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第10章 信念
12 どうすればよかったの?2
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私は一呼吸おいて、
「先ほどの質問に答えます。
これはリグルド卿がその場にいなかったので、いかんともしがたい
ですが…、フレイア伯爵夫人には、オペロント侯爵家に残って頂き
たかったですね…」
「!!!」
うわ、二人そろってめっちゃ驚いとる。
「な…なぜ…」
「ん~、まずフレイア伯爵夫人は物静かではあるけれど、とても
聡明な方だったと伺っております。
だったら、わかっていたと思うんですよ。
テオルド卿とオペロント侯爵家の人たちの、考え方の違いを…ね」
「考え方の違い…ですか?」
ギリアム2号君、本当にわからないって顔してる…。
奥さん大変だったろーな。
「まずテオルド卿がパーティーの後、オペロント侯爵家の面々に
言ったことは、完全な正論です。
そしてテオルド卿は、もし彼らが、自分の非を全面的に認め、
真摯に謝罪したいと言ってきたら、その時点でギリアム様には
話を通したのではないですか?
もちろん、許す許さないはギリアム様の決めることですが…」
「そのつもりはありました」
その答えを聞き、私は自分の胸に手を当てた。
「こんな言葉をご存じですか?」
「?」
「己の中に鬼を飼うものは…同じ鬼を他者の中にも見る…と」
「それは…どういう…」
「王立騎士団は貴族と平民の区別が、かなりなくなりました。
ですがそれは、元来階級がすべてと考える人間には到底受け入れ
られないものです。
事実、王立騎士団から去った貴族の方々は多いと聞きました。
そしてオペロント侯爵家も…階級至上主義だと思います」
「そうでしょうな…」
「その階級至上主義者から言わせれば、ギリアム様は公爵、
テオルド卿は伯爵です。
どんなに信頼関係があったとしても…所詮、伯爵に公爵を動かす
ことはできない…そう考えていたでしょう」
「それは随分と偏っているうえに、傲慢な考え方ですね。
私は貴族だろうと平民だろうと、礼を欠かない人なら話ぐらい
聞きますよ」
それがギリアムのいい所なんだよな~。
「その見方を前提に、テオルド卿のパーティー後のセリフを検証
するとですね…オペロント侯爵家の人々には」
私はため息をつくように、一息吐く。
「テオルド卿が自身の保身のために、自分たちを冷たく切り捨てた
…ということになるのです」
「なんですか、それは!!!!」
いや、私に怒鳴られてもねぇ…。
「テオルド卿!フィリーに怒鳴ってどうする?
フィリーが怖がっているじゃないか!!」
いや、怖がってはいないが、鼓膜は痛かった。
「も…申し訳ありません、オルフィリア嬢…」
自分の非は、すぐ認めて詫びる。
うん、好きだよテオルド卿。
「先ほどの言葉…この件に当てはめるなら、オペロント侯爵家の
人々は、自身の保身のために、他者を切り捨てられるのです。
だから転じて、テオルド卿もそうだと思ってしまったのですよ」
「…母は…それをわかっていた…と?」
「ええ。
ですから、オペロント侯爵家に残って、その誤解を解きたかった
のでしょう。
リグルド卿達がまだ幼いころ、フレイア伯爵夫人はよくオペロント
侯爵家に、あなた方を連れて遊びに行ってたそうですね」
「は、はい」
「だから、両家の考え方の違いをよくわかっていたのでしょう」
「……」
「なるほど…フレイアが理由を言わなかったのは、そういう
ことですか…」
「ええ。
もしこの理由をテオルド卿に、正直に言おうものなら、それこそ
火に油を注ぐようなものですから」
「じゃあ…あの時私が…母を連れて行っていたら…」
「それは考えない方がいいです、リグルド卿。
