21 / 71
第4章 交渉
4 乗合馬車騒動…
しおりを挟む
フォルトさんは、固まっている公爵様につらつらと説明を始める。
「ステンロイド男爵家…30年前の戦争で功績を上げたフィリー様の
おじいさまが叙爵され、始まった家です」
そうそう。
だから歴史なんてない!
パパンは平民だったころの事しっかり覚えてるしね。
「当時、叙爵された人間が多かったこともあり、名誉的に貴族と
認められただけで、金銭・土地等の褒賞は一切なし」
これがほんとの名ばかり貴族。
ウチはまさにその筆頭!!(←自慢にナラネー)
「あと現在のご当主…フィリー様のお父様が…その…何というか…
非常におおらかで人が良く…あまり気にしない方のようで…」
急に言葉に詰まってる…。
あのさ、フォルトさん。
ハッキリお人よしの天然バカって言っていいよ。
本人認めてるから。
「今まで3度ほど、その…人に騙されて借金の肩代わりをさせられ…
その度にフィリー様たちは色々な場所を借金取りから逃げまわって
いらっしゃったのです」
「な…」
「最近では借金も返し終わって、とりあえず落ち着いているようですが、
またいつそのようなことになるかわからないから…と使用人をいっさい
置いていないそうで…」
わ~、すごい。
短期間でこれだけ調べられるって、さすが公爵家の情報収集能力!
パネェ。
「そうなんですよ~、だからうちは自分の事は自分でやるが基本で。
またいつ騙されてもいいように、モノをなるべく持たないように
して、お金も出来るだけ貯めてるんです。
何せ…」
「うちのお父様、何年か周期で決まって人に騙されて借金肩代わり
させられるんで~。
もう慣れましたね~、でも…」
「これからは公爵家にご厄介になるわけだから、そう言うことがあっても
住む所とゴハンは恵んでもらえるようになったから、ひとまず逃げずに
すむだけでもありがたいです」
すると公爵様は大きなため息一つつき、
「まず…お父様が人に騙されたらすぐに知らせてください。
即座に騙した奴をひっ捕らえます!」
まあ、この公爵様ならそうなるだろうな。
「わ、そこまでしていただけるんですか?
ありがとうございま~す」
「当たり前です。
私の父でもあるのですから」
まあこれで、以前パパンを騙した連中も探るだろーな。
私のパパンに自分の借金ひっかぶせた奴らよ、覚悟せい。
私はキミらを許しておらんぞ。
どうするかはパパン次第だが、冷や汗ぐらいはたっぷりかいて
いただきませんとね。
「で?」
「はい?」
悦にひたる私の顔を、公爵様が覗き込む。
「乗合馬車で危険な目にあいませんでしたか?」
すごく心配そうなのが見て取れる。
本当、私のこと好きね、公爵様。
「大丈夫でしたよ。
この通り男の子の格好していましたから…。
酔っぱらいのおっちゃんに、おーカワイイぼくちゃんが乗ってんなー
って、頭ポンポンされたぐらいです~」
私は前世の経験で、相手が発情して触ってきているか、他意はない
状態で触ってきているかが確実にわかるのだ。
私が乗合馬車で出会ったこのおっちゃんは、本当に私を子供が心配と
いった具合で話しかけて、可愛がってくれただけだ。
……ですから!!
そんな怒気を孕んだ顔にならんでください、公爵様!!
だが私の心の叫び虚しく、公爵様はテーブル脇の剣へと手を伸ばす。
「こ、公爵様!!!」
私は公爵様にしがみついた。
百歩譲ってあの令息はいい。
腕の一本ぐらい折られたって文句の言えない事をしたと思っている。
しかし単純に子供を心配しただけの、酔っぱらいとはいえ人のいい
おっちゃんを無実の罪で傷つけさせるわけにはいかーん!!
「何でそんなに怒りっぽいんですか!
私は怪我も何もしていないんだから、いいじゃないですか!」
「…そう言う問題ではありません!!」
ああああ、もおおおおっ!
血気盛ん過ぎないか、公爵様…。
かくなるうえは!!
