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第4章 交渉
1 ポチの恨み言
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そして現在、私は公爵様と対峙している。
「ショックだったんですよ…いきなり私の前から消えてしまって…」
まさかこんな立派な公爵邸で、ポチの恨み言を聞くとはなぁ。
「申し訳ありません、公爵様…。
父と母が夜中に寝ている私を連れて、あの村を出てしまったんです」
「しかしまだ信じられません。
なぜあんな場所に、公爵様がお供も連れずにおひとりで…」
すると公爵様は少し俯き、ためらったような表情をした後、
「私があの病を初めて発症したのは、貴方に会う半年ほど前のことです。
最初はあんなに酷くなく、手足に部分的に少し出ただけでした」
「医者に見せると、恐らく怪我が少し悪化しただけだと言われ、
薬を処方されて終わりました」
「しかしそれからどんどん悪化していき…何度も何度も切開して膿を
抜いて…痛かったけれど我慢しましたし、どんなに苦い薬も嫌だと
言わずに飲みました…しかしそれでも治るどころか病気はどんどん
広がって行きました」
あ~、対処療法しかしなかったなら、そりゃ治らんわ。
「しまいには原因不明の伝染病か何かかもという噂が流れだすと、
使用人もどんどん辞めていきました」
「それだけならまだ、耐えられたかもしれませんが…」
「父と母が頻繁に口論するようになって…」
「元々父と母は政略結婚で愛は無かった。
私が生まれてからは、寝室を共にすることは一度もなかったようです。
それでも表面上は仲良くしていたのですが…」
「私がもしかしたら死ぬかもしれないとなって、すでに三十半ばの
母に、もう一度出産させるより、若い妻を娶った方が良いと判断した
父が、母に離婚を突き付けて…」
「母も実家が公爵家でプライドの高い人だったので…もちろん
受け入れるはずもなく、ずっとそれで喧嘩していました」
「結局決着がつかないまま、私はどんどん悪くなっていった…。
ああ、父母には優しい言葉どころか、見舞いに来てもらった記憶も
ないですね…。
跡継ぎはどうするんだなんて話ばかりで…」
「そんな私は、とうとう療養の名目で一番辺境にある、公爵家の
別荘へと移されました。
しかしそこの使用人も私を避けて…いつも私の世話を押し付け合って
いました…」
「死んだらどうするんだ、家族がいるんだ、私だって死にたくない、
今度はあなたの番でしょ、いや、アンタが…。
そんな声が絶えず聞こえてきていました」
「公爵家で私を親身に世話してくれるのは…フォルトとエマぐらい
でした…」
「本当は辺境の別荘にフォルトとエマも来ることになっていたの
ですが…運悪く本宅の方で問題が発生したため、中々これなくなって
しまったのです…」
「しかし当時の私にそれが伝えられることは無く…とうとう二人に
まで見放されたと思ってしまい…」
「気がついたら屋敷を出て…どこをどうさまよったか分からず
疲れて歩けなくなったところで泣いていたら、貴方に発見された
ということです」
うっわ~、予想以上にすごかった…。
そりゃー私に執着するわ…。
「当時あなたを本当に探したのです…。
いえ、あなたを見つけるまで、ずっと探し続けました。
しかしあなたの愛称しか私は知らず、どうやらあなたのご両親も
偽名を使っていたようで…
ましてご近所にどこへ行くのか何も言わず消えて…。
仲良くしていたご近所の方々も大変驚いて、残念がっていました」
借金取りから逃げている最中だったからな~。
「「フィリー様」」
ここで今まで黙っていたフォルトさんとエマさんが口を開く。
あ、余談だけどこの二人は夫婦なんだってさ。
すごーくお似合い。
「今になってしまい、大変申し訳ありませんが…改めて
御礼申し上げます。
ギリアム様を救っていただき…ただただ感謝しかありません」
「え?いやー…助けたのはおっちゃんだと思います」
「とんでもございません。
ガフェル殿からすべて聞いております」
ガフェル…ああ、おっちゃんか。
「自分は薬を処方しただけで、ギリアム様のお世話はすべて
フィリー様がされたと…。
ギリアム様のお世話が‟義務”であった使用人すら恐怖で
やりたがらなかったというのに…」
ここで公爵様がまた割って入る。
「どうか謙遜しないでください。
誰もが触れるどころか、近づくことさえ嫌がった私にフィリーは
口付けてくれた…」
いやいや、あのですね。
前世の娼婦時代、口に生ごみとかうんことか詰めて、それでキスせえ
言ってくる輩がいたんですよ、ホント。
当時、金に困ってたから金払いのいい客の要求は断れなかったんです
よねー…。
それに比べたら、マシでしたよホント、いやマジでホント。
「それに私の体から出てくる血と膿、それに伴う異臭だって気にする
素振りを全く見せず、綺麗になっていくことを喜んでくれた…」
いやいやいや、だからさっきの延長ですけどね。
前世でいたんですよ、汚物体中にぬったくってですね。
それを綺麗にしてやらないとイかない性癖のやつが。
人間金に困ると、大抵の事は出来るっていういい勉強にだけは
なりましたワ。
ま~同僚からはアンタは性癖コレクターだから出来るんだよって
言われちまいましたがね。
う~ん。
確かにその通りだ、うん。
だから!
