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第1章 取締
5 スペードはどうなった?
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スペードは…咄嗟の判断で、デイビス卿を救い…、ラディルスたちが作った穴に、真っ逆さまに
落ちて行った…。
だが…。
「ぐうっ!!」
そこは…流石というか、何というか。
凹凸のある岩の表面に…自分の服をわざと引っかけ、落下速度を軽減した。
だが…スペードの体重に対し、引っかけられた服がわずかであるため、引っかけてはすぐに破れ…
を繰り返し、やがてスペードの体は…下水道に叩きつけられた。
しかし速度を軽減したおかげで、たいしたケガもなく…軽い打ち身程度だったため、叩きつけられて
すぐ、体制を整えた。
(まったく…ラディルスの奴らは、毎度毎度やることが大胆だから、面倒くさい…)
そう思いながら、当たりを見回せば、
(下水道か…ちょうどいい。
他に落ちて来る人間はいないから…オレは地上に出るだけで良さそうだ…)
ひかり一つない、真っ暗闇だが…スペードにとってみれば、慣れたもの…だ。
「へ~、こいつは驚いた、生きてるよ」
闇からの声に、思わず臨戦態勢を取る。
「ラディルスかよ…」
「ああ、そうだ…。久しぶりだなぁ…」
感慨深げに言うが…向こうも臨戦態勢の様だ…。
「お前らは…どこの飼い犬になる気もない…。
飼い犬になるくらいなら、死ぬって言ってなかったか?」
何だか…茶化すような…それでいてどことなく真面目腐った…そんな声だった。
「…世の中ってのは、思いもよらない…意外なことが沢山ある。
お前はわかっていると思ったんだが?」
スペードも…負けず劣らず、不敵な声を出す。
「確かにな…」
その声は…不思議だった。
様々な感情の色を…孕んでいたから…。
「まあでも…逃げられるとは思ってないよな?」
ラディルスのその声と共に、かなりの本数の松明がその場で灯された。
その光の中には…ラディルスの配下であろう者達が…。
「なるほど…強化週間あとに、ひと悶着あるって…計算済みかよ」
「当たり前だろう?
どれだけ危ない橋を渡ってきたと思ってやがる?」
(くそっ!!仕込み杖が無いのが痛い…だが…)
スペードは覚悟を決めたように、
(あれは…オレのものじゃない…奥様のものだ…だから…。
オレが誰かに奪われるようなことがあっちゃ、ダメだ…)
構える…。
「ほお…この人数と、やる気かよ?」
「こちとら諦めが悪いんだよ…、知ってるだろう?」
スペードは…こんな時でも悪態を忘れない。
この強さが…スペードたちを底辺であっても、屈強に…質が高くいさせた理由かもしれないな。
「オレは…お前らのそういう所、好きなんだがなぁ」
ラディルスの言葉は…真意のように感じる。
「うっせえよ、オレはお前が大っ嫌いだ!!」
その言葉を最後に…その場に言葉…というものが、発せられることは無かった。
ただ…音と音のぶつかり合い…それだけだった。
そして…言葉にならない声という音だけが、しばらく響き渡るのだった。
-------------------------------------------------------------------------------------
そこは…簡素どころかボロボロの部屋だった。
壁紙は所々剥げ…というか、壁の漆喰自体が、崩れている所さえある。
そして床も…板が何度も補強してあったり、場所によっては…穴が開いたままになっていたり…。
乱雑にゴミも散乱しており、何だか…本当に廃墟と言うにふさわしい…。
しかし廃墟とは、人に遺棄されたものを言う。
…ならば、この建物は違う。
その部屋の中央には椅子が一つ置かれ…そこに座っているのは、間違いなく人間だから…。
ラディルスだ。
足を無造作に開き、前に突き出し…椅子の背もたれに寄りかかる形で、座っている…。
だらりとしているように見えるが、その眼光の鋭さは…周囲の様子をつぶさに観察して…
警戒している。
その証拠に…わずかな風を感じ取り、ラディルスの体は即座に動く。
何かを脇から…投げるような動作…。
