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第9章 決戦
5 テラスにて、第二幕
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さて、私・フィリーとギリアムはテラスでイチャイチャしておりました。
するとそこへ、
「ギリアム公爵閣下、テオルド・ルイザークです。
入ってよろしいですか?
家族も一緒なのですが…」
「いいぞ、入ってくれ」
ギリアムが許可したからいいんやけど…随分な人数が入ってきた。
全部で7人。
先頭きって入ってきた、どう見ても家長にしか見えない中年男性。
その後ろに中年女性と若い女性、あとはやっぱり若い女性と男性、
そして結構後ろの方にいる、中年男性だ。
う~ん、ま、私のやることは変わらんからなー。
私はいかにもテオルド卿ですと言いたげに、中心にいる中年男性に
見向きもせず、端っこでぶすっとした顔をしている中年男性の所に
行き、
「はじめまして、テオルド・ルイザーク伯爵…。
オルフィリア・ステンロイド男爵令嬢がご挨拶申し上げます」
するとテオルド卿は明らかにぎょっとした。
まあ、年齢も同じぐらいで、明らかに中心にいる人物の方がそれっぽく
見えるからね~。
肩で風切って、堂々と入って来たし。
オペロント侯爵が何か言おうとしたようだが、
「こちらこそ初めまして、オルフィリア・ステンロイド男爵令嬢。
テオルド・ルイザーク伯爵がご挨拶申し上げます」
テオルド卿の声に打ち消される。
そして…、
「失礼ですが、なぜ私がテオルドだとわかりましたか?」
「ギリアム様からもフォルトやエマからも、テオルド卿のお話を
一番多くお聞きしました。
入ってきた人たちの中で、人相風体が一番一致したからです。
それが理由の半分…ですね」
さて…ここからが勝負どころだ。
私の前世から培ってきた、勘の見せ所。
人間関係は脈々と積み重ねて良くしていくことも大事だが…それと
同じぐらい、最初が肝心!!!
「ほう…興味深いですな。
もう半分とは?」
このテオルド・ルイザーク伯爵は、ギリアムの関係者の中で一番味方に
しておかなきゃならん人物。
「他の全員が笑っているのに、テオルド卿だけは不満げになさっていた
ことが、もう半分ですね」
「なぜそれが理由に?」
「テオルド卿は一本木で、大変曲がったことがお嫌いと聞いています。
ですので、ご自身のご息女と同年齢の令嬢に対し、騙してからかう様な
ことは、やりたがらないと思いました。
ゆえにそれが、お顔に出たのでは…と」
「なるほど…これはこれは…」
テオルド卿の顔からは硬さは消え、何とも柔らかくなった。
よしよし。
でも…。
う~ん、どうするかな…。
ここで終わりにしてもいいんだけど…。
私の優雅なエッチライフを守るために…もう一勝負かけるか、うん。
「感心していただけたようなら、よかったです。
それではもう一つよろしいでしょうか?」
「なんですかな?」
テオルド卿の眼を真っすぐ見、
「たとえ不本意であったとしても、ご自身でやる!!とお決めになった
のなら…せめて不満は顔に出さないことをお勧めします。
もし私が潜伏中のテオルド卿を狙う敵であるなら…テオルド卿はとっくに
刺されていると思いますよ」
テオルド卿以外の全員の笑顔が一瞬で凍り付き、ひきつったのは見なくても
わかる。
だが当のテオルド卿は、一瞬下を見たかと思ったら、すぐに天を仰ぎ見て
なんともおかし気に…嬉しそうに…大笑いを始めた。
まるでこの場にいるほかの人間の笑いを、すべて吸い取ってしまったかの
ようだ。
「いやー、お見事!!
このテオルド・ルイザーク、感服いたしました!!
さすがギリアム公爵閣下が選んだお方なだけある!!」
よっしゃ、よっしゃー!
うまくいった。
私が聞いた限りで感じたのは、テオルド・ルイザークという人は、非常に
ギリアムと似ている。
自分の非を隠したりせず、潔くできる人。
そういう人には礼を尽くしたうえで、失策は失策とキッチリ言う方が、
好感を持ってもらえることが多い。
下手なおべっかなど逆効果!!