だからお願い!
3人そろって聖女を見るような眼を私に向けんでくれんかね。
何だか剣山で全身をチクチクビミョーな痛さでつつかれている
気分になるんだよ、うん。
「あの…フィリー…」
「へ?あ、はい」
何だかミョーな気分だ…。
「その…だから…」
公爵様はどもりながらも、必死で言葉を紡いでいる。
普段だったら絶対に、拝めない姿なんだろーなとわかる。
「私の結婚の申し込み…受けてくださいませんか?」
とても真剣な目を向けてくるんだよなー、これが。
まあ、ポチかどうかは分からなかったけど、もしそうだったらと
仮定して色々考えてきていたことが役に立ちそうだ…。
あんまり役に立ってほしくなかったんだけどね…。
「…本日こちらに伺った理由は、お手紙を渡すためでした」
そう言い、2通の手紙を懐から取り出す。
「1通は先日の舞踏会についての事を、ご報告する内容…。
これはすでにカタがついたようですので、必要ありませんね」
懐にしまいなおす。
「もう一通が…大雑把に言うと会ってお話ししませんか…という
モノなのですが、正確には少し違います。
こちらを今から一緒に確認して頂きたい」
「どういった内容でしょうか?」
「結婚について、私にも条件があります。その条件を簡潔に
まとめました」
「!?」
「ですので、それを見ていただいて、私と会うか会わないか
公爵様が判断してくださいという内容です」
手紙をテーブルの上に差しだす。
「拝見しても?」
「勿論です。せっかく機会をいただきましたので、それを見ながら
一つ一つ説明しようと思います」
公爵様が手紙を手に取ったことを確認し、
「まず最初に書きましたが…いきなり結婚ではなく最低でも2年間!
婚約の期間を設けてください」
これはむしろこの世界では普通の事である。
貴族同士の結婚は、平民以上に離婚が難しいことが多い。
家同士の繋がりとそれにまつわる利権、持参金をどうするかなど
離婚するとなると、それらの処理が付きまとうからだ。
だからこそ、婚約期間に婚家に入り、家のしきたりやその他諸々
夜の生活など問題がないかどうか確認するのだ…って同棲やんこれ!
しかも夫実家での同棲!!
前世だったら、炎上案件!!
という突っ込みを私が心の中でしている時に、公爵様は訝しげに
書面を見ながら、
「婚約期間の…次の文章…」
「へ?」
「婚約期間中に片方がこれ以上の継続不可能という考えを変える気が
なければ、婚約及び結婚は無効とするというモノ…」
「何かおかしいですか?」
「つまり私が貴方に結婚の解消を申し出ることもある…という意味に
とれるのですが」
「ええ、もちろんそうですが?」
「それは絶対にありえませんので、貴方からに書き換えます」
うっわー、すっごいきっぱりと言い切った…。
ホントに私に惚れ込んでんだなー。
けどさぁ。
「それはやめてください。
公平性に欠いたものを、正式なものとするのはお断りいたします」
「私もこれだけは譲れません。
私からあなたに離婚を要求することはありえません!!」
むっきー!!