それを他人が確認し終えるころには…対象はこと切れているだろう。
通常は。
「あっぶないなぁ…ボクでなければ、死んでいましたよ、今の…」
ランプを片手に入ってきた男は…ナイフを指で挟んでいる。
それを無造作に…またラディルスの方へと、投げつけた。
いとも簡単に、キャッチするラディルス…。
しかも、刃の方を…。
「そもそもこのぐらいでくたばるなら、オレのギルドにはいらない」
無機質なその声には、感情は一切籠っていない。
「全く…」
呆れた声を出す男…年齢は30になるかならないかだろう。
栗毛のくせっ毛を、整える気もない…と言いたげに、かきむしる。
顔は…暗くてよく見えないが、丸みを帯びて…でも、太っている感じではない。
「先生連れてきました。
あらかた調べ終わりましたので」
見れば…ランプの明かりの下、ちょっと怯えつつ…小太り小柄な人間が、
鞄を持って、立っていた。
「報告しろ、シュケイン」
シュケイン…と呼ばれたのは、先ほどの栗毛の男だ。
「さっきボクが報告したのと、大して変わりませんよ。
先生…お願いします」
先生…と呼ばれた小太り男は、かなり怯えつつ、
「ええと…まず…」
何だか…前置き長いね…怯えているからだな。
「彼の健康状態ですが…悪いどころか大変良いです。
血色も、肌つやも申し分ない…。
栄養が十分にいきわたっている証拠です」
それを聞いたラディルスの顔が…初めて感情の色を帯びた。
「そして…ここ最近に限定しての、拷問の跡などは一切ないです。
疲れも見えませんから…十分な睡眠と休息も…しっかりとっている人間です…」
「そんなはずが、あるかぁぁっっ!!!!」
ラディルスの叫びともとれる、怒鳴り声は…崩れかけた部屋の壁を、より一層崩す。
「あのスペードはな!!
4人の中でも特に…オルフィリア・ファルメニウスを傷付けた人間なんだ!!
ギリアム・アウススト・ファルメニウスにとって…最も忌むべき存在だ!!
それを手中に収めておいて、そんな事があるわけない!!」
いつの間にか椅子から立ち上がっている。
「そんな事言われても…事実を報告したにすぎません。
それとも…嘘を報告した方が、良かったですか?」
シュケインも…かなり苛ついている…。
この結果に…納得がいかないのは、ラディルスと同じの様だ。
「へ~、じゃあ、イシュロの下っ端どもが、言っていたことって、正しいんだぁ」
「なんか意外~、あいつ等って嘘ばっかつくっから、てっきりまた嘘だと思ったんだけど~」
両方とも女の声…。
とてもよく似ているが…僅かなトーンの違いがある。
「もう来たのか?早かったな…」
シュケインの言葉に、
「あらぁ、いつもお世話になってる、ギルドマスターの為なら…ね」
顔は見えないが…、声の抑揚から30…は、いっていないようだ。
「しかし…いいんじゃないか?
もし嘘じゃないなら…高い確率で、すぐに助けに来るだろう」
ラディルスの奥…暗がりの中から、声だけがする。
「うっわ、びっくりした…、来てたなら、そう言えよぉ、レグザク」
シュケインが、お前もかよ…と、言いたげに声を発する。
「ずっといたさ。気づかないお前が悪い…」
レグザクと呼ばれた人物は…悪態をつきつつ、とても愉快気な声だ。
「来るとすれば…誰が来ると思う?」
そんな2人の間に割って入るように…ラディルスが言った。
「そうですね…スペードの仲間は確実に来ますよね」
「あいつ等…仲間意識強いからな…」
やっぱりトランペストは…それなりに知られているよう。
「あとは…王立騎士団から精鋭を見繕って…って所だろうなぁ。
どこまで仕掛けて来るか…は、何ともなぁ」
シュケインがすごーく一般的な予想を述べていると、
「ちょっと~、アタシら戦闘は出来ないわよ」
女性2人が、ちょっとイライラしながら、ハモリつつ言う。
「お前たちにはやらせんから、安心しろ。
もしこちらの策が成功すれば…別の任務に最適だったから、呼んだだけだ」
ラディルスが答えるが、
「わかってるけど~」
納得いっていない様子。
「戦闘員は、それなりに配置済みだ、心配しなくていい」
レグザク…仕事はできるよう。
「戦闘員より、仕掛けは配置したのか?」
するとレグザクは…。
「もちろん!!