フレイア伯爵夫人でも、オペロント侯爵家の人たちの説得は
難しかったと思います」
「私は自分の得た情報と考えに基づいて、仮説と可能性を話して
いるに過ぎません」
リグルド卿の顔は、少しホッとしたようだ。
よかった。
「しかし…あの怪文書では、だいぶん騎士団員達に迷惑が
かかったから…」
テオルド卿らしいなぁ。
「その怪文書の件ですが…おそらくタニア侯爵夫人の対応をした
のが、デイビス卿だったのも関係しているでしょう」
「待ってくれ、フィリー。
デイビス卿の対応は完璧だった。
ヴァッヘン卿も一緒にいたし、それは私が保証する」
「それは私も疑っておりません。
デイビス卿もヴァッヘン卿も、ご自分の仕事を真面目にこなした
だけです」
「ですが先ほども申したように…タニア侯爵夫人は階級至上主義
なのです!」
「つまり…」
私が何か言う前に、デイビス卿が出た。
「仮にも侯爵夫人である彼女の対応を、伯爵である私がやること
自体が、気に食わなかったのですね」
お~、やっぱギリアムの周りは優秀やね。
「ええ、どんな完璧な対応をしたとしても、そこがダメだと
タニア侯爵夫人にとっては、すべてがダメだったのでしょう」
「そして時期も悪かった」
「時期?」
「ちょうど王立騎士団が変革の真っただ中だった時期でしょう?」
「あ…」
そう、王立騎士団が従来の階級をある程度重視する主義から、
徹底した、実力本位主義に変わった時期だったのだ。
「だから、当時の王立騎士団には、デイビス卿より高い階級は
ギリアム様だけでした。
しかし、一般にはまだそれが認知されていなかった」
そう。
タニア侯爵夫人のこの時の心情は、現代で例えるなら、
私が責任者です…と言って、20代の若者が出てくると、
オメーじゃ話にならん!上司を出せ、上司を!!と怒鳴る
人間の心境だね、まさに。
その20代が社長かもしれないって、考えらんないの。
「そして、タニア侯爵夫人の周りには、さらに悪いことに
オペロント侯爵家の商会に取り入ろうとする、階級の低い人間が
わんさかいた」
「そういう人たちは、とにかくタニア侯爵夫人やクレア嬢の気を
引くために、よいしょしまくってたみたいですからね…。
そして2人は商会運営に関わっていなかったから、寄ってくる
人達の裏の意図は、あまり考えられなかったのだと思います」
だからあんな自分本位の、バカな考えができるんだろ~な。
「タニア侯爵夫人の中に、階級が下=自分に跪いて当たり前と
いう勘違いが出来上がっていたのでしょう」
「…ということは、私の改善点は、時間を稼ぎつつ、団長に来て
もらって、重要なことはすべて団長に言ってもらうこと…です
かね…」
「デイビス卿は本当に優秀でらっしゃる。
本当にどうしても呼べないのでなければ、ギリアム様にお任せ
するべきでした」
さて…あと一つ言っとかにゃーな。
「あと、ヴァッヘン卿が近くにいたのも、いけなかったと思い
ます」
「へ?なんでです?!!」
ヴァッヘン卿は奇襲を受けたような表情になった。
「これは私の推測ですが…この時のタニア侯爵夫人は、階級至上
主義だけではなく、かなりの被害妄想が入っていたと思われます」
「だから…」
「ヴァッヘン卿は職務規定に従い、その場にいただけですが…。
タニア侯爵夫人からすれば、自分を嘲笑うために、わざと下位
貴族を同席させているんだ…になったと思います」
「え~~~~」
うん。
ヴァッヘン卿からしたら、ホンットいい迷惑だよね。
「こういったこと全部が複雑に絡み合い、総じてあの怪文書に
繋がったのでしょうね…」
そこまで言った私は、改めてギリアムの前に行く。
「んで、このタニア侯爵夫人の被害妄想ですけど…高い確率で
ギリアム様のパーティーでの行動が原因ですよ」
「そっ、それこそ濡れ衣ですよ!