ホンット、一本気だなぁ。
まあ、そういう男嫌いじゃない、むしろ好きだけどさぁ。
でも予想通りだわ。
この公爵様…生まれながらに公爵様で、本人の能力もピカ一に高いから
こそ、かなりわかっていない部分がある…。
ねえ、公爵様…。
私は前世、娼婦という無くなることの決してない、ともすれば
バカにされることもある仕事を、二十年以上やった身なんですよ。
だからよくわかってるんです。
そういう立場の女が…ヘタにシンデレラストーリーの主人公になった
場合………。
周りの人間がどういう目で見、どういう言動をとるかが…ね。
------------------------------------------------------------------------------
真剣な目を向けられ、焦るわたくしの心情
「ショックだったんですよ…いきなり私の前から消えてしまって…」
まさかこんな立派な公爵邸で、ポチの恨み言を聞くとはなぁ。
「申し訳ありません、公爵様…。
父と母が夜中に寝ている私を連れて、あの村を出てしまったんです」
「しかしまだ信じられません。
なぜあんな場所に、公爵様がお供も連れずにおひとりで…」
すると公爵様は少し俯き、ためらったような表情をした後、
「私があの病を初めて発症したのは、貴方に会う半年ほど前のことです。
最初はあんなに酷くなく、手足に部分的に少し出ただけでした」
「医者に見せると、恐らく怪我が少し悪化しただけだと言われ、
薬を処方されて終わりました」
「しかしそれからどんどん悪化していき…何度も何度も切開して膿を
抜いて…痛かったけれど我慢しましたし、どんなに苦い薬も嫌だと
言わずに飲みました…しかしそれでも治るどころか病気はどんどん
広がって行きました」
あ~、対処療法しかしなかったなら、そりゃ治らんわ。
「しまいには原因不明の伝染病か何かかもという噂が流れだすと、
使用人もどんどん辞めていきました」
「それだけならまだ、耐えられたかもしれませんが…」
「父と母が頻繁に口論するようになって…」
「元々父と母は政略結婚で愛は無かった。
私が生まれてからは、寝室を共にすることは一度もなかったようです。
それでも表面上は仲良くしていたのですが…」
「私がもしかしたら死ぬかもしれないとなって、すでに三十半ばの
母に、もう一度出産させるより、若い妻を娶った方が良いと判断した
父が、母に離婚を突き付けて…」
「母も実家が公爵家でプライドの高い人だったので…もちろん
受け入れるはずもなく、ずっとそれで喧嘩していました」
「結局決着がつかないまま、私はどんどん悪くなっていった…。
ああ、父母には優しい言葉どころか、見舞いに来てもらった記憶も
ないですね…。
跡継ぎはどうするんだなんて話ばかりで…」
「そんな私は、とうとう療養の名目で一番辺境にある、公爵家の
別荘へと移されました。
しかしそこの使用人も私を避けて…いつも私の世話を押し付け合って
いました…」
「死んだらどうするんだ、家族がいるんだ、私だって死にたくない、
今度はあなたの番でしょ、いや、アンタが…。
そんな声が絶えず聞こえてきていました」
「公爵家で私を親身に世話してくれるのは…フォルトとエマぐらい
でした…」
「本当は辺境の別荘にフォルトとエマも来ることになっていたの
ですが…運悪く本宅の方で問題が発生したため、中々これなくなって
しまったのです…」
「しかし当時の私にそれが伝えられることは無く…とうとう二人に
まで見放されたと思ってしまい…」
「気がついたら屋敷を出て…どこをどうさまよったか分からず
疲れて歩けなくなったところで泣いていたら、貴方に発見された
ということです」
うっわ~、予想以上にすごかった…。
そりゃー私に執着するわ…。
「当時あなたを本当に探したのです…。
いえ、あなたを見つけるまで、ずっと探し続けました。
しかしあなたの愛称しか私は知らず、どうやらあなたのご両親も
偽名を使っていたようで…
ましてご近所にどこへ行くのか何も言わず消えて…。
仲良くしていたご近所の方々も大変驚いて、残念がっていました」
借金取りから逃げている最中だったからな~。
「「フィリー様」」
ここで今まで黙っていたフォルトさんとエマさんが口を開く。
あ、余談だけどこの二人は夫婦なんだってさ。
すごーくお似合い。
「今になってしまい、大変申し訳ありませんが…改めて
御礼申し上げます。
ギリアム様を救っていただき…ただただ感謝しかありません」
「え?いやー…助けたのはおっちゃんだと思います」
「とんでもございません。
ガフェル殿からすべて聞いております」
ガフェル…ああ、おっちゃんか。
「自分は薬を処方しただけで、ギリアム様のお世話はすべて
フィリー様がされたと…。
ギリアム様のお世話が‟義務”であった使用人すら恐怖で
やりたがらなかったというのに…」
ここで公爵様がまた割って入る。
「どうか謙遜しないでください。
誰もが触れるどころか、近づくことさえ嫌がった私にフィリーは
口付けてくれた…」
いやいや、あのですね。
前世の娼婦時代、口に生ごみとかうんことか詰めて、それでキスせえ
言ってくる輩がいたんですよ、ホント。
当時、金に困ってたから金払いのいい客の要求は断れなかったんです
よねー…。
それに比べたら、マシでしたよホント、いやマジでホント。
「それに私の体から出てくる血と膿、それに伴う異臭だって気にする
素振りを全く見せず、綺麗になっていくことを喜んでくれた…」
いやいやいや、だからさっきの延長ですけどね。
前世でいたんですよ、汚物体中にぬったくってですね。
それを綺麗にしてやらないとイかない性癖のやつが。
人間金に困ると、大抵の事は出来るっていういい勉強にだけは
なりましたワ。
ま~同僚からはアンタは性癖コレクターだから出来るんだよって
言われちまいましたがね。
う~ん。
確かにその通りだ、うん。
だから!
