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第1章 取締
3 フィリー軍団の功績
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「ぎゃ~~~~~、検挙はもう、終わったんじゃなかったのかよ!!」
そこは…少し古びた事務所だった。
本棚の奥に隠し扉があり…その奥の部屋には…檻と怯える…やせ衰えた人々が、所狭しと
入っていた…。
栄養状態は非常に悪く、骨と皮だけ…にしか見えない…。
目に生気はなく、何が起こったかも…わかっていないよう…。
事務所の人間達は…ごく普通の人々に見える。
明らかに強面でもなければ、人に恐怖を与えるような威圧感も無い…。
しかし…完全に闇の世界の住人…だった。
行っていたのは、非合法の人身売買…の…後処理だ。
売り物にならないと判断されたり、売れ残ってしまった者たちを…秘密裏に処理することを
生業としている人間達。
処理とは…ありていに言えば、殺して死体を遺棄することだ。
「捕えられている人々の保護を!!
この事務所の者たちは…残らずひっ捕らえろ!!」
王立騎士団員に抑えられ、次々とお縄になっていく事務所の人々。
「ひとまず…これでオッケーか…」
リグルド卿が言いつつ、全体を見回すと、ダイヤがしきりに床を気にしている。
「どうしたんです?」
怪訝な顔で、声をかければ、
「ん~、多分…ありそうなんだよなぁ…」
と言い、床を靴のかかとで、ちょっと強めに叩いている。
「なにが?」
「……この部屋…外観と比べて、不自然に床が高いように見える」
ダイヤの言葉に答えるかのように、床が他と違う…不自然な音を立てた。
にいぃっと笑い、
「ここ…剥がしてみたら、いいもん出てきそうですよ」
「そっ、そこは!!」
捕えられた事務所の人間が、思わず叫んだようだ。
「ね?」
ダイヤは…それを見て確信したように、言った。
程なくして剥がされた床の中には…まあ、裏帳簿が山ほど。
そして…禁制品や偽造した様々な模造品。
色々出ましたなぁ。
「念のため…床は全部剥がすことをお勧めします」
それだけ言うと、ダイヤは足早に事務所を出てしまった。
後に残されたリグルド卿は…団員に指示して、床板を全部剥がしたそうな…。
-----------------------------------------------------------------------------------------
「ひいいぃぃ!!そ、そこは…!!
止めてくれぇ―――――――――――――っ!!」
王立騎士団員に抑えられたまま、叫ぶ質屋の店主…。
質屋って商売は、どこの世界でも…まあ、普通にありそうなもんだが、この世界もそう。
そして真っ当にやる人間もいれば、悪徳業者がいるのも、どこの世界でも常。
この質屋…客から預かった物品が価値ありだと、模造品作ってそれ渡すのが日常茶飯事。
本物は…マニアや固定客に、そのまま横流し。
その顧客のリストと物品を…強化週間期間中は、別の場所に隠していた模様…。
「良く気づきましたね」
テオルド卿がジョーカーに言えば、
「まあ…長年培った勘ですよ。
店に入って、店主を見て…ああ、自分らの世界の人間だなぁ…って」
何だか平然と…、言ってのける。
「じゃあ、後はよろしく」
さっさとその場を去ってしまった。
-------------------------------------------------------------------------------------------
「うっりゃぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~!!」
「ひょえぇぇぇ――――――――――――っ!!」
クローバが…同じくらいの体格の男を、見事に宙に吹っ飛ばした。
「やっぱ当たりだろうが!!ここ…あるぜ!!」
その場所は、かなり簡素な住宅街だった。
ただ、計画性なくどんどん増築を繰り返したせいで、路地が複雑に迷路化し、暮らしている人間でも
なければ、迷う事があるような場所だった。
門番であろう、屈強の男たちを即座に倒し続け、ガイツ卿と…その師団と共に、クローバが