前菜からメインディッシュまで、全て…だ」
ラディルスはそれを聞いて、とても愉快そうに、
「そりゃーいい…王立騎士団はどの程度来ると思う?」
「少数精鋭なら、5~10…って所だろうよ」
戦闘ができる人間の見解として、至極真っ当だ…。
人数が多くなり過ぎれば、統率が難しくなるし、かといって少人数にし過ぎても、様々な対処が
遅くなる…。
何かあった時に、外部に連絡に行く人間も必要と考えたら…ね。
「ギルドマスター!!来ました!!」
手下のその声に、
「何人だ!!」
とだけ。
「まず…この建物の周囲を囲むように…王立騎士団が配置されています…。
到達予想時間…5分ほどの所に待機しています!!」
「この建物には!!」
「7人です!!ですがその中に…」
ここで手下の声は、初めて…まごまごする。
どうも…信じられないと言いたげだ。
「要点を言え!!」
ラディルスの激に即され、
「7人の中に…ギリアム・アウススト・ファルメニウスとオルフィリア・ファルメニウスがいます!!」
「なん…だと…」
それはラディルスだけでなく…その場の全員が、凍り付いた。
信じられない…からだ。
だが、ラディルスだけは、直ぐに持ち直し、
「はっ!!面白いじゃないか!!」
とだけ、吐き捨てると、早々に部屋を出ていくのだった。
落ちて行った…。
だが…。
「ぐうっ!!」
そこは…流石というか、何というか。
凹凸のある岩の表面に…自分の服をわざと引っかけ、落下速度を軽減した。
だが…スペードの体重に対し、引っかけられた服がわずかであるため、引っかけてはすぐに破れ…
を繰り返し、やがてスペードの体は…下水道に叩きつけられた。
しかし速度を軽減したおかげで、たいしたケガもなく…軽い打ち身程度だったため、叩きつけられて
すぐ、体制を整えた。
(まったく…ラディルスの奴らは、毎度毎度やることが大胆だから、面倒くさい…)
そう思いながら、当たりを見回せば、
(下水道か…ちょうどいい。
他に落ちて来る人間はいないから…オレは地上に出るだけで良さそうだ…)
ひかり一つない、真っ暗闇だが…スペードにとってみれば、慣れたもの…だ。
「へ~、こいつは驚いた、生きてるよ」
闇からの声に、思わず臨戦態勢を取る。
「ラディルスかよ…」
「ああ、そうだ…。久しぶりだなぁ…」
感慨深げに言うが…向こうも臨戦態勢の様だ…。
「お前らは…どこの飼い犬になる気もない…。
飼い犬になるくらいなら、死ぬって言ってなかったか?」
何だか…茶化すような…それでいてどことなく真面目腐った…そんな声だった。
「…世の中ってのは、思いもよらない…意外なことが沢山ある。
お前はわかっていると思ったんだが?」
スペードも…負けず劣らず、不敵な声を出す。
「確かにな…」
その声は…不思議だった。
様々な感情の色を…孕んでいたから…。
「まあでも…逃げられるとは思ってないよな?」
ラディルスのその声と共に、かなりの本数の松明がその場で灯された。
その光の中には…ラディルスの配下であろう者達が…。
「なるほど…強化週間あとに、ひと悶着あるって…計算済みかよ」
「当たり前だろう?