「公爵様!!一つお答えください!!」
「…なんですか?」
「公爵様は私とその酔っ払いとどっちが大事なんですか!!」
「は、はぁ?」
公爵様の頭の上に?が多量に出ている。
よっしゃ。
「わ…私は…」
ここでぽろぽろ涙を流す。
あ、もちろん嘘泣きだよ。
「せっかく公爵様と仲良くなれたのだから、両親の所に戻る前に、
お庭のお散歩とか、公爵様としたいと思っていたんです。
私…お花が好きだから、とっても楽しみにしていたんです。
それなのに…」
「公爵様は名前もわからない酔っ払いを追いかける方が大事なん
ですね!そうなんですね!」
「そ…そそ…そんなわけはないでしょう!!」
「だったら!!」
一層潤んだ瞳を公爵様に向けつつ、
「私のお願い…
聞いてくださいますよね…」
「う…」
公爵様はバツが悪そうな顔で、がしがし頭を掻く。
そこですかさずフォルトさんが、
「ギリアム様…。
ご両親のもとに向かう馬車の用意は、しっかりしておきます。
ちょうど温室のお花が、只今とても美しいですから、せっかく
ですので、フィリー様にお見せしては?」
よっしゃ、フォルトさん。
ナイスフォロー。
「わあ、温室があるのですか?
お庭もすごいのに、さらに…ぜひ見たいです」
「うう…わかりました…」
よっしゃー!おっちゃんの安全は何とか確保ー!
--------------------------------------------------------------
んで私は計画通り(?)公爵家の温室へ。
………………。
………………………。
え~、申し訳ございません皆様。
言葉を失っておりました。
まず規模が個人宅のモノではありません。
例えるならそうですね…東京ドームの中がそのまま温室になったと
思ってくださいませ。
パネェーーーーーーーー!!!
しかも色とりどりの花のつるが天井にまで伸びているため、
本当に東京ドームならぬ、花ドームですよ皆様。
「どうですか…?
フィリーのために作ったのですが…」
「え…」
「言ったじゃないですか…庭を花でいっぱいにしてくれって…」
「あ…」
「庭に植えられるものは、庭に植えたのですが…。
どうしても気候が合わないものもあるので、温室を作りました」
ゴメン…公爵様…。
完全な思い付きをつらつら並べただけだったのだけど…。
「え、えっと、すいません。
あまりにすごくて言葉が出てこなくて…(まあこれは本当だ)。
とっても素敵で…素晴らしくて…」
「気に入っていただけたならよかったです」
公爵様はご満悦だ。
「え…っと…、一つお聞きしてもよろしいですか?」
「一つと言わず、いくつでも」
機嫌良いな~。
「ここって、誰でも入れるようになっているんですか?」
「いいえ。
原則珍しい植物ばかりなので、朝夕に管理者が入ってお世話を
する以外は、人が立ち入ることはありません」
なるほど…好都合だ。
「じゃあ今は、この大きな温室に私と公爵様二人っきりなんですね」
「ええ、そうですよ」
「よかったぁ…もう我慢できなくなってきていたから…」
そう言って、公爵様に抱きついた。
「え…フィ、フィリー…」
公爵様はちょっと驚いたようだが、優しく私を抱きしめ
背中を撫でてくれる。
私はそんな公爵様の眼前に、生々しいあとの付いた腕をもう一度出した。
「公爵様…私…これを付けられた時、怖いとかよりも…
物凄く気持ち悪かったんです…だから…」
「だから罰がどうとかよりも、とにかく今は公爵様にそばにいて欲しい…
この跡を、公爵様に消して欲しい…」
すると明らかに公爵様の眼の色が変わる。
「どうすれば…いいですか…」
「この跡がついた部分に…いっぱいいっぱい…口付けてください」
「わかりました」
そう言うと公爵様は、私の手を優しく持ち、ついばむような口付けを
何度も落とし始めた。
それを見ながら私は
(ああ…やっぱりね…)
と、思った。
私にはおおよそ人に自慢できるような何かがあるわけじゃない。
でも前世の経験で…こういう事にだけは、異常にカンが鋭くなり、
またカンが当たりやすくなった。
公爵様が怒っていた理由の一つ…私の体に他の男が触れたからだよね。
本当にしょうがないねぇ…。
「ステンロイド男爵家…30年前の戦争で功績を上げたフィリー様の
おじいさまが叙爵され、始まった家です」
そうそう。
だから歴史なんてない!