目指したのは…。
非合法な闇の格闘場…。
殺しがもちろんオッケーな場所で、むしろ人を殺すまで痛めつけることを…、楽しみ、賭ける
人間達の巣窟…。
「全員、確保ぉぉ―――――――――――――――――――っ!!」
ガイツ卿の拡声器要らずなその声を合図に、団員たちが一斉に散る。
客と闘技場の戦士たち…すべからくどんどんお縄になる。
「…何やってるんだ?」
ガイツ卿がふとクローバを見れば、しきりに壁をじろじろ見ていた。
「こういう所には…大抵あるんだよ」
やがてクローバは…壁にあるほんの僅かな凹凸に気付く。
「お、あったあった」
その凹凸を押すと…壁が開き、隠し部屋が…。
中には…非合法な物品の数々が。
「掛け金として…こういうものを出すことは、往々にしてあるからな」
クローバ…得意そうやな。
「んじゃ、後はよろしく~」
早々にその場を後にした。
--------------------------------------------------------------------------------------------
「一斉摘発かっいしぃ~」
ハートの陽気な声と共に、レオニール卿の師団がその建物に入っていった。
すでに包囲された建物は…どこにでもあるようなアパートだった。
全部で10部屋程度…明かりは付いているところが半分、消えている所が半分…と、いった所だ。
乗り込んだ先にあったものは…男女のまぐわいの現場…。
しかし…問題は、女性の方が…まだ年端の行かない少女であったこと。
いわゆる…未成年の少女を斡旋する場だった…。
「お前ら、ふざけんな!」
レオニール卿と団員たちは、次々と客の男と店員たちをとっつかまえる。
「全員確保したかぁ!!」
「はい!!」
団員たちの声に安堵しつつ、ふと…。
「ハートどこ行った?」
言われた団員たちも、キョロキョロするが、影も形もない。
それもそのはず。
ハートはその時…。
「おい!!一斉摘発は、終わったんじゃなかったのか?」
「知らねぇよ!!摘発強化週間があるって言うから…その間は静かにしてれば大丈夫って言ったの、
そっちだろう!!」
「とにかく、逃げるぞ!!」
2人の男たちは…闇に紛れていたのだが…。
「そーは、いかないわよ、アンタたち!!」
その声と共に、
「ぐぎゃっ!!」
男の一人が倒れ込む。
「ど、どうした!!」
その時…雲に隠れていた月が顔を出し…あたりを僅かに…てらす…。
「ひっ!!」
ハートの姿が見えた時…男の一人が怯えて後ずさる…。
その表情が…とてもいびつだったからだろう…。
笑いと…憤怒が混ざったような…何とも言えない表情だった。
後ろを向き、一気に駆け出す男だったが、
「ぎゃっ!!」
足に巻き付いた何かにバランスを崩し…顔からスッ転げた。
「いってぇぇっ!!」
それはロープと分銅…ジェードが前に…オーダーしたものの改良版。
「いたいた、いました!!師団長!!」
レオニール卿の部下が、ハートを発見した。
「あら、ナイスタイミンーグ!!
こいつ等と…周りに散乱してる、上客名簿回収よろしく~」
「え…?」
辺りを見回せば…確かに2人の周りに、かなりの紙が散乱している。
「上客名簿?」
レオニール卿が追い付いてきた。
「そ、かなりヤバ目の人間と、金払いがいい人間は、リスト分けするのが普通だからさ~。
それさえあれば…また同じような事、できるし~。
逆にばれると、自分たちが制裁食らう事もありうるからさ~」
「なるほどな…」
「というワケで、後ヨロシク~」
ハートはそれだけ言うと、さっさと闇に消えていった。
---------------------------------------------------------------------------------------
「それとそれ…ああ、それにも入ってるぞ」
ジェードの言葉を…ちょっと意外そうな顔をしながら、聞いているヴァッヘン卿。
「ありました!!師団長!!」
「こっちもです!!」
ジェードとヴァッヘン卿の師団が来ているのは…いくつもの倉庫を持つ…運送会社だった。
その倉庫の広さと言ったら…東京ドームレベルで広い。
それが敷地に10個…調べるだけで、どれだけかかるっての?