どれだけ危ない橋を渡ってきたと思ってやがる?」
(くそっ!!仕込み杖が無いのが痛い…だが…)
スペードは覚悟を決めたように、
(あれは…オレのものじゃない…奥様のものだ…だから…。
オレが誰かに奪われるようなことがあっちゃ、ダメだ…)
構える…。
「ほお…この人数と、やる気かよ?」
「こちとら諦めが悪いんだよ…、知ってるだろう?」
スペードは…こんな時でも悪態を忘れない。
この強さが…スペードたちを底辺であっても、屈強に…質が高くいさせた理由かもしれないな。
「オレは…お前らのそういう所、好きなんだがなぁ」
ラディルスの言葉は…真意のように感じる。
「うっせえよ、オレはお前が大っ嫌いだ!!」
その言葉を最後に…その場に言葉…というものが、発せられることは無かった。
ただ…音と音のぶつかり合い…それだけだった。
そして…言葉にならない声という音だけが、しばらく響き渡るのだった。
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そこは…簡素どころかボロボロの部屋だった。
壁紙は所々剥げ…というか、壁の漆喰自体が、崩れている所さえある。
そして床も…板が何度も補強してあったり、場所によっては…穴が開いたままになっていたり…。
乱雑にゴミも散乱しており、何だか…本当に廃墟と言うにふさわしい…。
しかし廃墟とは、人に遺棄されたものを言う。
…ならば、この建物は違う。
その部屋の中央には椅子が一つ置かれ…そこに座っているのは、間違いなく人間だから…。
ラディルスだ。
足を無造作に開き、前に突き出し…椅子の背もたれに寄りかかる形で、座っている…。
だらりとしているように見えるが、その眼光の鋭さは…周囲の様子をつぶさに観察して…
警戒している。
その証拠に…わずかな風を感じ取り、ラディルスの体は即座に動く。
何かを脇から…投げるような動作…。
それを他人が確認し終えるころには…対象はこと切れているだろう。
通常は。
「あっぶないなぁ…ボクでなければ、死んでいましたよ、今の…」
ランプを片手に入ってきた男は…ナイフを指で挟んでいる。
それを無造作に…またラディルスの方へと、投げつけた。
いとも簡単に、キャッチするラディルス…。
しかも、刃の方を…。
「そもそもこのぐらいでくたばるなら、オレのギルドにはいらない」
無機質なその声には、感情は一切籠っていない。
「全く…」
呆れた声を出す男…年齢は30になるかならないかだろう。
栗毛のくせっ毛を、整える気もない…と言いたげに、かきむしる。
顔は…暗くてよく見えないが、丸みを帯びて…でも、太っている感じではない。
「先生連れてきました。
あらかた調べ終わりましたので」
見れば…ランプの明かりの下、ちょっと怯えつつ…小太り小柄な人間が、
鞄を持って、立っていた。
「報告しろ、シュケイン」
シュケイン…と呼ばれたのは、先ほどの栗毛の男だ。
「さっきボクが報告したのと、大して変わりませんよ。
先生…お願いします」
先生…と呼ばれた小太り男は、かなり怯えつつ、
「ええと…まず…」
何だか…前置き長いね…怯えているからだな。
「彼の健康状態ですが…悪いどころか大変良いです。
血色も、肌つやも申し分ない…。
栄養が十分にいきわたっている証拠です」
それを聞いたラディルスの顔が…初めて感情の色を帯びた。
「そして…ここ最近に限定しての、拷問の跡などは一切ないです。
疲れも見えませんから…十分な睡眠と休息も…しっかりとっている人間です…」
「そんなはずが、あるかぁぁっっ!!!!」
ラディルスの叫びともとれる、怒鳴り声は…崩れかけた部屋の壁を、より一層崩す。
「あのスペードはな!!