私は高らかに笑い続けるテオルド卿に一礼して、今度は中心にいる中年男性
の前へと行く。
「はじめまして、ウェーリス・ドロイル・オペロント侯爵…。
オルフィリア・ステンロイド男爵令嬢がご挨拶申し上げます」
「わ…私のことをご存じでしたか?」
なんだか嬉しそうだね…。
ってことは、やっぱり企んでやがったか…。
でもそれにおめおめ乗ってやるほど、私は甘くねーけど。
「いえ…お顔を拝見したことはございませんが…。
テオルド卿が家族とおっしゃられ、一緒に入って来たからには、該当する
方が一人しか思い浮かばなかったので…」
「な…なるほど…」
私がさらに言葉を紡ごうとした時、ギリアムが手をたたき、
「なるほど、なるほど!
そういう余興だったのか!
考えたのは、オペロント侯爵だろう?
テオルド卿がこういう悪趣味なものを、考え出すとは思えないのでね」
あら、さすがにわかってらっしゃる。
頼もしいね~我が旦那候補様。
んで、オペロント侯爵が何か言う前に、
「おっしゃる通りです、閣下!!
不満はありましたが、閣下の選んだ方の力量を見たいという誘惑に
見事に負けました!!
心からお詫びいたします」
う~ん、やっぱテオルド卿は味方にしといて正解やな。
本人絶対わかってないけど、見事な援護射撃をしてくれたわー。
「アハハ…テオルド卿がそう言うなら、オペロント侯爵の無礼も
許すことにしよう」
「は?」
おや、オペロント侯爵。
わけわかんないって顔になったな~。
頭の回転速そうなのに。
「だってそうだろう?
私がこのテラスに入ることを許したのは、あくまでテオルド卿だ。
なのになぜオペロント侯爵が、先陣切って私の前に来るのかと、
少々不快だったのだ。
だが考えてみれば、オペロント侯爵は確かにテオルド卿の身内だし、
オペロント侯爵が考えた余興にテオルド卿が乗ったのだというのなら、
オペロント侯爵に怒るのは筋違いだからな。
それとも…違うのか?」
笑ってるけど、声には凄みがしっかり含まれている。
う~ん…ギリアムはホント頭ええな~。
そして追い詰めるのうまい。
「い、いえ、その通りでございます、ギリアム公爵閣下…。
私の余興に付き合っていただき、ありがとうございました」
うん。
これで完全に仕留めたね~。
オペロント侯爵、むっちゃ冷や汗かいとるわ~。
3年前の件もあるし、これ以上は何かできないね~。
え?
解説求む?
よっしゃ、わかった。
貴族社会というものは、かなり厳しい縦割りの階級社会。
通常であるならば、侯爵を伯爵と間違えることはもちろん、侯爵を
差し置いて伯爵に挨拶するのも大変失礼。
だから最初の段階で、私がオペロント侯爵をルイザーク伯爵と間違えて
挨拶したら、非常に失敬にあたる。
私はこれは回避した。
しかし次にオペロント侯爵に挨拶したが、オペロント侯爵が侯爵であると
私が最初から知っていたなら、これもやはり不敬に当たる。
だから侯爵は喜んだんだよね~。
私の無礼を許したってことにすれば、ギリアムに恩を売ったともとれるから
皆に間違いなく自慢できるし、商談も進めやすかろう。
ここにいなかった人間には、余興だなんて言わなきゃわからないし。
けど、オペロント侯爵があくまでルイザーク伯爵の身内…として入って
きたなら話は違う。
その場合は一番上の人間はルイザーク伯爵になるんだから、伯爵に先に
挨拶しても何ら問題はない。
私はもちろん、自分でこの辺まで話す気でいたのだが、先にギリアムが
言ってくれたから、楽だったわ。
オペロント侯爵は自分の余興であることを認めるのは、何とか回避したかった
ハズだから、結構証言とるのに骨が折れたかも。
身内だってことも、しらばっくれられると面倒だったろうし。
つーか、テオルド卿と同じような付け髭つけてきて、言い逃れすんなっての!