私は間違ったことは何もしていません!!」
「間違ったことをしなかったから、いいってもんじゃない!!」
私は首をこきこきと鳴らし、改めてギリアムを見据える。
「先ほどの質問に答えます。
これはリグルド卿がその場にいなかったので、いかんともしがたい
ですが…、フレイア伯爵夫人には、オペロント侯爵家に残って頂き
たかったですね…」
「!!!」
うわ、二人そろってめっちゃ驚いとる。
「な…なぜ…」
「ん~、まずフレイア伯爵夫人は物静かではあるけれど、とても
聡明な方だったと伺っております。
だったら、わかっていたと思うんですよ。
テオルド卿とオペロント侯爵家の人たちの、考え方の違いを…ね」
「考え方の違い…ですか?」
ギリアム2号君、本当にわからないって顔してる…。
奥さん大変だったろーな。
「まずテオルド卿がパーティーの後、オペロント侯爵家の面々に
言ったことは、完全な正論です。
そしてテオルド卿は、もし彼らが、自分の非を全面的に認め、
真摯に謝罪したいと言ってきたら、その時点でギリアム様には
話を通したのではないですか?
もちろん、許す許さないはギリアム様の決めることですが…」
「そのつもりはありました」
その答えを聞き、私は自分の胸に手を当てた。
「こんな言葉をご存じですか?」
「?」
「己の中に鬼を飼うものは…同じ鬼を他者の中にも見る…と」
「それは…どういう…」
「王立騎士団は貴族と平民の区別が、かなりなくなりました。
ですがそれは、元来階級がすべてと考える人間には到底受け入れ
られないものです。
事実、王立騎士団から去った貴族の方々は多いと聞きました。
そしてオペロント侯爵家も…階級至上主義だと思います」
「そうでしょうな…」
「その階級至上主義者から言わせれば、ギリアム様は公爵、
テオルド卿は伯爵です。
どんなに信頼関係があったとしても…所詮、伯爵に公爵を動かす
ことはできない…そう考えていたでしょう」
「それは随分と偏っているうえに、傲慢な考え方ですね。
私は貴族だろうと平民だろうと、礼を欠かない人なら話ぐらい
聞きますよ」
それがギリアムのいい所なんだよな~。
「その見方を前提に、テオルド卿のパーティー後のセリフを検証
するとですね…オペロント侯爵家の人々には」
私はため息をつくように、一息吐く。
「テオルド卿が自身の保身のために、自分たちを冷たく切り捨てた
…ということになるのです」
「なんですか、それは!!!!」
いや、私に怒鳴られてもねぇ…。
「テオルド卿!フィリーに怒鳴ってどうする?
フィリーが怖がっているじゃないか!!」
いや、怖がってはいないが、鼓膜は痛かった。
「も…申し訳ありません、オルフィリア嬢…」
自分の非は、すぐ認めて詫びる。
うん、好きだよテオルド卿。
「先ほどの言葉…この件に当てはめるなら、オペロント侯爵家の
人々は、自身の保身のために、他者を切り捨てられるのです。
だから転じて、テオルド卿もそうだと思ってしまったのですよ」
「…母は…それをわかっていた…と?」
「ええ。
ですから、オペロント侯爵家に残って、その誤解を解きたかった
のでしょう。
リグルド卿達がまだ幼いころ、フレイア伯爵夫人はよくオペロント
侯爵家に、あなた方を連れて遊びに行ってたそうですね」
「は、はい」
「だから、両家の考え方の違いをよくわかっていたのでしょう」
「……」
「なるほど…フレイアが理由を言わなかったのは、そういう
ことですか…」
「ええ。
もしこの理由をテオルド卿に、正直に言おうものなら、それこそ
火に油を注ぐようなものですから」
「じゃあ…あの時私が…母を連れて行っていたら…」
「それは考えない方がいいです、リグルド卿。
フレイア伯爵夫人でも、オペロント侯爵家の人たちの説得は
難しかったと思います」
「私は自分の得た情報と考えに基づいて、仮説と可能性を話して
いるに過ぎません」
