕に驚いたのか、だいぶんたじろいでいる。
「どうして汚いものだなんて言うんですか!!」
「え、えええ?」
「汚くなんかありません!!」
「へ?」
「だって大事な公爵様の一部でしょ?」
「……」
そう言う私に、公爵様はポカンとした表情を向ける。
「公爵様がどう思うかは公爵様の自由です。
けれど私は‟これ”が汚いなんて少しも思いません。
それどころか公爵様の一部なんだから、とても愛おしいです」
その言葉とともに、柔らかな微笑みを向けると、公爵様は
私の肩に頭をぽすっとのせてきた。
「本当にあなたは…昔も今も変わらない…」
その言葉はとても小さくて、私の耳には届かなかったのだけど。
言葉を言い終わるか終わらぬかのうちに、私の体はふわっとした
優しい浮遊感に襲われる。
気づけば私はベッドに横になっていた。
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もちろんキスもうまいよ、わたくし。
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