あ、私、前世の経験でズラとか付け髭見抜くのうまいんよ。
ま、とりあえず、めでたしめでたし。
----------------------------------------------------------------------------------
余計かもしれないが、テラスでの位置関係
するとそこへ、
「ギリアム公爵閣下、テオルド・ルイザークです。
入ってよろしいですか?
家族も一緒なのですが…」
「いいぞ、入ってくれ」
ギリアムが許可したからいいんやけど…随分な人数が入ってきた。
全部で7人。
先頭きって入ってきた、どう見ても家長にしか見えない中年男性。
その後ろに中年女性と若い女性、あとはやっぱり若い女性と男性、
そして結構後ろの方にいる、中年男性だ。
う~ん、ま、私のやることは変わらんからなー。
私はいかにもテオルド卿ですと言いたげに、中心にいる中年男性に
見向きもせず、端っこでぶすっとした顔をしている中年男性の所に
行き、
「はじめまして、テオルド・ルイザーク伯爵…。
オルフィリア・ステンロイド男爵令嬢がご挨拶申し上げます」
するとテオルド卿は明らかにぎょっとした。
まあ、年齢も同じぐらいで、明らかに中心にいる人物の方がそれっぽく
見えるからね~。
肩で風切って、堂々と入って来たし。
オペロント侯爵が何か言おうとしたようだが、
「こちらこそ初めまして、オルフィリア・ステンロイド男爵令嬢。
テオルド・ルイザーク伯爵がご挨拶申し上げます」
テオルド卿の声に打ち消される。
そして…、
「失礼ですが、なぜ私がテオルドだとわかりましたか?」
「ギリアム様からもフォルトやエマからも、テオルド卿のお話を
一番多くお聞きしました。
入ってきた人たちの中で、人相風体が一番一致したからです。
それが理由の半分…ですね」
さて…ここからが勝負どころだ。
私の前世から培ってきた、勘の見せ所。
人間関係は脈々と積み重ねて良くしていくことも大事だが…それと
同じぐらい、最初が肝心!!!
「ほう…興味深いですな。
もう半分とは?」
このテオルド・ルイザーク伯爵は、ギリアムの関係者の中で一番味方に
しておかなきゃならん人物。
「他の全員が笑っているのに、テオルド卿だけは不満げになさっていた
ことが、もう半分ですね」
「なぜそれが理由に?」
「テオルド卿は一本木で、大変曲がったことがお嫌いと聞いています。
ですので、ご自身のご息女と同年齢の令嬢に対し、騙してからかう様な
ことは、やりたがらないと思いました。
ゆえにそれが、お顔に出たのでは…と」
「なるほど…これはこれは…」
テオルド卿の顔からは硬さは消え、何とも柔らかくなった。
よしよし。
でも…。
う~ん、どうするかな…。
ここで終わりにしてもいいんだけど…。
私の優雅なエッチライフを守るために…もう一勝負かけるか、うん。
「感心していただけたようなら、よかったです。
それではもう一つよろしいでしょうか?」
「なんですかな?」
テオルド卿の眼を真っすぐ見、
「たとえ不本意であったとしても、ご自身でやる!!とお決めになった
のなら…せめて不満は顔に出さないことをお勧めします。
もし私が潜伏中のテオルド卿を狙う敵であるなら…テオルド卿はとっくに
刺されていると思いますよ」
テオルド卿以外の全員の笑顔が一瞬で凍り付き、ひきつったのは見なくても
わかる。
だが当のテオルド卿は、一瞬下を見たかと思ったら、すぐに天を仰ぎ見て
なんともおかし気に…嬉しそうに…大笑いを始めた。
まるでこの場にいるほかの人間の笑いを、すべて吸い取ってしまったかの
ようだ。
「いやー、お見事!!
このテオルド・ルイザーク、感服いたしました!!
さすがギリアム公爵閣下が選んだお方なだけある!!」
よっしゃ、よっしゃー!
うまくいった。
私が聞いた限りで感じたのは、テオルド・ルイザークという人は、非常に
ギリアムと似ている。
自分の非を隠したりせず、潔くできる人。
そういう人には礼を尽くしたうえで、失策は失策とキッチリ言う方が、
好感を持ってもらえることが多い。
下手なおべっかなど逆効果!!