リグルド卿の顔は、少しホッとしたようだ。
よかった。
「しかし…あの怪文書では、だいぶん騎士団員達に迷惑が
かかったから…」
テオルド卿らしいなぁ。
「その怪文書の件ですが…おそらくタニア侯爵夫人の対応をした
のが、デイビス卿だったのも関係しているでしょう」
「待ってくれ、フィリー。
デイビス卿の対応は完璧だった。
ヴァッヘン卿も一緒にいたし、それは私が保証する」
「それは私も疑っておりません。
デイビス卿もヴァッヘン卿も、ご自分の仕事を真面目にこなした
だけです」
「ですが先ほども申したように…タニア侯爵夫人は階級至上主義
なのです!」
「つまり…」
私が何か言う前に、デイビス卿が出た。
「仮にも侯爵夫人である彼女の対応を、伯爵である私がやること
自体が、気に食わなかったのですね」
お~、やっぱギリアムの周りは優秀やね。
「ええ、どんな完璧な対応をしたとしても、そこがダメだと
タニア侯爵夫人にとっては、すべてがダメだったのでしょう」
「そして時期も悪かった」
「時期?」
「ちょうど王立騎士団が変革の真っただ中だった時期でしょう?」
「あ…」
そう、王立騎士団が従来の階級をある程度重視する主義から、
徹底した、実力本位主義に変わった時期だったのだ。
「だから、当時の王立騎士団には、デイビス卿より高い階級は
ギリアム様だけでした。
しかし、一般にはまだそれが認知されていなかった」
そう。
タニア侯爵夫人のこの時の心情は、現代で例えるなら、
私が責任者です…と言って、20代の若者が出てくると、
オメーじゃ話にならん!上司を出せ、上司を!!と怒鳴る
人間の心境だね、まさに。
その20代が社長かもしれないって、考えらんないの。
「そして、タニア侯爵夫人の周りには、さらに悪いことに
オペロント侯爵家の商会に取り入ろうとする、階級の低い人間が
わんさかいた」
「そういう人たちは、とにかくタニア侯爵夫人やクレア嬢の気を
引くために、よいしょしまくってたみたいですからね…。
そして2人は商会運営に関わっていなかったから、寄ってくる
人達の裏の意図は、あまり考えられなかったのだと思います」
だからあんな自分本位の、バカな考えができるんだろ~な。
「タニア侯爵夫人の中に、階級が下=自分に跪いて当たり前と
いう勘違いが出来上がっていたのでしょう」
「…ということは、私の改善点は、時間を稼ぎつつ、団長に来て
もらって、重要なことはすべて団長に言ってもらうこと…です
かね…」
「デイビス卿は本当に優秀でらっしゃる。
本当にどうしても呼べないのでなければ、ギリアム様にお任せ
するべきでした」
さて…あと一つ言っとかにゃーな。
「あと、ヴァッヘン卿が近くにいたのも、いけなかったと思い
ます」
「へ?なんでです?!!」
ヴァッヘン卿は奇襲を受けたような表情になった。
「これは私の推測ですが…この時のタニア侯爵夫人は、階級至上
主義だけではなく、かなりの被害妄想が入っていたと思われます」
「だから…」
「ヴァッヘン卿は職務規定に従い、その場にいただけですが…。
タニア侯爵夫人からすれば、自分を嘲笑うために、わざと下位
貴族を同席させているんだ…になったと思います」
「え~~~~」
うん。
ヴァッヘン卿からしたら、ホンットいい迷惑だよね。
「こういったこと全部が複雑に絡み合い、総じてあの怪文書に
繋がったのでしょうね…」
そこまで言った私は、改めてギリアムの前に行く。
「んで、このタニア侯爵夫人の被害妄想ですけど…高い確率で
ギリアム様のパーティーでの行動が原因ですよ」
「そっ、それこそ濡れ衣ですよ!
私は間違ったことは何もしていません!!」
「間違ったことをしなかったから、いいってもんじゃない!!」
私は首をこきこきと鳴らし、改めてギリアムを見据える。
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