ひとまず一回ヤりましょう、公爵様

木野 キノ子

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第9章 決戦

9 宴後のしょーもない話…

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あああああああああ、疲れた~~~~~~~~!!!!

帰りの馬車の中で、これでもかってくらいにだらけ切った
顔と姿勢をしている私とは対照的に…。

ギリアムはずっとそっぽを向いている。
一緒に暮らすようになってから確信したが、これ、機嫌悪いってサイン。

理由が予想つくだけに、面倒くさい。
とりあえず、ほっとく。

馬車が道を行く、車輪の音だけがこだましてしたのだけれど…ふいに…。

「やはりだめだ」

ギリアムは呟くように囁くと、同時に私の体を抱え上げ、自身の膝に乗せる。
そして私の背中…ドレスの生地をつかんだと思ったら…。
文字通り、絹を裂くような音が鳴り響く。

「ななな…!!」

正直びっくりしたよ、うん。
今まで散々、服だ下着だ、破かれたけどさあ…。
このドレスだって、ギリアムのお金で買ったもんだけどさぁ…。

なんぼ何でもいくらしたと思ってんだ!このドレス!!

一般庶民の住宅がいくつも買える値段だぞ、おい!!

ただやっぱり、ギリアムが買ったもんやから、そんなことは言えん。
で…

「こっ、このドレス…気に入ってたのに…」

と、悲しげにするだけだ。

「なら、もう一着…いえ、何着でも買ってあげます!!」

ああやっぱり、超の付く金持ちは言うことが違うなぁ…じゃなくて!!

「そ…そういう問題では…、そもそもなぜ破くんですか!!」

するとギリアムは、苦しそうに私を見つめ

「他の男…」

ぼそぼそと呟く。

「え?」

「他の男が触れたドレスなんか!
二度と袖を通さないでください!!」

はああああ~~~~~。
その理論で行くと、パーティーごとにドレスが必要だぞ、おい!
…まあ、そのぐらいの金はもちろんあるんやろーけど。
人にやっかまれる原因、作ろうとすんなや!

ギリアムのこのめんどくささは何とかならんもんかのぉ。
独占欲強すぎ!

そんなことを考えている間に、私は下着だけにされ、馬車の座席に
横たえられる。

で、私の首筋に顔を埋めたギリアムは…

「いたたっ!!」

私は首筋を思いっきりかまれた。
痛さから推測するに、また流血コース…。

「な…何するんですかぁ!!」

さすがに本気で怒って身じろぐも、のしかかるギリアムはびくとも
しない。

「あなたは…私のモノだ!!フィリー!!」

「ギリアム以外のモノに、なる気はありません」

ビョーキ怖いし!

ギリアムから返事はなく、代わりに乳房にしゃぶりつかれた。
手は乳房全体を覆い、揉みしだかれる。
口に含まれた中央の突起は、舌に転がされ、押しつぶされ…。

すべて下着の上からだったので、布ずれの感覚がまた、いつもと違って
欲望を煽る。
暫くそれに浸っていたが、やがて下着がずり上げられ、遮るものの
なくなった乳房を、ギリアムの大きな手が包み込み、指で中央の突起を
弄ばれた。

「フィリー…下は…自分でほぐしてください…」

「え…あ…はい」

おお、今日はいつになく積極的やね~。
思わず速攻コースとじっくりコース、どっちでほぐします?
って聞きそうになった…あぶねー。

とりあえず、ギリアムのモノはデカいから、速攻コースでいっとこか…。
あ、ほぐすときも気持ちよくすることは、忘れん女よ、私。
自分の性感帯はよくわかってるからね。
指で正確に性感帯をつき、瞬く間に蜜を溢れさせ、かなりノリノリに
ほぐした。
あ、もちろん顔には出さんよ。
荒い呼吸をし、少し涙目に、恥ずかしそうにほぐしたよ、うん。
そしたら先に、ギリアムの方が限界になったようで…。
体を離して、ズボンのベルトを外し、一気にパンツごとおろした。
中から飛び出したモノは、びくびくと脈打って、だいぶ苦しげだ。

「まったく…今回は出来るだけじらすつもりだったのに…。
なんであなたは、そんなにかわいいんだ、フィリー!!」

言い終わるか終わらないかのうちに、熱くたぎったモノが、私のナカに
入り込んできた。
準備万端整えていたので、私のナカはモノを根元まで、一気に迎え入れた。
よがって叫ぶ私を満足げに見るギリアム。

「ああっ!!フィリー、フィリー!!こんなあなたを見れるのは、
私だけ!!私だけです、フィリー!!」

「もちろんです!!ギリアム」

自分でほぐして、十分濡れていたそこは、ギリアムのモノと擦れるたび、
得も言われぬ快楽と、隠微な音を醸し出す。
私のナカをぱんぱんに満たし、押し広げ、内壁全体を摺り上げるモノを、
私も負けじときゅうきゅう締め上げる。

「ああ!!フィリー!!気持ちいい!!気持ちいいです!!フィリー!!」

「私も!!気持ちいいです!!もっと!!もっとやってギリアム!!」

私の言葉にさらに煽られたようで、腰の動きが早くなる。
お互いがお互いに、もう言葉はいらないとばかりに、荒い呼吸音だけを
馬車の中に響かせ、そして…。

ギリアムのモノがひときわ奥をついた時、私の全身が大きく跳ねた。
同時にギリアムも絶頂を迎え、一番奥に己の欲をすべて吐き出すの
だった…。

暫くして、馬車は公爵邸についた。

私とギリアムは、当然1回だけでは足らず、あとは寝室で…という話に
なった…。

いや~、嬉しいねぇ。

え?いや。

わたくしはまごうことなき、好きもんですが何か?

私はボロボロになったドレスの代わりに、ギリアムの上着に身を包み、
抱きかかえられる形で馬車から降りる。
別に一人で歩けるのだけれど、ギリアムがそうしたいんだってさ。

迎えてくれたフォルトさんとエマさんは、しっかりと平静を装ってて
プロやな~と感じた。

私の初お披露目は…一応成功した…ってことにしとこ、うん。

嗚呼ちなみに…ギリアムは自分のタキシードも捨ててもーた…。
理由は…うん、皆さまご想像の通り…。
他の女が触れたタキシードに、二度と袖を通したくないとさ。

あ~も~、めんどくせぇぇぇぇ!!!

その理論で言ったら、舞踏会のたびに違うタキシードを仕立てなきゃ
ならんぞ。

何て私が思っていたら…後日全く同じドレスが公爵家に届いた。

私が気に入っていたのにと言ったのを、覚えとったよう…。

このドレス…王都のいい場所にお屋敷が買える値段なんだけどね…。

………………。
金とは何ぞや…。

ド庶民の考えが抜けない還暦越えおばはんに、誰か教えとくれ…。
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