私は高らかに笑い続けるテオルド卿に一礼して、今度は中心にいる中年男性
の前へと行く。
「はじめまして、ウェーリス・ドロイル・オペロント侯爵…。
オルフィリア・ステンロイド男爵令嬢がご挨拶申し上げます」
「わ…私のことをご存じでしたか?」
なんだか嬉しそうだね…。
ってことは、やっぱり企んでやがったか…。
でもそれにおめおめ乗ってやるほど、私は甘くねーけど。
「いえ…お顔を拝見したことはございませんが…。
テオルド卿が家族とおっしゃられ、一緒に入って来たからには、該当する
方が一人しか思い浮かばなかったので…」
「な…なるほど…」
私がさらに言葉を紡ごうとした時、ギリアムが手をたたき、
「なるほど、なるほど!
そういう余興だったのか!
考えたのは、オペロント侯爵だろう?
テオルド卿がこういう悪趣味なものを、考え出すとは思えないのでね」
あら、さすがにわかってらっしゃる。
頼もしいね~我が旦那候補様。
んで、オペロント侯爵が何か言う前に、
「おっしゃる通りです、閣下!!
不満はありましたが、閣下の選んだ方の力量を見たいという誘惑に
見事に負けました!!
心からお詫びいたします」
う~ん、やっぱテオルド卿は味方にしといて正解やな。
本人絶対わかってないけど、見事な援護射撃をしてくれたわー。
「アハハ…テオルド卿がそう言うなら、オペロント侯爵の無礼も
許すことにしよう」
「は?」
おや、オペロント侯爵。
わけわかんないって顔になったな~。
頭の回転速そうなのに。
「だってそうだろう?
私がこのテラスに入ることを許したのは、あくまでテオルド卿だ。
なのになぜオペロント侯爵が、先陣切って私の前に来るのかと、
少々不快だったのだ。
だが考えてみれば、オペロント侯爵は確かにテオルド卿の身内だし、
オペロント侯爵が考えた余興にテオルド卿が乗ったのだというのなら、
オペロント侯爵に怒るのは筋違いだからな。
それとも…違うのか?」
笑ってるけど、声には凄みがしっかり含まれている。
う~ん…ギリアムはホント頭ええな~。
そして追い詰めるのうまい。
「い、いえ、その通りでございます、ギリアム公爵閣下…。
私の余興に付き合っていただき、ありがとうございました」
うん。
これで完全に仕留めたね~。
オペロント侯爵、むっちゃ冷や汗かいとるわ~。
3年前の件もあるし、これ以上は何かできないね~。
え?
解説求む?
よっしゃ、わかった。
貴族社会というものは、かなり厳しい縦割りの階級社会。
通常であるならば、侯爵を伯爵と間違えることはもちろん、侯爵を
差し置いて伯爵に挨拶するのも大変失礼。
だから最初の段階で、私がオペロント侯爵をルイザーク伯爵と間違えて
挨拶したら、非常に失敬にあたる。
私はこれは回避した。
しかし次にオペロント侯爵に挨拶したが、オペロント侯爵が侯爵であると
私が最初から知っていたなら、これもやはり不敬に当たる。
だから侯爵は喜んだんだよね~。
私の無礼を許したってことにすれば、ギリアムに恩を売ったともとれるから
皆に間違いなく自慢できるし、商談も進めやすかろう。
ここにいなかった人間には、余興だなんて言わなきゃわからないし。
けど、オペロント侯爵があくまでルイザーク伯爵の身内…として入って
きたなら話は違う。
その場合は一番上の人間はルイザーク伯爵になるんだから、伯爵に先に
挨拶しても何ら問題はない。
私はもちろん、自分でこの辺まで話す気でいたのだが、先にギリアムが
言ってくれたから、楽だったわ。
オペロント侯爵は自分の余興であることを認めるのは、何とか回避したかった
ハズだから、結構証言とるのに骨が折れたかも。
身内だってことも、しらばっくれられると面倒だったろうし。
つーか、テオルド卿と同じような付け髭つけてきて、言い逃れすんなっての!
あ、私、前世の経験でズラとか付け髭見抜くのうまいんよ。
ま、とりあえず、めでたしめでたし。
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余計かもしれないが、テラスでの位置関係
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