パパンは平民だったころの事しっかり覚えてるしね。
「当時、叙爵された人間が多かったこともあり、名誉的に貴族と
認められただけで、金銭・土地等の褒賞は一切なし」
これがほんとの名ばかり貴族。
ウチはまさにその筆頭!!(←自慢にナラネー)
「あと現在のご当主…フィリー様のお父様が…その…何というか…
非常におおらかで人が良く…あまり気にしない方のようで…」
急に言葉に詰まってる…。
あのさ、フォルトさん。
ハッキリお人よしの天然バカって言っていいよ。
本人認めてるから。
「今まで3度ほど、その…人に騙されて借金の肩代わりをさせられ…
その度にフィリー様たちは色々な場所を借金取りから逃げまわって
いらっしゃったのです」
「な…」
「最近では借金も返し終わって、とりあえず落ち着いているようですが、
またいつそのようなことになるかわからないから…と使用人をいっさい
置いていないそうで…」
わ~、すごい。
短期間でこれだけ調べられるって、さすが公爵家の情報収集能力!
パネェ。
「そうなんですよ~、だからうちは自分の事は自分でやるが基本で。
またいつ騙されてもいいように、モノをなるべく持たないように
して、お金も出来るだけ貯めてるんです。
何せ…」
「うちのお父様、何年か周期で決まって人に騙されて借金肩代わり
させられるんで~。
もう慣れましたね~、でも…」
「これからは公爵家にご厄介になるわけだから、そう言うことがあっても
住む所とゴハンは恵んでもらえるようになったから、ひとまず逃げずに
すむだけでもありがたいです」
すると公爵様は大きなため息一つつき、
「まず…お父様が人に騙されたらすぐに知らせてください。
即座に騙した奴をひっ捕らえます!」
まあ、この公爵様ならそうなるだろうな。
「わ、そこまでしていただけるんですか?
ありがとうございま~す」
「当たり前です。
私の父でもあるのですから」
まあこれで、以前パパンを騙した連中も探るだろーな。
私のパパンに自分の借金ひっかぶせた奴らよ、覚悟せい。
私はキミらを許しておらんぞ。
どうするかはパパン次第だが、冷や汗ぐらいはたっぷりかいて
いただきませんとね。
「で?」
「はい?」
悦にひたる私の顔を、公爵様が覗き込む。
「乗合馬車で危険な目にあいませんでしたか?」
すごく心配そうなのが見て取れる。
本当、私のこと好きね、公爵様。
「大丈夫でしたよ。
この通り男の子の格好していましたから…。
酔っぱらいのおっちゃんに、おーカワイイぼくちゃんが乗ってんなー
って、頭ポンポンされたぐらいです~」
私は前世の経験で、相手が発情して触ってきているか、他意はない
状態で触ってきているかが確実にわかるのだ。
私が乗合馬車で出会ったこのおっちゃんは、本当に私を子供が心配と
いった具合で話しかけて、可愛がってくれただけだ。
……ですから!!
そんな怒気を孕んだ顔にならんでください、公爵様!!
だが私の心の叫び虚しく、公爵様はテーブル脇の剣へと手を伸ばす。
「こ、公爵様!!!」
私は公爵様にしがみついた。
百歩譲ってあの令息はいい。
腕の一本ぐらい折られたって文句の言えない事をしたと思っている。
しかし単純に子供を心配しただけの、酔っぱらいとはいえ人のいい
おっちゃんを無実の罪で傷つけさせるわけにはいかーん!!
「何でそんなに怒りっぽいんですか!
私は怪我も何もしていないんだから、いいじゃないですか!」
「…そう言う問題ではありません!!」
ああああ、もおおおおっ!
血気盛ん過ぎないか、公爵様…。
かくなるうえは!!