「どうしてわかるの?」
ジェードが発見しているのは…倉庫に山と積まれた荷物に入っている…非合法麻薬だった。
「ん?そりゃー、オレは眼が見えないから…その分、鼻がいいのさ」
麻薬というのは…大荷物の中に隠されてしまうと、なかなかに発見が難しい。
特に…犬の嗅覚を麻痺させるような代物の中に、隠されてしまうと、人間が発見するのは困難だ。
確実にある…と、わかっていれば人海戦術を使ってもいいが、他の荷物だって場合によって
傷付けないようにしなければならないから、厄介だ。
ただの一部隊だったら、どこかを探している所に、他の所へ隠して…などと言う事を、やられて
しまうだろう。
ひとしきり倉庫を見て回り、どんどんと発見していくジェード。
倉庫の職員は…全員青くなる意外に何もできない。
「まあ…こんなとこかな…。
じゃあ、後はアンタらの仕事だ」
それだけ言い残し…ジェードはさっさと去って行った。
そこは…少し古びた事務所だった。
本棚の奥に隠し扉があり…その奥の部屋には…檻と怯える…やせ衰えた人々が、所狭しと
入っていた…。
栄養状態は非常に悪く、骨と皮だけ…にしか見えない…。
目に生気はなく、何が起こったかも…わかっていないよう…。
事務所の人間達は…ごく普通の人々に見える。
明らかに強面でもなければ、人に恐怖を与えるような威圧感も無い…。
しかし…完全に闇の世界の住人…だった。
行っていたのは、非合法の人身売買…の…後処理だ。
売り物にならないと判断されたり、売れ残ってしまった者たちを…秘密裏に処理することを
生業としている人間達。
処理とは…ありていに言えば、殺して死体を遺棄することだ。
「捕えられている人々の保護を!!
この事務所の者たちは…残らずひっ捕らえろ!!」
王立騎士団員に抑えられ、次々とお縄になっていく事務所の人々。
「ひとまず…これでオッケーか…」
リグルド卿が言いつつ、全体を見回すと、ダイヤがしきりに床を気にしている。
「どうしたんです?」
怪訝な顔で、声をかければ、
「ん~、多分…ありそうなんだよなぁ…」
と言い、床を靴のかかとで、ちょっと強めに叩いている。
「なにが?」
「……この部屋…外観と比べて、不自然に床が高いように見える」
ダイヤの言葉に答えるかのように、床が他と違う…不自然な音を立てた。
にいぃっと笑い、
「ここ…剥がしてみたら、いいもん出てきそうですよ」
「そっ、そこは!!」
捕えられた事務所の人間が、思わず叫んだようだ。
「ね?」
ダイヤは…それを見て確信したように、言った。
程なくして剥がされた床の中には…まあ、裏帳簿が山ほど。
そして…禁制品や偽造した様々な模造品。
色々出ましたなぁ。
「念のため…床は全部剥がすことをお勧めします」
それだけ言うと、ダイヤは足早に事務所を出てしまった。
後に残されたリグルド卿は…団員に指示して、床板を全部剥がしたそうな…。
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「ひいいぃぃ!!そ、そこは…!!
止めてくれぇ―――――――――――――っ!!」
王立騎士団員に抑えられたまま、叫ぶ質屋の店主…。
質屋って商売は、どこの世界でも…まあ、普通にありそうなもんだが、この世界もそう。
そして真っ当にやる人間もいれば、悪徳業者がいるのも、どこの世界でも常。
この質屋…客から預かった物品が価値ありだと、模造品作ってそれ渡すのが日常茶飯事。
本物は…マニアや固定客に、そのまま横流し。
その顧客のリストと物品を…強化週間期間中は、別の場所に隠していた模様…。
「良く気づきましたね」
テオルド卿がジョーカーに言えば、
「まあ…長年培った勘ですよ。
店に入って、店主を見て…ああ、自分らの世界の人間だなぁ…って」
何だか平然と…、言ってのける。
「じゃあ、後はよろしく」
さっさとその場を去ってしまった。
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「うっりゃぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~!!」
「ひょえぇぇぇ――――――――――――っ!!」
クローバが…同じくらいの体格の男を、見事に宙に吹っ飛ばした。
「やっぱ当たりだろうが!!ここ…あるぜ!!」
その場所は、かなり簡素な住宅街だった。
ただ、計画性なくどんどん増築を繰り返したせいで、路地が複雑に迷路化し、暮らしている人間でも
なければ、迷う事があるような場所だった。
門番であろう、屈強の男たちを即座に倒し続け、ガイツ卿と…その師団と共に、クローバが
目指したのは…。
非合法な闇の格闘場…。
殺しがもちろんオッケーな場所で、むしろ人を殺すまで痛めつけることを…、楽しみ、賭ける
人間達の巣窟…。
「全員、確保ぉぉ―――――――――――――――――――っ!!」