4人の中でも特に…オルフィリア・ファルメニウスを傷付けた人間なんだ!!
ギリアム・アウススト・ファルメニウスにとって…最も忌むべき存在だ!!
それを手中に収めておいて、そんな事があるわけない!!」
いつの間にか椅子から立ち上がっている。
「そんな事言われても…事実を報告したにすぎません。
それとも…嘘を報告した方が、良かったですか?」
シュケインも…かなり苛ついている…。
この結果に…納得がいかないのは、ラディルスと同じの様だ。
「へ~、じゃあ、イシュロの下っ端どもが、言っていたことって、正しいんだぁ」
「なんか意外~、あいつ等って嘘ばっかつくっから、てっきりまた嘘だと思ったんだけど~」
両方とも女の声…。
とてもよく似ているが…僅かなトーンの違いがある。
「もう来たのか?早かったな…」
シュケインの言葉に、
「あらぁ、いつもお世話になってる、ギルドマスターの為なら…ね」
顔は見えないが…、声の抑揚から30…は、いっていないようだ。
「しかし…いいんじゃないか?
もし嘘じゃないなら…高い確率で、すぐに助けに来るだろう」
ラディルスの奥…暗がりの中から、声だけがする。
「うっわ、びっくりした…、来てたなら、そう言えよぉ、レグザク」
シュケインが、お前もかよ…と、言いたげに声を発する。
「ずっといたさ。気づかないお前が悪い…」
レグザクと呼ばれた人物は…悪態をつきつつ、とても愉快気な声だ。
「来るとすれば…誰が来ると思う?」
そんな2人の間に割って入るように…ラディルスが言った。
「そうですね…スペードの仲間は確実に来ますよね」
「あいつ等…仲間意識強いからな…」
やっぱりトランペストは…それなりに知られているよう。
「あとは…王立騎士団から精鋭を見繕って…って所だろうなぁ。
どこまで仕掛けて来るか…は、何ともなぁ」
シュケインがすごーく一般的な予想を述べていると、
「ちょっと~、アタシら戦闘は出来ないわよ」
女性2人が、ちょっとイライラしながら、ハモリつつ言う。
「お前たちにはやらせんから、安心しろ。
もしこちらの策が成功すれば…別の任務に最適だったから、呼んだだけだ」
ラディルスが答えるが、
「わかってるけど~」
納得いっていない様子。
「戦闘員は、それなりに配置済みだ、心配しなくていい」
レグザク…仕事はできるよう。
「戦闘員より、仕掛けは配置したのか?」
するとレグザクは…。
「もちろん!!
前菜からメインディッシュまで、全て…だ」
ラディルスはそれを聞いて、とても愉快そうに、
「そりゃーいい…王立騎士団はどの程度来ると思う?」
「少数精鋭なら、5~10…って所だろうよ」
戦闘ができる人間の見解として、至極真っ当だ…。
人数が多くなり過ぎれば、統率が難しくなるし、かといって少人数にし過ぎても、様々な対処が
遅くなる…。
何かあった時に、外部に連絡に行く人間も必要と考えたら…ね。
「ギルドマスター!!来ました!!」
手下のその声に、
「何人だ!!」
とだけ。
「まず…この建物の周囲を囲むように…王立騎士団が配置されています…。
到達予想時間…5分ほどの所に待機しています!!」
「この建物には!!」
「7人です!!ですがその中に…」
ここで手下の声は、初めて…まごまごする。
どうも…信じられないと言いたげだ。
「要点を言え!!」
ラディルスの激に即され、
「7人の中に…ギリアム・アウススト・ファルメニウスとオルフィリア・ファルメニウスがいます!!」
「なん…だと…」
それはラディルスだけでなく…その場の全員が、凍り付いた。
信じられない…からだ。
だが、ラディルスだけは、直ぐに持ち直し、
「はっ!!面白いじゃないか!!」
とだけ、吐き捨てると、早々に部屋を出ていくのだった。
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