だからお願い!
3人そろって聖女を見るような眼を私に向けんでくれんかね。
何だか剣山で全身をチクチクビミョーな痛さでつつかれている
気分になるんだよ、うん。
「あの…フィリー…」
「へ?あ、はい」
何だかミョーな気分だ…。
「その…だから…」
公爵様はどもりながらも、必死で言葉を紡いでいる。
普段だったら絶対に、拝めない姿なんだろーなとわかる。
「私の結婚の申し込み…受けてくださいませんか?」
とても真剣な目を向けてくるんだよなー、これが。
まあ、ポチかどうかは分からなかったけど、もしそうだったらと
仮定して色々考えてきていたことが役に立ちそうだ…。
あんまり役に立ってほしくなかったんだけどね…。
「…本日こちらに伺った理由は、お手紙を渡すためでした」
そう言い、2通の手紙を懐から取り出す。
「1通は先日の舞踏会についての事を、ご報告する内容…。
これはすでにカタがついたようですので、必要ありませんね」
懐にしまいなおす。
「もう一通が…大雑把に言うと会ってお話ししませんか…という
モノなのですが、正確には少し違います。
こちらを今から一緒に確認して頂きたい」
「どういった内容でしょうか?」
「結婚について、私にも条件があります。その条件を簡潔に
まとめました」
「!?」
「ですので、それを見ていただいて、私と会うか会わないか
公爵様が判断してくださいという内容です」
手紙をテーブルの上に差しだす。
「拝見しても?」
「勿論です。せっかく機会をいただきましたので、それを見ながら
一つ一つ説明しようと思います」
公爵様が手紙を手に取ったことを確認し、
「まず最初に書きましたが…いきなり結婚ではなく最低でも2年間!
婚約の期間を設けてください」
これはむしろこの世界では普通の事である。
貴族同士の結婚は、平民以上に離婚が難しいことが多い。
家同士の繋がりとそれにまつわる利権、持参金をどうするかなど
離婚するとなると、それらの処理が付きまとうからだ。
だからこそ、婚約期間に婚家に入り、家のしきたりやその他諸々
夜の生活など問題がないかどうか確認するのだ…って同棲やんこれ!
しかも夫実家での同棲!!
前世だったら、炎上案件!!
という突っ込みを私が心の中でしている時に、公爵様は訝しげに
書面を見ながら、
「婚約期間の…次の文章…」
「へ?」
「婚約期間中に片方がこれ以上の継続不可能という考えを変える気が
なければ、婚約及び結婚は無効とするというモノ…」
「何かおかしいですか?」
「つまり私が貴方に結婚の解消を申し出ることもある…という意味に
とれるのですが」
「ええ、もちろんそうですが?」
「それは絶対にありえませんので、貴方からに書き換えます」
うっわー、すっごいきっぱりと言い切った…。
ホントに私に惚れ込んでんだなー。
けどさぁ。
「それはやめてください。
公平性に欠いたものを、正式なものとするのはお断りいたします」
「私もこれだけは譲れません。
私からあなたに離婚を要求することはありえません!!」
むっきー!!
ホンット、一本気だなぁ。
まあ、そういう男嫌いじゃない、むしろ好きだけどさぁ。
でも予想通りだわ。
この公爵様…生まれながらに公爵様で、本人の能力もピカ一に高いから
こそ、かなりわかっていない部分がある…。
ねえ、公爵様…。
私は前世、娼婦という無くなることの決してない、ともすれば
バカにされることもある仕事を、二十年以上やった身なんですよ。
だからよくわかってるんです。
そういう立場の女が…ヘタにシンデレラストーリーの主人公になった
場合………。
周りの人間がどういう目で見、どういう言動をとるかが…ね。
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真剣な目を向けられ、焦るわたくしの心情
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