「公爵様!!一つお答えください!!」
「…なんですか?」
「公爵様は私とその酔っ払いとどっちが大事なんですか!!」
「は、はぁ?」
公爵様の頭の上に?が多量に出ている。
よっしゃ。
「わ…私は…」
ここでぽろぽろ涙を流す。
あ、もちろん嘘泣きだよ。
「せっかく公爵様と仲良くなれたのだから、両親の所に戻る前に、
お庭のお散歩とか、公爵様としたいと思っていたんです。
私…お花が好きだから、とっても楽しみにしていたんです。
それなのに…」
「公爵様は名前もわからない酔っ払いを追いかける方が大事なん
ですね!そうなんですね!」
「そ…そそ…そんなわけはないでしょう!!」
「だったら!!」
一層潤んだ瞳を公爵様に向けつつ、
「私のお願い…
聞いてくださいますよね…」
「う…」
公爵様はバツが悪そうな顔で、がしがし頭を掻く。
そこですかさずフォルトさんが、
「ギリアム様…。
ご両親のもとに向かう馬車の用意は、しっかりしておきます。
ちょうど温室のお花が、只今とても美しいですから、せっかく
ですので、フィリー様にお見せしては?」
よっしゃ、フォルトさん。
ナイスフォロー。
「わあ、温室があるのですか?
お庭もすごいのに、さらに…ぜひ見たいです」
「うう…わかりました…」
よっしゃー!おっちゃんの安全は何とか確保ー!
--------------------------------------------------------------
んで私は計画通り(?)公爵家の温室へ。
………………。
………………………。
え~、申し訳ございません皆様。
言葉を失っておりました。
まず規模が個人宅のモノではありません。
例えるならそうですね…東京ドームの中がそのまま温室になったと
思ってくださいませ。
パネェーーーーーーーー!!!
しかも色とりどりの花のつるが天井にまで伸びているため、
本当に東京ドームならぬ、花ドームですよ皆様。
「どうですか…?
フィリーのために作ったのですが…」
「え…」
「言ったじゃないですか…庭を花でいっぱいにしてくれって…」
「あ…」
「庭に植えられるものは、庭に植えたのですが…。
どうしても気候が合わないものもあるので、温室を作りました」
ゴメン…公爵様…。
完全な思い付きをつらつら並べただけだったのだけど…。
「え、えっと、すいません。
あまりにすごくて言葉が出てこなくて…(まあこれは本当だ)。
とっても素敵で…素晴らしくて…」
「気に入っていただけたならよかったです」
公爵様はご満悦だ。
「え…っと…、一つお聞きしてもよろしいですか?」
「一つと言わず、いくつでも」
機嫌良いな~。
「ここって、誰でも入れるようになっているんですか?」
「いいえ。
原則珍しい植物ばかりなので、朝夕に管理者が入ってお世話を
する以外は、人が立ち入ることはありません」
なるほど…好都合だ。
「じゃあ今は、この大きな温室に私と公爵様二人っきりなんですね」
「ええ、そうですよ」
「よかったぁ…もう我慢できなくなってきていたから…」
そう言って、公爵様に抱きついた。
「え…フィ、フィリー…」
公爵様はちょっと驚いたようだが、優しく私を抱きしめ
背中を撫でてくれる。
私はそんな公爵様の眼前に、生々しいあとの付いた腕をもう一度出した。
「公爵様…私…これを付けられた時、怖いとかよりも…
物凄く気持ち悪かったんです…だから…」
「だから罰がどうとかよりも、とにかく今は公爵様にそばにいて欲しい…
この跡を、公爵様に消して欲しい…」
すると明らかに公爵様の眼の色が変わる。
「どうすれば…いいですか…」
「この跡がついた部分に…いっぱいいっぱい…口付けてください」
「わかりました」
そう言うと公爵様は、私の手を優しく持ち、ついばむような口付けを
何度も落とし始めた。
それを見ながら私は
(ああ…やっぱりね…)
と、思った。
私にはおおよそ人に自慢できるような何かがあるわけじゃない。
でも前世の経験で…こういう事にだけは、異常にカンが鋭くなり、
またカンが当たりやすくなった。
公爵様が怒っていた理由の一つ…私の体に他の男が触れたからだよね。
本当にしょうがないねぇ…。
136
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました
大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
三年の想いは小瓶の中に
月山 歩
恋愛
結婚三周年の記念日だと、邸の者達がお膳立てしてくれた二人だけのお祝いなのに、その中心で一人夫が帰らない現実を受け入れる。もう彼を諦める潮時かもしれない。だったらこれからは自分の人生を大切にしよう。アレシアは離縁も覚悟し、邸を出る。
※こちらの作品は契約上、内容の変更は不可であることを、ご理解ください。
夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。
Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。
そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。
そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。
これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。
(1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
