ひとまず一回ヤりましょう、公爵様

木野 キノ子

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第10章 信念

15 ホンット、めんどくせぇぇぇ~

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その夜…ファルメニウス公爵邸。

「まーだ、拗ねてるんですか!」

私はうじうじとベッドの上で、巨体を横たえ暗い顔をしている
ギリアムを睨んだ。

「だって…私はフィリー一筋なのに…なんでフィリーは他の男の
味方をするんですか…」

うっっっぜぇぇぇ――――――――――――。
マジうぜー。

「あのですね、私はギリアム様とは別の人間なんですよ。
意見が違うことだって、ありますよ」

そしたら体をくるりと回転させ、後ろを向いてしまった。
本当に、めんどくせぇなぁ。

こうなったら実力行使だ!!

私はギリアムに近づき、手は触れずに耳を…かぷり。
もちろん流血するような嚙み方ではない、甘噛みだ。

「わわわ、フィリー!!
何をするのです」

ギリアムが慌てふためくが、そこで初めて手を使い頭を抑える。
もちろんギリアムが本気になったら、無駄な力だが、ギリアムは
なんだかんだ言って、私のいいようにさせてくれる。

耳って立派な性感帯なんだよね。
私はギリアムの耳を、吐息交じりにかぷかぷかぷ。

「う…うう…」

ほれほれ、苦しかろう。
早く素直になれぃ。

「あ――――――もうっ!!」

ギリアムはついに跳ね起きて、私の体をがしりとつかむ。

「なぜあなたはいつもいつも…」

真っ赤な顔して非難しても、怖くないで~す。

私はそんなギリアムに構わず、ギリアムの下半身を両手で握る。

「ちょ…ちょちょちょ、フィリー!!」

思わずギリアムは私から離れた。

「よかった」

「はい?」

「私にだいぶ怒っていたようですから、今日は私の体に触って
くれないだろーなって思ってたんで…」

へへっと笑えば、

「だから、なんであなたは…」

ギリアムは諦めたように、私のそばに来て優しく抱きしめた。

「私は…」

「はい」

「あなた以外とこういう事をするのが…」

「はい」

「本当に嫌なんです。
他の女に触られるなんて、吐き気がする!!」

「…わかっています」

まあ…。
性に対してはそれでいいよ。
ビョーキ、マジ怖いから。

たださぁ…ほかのことに関しては、もう少し緩和しないと…
あんまりいい結果を生まないと思うよ。
これ、還暦越えのおばちゃんの、経験に基づく意見ね。

そういやぁ、何かで読んだことがあるなぁ。
親から愛された経験のない子は、白黒思考がかなり強くなる
って。
幼いころの病気で、世界からさえ拒絶されたと思ったんだろう
人間だから、余計助長したんだろうなぁ。

「だからあなたも…」

「はい?」

「他の男を見ないでください…」

ん~、それは…。

「あの~、私はギリアム以外とこういうことを、するつもりは
一切ないですよ」

「…わかってます」

わかってねぇな…わかりたくないんだな。

「人間の社会で生きる以上、他の人間を全く視界に入れないと
いうことは不可能です。
特にあなたが好きだと言って、あなたを助けてくださる騎士団の
皆さんには、私はできる限りのことをしたいと思いますよ」

「…別に…それが悪いなんて言いません」

うそこけ。
納得できんって、声が言っとるぞ。

「…ひとまず一回ヤりましょう、ギリアム」

「……」

「それが嫌なら、もう今日は別々に寝ましょ」

「そ、それは絶対嫌です!!」

即答だね…。

「だったら…楽しみましょう」

「あなたは…いつもそうだ…」

「……」

「私はあなたから離れられないって…わかっているのに…」

「私だって、ギリアムから離れたくないですよ」

ギリアムは泣きそうな眼をして、私に口づける。
最初から激しい。
ついばみ、吸い付き、舌で口内をあらん限りに蹂躙する。

うん、いいよ。

言葉にできないなら…全部体に乗っけて私にぶつけな。

ヘドネが受け止めてあげるから!!

口づけが終わらぬうちに、ギリアムの手は私の胸へとのび、
ネグリジェを破り去った。
うん、好きにやりな!!

私の乳房を両の手で揉みしだき、中央の突起を指でつまみ上げ
押しつぶす。
乱暴だが、やはり私への気遣いがにじみ出ている。
ああ、ギリアムは本当に…優しいねぇ…。

やがて口と乳房、両方を同時に離したギリアムは、私の足を
がばっと開き、その中心へと頭を滑り込ませる。

そして秘部の上にあるぷっくり膨らんだ突起を、口に含む。
吸い上げ、舌でねっとりとなめまわし、最後は押しつぶす。
まるで蛇が獲物をちょっとずつ締め上げるように…段々と力を
強くしていった。

私は押し寄せる快楽に身をゆだね、好きなだけ身じろいだ。
ギリアムはそうした方が喜ぶって、わかってるから。

互いの口から熱い吐息が漏れ、唾液が流れ落ちる。

ギリアムは私が身じろいでいることに満足したのか、指を秘部に
一気に3本、差し込んだ。
十分濡れていた私のソコは、それを余裕で受け止めた。

指を激しく動かされるたび、体がビクンと跳ねる。
ギリアムが恍惚とした表情で、こちらを見ているのがわかる。

嬉しい?ギリアム…。
私も嬉しいよ…ほら…見て…私の体…こんなに感じている。

ギリアムの指が、ひときわ奥を刺激したとき、私の体は大きく
跳ねる。

「はぁっ…あああんっっ!!」

イった。
やっぱりいいねぇ…この陶酔感…何度やってもやめられない。

ギリアムは一度指を抜き、体を離した。
ズボンはいつ脱いだのやら、一糸も纏わぬ姿だった。

無言で…私の腰を両手で押さえ、もう限界だと訴えているで
あろう、自身のモノを、私の膣内にねじ込んだ。

指よりずっと大きく、硬く…より深くまで強い刺激をもたらして
くれるソレに、私は思う存分声を上げる。
喜びの声、幸せだと叫ぶ。

お互いがお互い、言葉を発するよりも何よりも、繋がって、
繋がって、つながって…刺激し合う。
その刺激はこの世のものとはとても思えない、言い表すすべさえ
わからないもの…。

生物の…本能を刺激し…生きる意味を与えたもうもの…。

生き物としての喜びを歌うように、ただただ言葉にならない声を
上げ、肉と肉が打ち付け合う音を不規則に発する。

ああこれだよ。
これこそが、私の生きる意味。
生きる目的。
すべての原動力…。
すべての行動原理!!

ねぇ、ギリアム…。

アナタがこれさえ与え続けてくれるなら…例え何が起こっても
あなたのそばに…いるよ!!

だからさぁ…ギリアム…。

そんなに心配しないでよ…。
もっと自信持ちなって…。

このヘドネを独り占めできるような精力を持った男なんざ…
そうそういないよ?
前世の世界で軽く4桁を超える男を抱きまくった…このヘドネが
保証するよ…。

そして私たちはまた…狂気のような欲情に身を任せ、いつまでも
いつまでも交わり続けた…。
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