ガイツ卿の拡声器要らずなその声を合図に、団員たちが一斉に散る。
客と闘技場の戦士たち…すべからくどんどんお縄になる。
「…何やってるんだ?」
ガイツ卿がふとクローバを見れば、しきりに壁をじろじろ見ていた。
「こういう所には…大抵あるんだよ」
やがてクローバは…壁にあるほんの僅かな凹凸に気付く。
「お、あったあった」
その凹凸を押すと…壁が開き、隠し部屋が…。
中には…非合法な物品の数々が。
「掛け金として…こういうものを出すことは、往々にしてあるからな」
クローバ…得意そうやな。
「んじゃ、後はよろしく~」
早々にその場を後にした。
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「一斉摘発かっいしぃ~」
ハートの陽気な声と共に、レオニール卿の師団がその建物に入っていった。
すでに包囲された建物は…どこにでもあるようなアパートだった。
全部で10部屋程度…明かりは付いているところが半分、消えている所が半分…と、いった所だ。
乗り込んだ先にあったものは…男女のまぐわいの現場…。
しかし…問題は、女性の方が…まだ年端の行かない少女であったこと。
いわゆる…未成年の少女を斡旋する場だった…。
「お前ら、ふざけんな!」
レオニール卿と団員たちは、次々と客の男と店員たちをとっつかまえる。
「全員確保したかぁ!!」
「はい!!」
団員たちの声に安堵しつつ、ふと…。
「ハートどこ行った?」
言われた団員たちも、キョロキョロするが、影も形もない。
それもそのはず。
ハートはその時…。
「おい!!一斉摘発は、終わったんじゃなかったのか?」
「知らねぇよ!!摘発強化週間があるって言うから…その間は静かにしてれば大丈夫って言ったの、
そっちだろう!!」
「とにかく、逃げるぞ!!」
2人の男たちは…闇に紛れていたのだが…。
「そーは、いかないわよ、アンタたち!!」
その声と共に、
「ぐぎゃっ!!」
男の一人が倒れ込む。
「ど、どうした!!」
その時…雲に隠れていた月が顔を出し…あたりを僅かに…てらす…。
「ひっ!!」
ハートの姿が見えた時…男の一人が怯えて後ずさる…。
その表情が…とてもいびつだったからだろう…。
笑いと…憤怒が混ざったような…何とも言えない表情だった。
後ろを向き、一気に駆け出す男だったが、
「ぎゃっ!!」
足に巻き付いた何かにバランスを崩し…顔からスッ転げた。
「いってぇぇっ!!」
それはロープと分銅…ジェードが前に…オーダーしたものの改良版。
「いたいた、いました!!師団長!!」
レオニール卿の部下が、ハートを発見した。
「あら、ナイスタイミンーグ!!
こいつ等と…周りに散乱してる、上客名簿回収よろしく~」
「え…?」
辺りを見回せば…確かに2人の周りに、かなりの紙が散乱している。
「上客名簿?」
レオニール卿が追い付いてきた。
「そ、かなりヤバ目の人間と、金払いがいい人間は、リスト分けするのが普通だからさ~。
それさえあれば…また同じような事、できるし~。
逆にばれると、自分たちが制裁食らう事もありうるからさ~」
「なるほどな…」
「というワケで、後ヨロシク~」
ハートはそれだけ言うと、さっさと闇に消えていった。
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「それとそれ…ああ、それにも入ってるぞ」
ジェードの言葉を…ちょっと意外そうな顔をしながら、聞いているヴァッヘン卿。
「ありました!!師団長!!」
「こっちもです!!」
ジェードとヴァッヘン卿の師団が来ているのは…いくつもの倉庫を持つ…運送会社だった。
その倉庫の広さと言ったら…東京ドームレベルで広い。
それが敷地に10個…調べるだけで、どれだけかかるっての?
「どうしてわかるの?」
ジェードが発見しているのは…倉庫に山と積まれた荷物に入っている…非合法麻薬だった。
「ん?そりゃー、オレは眼が見えないから…その分、鼻がいいのさ」
麻薬というのは…大荷物の中に隠されてしまうと、なかなかに発見が難しい。
特に…犬の嗅覚を麻痺させるような代物の中に、隠されてしまうと、人間が発見するのは困難だ。
確実にある…と、わかっていれば人海戦術を使ってもいいが、他の荷物だって場合によって
傷付けないようにしなければならないから、厄介だ。
ただの一部隊だったら、どこかを探している所に、他の所へ隠して…などと言う事を、やられて
しまうだろう。
ひとしきり倉庫を見て回り、どんどんと発見していくジェード。
倉庫の職員は…全員青くなる意外に何もできない。
「まあ…こんなとこかな…。
じゃあ、後はアンタらの仕事だ」
それだけ言い残し…ジェードはさっさと去って行った。
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